「ローマの休日」を辿るイタリア・ローマ観光のすすめ。観光スポット・舞台はここ!

世界的にあまりにも有名な映画の一つ『ローマの休日』は、今も誰もが憧れを持つ映画の一つではないでしょうか?王女が新聞記者とのロマンティックな恋模様に感動し、かつ、イタリア旅行も体感できるという画期的な作品です。2人が映画の中で観光した地を、巡る観光を楽しむ人は現在も少なくありません。今回は、『ローマの休日』の映画についてと、この映画に出てくるイタリアの観光名所について少しだけ触れてみたいと思います。

『ローマの休日』の概要

『ローマの休日』は、1953年にハリウッド黄金期に活躍した名監督ウィリアム・ワイラーによって、アメリカ映画としてパラマウント映画会社の配給で誕生しました。
ハリウッド映画なのに、撮影はほぼすべてがイタリアで行われています。
この映画の最大の魅力は、当時新人だったオードリー・ヘップバーンが演じる、お茶目で初々しいアン王女がローマをより引きたててくれること。
古代と現在が共存するローマの魅力に、当時の映画ファンは虜になったようです。

『ローマの休日』はこんなに凄い映画だった!

オードリーは永遠の妖精と呼ばれるようになり、アカデミー最優秀主演女優賞を獲得した上に、大女優への切符を手にしました。
アン王女ファッションがブームを生んだことで、衣装のイデス・ヘッドが最優秀衣裳デザイン賞を受賞しています。

脚本は、イアン・マクレラン・ハンターが最優秀脚本賞を取得しましたが、元々これを書いたのは、当時マッカーシズムによる赤狩りでハリウッドを追われた「ダルトン・トランボ」だったので、1993年に『1953年最優秀原案賞』を授与されています。
監督は残念ながら、この作品ではノミネートのみでした。

『ローマの休日』は、アン王女のヒステリックからはじまった

簡単にいえば、ヨーロッパ最古の某国の王女アンが、ヨーロッパ各国を表敬訪問しているときに、新聞記者との身分違いの恋に落ち、たった1日だけの2人のロマンティックなローマでの休日を描いた作品です。

王女として連日の公務に明け暮れるアンは、ストレスを感じついにヒステリーを起こしてしまいます。
とうとう、宿舎としていた宮殿を抜け出してしまいました。

アン王女と新聞記者ジョーの出会い

アン王女と新聞記者ジョーの出会い

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ローマの夜の街を歩いていると、ヒステリーを起こしたために主治医に打たれた鎮静剤が効いてふらふらしベンチに寝込んでしまいました。
それを発見した新聞記者のジョーが四苦八苦するうちに、自分のアパートに連れてきてしまいました。

翌日になって、ジョーは昨日連れてきた女性が、時の人となっているアン王女だということに気が付きます。
新聞記者という仕事柄、これをスクープにしようと目論みます。
友人のカメラマンに事情を話し、協力を得てローマの町を連れ歩きます。

ローマでの休日は二人にとって素敵な宝物

アン王女は、ローマの街を散策し、長い髪をばっさりと切り落したり、可愛いサンダルを買ったり、スペイン広場でジェラートを買って食べたり、普通の女の子のように過ごしました。
ジョーと再会し、バイクに二人乗りし、ローマ市内を巡ります。

アン王女のあまりにも可愛らしい表情で大人気の観光名所となった真実の口を訪れたり、サンタンジェロの船上パーティーに参加したりしました。
この様子は、友人カメラマンによって、写真に収められていました。
もちろん、オープンカフェで、生まれて初めてタバコを吸うシーンも激写しています。
でも、その顔もなんとも可愛らしいのです。

追手から逃れるスリリングなシーン

追手から逃れるスリリングなシーン

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追手に見つかってしまうのは、先ほど少し触れた船上パーティーでのことです。
大乱闘が始まってしまい、王女はギターで、追手の頭を叩くシーンまで撮られています。
激ヤバ!二人は、川の中に飛び込んで窮地を逃れました。

この時には既にお互いが惹かれ合っていることに気づき、川を泳いで冷え切った体を温め合いました。
なんてロマンティックなんでしょう。
この後、ジョーのアパートに戻り、服を乾かしていると、「アン王女の容態は依然不明」とラジオから聞こえた声に、帰る決意をしたアン王女はジョーに「もう、いかなくては」と伝えました。

凛として記者会見に臨むアン王女と新聞記者ジョーの別れ

アン王女はその日の夜に宮殿に戻りました。
その時にはもう、ヒステリーを起こした可愛らしいアン王女ではなく、立派な淑女として成長した風格ある王女の姿がありました。

映画の見どころの一つ、大広間で行われた記者会見には、ジョーも新聞記者として出席していました。
その中の印象的なシーンが、「訪問された中でどこが一番お気に召しましたか?」の質問に、障りのない回答をしなければならなかったのですが、「どこも忘れがたく決めるのは困難…ローマです」と言い放った王女の乙女心も垣間見ることができます。
そして、記者一人一人と言葉を交わし、スクープにはしないと決めた二人からアン王女に、隠し撮りした写真が手渡されました。
その時のカメラマンの言葉は、「ローマの思い出に」でした。

ラストには、壇上のアン王女がジョーを見下ろしながら言ったセリフは、「ローマは永遠に忘れ得ぬ街となるでしょう」でした。
振り返ったアン王女の眼には、かすかに涙の跡がありました。
心にしみますね。

#1 バルベリーニ宮殿

アン王女が滞在する大使館となっている場所。
この宮殿は、教皇ウルバヌス8世の命により、建築家カルロ・マデルノが建てたものです。
1629年にマデルノが亡くなると、ボッロミーニをアシスタントとしてベルニーニが後を継ぎました。
1633年にほぼ完成しています。
現在は国立絵画館になっていますが、絵画だけでなく建物や庭も見る価値ありです。

#2 スペイン広場

スペイン広場

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アン王女がイタリアンジェラートを食べた階段がある広場です。
17世紀にスペインの大使館があったことで、この名前が付いた、ローマでも大人気の観光スポット。
ここに訪れたら、新聞記者のジョーが住んでいたアパートがあるマルグッダ通りやコンドッティ通りも歩いてみたいもの。
オードリーが通ったカフェ・ノテゲンもあります。

#3 トレヴィの泉

トレヴィの泉

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アン王女が髪を切った美容院の近くにあるとの設定で映画に登場しています。
1732年に造られたバロック様式の壮大な噴水は、感動的なものです。
コインを投げ入れて願い事をするのもお忘れなく。

#4 コロンナ宮殿

宮殿の大広間は、ラストシーンでアン王女が記者会見を開いた場所です。
15世紀にコロンナ家出身の教皇マルティヌス5世によって作られた宮殿。
17世紀から20世紀にかけてコロンナ家が、収集した絵画を一堂に見られます。
1849年に、ナポレオンが撃った大砲が階段に命中したまま残されているのも見物です。

#5 パンテオン

パンテオン

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ローマでもコロッセウムに次ぐ人気の観光地です。
現在は存在しませんが、カメラマンと合流したシーンがパンテオンの隣にあったカフェで撮影されました。
ミケランジェロが「天使の設計」と賞賛したほど美しい、ローマ時代に造られた神殿。
石造りの宮殿は、ほぼ完全な形で残されており、ラファエロはここに眠っています。

#6 ヴェネチア広場

ヴェネチア広場

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バイクに二人乗りをして、ローマを駆け巡るシーンの背景に使われています。
1870年にイタリア半島を統一し、イタリア初の王エマヌエーレ2世を称えて建設された、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂が聳える広場です。
この広場は、「ローマのへそ」と呼ばれています。

#7 フォロ・ロマーノ

フォロ・ロマーノ

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映画では、ジョーと出会うシーンに使われました。
2000年以上前の古代遺跡で、世界遺産となっています。
古代ローマ時代に民政政治の中心だった場所で、「賽は投げられた」とこの地でユリウス・カエサルが演説をしたことでも有名な場所です。

#8 サンタンジェロ城

サンタンジェロ城

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ダンスパーティーが開かれたシーンが撮影されたのが、この城の側の橋のたもとです。
また、失踪した王女を探してきた黒服の追手たちと大乱闘を繰り広げた場所でもあります。
6世紀のペスト大流行の際に、大天使ミカエルがここに立ち、流行病の終わりを告げたと伝わっています。
城に続く道沿いには、ベルニーニ作の天使たちの像が並んでいます。

#9 サンタ・マライア・イン・コスメディン教会

サンタ・マライア・イン・コスメディン教会

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バイクで暴走した際に、警察に連行された二人が、「結婚式に行く途中です」と嘘をついた直後に「真実の口に」手を入れたという、映画でも重要なシーンの一つに使われた地です。
ジョーが悪ふざけで、手が抜けないふりをしたとき、アン王女が叫び声をあげ思わず泣きだした、オードリーの可愛らしい姿が印象的で人気を博しています。

日本で上映された時は、この真実の口を模した占いのマシーンが全国に置かれました。
こぞって人々が訪れたことでも、『ローマの休日』の人気の高さが分かります。

他にもまだまだある、『ローマの休日』のロケ地

他にもまだまだある、『ローマの休日』のロケ地

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アン王女とジョーが出会うシーンで、ジョーがアン王女に家は何処?と聞くとアン王女は「コロッセオ」と呼んだ、ローマで不動の人気を誇る名観光地をはじめ、ポポロ広場やフォルトゥーナの神殿、サン・ピエトロ大聖堂なども、ロケ地となっています。
ぜひ、訪れてみてくださいね。

『ローマの休日』は、公開から半世紀たった今も人々の心をつかんで離さない、世界的な名作

新人だったオードリー・ヘップバーンを大女優へと押し上げた傑作映画です。
この映画を見れば、ローマの魅力を余すところなく見ることができます。
ぜひ、『ローマの休日』を見て、ローマの名所をアン王女になった気分で巡ってみませんか?
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