ローマ在住者が伝授!ローマのおすすめの美術館20選

ローマにあふれる美術品の数々。お気に入りの作品めがけて美術館を訪れる人も、優雅にローマの休日を楽しむために静かな美術館を訪れたい人も、参考にしてほしいローマの美術館ガイドです。

ローマに来たら外せない美術館

ローマは芸術の宝庫。
そのなかでも、一度は訪れてみたい美術館をご紹介します。
人気の美術館ばかりですので、事前予約をお薦めします。

年間600万人が訪れる美の宝庫「バチカン美術館」

西暦2000年の「大聖年」の年に、年間訪問者数300万人を突破し、その後の15年間でさらに訪問者数が倍増した「バチカン美術館」。
1506年に、ローマ法王ユリウス2世が古代彫刻コレクションをバチカン宮殿内に設置したのをきっかけに設立され、1771年にクレメンス14世によって一般公開が始まりました。

歴代法王たちの美術コレクションが、古代の彫刻や絵画などの12の部門に別れて展示されているほか、当時の一流の芸術家たちが装飾を施した歴代法王たちのサロン、ミケランジェロの「天地創造」「最後の審判」で有名な「システィーナ礼拝堂」などが鑑賞可能。

見学コースは、なんと全長7キロに及びます。

皆さんの好みで、古代の彫刻を見たりシャガールやダリといった近代美術のコーナーを見学してみましょう。

しかし、美術はよくわからなくて、という方には「ピナコテーカ ( 絵画館 ) 」の見学がお薦め。

ここには、ジョット、ラファエロ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、カラヴァッジョなどのビッグ・ネームが勢揃いしています。

さらに、「アテネの学堂」で有名な「ラファエロの間」、バチカンの至宝と呼ばれる「ラオコーンの群像」がある「ピオ・クレメンティーノ館」、そしてミケランジェロの壮大なフレスコ画が代名詞の「システィーナ礼拝堂」は外せないところ。
30代のミケランジェロが描いた「システィーナ礼拝堂の」天井画「天地創造」と、60代のミケランジェロが描いた祭壇の「最後の審判」、その比較も楽しいかもしれませんね。

とにかく広いので、体力をしっかりつけて見学してください。

美術館の敷地内にある中庭で、外の空気も吸うことができます。
一日をかけてゆっくり鑑賞するのもよいかもしれません。

2016年からは、歴史上初めてという女性の館長が就任して話題になった「バチカン美術館」。

「システィーナ礼拝堂」には新たにLED昭明が設置されるなどして見学者にも嬉しい新たな試みが日々生まれています。

ヴァティカン美術館の入場料は、16ユーロ。

しかし、切符を購入する待ち時間を節約するために、オンライン予約がお薦めです。
予約料4ユーロが別途かかってきますが、美術館の質を考慮すればそれでも安いもの。

こちらのサイトから、オンライン予約が可能です。


また、ガイド付の見学や、庭園見学などのコースもあり。
こちらを参考にしてみてください。


古代の彫刻からルネサンス時代の傑作まで「カピトリーノ美術館」

総面積が1万3千平方メートル近くもある「カピトリーノ美術館」。
一般公開されたのは1734年、美術品をその所有者のみではなく、一般市民にも開放するという美術館としては世界中で最も古い美術館といわれています。

「カピトリーノ美術館」は、ローマの七つの丘のひとつ「カピトリーノ」の丘に建っており、ミケランジェロが設計した緩やかな階段を上ると、右側にあるのが「コンセルヴァトーリ宮殿」、奥にあるのが「ローマ市役所」、左側にあるのが「ヌオーヴォ宮殿」。
左右二つの宮殿が、いわゆる「カピトリーノ美術館」と呼ばれているのです。

「カピトリーノ美術館」の母体となったのは、1471年にシクトゥス4世がローマ市に寄贈した数々の古代の彫刻でした。
そのコレクションには、ローマの象徴ともいうべき「カピトリーノの雌狼」も含まれていました。

その後も、パウルス3世やピウス5世といった芸術に造詣の深い法王たちからの寄贈が続き、1654年には収蔵品が収まりきらず、「ヌオーヴォ宮殿」が建設されることに。

18世紀後半には、法王ベネディクトゥス14世によってカラヴァッジョをはじめとする絵画のコレクションも美術館に加わり、「ピナコテーカ(絵画館)」が設置されます。

古代の彫刻のコレクションとしては世界有数の質と量を誇る上、ルネサンスとバロック絵画の傑作もそろう「カピトリーノ美術館」には、年間45万人以上の来館者が。

見どころは、「マルクス・アウレリウス帝の騎馬像」、「コンスタンティヌス大帝の頭部」、「カピトリーノの雌狼」、カラヴァッジョ作「洗礼者ヨハネ」「女占い師」などなど。

また「皇帝の間」にならぶ、古代ローマの皇帝たちの彫刻は圧巻です。

「コンセルヴァトーリ宮殿」に所蔵されている「マルクス・アウレリウス帝の騎馬像」について少し触れておきましょう。

ミケランジェロが設計した「カンピドーリオ広場」。
緩やかな階段を上った広場の中央に、威風堂々と鎮座しているのが「マルクス・アウレリウス帝」の騎馬像です。

古代ローマ時代の皇帝の彫像は、その後のキリスト教の時代に多くが破壊されました。

西暦176年頃に制作されたといわれる「マルクス・アウレリウス帝の騎馬像」が破壊されることなく残ったのは、キリスト教を公認した「コンスタンティヌス大帝」と勘違いされていたため。
この騎馬像の美しさに惚れ込んだミケランジェロ、「カンピドーリオ広場」造成のさいに、その中心に据えたのです。

1979年に、広場に置かれていた「マルクス・アウレリウス帝の騎馬像」は土台部分と馬の脚の部分が損傷し、その後は「コンセルヴァトーリ宮殿」に保管されています。

壮年の皇帝の美しさと重々しさを、ぜひ本物で味わってみてください。

また、イタリアが発行する50セント硬貨の裏側には、「カンピドーリオ広場」と「マルクス・アウレリウス帝の騎馬像」がデフォルメされた形で刻印されていて、まさにイタリアが誇る古代彫刻の遺産なのです。

「カピトリーノ美術館」の入場料は11,5ユーロ。
毎月、第一週目の日曜日は入場無料。
ただし、大変混み合うことを覚悟してください。

ただし、「カピトリーノ美術館」は観光客、イタリアはヨーロッパからの修学旅行生が多いため、チケットは事前予約がお薦め。
予約料は1ユーロかかります。

予約はこちらのサイトから。
日本語があるのが嬉しいですね。


瀟洒な宮殿で傑作の数々を見学する「ボルゲーゼ美術館」

ローマ市内ある広大な公園「ボルゲーゼ公園」。
「スペイン階段」から、ピンチョの丘方面に向かったところにある「ボルゲーゼ公園」は、観光客でも気軽に散策できる場所にあります。
その公園内にあるのが、「ボルゲーゼ美術館」。

ボルゲーゼ家は、17世紀の初頭にパウルス5世という法王を輩出した名門で、法王の甥であったシピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿によるルネサンスからバロック時代にかけてのコレクションが母体となっています。

ボルゲーゼ家の紋章は、上部に「鷲」、下部に「ドラゴン」が描かれた美しいもので、ボルゲーゼ公園のあちらこちらで見ることができます。

「ボルゲーゼ美術館」が誇るのは、なんといってもカラヴァッジョとベルニーニのコレクション。

カラヴァッジョの作品は、彼の自画像ともいわれる「果物籠をもつ青年」、「病めるバッカス」、「馬丁たちの聖母」、「書斎の聖ヒエロニムス」、「洗礼者ヨハネ」、「ゴリアテの首をもつダヴィデ」。

シピオーネ・ボルゲーゼ自身がカラヴァッジョのパトロンであったことから、カラヴァッジョファンにはたまらない6作品を所有しています。

また、バロックの大家ベルニーニの作品も「雌山羊アマルティア」、「エネアとアンキーゼ」、「プロセルピナの略奪」、「ダヴィデ」、「アポロンとダフネ」、「法王パウルス五世の胸像」などなど、白い大理石が輝く傑作が。

ベルニーニの彫刻は、360度から鑑賞できるため、人物の表情、涙、大理石ながら柔らかな肌を思わせるダイナミックな動き、などなどを間近で鑑賞できます。

カラヴァッジョとベルニーニ以外にも、ラファエロの「一角獣を抱く貴婦人」、「十字架降架」、ティツィアーノの「聖愛と俗愛」、カノーヴァの「パオリーナ・ボナパルテ像」など、ルネサンスからバロックにかけての天才たちの作品が、次々に目に飛び込んできます。

また、ボルゲーゼ家が財にあかせて建設した小規模で瀟洒な宮殿も美しく、贅沢な雰囲気の中で鑑賞できるのが魅力。

ボルゲーゼ美術館は完全予約制。

入場料は、13ユーロ+予約料2ユーロ 計15ユーロです。

年間50万人以上が来館する人気美術館なので、かなり先の予約まで埋まっています。

旅行日程が決まったら、即予約しましょう。

予約はこちらからです。



ローマ市内のアクセスが楽な美術館

お買い物もしたい、でも美術館も行ってみたい。
そんな方は、ローマのショッピング街からアクセスが簡単な美術館がお薦め。
アクセスが簡単でも、その質と量には驚かされますよ!

「蜂」の紋章が目印 「国立古典絵画館(バルベリーニ宮殿)」

masinlaw (引用元:Instagram)

スペイン階段からも近く、五つ星ホテルが軒を連ねるヴェネト通りの起点となっている「バルベリーニ広場」。
そこから、「クアットロ・フォンターネ通り」をわずかに行ったところにあるのが、通称「バルベリーニ宮殿」こと「国立古典絵画館」。

バルベリーニ家は、ウルバヌス8世という法王を輩出した貴族です。
その紋章には、蜂が飛んでいることで有名。
バルベリーニ広場にも宮殿にも、あちらこちらに「蜂」が施されているのは「バルベリーニ家」のシンボルであるから。

この宮殿の建設は、ウルバヌス8世が法王となってすぐの1625年から始まりました。

設計を担当したのは、ジャン・ロレンツォ・ベルニーニやそのライバルであったフランチェスコ・ボッロミーニ。

バルベリーニ家の美術コレクションに加えて、貴族間の婚姻によってもたらされた美術品が加わり、その質と量はローマで有数のコレクションとなりました。
1955年まで、バルベリーニ家の当主が住んでいたバルベリーニ宮殿は、その後国立の美術館に。
「コルシーニ宮殿」とセットで「国立古典絵画館」と呼ばれています。

バルベリーニ宮殿に保管されている傑作でぜひ見なくてはならないもの、それはまずカラヴァッジョの「ホロフェルネスの首を斬るユーディット」、そしてラファエロの「フォルナリーナ」。
光と陰の画家といわれるカラヴァッジョの「ユーディット」は、旧約聖書の一場面がドラマチックに描かれています。

ラファエロの「フォルナリーナ」は、ラファエロの恋人といわれたパン屋の娘マルガリータ・リューティがモデルになっているという伝説ゆえにさらに有名に。
左手の薬指の中程にある指輪や、ラテン語でラファエロの名前が彫られた腕輪などに注目!

これ以外にも、「バルベリーニ宮殿」の天井にピエトロ・ダ・コルトーナが描いた「神の摂理」、ハンス・ホルバイン作「ヘンリー八世の肖像」、ティツィアーノ、ティントレット、フィリッポ・リッピの作品が鑑賞できます。

バロック美術の天才ベルニーニとボッローミニが設計した宮殿とともに、名品をお楽しみください。

チケット予約はこちらから。


ローマ随一の目抜き通りにある美術館 「ドーリア・パンフィーリ美術館」

galeriephilippeguegan (引用元:Instagram)

ローマでショッピング、といえばスペイン階段周辺。
ブランド街であるコンドッティ通りと交わるコルソ通りは、1キロにも及ぶショッピングストリートです。
観光客のみならず、イタリア人も足を運ぶローマでも最もお買い物でにぎわう通り。
その一角にあるのが、「ドーリア・パンフィーリ美術館」。

ローマ法王インノケンティウス10世の実家であるパンフィーリ家の宮殿には、現在もドーリア・パンフィーリ家の当主が住んでいます。

歴代の当主たちのコレクションは、まさに一見の価値有り。

カラヴァッジョ、ベラスケス、ラファエロ、ティツィアーノ、ロレンツォ・ロットといった美術好きには垂涎の的の作品がズラリと並んでいます。

その中でも、カラヴァッジョが初期に描いた「エジプトへの逃避途上の休息」は、カラヴァッジョらしからぬ明るい光が満ちた心癒される作品。

また、ティツィアーノが描いた「サロメ」は、スウェーデンからローマに移住した女王クリスティーナのコレクションがこの美術館に伝わったもので、ティツィアーノらしい優美な筆致を堪能できます。

美術館に入るのはちょっと、という方には「ガッタ通り」から美術館内の喫茶室だけ利用可能。

お買い物に疲れてゆっくりしたい、というかたは、17世紀の宮殿内で優雅にお茶を楽しめます。

入場料は12ユーロ。

館内はフラッシュさえ使用しなければ写真撮影も可能です。

オンライン予約は今のところサイト上にはありませんが、長蛇の列になることはないので直接美術館に行ってみてください。

当主が住むプライベートな空間を見学したい人のみ、予約が必要です。

近代美術の展示会が多い「キオストロ・ディ・ブラマンテ」

elianacioffi (引用元:Instagram)

ナヴォーナ広場から歩いてすぐのところにある「キオストロ・ディ・ブラマンテ」。
葛飾北斎やエッシャーなどの質の高い展示会が行われることでも有名な美術館は、隣にラファエロのフレスコ画のある「サンタ・マリア・デッラ・パーチェ教会」があり、さらにキオストロの2階には16世紀初頭の柱廊をアレンジしたカフェとビストロがあります。
日替わりメニューのビストロも、お茶の時間のデザートも美味。

また、美術の好きな方はカフェテリアと同じ階にあるブックショップをのぞいてみるのも一興。

美術展には興味がない人も、ローマの街の散策中の休憩にはもってこいです。

テルミニ駅の真横にある「ローマ国立博物館(マッシモ宮殿)」

roberto.grossi97 (引用元:Instagram)

テルミニ駅からわずかのところにある「ローマ国立博物館」。
テルミニ駅周辺は、ローマ帝国時代には「ディオクレティアヌス帝の大浴場」があり、現在もその遺構の一部がミケランジェロの改築により「サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会」として残っています。

「ローマ国立博物館」は19世紀にマッシモ家が建てた宮殿で、一時期はイエズス会が所有していました。

1890年に、紀元前5世紀から西暦3世紀にわたるローマ時代の美術品が展示され、博物館となっています。

この博物館では、古代ローマ時代の美しいモザイク画がこれでもかというほど楽しめます。

また、古代三代美男の一人「アウグストゥス帝」の神祇官姿の彫刻も必見。

そのアウグストゥスの愛妻リヴィアの部屋の内装を鑑賞できるコーナーがあり、後世の芸術家たちにも大きな影響を与えた古代美術の粋が詰まった博物館です。

チケットは、マッシモ宮殿の「ローマ国立博物館」、ナヴォーナ広場近くにあるアルテンプス宮殿の「ローマ国立博物館」、ヴェネツィア広場近くの「クリプタ・バルビ考古学博物館」、「ディオクレティアヌス浴場跡」の4つの博物館の共通券となり、8ユーロ。

オンライン予約の場合は、これに2ユーロの予約料がかかってきます。

オンライン予約はこちらから。

「マッシモ宮殿」と対をなす「アルテンプス宮殿」、こちらにも傑作が

adm1656 (引用元:Instagram)

「ナヴォーナ広場」のほど近くにある「アルテンプス宮殿」。
メロッツォ・ダ・フォルリーによって設計された美しい宮殿は、歴史に名を残すさまざまな貴族たちの手に渡った後、オーストリアの貴族アルテンプス家の所有となり、現在の名になっています。
モーツァルトがローマに滞在したときには、この宮殿で演奏した記録まであり。
「アルテンプス宮殿」は現在、「マッシモ宮殿」とともに「ローマ国立博物館」となっています。

「マッシモ宮殿」に劣らない、古代ローマ時代の傑作が所狭しと並びますが、とくに有名なのは「ルドヴィージの玉座」と呼ばれる大理石。

1887年、大富豪であったルドヴィージ家が庭園を造園中に発見された紀元前7世紀の大理石です。

この大理石には、美の女神ヴィーナスが海から引き上げられて生まれてくるシーンが彫られています。
非常に珍しい意匠で、世界的に有名になりました。

そのほかにも、人間の肉体美を実感できる古代の彫刻を、美しい宮殿で鑑賞できる「アルテンプス宮殿」、ぜひ訪れてみてください。

チケットは「マッシモ宮殿」との共通券になります。



小規模の美術館で、静かに美術を楽しみたい

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美術館を訪れるのは、体力も消耗します。
大作と傑作を、ほかの来館者にもまれて鑑賞してへとへとになるのはいや、という方のために、来館者が少なく規模も小さい美術館をご紹介!

ラファエロのフレスコ画が残る「ヴィッラ・ファルネジーナ」

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トラステヴェレ川に沿うように走る道「ルンガーラ通り」。
その一角にあるのが、「ヴィッラ・ファルネジーナ」です。
1506年から、法王庁御用達銀行家アゴスティーノ・キージによって当時の一流の芸術家たちが設計やフレスコ画を担当し、小規模ながら豪奢を尽くした宮殿を建設しました。
当時は「キージ宮殿」と呼ばれていました。

1580年、ファルネーゼ家の枢機卿がこの宮殿を購入し、テヴェレ川に橋を架けて対岸にあるファルネーゼ宮殿と連結する計画がミケランジェロにより進行。
その計画は結局実行されないまま、18世紀にはナポリのブルボン家の所有となり、1927年からイタリアの国有文化遺産へ。

現在は、イタリアで最も権威ある科学アカデミー、「アッカデミーア・デイ・リンチェイ」が使用しています。

ファルネジーナ宮殿は、非常に小規模の宮殿で、内部に芸術品が並んでいるわけではありません。
見るものは、宮殿内部の装飾、フレスコ画、庭園です。

とくに、ラファエロが描いた「ガラテアの勝利」は、アゴスティーノ・キージの愛人でありローマ一美しいといわれた高級遊女がモデルといわれています。
また、セバスティアーノ・デル・ピオンボ、ジュリオ・ロマーノなど、当時の一流の画家たちがその技を競った「ヴィッラ・ファルネジーナ」、静かに美の世界に浸りたいかたにはおすすめ。

ただし、「ヴィッラ・ファルネジーナ」の開館時間は月曜日から土曜日の9時から14時まで。

鑑賞するさいには、閉館時間にお気をつけください。

入場料は6ユーロ。

もと公共発電所が美術館へ 「モンテマルティーニ美術館」

piuindiedegliindiani (引用元:Instagram)

ローマからオスティアの海に向かう道「オスティエンセ通り」に、風変わりな美術館があります。
地下鉄B線「ガルバテッラ駅」から歩いて5分ほどのところにある「モンテマルティーニ美術館」。

ここは1912年にローマ公共発電所として開業。
1963年には廃業していますが、1995年の「カピトリーノ美術館」改装にあたり、「カピトリーノ美術館」が所蔵していた古代ローマ時代の彫刻が一時的に「モンテマルティーニ元発電所」に避難しました。
そして、そのまま「カピトリーノ美術館」の分館として開館したのです。

古代ローマ時代の彫刻が、少しばかりレトロな機械の合間に置かれている空間は、古代と近代をつなぐ不思議な空気を生み出しています。
美術館は常に人すくなで、静かな世界で鑑賞ができます。
ローマの街の中心からのアクセスも決して悪くありませんので、ぜひ!

入場料は7.5ユーロです。

ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスの「平和の祭壇」を見る、「アラ・パキス」

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「ポポロ広場」から、「アウスグトゥス帝廟」に向かいテヴェレ川沿方面に向かったところにある「アラ・パキス」。
紀元前13年に、皇帝の勝利を称えてて元老院がアウグストゥス皇帝に贈った記念碑です。

最盛期へと向かうローマ帝国を象徴するように、祭壇の彫刻は精密でありながら品格があり、当時の皇帝とその家族の様子も彫られています。

2006年に、アメリカ人の建築家によって、ガラス張りの博物館になりましたが、これは賛否両論をよぶことに。

2007年には、デザイナーのヴァレンティノが45年のキャリアを記念し、「アラ・パチス」で展覧会を開き話題になりました。

博物館や美術館を歩くのが苦手、というかたも、この「祭壇」を見れば最盛期に向かおうとする古代ローマの権力を感じることができます。

入場料 10.5ユーロ。

エトルリア文明を知りたいのなら「ヴィア・ジュリア国立博物館」

berlingerialessandro (引用元:Instagram)

ローマの街を少し外に出ると、エトルリア文明の足跡があちらこちらに残ります。
非常に優れた技術力を有していたエトルリア文明を知りたいのならば、ボルゲーゼ公園北側にある「ヴィア・ジュリア国立博物館」へ。
ローマでも有数の高級住宅地にあるこの美術館、建物自体は法王ユリウス3世が建てたもの。
設計にはミケランジェロも関わっていたのでは、という伝説もあります。

美術館の開館は1889年。

紀元前7世紀頃からのエトルリア文明の遺品およそ7万点を所蔵。
エトルリア文明の博物館としては、世界最大級です。

古代ローマの遺品よりも、よりギリシア文明に近いエトルリア人たちの技術力を目の当たりにできます。

とくに、夫婦が寄り添って横たわる彫刻が乗った棺が有名。

入場料8ユーロ。

知る人ぞ知る名品を所有する美術館

lad_street (引用元:Instagram)

あまり聞いたことのない美術館、それなのに入ってみたら名品がどっさり!ローマではそんなことが頻繁に起きます。
観光のメインコースから外れた、しかし一流の美術館に行ってみましょう。

「バルベリーニ宮殿」と対をなす「コルシーニ宮殿(国立古典絵画館)」

ang_pellegrino74 (引用元:Instagram)

ちょうど「ヴィッラ・ファルネジーナ」の向かい側にある美術館、それが「コルシーニ宮殿」です。
「バルベリーニ宮殿」の「国立古典絵画館」と対になっていますが、「バルベリーニ宮殿」と比べて知名度が低いせいか、鑑賞者もそれほど多くありません。
宮殿自体は、15世紀の終わりに法王シクトゥス四世によって建設され、その後スウェーデンから王位を従兄弟に譲り移住してきたクリスティーナ女王の住居となりました。
18世紀にフィレンツェ出身のコルシーニ枢機卿が購入し、その名が残ることに。
また、ナポレオンの兄ジョゼフ・ボナパルトが住んでいたこともある歴史ある宮殿です。

1883年からイタリアの国有財産となり、その後美術館として開館。

そして、この美術館にはベアート・アンジェリコ、ヤコポ・バッサーノ、ルーベンス、アンソニー・ヴァン・ダイク、カラヴァッジョといった、時代を代表する天才たちの作品がズラリと並んでいるのです。

とくにカラヴァッジョの「洗礼者ヨハネ」は、少年の面影を残す美しくも陰影のある聖ヨハネが印象的な作品。
カラヴァッジョファンならずとも、引きこまれてしまう傑作です。

入場料は、「バルベリーニ宮殿」との共通券で10ユーロ。

一男爵の古代への情熱を実感する「ジョヴァンニ・バッラッコ博物館」

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「カンポ・デ・フィオーリ広場」にほど近い場所にある「ジョヴァンニ・バッラッコ博物館」。
シチリア貴族として生まれた男爵ジョヴァンニ・バッラッコは、政治家であり古代美術愛好家でした。
晩年はこの美術館の建物を住居とし、コレクションをローマ市に寄贈するために奔走。

1938年に、宮殿のある「コルソ・ヴィットーリオ・エマヌエーレ二世」の工事のため美術館は閉鎖しますが、1948年にふたたび開館。
現在に至ります。

古代エジプト、シュメール、アッシリア、フェニキア、ギリシア、ローマ文明の遺品がそろう美術館は、ローマの中心部にありアクセスも便利。

日本にいてはあまり触れることのない、ヨーロッパ文明の基礎となった文化に触れるのもローマ観光の醍醐味です。

入場料は無料。
ショッピングに飽き飽きしたら、知的な好奇心を刺激するのにもってこいの場所です。


美術館で「食べる」!

ローマには星の数ほどあるレストラン。
どこで食事をするか迷うところです。
そんなときおすすめなのが、美術館内にあるレストラン。
観光客も少ない穴場です。
美術館に入場しなくても、レストランだけ利用できるところがほとんど。
歴史的価値のある建物の中で食事やお茶を楽しめます。

「ナヴォーナ広場」近く、ブラスキ宮殿内にある「Vivi Bistrot」

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15世紀半ばから建設がはじまり、その後の改築を重ねて現在の姿になった「ブラスキ宮殿」。
「ナヴォーナ広場」からほど近いところにあるこの宮殿は、法王ピウス6世の実家であり、バロックからネオクラシック様式を用いて完成しました。
現在は「ローマ博物館」となっていますが、その館内にあるのが「Vivi Bistrot」。

朝は10時から夜の12時まで営業しているこのレストラン、朝食や昼食はもちろんですが、イタリアでは珍しく「マリアージュ・フレール」の紅茶が飲める喫茶室でもあります。

ワインやお持ち帰りメニュー、ヴェジタリアンメニューも充実で、ふらっと立ち寄りお腹の空き具合に合わせて注文できるのが魅力的。

ブラスキ宮殿の「ローマ博物館」を見学しない人も、ローマの街の散策やショッピングのさいには便利です。

2010年に開館した「イタリア国立21世紀美術館」内のレストランは、健康重視!

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「東京オリンピック」開催キャンペーン中に日本でも知名度が上がったザハ・ハディッドが設計した「イタリア国立21世紀美術館」。
2010年に開館したばかりの新しい美術館です。
古代や中世、ルネサンスの美術があふれるローマでは珍しく、現代美術をテーマにして話題になりました。
この美術館内にあるレストラン「Maxxi21」。

地産地消をテーマに、250キロカロリーを超えない健康重視メニューまでそろっています。

また、春や秋にはレストラン内で音楽会が催され、優雅なアペルティフも楽しめる趣向に。

普段は19時閉館ですが、土曜日の夜は10時まで美術館もレストランも営業。

難民たちの手作り雑貨が販売されているブックショップもモダンな雰囲気で、のぞいてみる価値有り。

日本文化会館のとなり、「ローマ国立近代美術館」内にある「Caffè delle Arti 」

on_cha (引用元:Instagram)

広大な「ボルゲーゼ公園」の北側にある「ローマ国立近代美術館」。
1883年に開館したこの美術館には、1800年代から900年代にかけての作品を、1000点以上所蔵しています。
すぐ隣には、「日本文化会館」があり、図書館を利用するローマ在住の日本人や日本語を勉強するイタリア人たちが出入りする姿が。

「ローマ国立近代美術館」の一角にあるのが、「Caffe` delle Arti 」。
食の批評家たちにも高い評価を得ているこのカフェは、食事やコーヒーのおいしさもさることながら、ボルゲーゼ公園の緑を感じながらくつろげる場所です。

お天気のいい日、ボルゲーゼ公園を散歩しながら、ここまで足をのばしてみてはいかがでしょう。

「カピトリーノの丘」からパノラマを楽しみつつお茶を飲む「Caffe` Capitolino」

maurinosauro (引用元:Instagram)

「カピトリーノ美術館」から南側の坂を下ったところにある「Caffe` Capitolino」。
お値段は少々高めですが、ここのウリはそのパノラマにあります。

ローマの街を一望できるテラスで、優雅な気分でお茶を飲み南ヨーロッパの風を感じることができるのです。

「サン・ピエトロ大聖堂」のクーポラもばっちり見えるこのロケーションで、ローマの休日をお過ごしください。

サンタンジェロ城の上からローマを眺めてお茶を飲む

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西暦135年に、五賢帝の一人ハドリアヌスによって彼の霊廟として建設がはじまった「サンタンジェロ城」。
「サンタンジェロ城(大天使城)」と呼ばれるようになったのは、590年にローマ法王が霊廟の上に大天使ミカエルの姿を見たという伝説に由来します。
中世には要塞として使用され、ルネサンス時代にはローマ法王庁の牢獄にもなった「サンタンジェロ城」。
現在は内部が博物館になっています。

かなりの坂や階段を上ったところにあるカフェテラスは、見学者にはオアシス。
入場料を払わないとこのカフェには入ることができませんが、テヴェレ川やローマを一望できる景色は思わず歓声を上げてしまう美しさです。

スペイン階段の近く、アトリエ・ミュージアム「カノーヴァ・タドリーニ」

valentino.loforese (引用元:Instagram)

「スペイン階段」を背に、右にある通りが「バブイーノ通り」。
その通りにあるのが「カフェ・カノーヴァ・タドリーニ」です。
1818年に、彫刻家アントニオ・カノーヴァがお気に入りの弟子アダモ・タドリーニと構えたアトリエが、そのままカフェ&レストランに。

店内には、所狭しと迫力ある彫刻が並び、不思議な雰囲気のなかでお茶や食事を楽しめます。

レストランは、夏と冬、昼と夜でメニューが変わります。

スペイン階段周辺のブランド街を歩いた後、そのまま優雅な気分で食事やお茶を飲むには最適!

子供連れもOK!三越ローマ店近くの「エスポジツィオーニ宮殿」内レストラン

messermanue (引用元:Instagram)

三越ローマ店がある「ナツィオナーレ通り」。
その道を「ヴェネツィア広場」方面に降りていくと、突然登場する白亜の宮殿、それが「エスポジツィオーニ宮殿」です。
1877年に建設されたこの宮殿は、当初から展示会のために使用されていました。
ムッソリーニの時代にも、人々の心を鼓舞する展示会がいくつも開かれています。

現在もジャンルにとらわれないさまざまな展示会が行われるこの宮殿内に、お子様もOKというレストランが。

光がさんさんと降り注ぐシンプルなレストランは、ブランチから夕食まで楽しめます。

土曜日のブランチは、6才以下が無料というのが嬉しい。

さらに、カフェテリアやブックショップも楽しめる空間、お買いのもの途中で立ち寄ってみてはいかがでしょう。


気分や好みに合わせて美術館が選べる、それがローマ!

simoncinadal (引用元:Instagram)

ローマには数々の名品を所有する美術館が非常にたくさんあります。
「バチカン美術館」や「カピトリーノ美術館」は観光客が集中しますが、それ以外にも静かに美術品を鑑賞できる美術館が多く、好みやその日の気分によってローマの中心地からアクセスできるのが魅力です。

さらに、美術館には庭園があるところも多くあり、併設のカフェやレストランで食事が楽しめるのも嬉しいですね。

美術に興味がない人も、美術館内にあるブックショップはおみやげ向きのオリジナル・グッズが揃っています。
ちょっとのぞいてみるだけでも楽しいですよ!

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