人の役に立ちたい―その気持ちが仕事になる。留学センターで働くには?

留学する人口が増加してきた近年、有料、あるいは無料の留学センターを利用したことがある方も多いかもしれません。筆者も過去の経験で、高校留学の際は留学センターを通していたため沢山お世話になりました。やはり10代のうちは特に、そして初めての海外渡航であるなら尚更、現地でのサポートは心強いものですよね。自分が助けてもらったからこそ、今度は自分が同じ立場として社会貢献をしていきたいと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、「留学センターで働くということ」に関してお話していきたいと思います。

留学センターの役割

留学センターの役割

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「自分が留学中にセンターを利用したから」「使ったことはないけれど、人をサポートするのが好きだから」「海外留学に興味があるから」など、留学センターでの就職を考える理由は様々だと思います。

しかしまず、留学センターの役割とは一体何なのでしょうか? 留学をサポートする、だけでは大雑把過ぎていまいちぱっと来ませんよね。

留学センター、または留学エージェントとは、国や学校選定から手続き、そして現地滞在から帰国後まで、留学が上手くいくよう渡航者のお手伝いをする役割を果たしています。
現在ではインターネットで様々な情報が見られますが、海外渡航に不慣れである場合はプロフェッショナルに任せた方が安心でしょう。
何よりビザ申請などは渡航先の言語で行われるため、経験が無ければ本当にこれで良いものかとストレスになることも。
また、「手続きの時間が取れなくて気が付いたらモチベーションが下がっていた…」という話もよく聞きます。

人間面倒臭いことは後に回してしまいがちなもの。
ただ手続きに手間取っただけのことで、渡航自体が無くなってしまっては勿体ありません。
そういった時にも留学センターの存在があれば安心ですね。
留学センターは、渡航者の方々の出国前、滞在中、帰国後と、全てが上手く行くようにサポートしてくれます。

どこで見る?留学センターの求人

どこで見る?留学センターの求人

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留学センターの求人は、主にインターネットで探します。
「留学センター 求人」などで検索を掛ければいくつも出て来ますし、また、もし自分が気になっている特定の留学センターがある場合は、ウェブサイトを見ると「キャリア」や「求人募集」「求人情報」などの部分があることも。
まずは要項などを見てから応募する企業を決めたいという方は、ぜひ見比べてみて下さいね。
留学センターによって必須経験や応募要項、仕事内容などが変わっていたりします。

また、通常留学センターの求人は通年を通して行われています。
必ず1つや2つはすぐに見つかると思いますから、あとは自分の運と努力次第ですよ。

留学カウンセラーの仕事

留学カウンセラーの仕事

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留学センターの求人で応募が出来る職種としては、大半が留学カウンセラー。
この留学カウンセラーというのは、営業や事務仕事などを含め、包括的にお仕事を担っている場合が多くあります。
自分の力を試してみたいという方や、やりがいのある仕事を探しているといった方にお勧めです。
それでは具体的に、留学カウンセラーとは何をする人たちなのでしょうか。

お客様の疑問や不安を解消「問い合わせ対応」

まず留学というものに興味を持ったお客様が何をするかと言うと、電話問い合わせ、あるいは来社による面談です。
中には行きたい国や都市、学びたい分野に渡航期間など、事細かに決まっているケースもありますが、漠然と「留学したい」「ワーキングホリデーに行きたい」と考えている人も少なくありません。

費用面での問題や渡航先、留学スタイルなど基本的な部分での疑問や不安は、ここで解消することになります。
海外留学は楽に「何となく」で行けるようなものではありません。
入口が非常に大事ですから、懇切丁寧な対応が必要になってきます。

一緒に選ぶのも楽しい「プランニング」

渡航者が決意を固めただけでは留学は始まりません。
次にしなければならないのは、プランニング。
ここでお客様の状況や希望などをヒアリング、また国別・学校別の費用見積もりなどを出して、一番合ったプランを組み立てていきます。

私は高校留学でニュージーランドに渡航する際、留学エージェントの方が「山と海、近いのはどちらがいい?」「希望する日本人比率は?」「田舎と都会、どちらが好き?」と、本当に事細かに質問をして下さり、沢山ある学校の中から一校に絞ることが出来ました。

お客様の留学生活の一端を担う重要なポジションですから、知識ややる気、親身になれる姿勢などは必要ですね。

極力お客様の負担を無くす「手続き・手配代行」

お客様の希望に合うまでヒアリングを繰り返し留学プランが決まれば、早速手続きです。
無料留学センターなどではビザの手配はアドバイスだけに留め、実際の申請は渡航者自身が行うというようなところも多くあります。
このケースはワーキングホリデーなどに多いです。

国によってビザ申請の手続きや費用、期間、また、学校への入学手続きなどもそれぞれ変わってきます。

もちろんこの後渡航者を見送り出したからと言って、全てが終わるわけではありません。
カウンセラーは沢山の顧客を持ちますが、渡航者にとってカウンセラーはたったひとり。
この後滞在中から帰国後までをサポートするシステムを採用している留学センターがほとんどです。
ただ、そうでない場合もありますから、興味のある企業に直接確かめてみて下さいね。

関わり合いも重要「イベント企画運営」

留学センターによっては、毎月イベントを開催しているようなところもあります。
それは渡航を控えた人たち、留学経験者たちの交流会であったり、あるいは留学に興味を持つ人たちへの説明会であったりと様々。
渡航者を控えた人たちにとっては、こういったイベントは留学の情報が集まる場所ですからとても貴重です。
つまり、これもサポートの一環というわけですね。

遠く離れた地だからこそ知っておきたい「海外視察」

また、大体の留学センターが海外オフィスを持っています。
企業によって強味を持っている国というのは異なったりしますが、時に日本オフィスで働くカウンセラーの方が、現地の事情を知るために海外視察で訪れることも。
私の高校時代にも一度だけ、日本でお世話になった営業担当の方が視察にいらっしゃったことがありました。

やはり人に聞くのと実際に見るのとでは、理解度が違うと思います。
頻度は多くないかもしれませんが、海外出張に行けるチャンスですね。

企業の規模にもより異なる「その他」

上記が主な留学センターでのお仕事ですが、大企業になると仕事内容を細分化させているところもあります。
例えば募集職種で、「セールス(営業)」、「企画」、「受付」、「カウンセラー」など。
時に国別の担当者を決めていたりもしますね。

どちらが良いかは自分次第。
前者では全ての工程を一手に引き受けるため大変ですが、やりがいはひとしおだと思います。
後者であれば、自分の担当が明確に振り分けられているためその道にプロフェッショナルを目指すことが出来ますよ。

留学カウンセラーに求められる資格

留学カウンセラーに求められる資格

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医者や美容師などになるためには、国家資格が必要ですよね。
留学カウンセラーには何か資格のようなものが必要なのでしょうか?

答えは「いいえ」です。
留学カウンセラーという職種は誰にでも解放されたものとなっています。
ただし、目に見えた証明が欲しいときには、JAOS認定留学カウンセラーという検定試験に挑戦することも出来ますよ。
この場合、「合計1ヶ月以上の留学体験あるいは異文化体験を持つ」などの受験資格もありますから、まずは確認してみて下さい。

また、企業によっては「海外滞在経験○○ヶ月以上」などと設定していることもあります。

それだけが全てではないけれど気になる「給料」

それだけが全てではないけれど気になる「給料」

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仕事をする上で、もちろん全てではありませんがやはり決して素通り出来る問題ではないのが、お給料のこと。
留学カウンセラーの給料は企業によりますが、大体約20万円前後となっていることが多いです。
ただ、営業なども職種のうちに含まれている場合、これにインセンティブなどがプラスされることもあります。
私も営業のお仕事をしたことがありますが、頑張り次第で目に見えてお給料が上がるのは気持ちが良いですよ。

海外の留学センターに就職したい場合

海外の留学センターに就職したい場合

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これまでは国内でのお話をしてきましたが、中には海外オフィスの留学センターに就職したいという方もいらっしゃるかもしれません。
この場合どういった道を辿るべきなのか、以下ご参照下さい。

1.海外の大学を卒業して就職

まずは海外の大学を卒業して、通常の就職活動をすることです。
日本とは違い、海外では一般に新卒に対して「就職活動の期間」を細かく定めてはいません。
自分で企業にコンタクトを取り、その他就活者などと張り合わなければならないことも考えらるため、即戦力になれる必要があります。

しかしやはり、日本から突然「海外オフィスで働きたいです」と応募しても可能性はほぼゼロです。
費用や時間は掛かりますが、どちらもに余裕があるのだとすればこれもひとつの道ですね。

2.ワーキングホリデーなどで渡航してインターンシップ

英語圏ではオーストラリアやカナダ、ニュージーランドなど、アジア圏では台湾や香港、そして韓国が、日本人がワーキングホリデーで渡航出来る国々となっています。
ワーキングホリデーでは僅かな制約があったとしても基本的には自由に仕事をすることが出きますから、まずはインターンシップなどでお試しとして働くことが出来るのが魅力的です。

中にはそのままビザサポートなどをしてもらい、海外就職を実現させた人もいます。

3.国内の留学センターに就職して海外赴任

一番現実的なのは、国内の留学センターに就職して経験を積んだ後、海外赴任をするということでしょうか。
一重に留学センターと言っても、それぞれの企業にはそれぞれの特色や雰囲気があるもの。
渡航者にとっても働く側にとっても合う合わないは必ずあります。

この場合のメリットは、海外赴任をする際には既に仕事に慣れた状態であるという部分です。
海外に行ってから何もかもが新しいという状況は、思いの外心細かったりします。
日本から派遣されるということは最初から頼れる人がいるということですから、精神的にも優しいですよね。

ただ希望すれば必ず海外に行けるということではありません。
よく見極めてから決めるようにしましょう。

お客様からの「ありがとう」が元気の源!

留学やワーキングホリデーなどの海外渡航にはトラブルがつきもの。
それに対応しなければならない留学センターのお仕事は、もちろん大変です。
しかし無事に留学を成功させ、一回り成長して帰って来た人たちを見られるのはあなたたちだけですよ。
ぜひこの機会に調べてみて下さいね。
もしかしたら新しい道が見えるかもしれませんよ!

【追記】他人の人生に関わり、共に成長を喜ぶなら。
留学センターのお仕事ではなく「コーチング」も喜びに満ちたお仕事です。
コーチングについて詳しくはこちらから。

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