【北海道の絶景】残雪の暑寒別岳と日本海に沈む夕日を求めて

札幌の文筆家・写真家の吉田匡和です。

この間、自宅の窓からビルの谷間に沈んでいく太陽を見つめていると、もっと最高のロケーションで夕日を見たくなりました。

海に沈む夕日が見たい!

天気予報は晴れ。春の日本海をドライブしてきました。

海風を求めて

95816:海風を求めて

撮影/吉田匡和

札幌から留萌を結ぶ国道231号を目指します。
全区間日本海に面しているので、昼間はシーサイドドライブ、夕方はサンセットドライブが楽しめるお気に入りのルートです。

ちなみに道路脇の矢印のような標識は、吹雪の時に路肩の位置を示すためのもの。
雪国恐るべし!

難読地名オンパレード

95817:難読地名オンパレード

撮影/吉田匡和

まずは望来浜中央海水浴場に到着。

ちなみに「望来=もうらい」と読みます。
この辺りは、「花畔=ばんなぐろ」「生振=おやふる」「毘砂別=びしゃべつ」「濃昼=ごきびる」など難読地名の宝庫です。

穏やかな3月の日本海

95818:穏やかな3月の日本海

撮影/吉田匡和

長靴なら砂も入ってきませんし、波打ち際を歩くこともできます。

ポカポカ陽気のおかげで、薄手のジャケットでも心地いい。
ビーチを訪れる人も少ないので、気兼ねなく海を独り占めにできます。

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撮影/吉田匡和

遠くの暑寒別岳に積もった雪と海や空のコントラストが美しい!

春の海は夏とは違った新鮮さがありますよ。

浜辺の宝石シーグラス

95820:浜辺の宝石シーグラス

撮影/吉田匡和

この海岸ではたくさんのシーグラスを見つけることができます。

シーグラスは、割れた瓶が砂や波で磨かれて角が取れたガラスです。
白や茶、グリーンなど様々な色があってとても綺麗。

ウィキペディアによると「最も稀なオレンジは 10,000 個に1個程度の割合である」だそうです。
ホントかいな?

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撮影/吉田匡和

ガラスの小瓶にいれると、ちょっとしたインテリアになりませんか?

「どこから流れてきたのだろう」「いつの時代のモノだろう」「何の瓶だったのだろう」と想像を膨らますと楽しいですよ~!

国道231号 オロロンライン

95822:国道231号 オロロンライン

撮影/吉田匡和

現在ドライブ中の国道231号と、さらに北に向かう国道232号などを称してオロロンラインと呼びます。

オロロンとはウミガラスという渡り鳥の鳴き声で、オルルーン、オルルーンと鳴くことから「オロロン鳥」とも呼ばれています。

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撮影/吉田匡和

かつては、日本海に浮かぶ「天売島」が繁殖地でしたが、現在はほとんど姿を見ることができない希少種です。

日本では東京の葛西臨海公園と、アクアマリンふくしまで逢うことができます。
(写真はアクアマリンふくしまで撮影)

黄金伝説のある山

95824:黄金伝説のある山

撮影/吉田匡和

浜益地区にあるミニチュアの富士山のような「黄金山」は、松浦武四郎の「西蝦夷日誌」によると、江戸時代以前から金鉱があったと記載されています。

ちなみに松浦武四郎は幕末から明治にかけて活躍した探検家で、「東海道」「南海道」などの流れから「北海道」の名称を考案したといわれています。

水族館のような海鮮ラーメンを食らう!

95825:水族館のような海鮮ラーメンを食らう!

撮影/吉田匡和

お昼ご飯は浜益地区の人気店「海幸(かいこう)」でいただきます。
一番人気は、海鮮たっぷりの「海幸ラーメン(1520円)」です。
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撮影/吉田匡和

洗面器のようなドンブリに、エビ2種類、ホタテ、ムール貝、イカ、カニ、ウニなどなど「水族館か?」と思うくらい具が投入されています。
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撮影/吉田匡和

時期によっては、ウニ丼やいくら丼などの海鮮丼も食べることができます。
駐車場が広いので団体や大型車もOK。
浜益に来た際は、立ち寄ってみてください。

消えゆく集落

95828:消えゆく集落

撮影/吉田匡和

さらに北上を続けると「床丹(とこたん)」という集落があります。
バスは1日1本きり。
川辺に数世帯が暮らす小さな集落です。

昭和30年代には300人も暮らしていましたが、現在は3~4世帯しか住んでいません。

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撮影/吉田匡和

集落の真ん中を流れる川には、たくさんの魚が棲み、秋には鮭が遡上します。

砂防ダム4基の建設が予定されていましたが、住民の方々は「もうすぐ、ここから人はいなくなる。
自分たちのためなら工事はしなくていい」と自然保護団体と共に建設に反対したため工事は凍結しています。

川と共に暮らす

95831:川と共に暮らす

撮影/吉田匡和

以前訪れた時に「川を石で区切って天然のプールを作って、孫が来たら遊ばせてるんだ」といっていたお宅には、もう人の気配がありません。
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撮影/吉田匡和

この集落が無人になる日は遠くないことでしょう。

人がいなくなれば集落は死に絶えます。
営みがあるうちに床丹を訪れ、記憶にとどめてほしいですね。

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撮影/吉田匡和

気が付けばエゾシカがこちらの様子を伺っていました。

この辺りはヒグマも出没しますが、地元の人は匂いでクマが来たことが分かるそうです。

「陸の孤島」と呼ばれた集落

95834:「陸の孤島」と呼ばれた集落

撮影/吉田匡和

断崖絶壁の多い国道231号は難所が多く、特に増毛町~雄冬の区間の開通が遅れていました。
雄冬へは1981年に道路が開通する前は船でしか行くことができず、名実ともに「陸の孤島」でした。

現在は新しいトンネルが完成し、一年を通してスムーズにドライブすることができます。

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撮影/吉田匡和

この日の雄冬港は波がなく、鏡のように山々を映し出しています。
立ち去るのがもったいなくて、しばらく眺めていました。

最北端の造り酒屋

95836:最北端の造り酒屋

撮影/吉田匡和

増毛町にある「国稀酒造」に到着!

1882年(明治15年)創業の日本最北端の造り酒屋です。

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撮影/吉田匡和

大人気の利き酒コーナーに、たくさんの日本酒が並びます。
その土地のお酒を飲み比べるのも旅の醍醐味ですね。

水がウマいから酒がウマい

95838:水がウマいから酒がウマい

撮影/吉田匡和

「運転がある」とか「日本酒はちょっと...」という人には、お酒に使われている水を飲むことができます。
暑寒別岳の湧水でクリアなうまさです!
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撮影/吉田匡和

カミングアウトします。
「実は日本酒が飲めません!」

陽気なクマさんの正体

95840:陽気なクマさんの正体

撮影/吉田匡和

一升瓶を抱えてご機嫌なクマさんと思いきや、2004年の台風の影響で森に食べ物がなく、人里に出てきたところを射殺されたヒグマだそうです。
空腹の上に人に撃たれ、亡骸を陽気なクマさんにされては浮かばれません。

なんだかなぁ~

「岩尾温泉あったま~る」でサンセット

95841:「岩尾温泉あったま~る」でサンセット

撮影/吉田匡和

再び雄冬に戻り、待望のサンセットタイム!

温泉に浸かりながらた夕日を見ようと「岩尾温泉あったま~る」にやってきました。
小高い丘にあり、露天風呂から潮風を浴びて眺める夕日は絶景です!

しかし...

驚きの真実

95842:驚きの真実

撮影/吉田匡和

「ガーン」←死語

ちょっと時期が早かったようで、11月30日~3月31日まで休館でした!

露天風呂と同じ高さから写真を撮ってみました。
本当ならこんな景色が見れるんですよ。

もっとも、国道から風呂に入っているところも丸見えですけど(恥)

45年前から毎日繰り返される天体ショー

95843:45年前から毎日繰り返される天体ショー

撮影/吉田匡和

真っ赤に燃える太陽が雲に反射して作る鮮やかなコントラスト。
それを海鳥たちと共有します。
穏やかな波が、ささやきのように打ち寄せてB.G.Mとなります。
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撮影/吉田匡和

地球の誕生から今日まで、日の出と日の入りが欠かすことなく繰り返されてきたのだなと思うと感動以外、何もありませんでした。

潮風を浴びて気分爽快

春の海は、これから生命が誕生する躍動感に溢れていました。
いつものドライブルートも、季節や見方を変えると新鮮に感じるものですね。

国道231号沿線は、磯遊びや海水浴、キャンプや登山、さくらんぼ狩りや釣りなど、楽しみが盛りだくさんです。
テーマを決めて遊びに行ってみてください。