戦国情緒を伝える天守閣の見事な佇まい「姫路城」

戦国時代に築城されて以来、現代までその姿を遺してきた名城、姫路城。そこには雄大な絶景、そして見どころが盛りだくさんです。関西を中心とした観光地専門ライターである私、賀奈川伸雄がこの姫路城の魅力をお伝えしましょう。

姫路駅から歩いて大手門へ向かう

95143:姫路駅から歩いて大手門へ向かう

撮影/賀川奈 伸雄

今回はJR大阪駅から神戸線で姫路駅へ。

目的の姫路城は、ここから歩いて20分ほど。

少々遠いですが、その道中には商店街や公園、オブジェなどもあり退屈しません。

「それでも歩くのが面倒くさい」という方は、駅から出ている『城周辺観光ループバス』を使いましょう。

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撮影/賀川奈 伸雄

これが姫路城大手門。

木々の色合いが歴史を感じさせてくれます。

門の前には足軽のコスプレをした人が待機しており、観光客と一緒に写真を撮るなどしていました。

ここをくぐれば、いよいよ姫路城内部です。

姫路城の住所・アクセスや営業時間など

名称 姫路城
住所 兵庫県姫路市本町68
営業時間・開場時間 9:00−16:00(冬期) 9:00−17:00(夏期)
利用料金や入場料 大人1,000円 小人300円
参考サイト http://www.city.himeji.lg.jp/guide/castle/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

いたるところに遺されたエピソードの数々

94890:いたるところに遺されたエピソードの数々

写真/風景

門をくぐると、早速向こうに天守閣が。

ここまで近くに見えるとすぐに行くことができるように思えますが、そう簡単にはいきません。

敵が侵入した際なかなかたどり着けないよう、その道のりはかなり入り組んでいます。

というわけで、城の中をゆっくり見て回りましょう。

外敵から城を防衛する「西の丸」と「百閒廊下」

94891:外敵から城を防衛する「西の丸」と「百閒廊下」

撮影/賀川奈 伸雄

菱の門から「いの門」「ろの門」を通過すると、大きな庭のような場所、いわゆる「曲輪」に出ます。

ここが「西の丸」、通称「中書丸」です。

曲輪というのは、城内を囲うようにして設けられた場所のこと。

敵が入らないように壁を作り、射撃や物見を行うための櫓(やぐら)が建てられました。

この姫路城に設けられている複数の櫓は「百閒廊下」と呼ばれる長い通路でつながっています。

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撮影/賀川奈 伸雄

百閒廊下の内部には、このような四角く小さな窓をいくつも見つけることができます。

これは狭間(さま)というものであり、ここから銃を出して迫りくる敵軍に射撃を行えるようになっているのです。

姫路城に残る千姫の哀しい物語「化粧櫓」

94895:姫路城に残る千姫の哀しい物語「化粧櫓」

撮影/賀川奈 伸雄

百閒廊下の終わりにあるのは「化粧櫓」。

ここには徳川秀忠の長女、千姫が休息所として使用していた部屋が遺されているのです。

千姫はわずか7歳という年齢で、豊臣秀吉の跡継ぎである秀頼と政略結婚させられました。

しかし、その後の大阪夏の陣において、祖父である家康の手により秀頼は自害させらるという悲惨な結果に。

千姫自身も燃えさかる大阪城の中を逃げ纏い、一命を取り留めました。

その後は徳川家の重臣本多忠刻の妻となり、この姫路城で暮らすようになりますが、長男の幸千代、そして夫の忠刻が相次いで死去。

夫の死に伴って出家を余儀なくされた千姫は、尼として悲しい余生を送ったと言われています。

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撮影/賀川奈 伸雄

この姫路城には、他にも千姫にまつわる名所が多数存在しています。

彼女も眺めたであろう桜を愉しみつつ、それらを探してみるのもよいかもしれませんね。

白鷺に例えられた姫路城大天守

94901:白鷺に例えられた姫路城大天守

撮影/賀川奈 伸雄

百閒廊下を抜け、更に歩いていくと天守閣に到着しました。

白漆喰による城壁は太陽の光に照らされ、圧巻の美しさ。

姫路城は「白鷺城」という別名を持っていますが、それも納得ですね。

私が訪れたのは休日でしたが、天守閣の中はかなり混んでいました。

内部をじっくり見て回りたいのであれば、平日に訪れた方がよいかもしれませんね。

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撮影/賀川奈 伸雄

天守最上階には「長壁(おさかべ、『刑部』とも書く)神社」があります。

この場所に祀られている刑部親王は姫路の地の守護神でしたが、戦国時代後期に豊臣秀吉の手によってこの天守閣へと移されたのです。

城内に神社がある例は少なくないですが、天守閣最上階に祀られているというのは非常に珍しいですね。

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撮影/賀川奈 伸雄

最後に姫路城天守閣とツーショット。

気分は戦国大名?

「皿数え」で有名なお菊井戸を覗いてみれば……

94905:「皿数え」で有名なお菊井戸を覗いてみれば……

撮影/賀川奈 伸雄

姫路城を訪れた際には、天守の外に是非立ち寄っていただきたい場所があります。

それがこの「お菊井戸」。

言わずとしれた怪談「播州皿屋敷」の舞台です。

時代は永正年間(1500年頃)、殿様の家来である町壺弾四郎が城を奪おうとする目論見を防ごうとした女中のお菊でしたが、逆に家宝の皿を割ったという濡れ衣を着せられ、斬殺されてしまいます。

その死体は城内の井戸に隠されたのですが、以来夜な夜な「一枚二枚三枚……」と無念そうに皿を数えるお菊の声が聞こえるようになったというのが、その伝説のあらすじです。

この伝説が真実であれば、この井戸の底にはそれを立証する「何か」があるはず。

少々怖いですが、チラッと覗いてみましょう。

どれどれ……。

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撮影/賀川奈 伸雄

底の方は真っ暗でよく見えませんでした。

おそらく、枯れているとは思うのですが……。

夜になれば何かが出てくるかもしれない?

「たまごや」で絶品たまごごはんを昼食に

広い広い姫路城を探索した後は、お腹が減ってきました。

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撮影/賀川奈 伸雄

というわけで、大手門のすぐそばにある「たまごや」で昼食をば。

自然豊かな姫路の地には、たくさんの農家や養鶏場があります。

恵まれた環境で育てた鶏のおいしいたまごを使ったたまごごはんが、この店の目玉。

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撮影/賀川奈 伸雄

これが人気メニューの「城前おもてなし膳」。

橙色の黄色が食欲をそそります。

それに加え、古くから播州(現在の兵庫県あたり)の名物として有名な焼きあなご、いかなごのくぎ煮もセットで登場。

さらに、たまごとごはんはおかわりし放題という贅沢っぷり。

「我こそはグルメであるぞ」と自称する方、姫路城へお越しの際は是非このメニューをご賞味あれ。

たまごやの住所・アクセスや営業時間など

名称 たまごや
住所 兵庫県姫路市本町68
営業時間・開場時間 11:00−17:00
利用料金や入場料 卵かけめし 580円 焼穴子 350円
参考サイト http://www.fujihashiya.com/tamagoya-funclub/top.html
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

多くの花々を楽しめる和風庭園「好古園」

94931:多くの花々を楽しめる和風庭園「好古園」

撮影/賀川奈 伸雄

食後は、姫路城すぐそばにある和風庭園「好古園」へ。

姫路城侍屋敷の跡地に建てられたこの庭園では、9種の庭園と多種多様な植物を楽しむことができます。

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撮影/賀川奈 伸雄

私がここを訪れたのは3月末なので、まだつぼみが開ききっていない花も多く見受けられました。

しかし、少々の肌寒さが残るこの時期でも、ツツジや梅の花は満開。

静かで落ち着いた庭園の雰囲気も相まって、あたたかな気分になることができました。

姫路城の立派な天守閣を見た後は、ここで色とりどりの花々を見ながらくつろぐのもよいでしょう。

好古園の住所・アクセスや営業時間など

名称 好古園
住所 兵庫県姫路市本町68
営業時間・開場時間 9:00−17:00(冬期) 9:00−18:00(夏期)
利用料金や入場料 大人300円 小人150円
参考サイト http://himeji-machishin.jp/ryokka/kokoen/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

姫路城で充実した一日を過ごそう

戦国ファンのみならずとも、絶景を見たいのであれば是非オススメしたい姫路城。
駅や商店街からほど近く、食べ物もおいしいので一日中過ごせます。
時間があれば、天守閣は上っておきましょう。
戦国大名の気分が味わえますよ。

お車でお越しの方は、中国吹田ICや山陽自動車道を通って山陽姫路東IC 降車。
宿泊先は「ホテルウィングインターナショナル姫路」や「ホテルクレール日笠」がおすすめです。