鳴沢氷穴に行ってきた!山梨県の富士山麓で洞窟探検を楽しもう

信州在住、旅ライターの橋詰真紀です。今回は足を延ばしてお隣の山梨県へ。本日は、夏におすすめのクールスポット、山梨県の富士山の麓にある天然記念物「鳴沢氷穴」をご紹介しますよ。前編では横穴型洞窟の「富岳風穴」でプチアドベンチャー気分に浸ってきましたが、後編ではさらに難易度アップ?!「鳴沢氷穴」へGOGO!

前編で訪れた「富岳風穴」の旅レポートはこちらから

天然記念物「鳴沢氷穴」へ

98937:天然記念物「鳴沢氷穴」へ

撮影/橋詰 真紀

前編でご紹介した「富岳風穴」でプチアドベンチャー気分を味わい、次は「鳴沢氷穴」へ向かいます。
国道139号線を通り富岳風穴から鳴沢氷穴までは車で2分。
近い!
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撮影/橋詰 真紀

富岳風穴の入口にあった看板を見ると、選択肢が3つ。
その1自然歩道だと1.4㎞。
その2国道だと800m。
その3車で3分。
さぁ、あなたはどれを選びますか?「まぁ、1の自然歩道が当然オススメって事だよね。
んじゃ1番で。
時間もあるし歩いてみよっ!」と東海自然歩道を散策する事に。
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撮影/橋詰 真紀

観光客の姿は海外から来た方が2〜3人程度。
まぁこの日は平日なので、歩いていく人は少ないんでしょうね。
それにしても日本人は私一人。
しかも写真撮っている間にみんな先に行っちゃった。
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撮影/橋詰 真紀

溶岩の上を歩いて行きます。
ちょっとごつごつしていて、歩きにくいかな。
でもこういう所もあんまり歩いた事がないのでちょっとワクワク。
訪れる際にはスニーカー等の歩きやすい靴で。
この日は晴れていたので良かったのですが、雨が降ると岩の上はツルッと滑りやすいそうなのでご注意を。
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撮影/橋詰 真紀

なんだかかなり木が密集しているなぁ。
その先をゆっくりと進んでいくと。

ここがあの有名な青木ヶ原樹海かっ?!

98932:ここがあの有名な青木ヶ原樹海かっ?!

撮影/橋詰 真紀

こんな看板が。
えっ、もしかしてここがあの有名な青木ヶ原樹海!?ただの遊歩道じゃないの?とそうとうビビる私。
まあ良く見たら初めの看板にも、青木ヶ原っていう文字書かれていたんですけど気付かずに来ちゃった。
「ヤバイもしかして樹海で迷って帰れなくなったら、どーしょーー」なんて思いながら。
「まあ、さっきも歩いていく人いたから大丈夫でしょ」と先に進みました。
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撮影/橋詰 真紀

青木ヶ原樹海と言えば「昼間でもうっそうとしている」「一度迷うと出られない」という暗---いイメージだったのですが、実際は、まぁうっそうとしていると言われればしてますけど。
木々の間からの日差しもあるし、そもそも森って大体こんな感じでしょ。
(そこそこ山に慣れてる長野県民の意見。)鳥の声が聞こえてくるし、むしろ気持ちいい!自然歩道も整備がしっかりとされているので、道から外れなければ迷う事もありません。
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撮影/橋詰 真紀

なーんだ普通に素敵にきれいな森じゃん!気持ちいいし。
あの樹海のネガティブなイメージから開放されました。
あと国立公園なので溶岩や植物の採取はNGですよー
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撮影/橋詰 真紀

鳴沢氷穴までは徒歩20分程。
案内板もしっかりあります。
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撮影/橋詰 真紀

ただ道から外れると確かに同じような木がいっぱいだから、方向性見失うかも。
GPSやコンパスがぐるぐるになって、使えないなんてことも言われてますが、普通に使えます(笑)全部俗説でーす。
「おばけなんてないさ。
おばけなんて嘘さ。」と歌いながら元気に歩きまーす!

なんで樹海って名前がついたの?

98978:なんで樹海って名前がついたの?

撮影/橋詰 真紀

そういえばなんで海も無いのに「樹海」っていうんだろう?樹(木)の海って事なのかな?調べてみました。
その昔、青木ヶ原樹海一帯は大きな湖だったんだそう。
貞観6(864)年の富士山の北西山麓で大規模な噴火があり、その時に湖に流れ込んだ溶岩が固まって湖は埋もれてしまったそうで。
それからその土地の溶岩に苔が生えて木が育ち、1200年以上の長い年月をかけて森が形成されました。

上空から眺めると、木々が風になびく様子が海でうねる波のように見える事から「樹海」と名付けられたそうです。
また近くにある富士五湖の西湖と精進湖は、その時に残った湖って事で。
なるほど~勉強になった。

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撮影/橋詰 真紀

歩くこと20分。
ジブリの映画に出てきそうな、少し背の低い木のトンネルを抜けると。

木のトンネルを抜けた後の、看板が怖すぎる。

98935:木のトンネルを抜けた後の、看板が怖すぎる。

撮影/橋詰 真紀

「イエーイ。
鳴沢氷穴に到着。
樹海サイコー!」なんて思っていたら看板にこんな文字が。
怖いです。
怖すぎます。
青木ヶ原樹海は夜はやっぱり行っちゃいけない場所だと思います。
明るい時間に行きましょう。

いよいよ鳴沢氷穴へ

98988:いよいよ鳴沢氷穴へ

撮影/橋詰 真紀

お得なオンラインクーポンを利用しよう!

富岳風穴と同じく入洞料金は大人350円。
小人(小学生)200円。
(団体割引あり)公式ホームページからオンラインクーポンを利用すると、大人300円。
小人(小学生)150円になります。
※なお営業時間は天候・洞内状況により変更になる場合があるそうなのでご注意下さい。

入洞する際の注意点は?

98984:入洞する際の注意点は?

撮影/橋詰 真紀

富岳風穴では入る時に「気を付けてくださいねー」ぐらいの説明しかなかったのですが、鳴沢氷穴ではしっかりとスタッフの方から注意点が説明されます。
「鳴沢氷穴は竪穴式の洞窟で、その深さはなんと21m!ビルの高さで言うと一気に5階から7階ぐらいを下るイメージです。
一番下には永久凍土があり、布は敷いてありますがそこを外れるとツルツルなので、通路では十分注意してください。」
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撮影/橋詰 真紀

パンプスなどのヒールが高い靴は絶対に危険。
洞窟は狭いので小さいお子さんもおんぶや抱っこはできないとの事。
天然記念物のためペットは入ることはできませんのでご注意ください。
その他にも注意点がありますのでよく確認してくださいね。
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撮影/橋詰 真紀

「中でも一番狭い所は、このテーブルの高さ位の91cmです。
ヘルメットをしっかり被って頂いて注意して進んでください。
さらに帰りは21mを一気に上ると体調を崩す方もいらっしゃるので、体調に合わせて休みながらゆっくり上がってきて下さい。
心臓の悪い方は入洞できません。」とのこと。

おおーこれは結構なアドベンチャーっぽいぞ!

鳴沢氷穴は何メートルあるの?所要時間は?服装は?

98983:鳴沢氷穴は何メートルあるの?所要時間は?服装は?

撮影/橋詰 真紀

鳴沢氷穴は総延長153m。
所要時間およそ15分。
本日の洞穴内の気温0℃。
ヘルメットを着用し、「隊長、これから私、探検に行って参ります!」ご安心ください。
もちろん上着はしっかりと持参しております。
皆さんも訪れる際には、ちょっと暖かめの上着のご準備を。
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撮影/橋詰 真紀

まずは階段を下ります。
ほんの1~2m程で一気に涼しい風が!富岳風穴は平均気温3℃だったので、こっちのほうがやっぱり寒い。
上着持っていてよかった。
ほとんどの人がヘルメットを着用する中、1組の外国人カップルがヘルメットをかぶらずに入っていきました。
すると日本人のおじさまが「とってもデンジャラス。
デンジャラス。」と。
外国人カップルは「ノープロブレム」的に会話して先に進んでいきました。
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撮影/橋詰 真紀

手作り感満載ですが、鳴沢氷穴の歴史が書かれています。
江戸のお殿様に献上される程なので、昔は天然氷はそうとう貴重に違いない。
ただ今のようにクール宅急便はないので、馬で運んでいるうちに何分の一かになってしまったんでしょうね。
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撮影/橋詰 真紀

さらに奥へと下っていきます。
いや結構、階段は急だし足元ガタガタしていて安定感がない感じ。
竹の手すりが設置してあるのですが、これだけが頼りです。
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撮影/橋詰 真紀

若干狭い所も増えてきて、ヘルメットはすでに何度かガンガンと洞窟にぶつけています。
これヘルメットないと本当に危ないわ。
あの外国人カップルは大丈夫だったんだろうかとしみじみ思います。
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撮影/橋詰 真紀

さらに奥へと進むと。
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撮影/橋詰 真紀

キターーーーーー!91cmの最も狭い場所。
前の方が「ええーこんなに狭いの?先に進めないよ。」と話しています。
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撮影/橋詰 真紀

ここです。
ここが最も狭い場所。
高さ91cm。
狭っ!女性でもこれだけかがんで進んでいくのですから、背の高い方はそうとうかがんで行かないといけないです。
しかも足場が悪く滑りそうで、少しずつしか進めません。
ヘルメットはガツンガツンと当たりまくり。
さらに5mほどこの狭い場所を進んで行かねばなりません。
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撮影/橋詰 真紀

見てください!私の表情。
それでも撮影せねばと自撮りしてみたのですが写真はブレるし、必死の形相。
正直全く余裕なし。
甘く見てました。
こんなにもハードとは。
鳴沢氷穴は、本気の洞窟探検。
リアルアドベンチャーだ。

江の島まで続くという伝説がある「地獄穴」

98996:江の島まで続くという伝説がある「地獄穴」

撮影/橋詰 真紀

やっと広い所に出たと思ったら、今度は地獄穴が。
青木ヶ原樹海からの次は地獄って、二度と帰れないってもう怖いよ怖すぎるよ。
地獄穴の中には?ぜひ皆さんものぞいてみて下さい!
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撮影/橋詰 真紀

この地獄穴から江の島の洞窟までまで続いているという伝説があります。
社も祀られていたのでさらにミステリー感が!なーんて思っていたら「地獄といっても天国地獄の地獄ではなく、水が吸い込まれる穴です。」って事を後で知りました。
怖い話じゃないのか。
でも危険な穴って書いてあったけど。

四角く切り出した氷の壁

98998:四角く切り出した氷の壁

撮影/橋詰 真紀

沢山の四角く切り出した氷の壁の間をさらに進んでいきます。
その昔は池から氷をこのように四角に切り出して、夏までここで貯蔵しておいたのだそう。
江戸時代にはお殿様に献上されて、冷蔵庫がない大正時代には色々な所で利用されたのだそう。
現在は使う機会もないので、放っておくと表面が溶けてしまうらしく、氷を入れ替えたりして復元されています。
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撮影/橋詰 真紀

深さ3mの永久凍土「氷の池」

99018:深さ3mの永久凍土「氷の池」

撮影/橋詰 真紀

氷の壁を抜けると、そこには永久凍土「氷の池」が。
深さはなんと3m。
ここが最も深い場所21m付近。
こんな地下でしかも永久に解けない氷の上に立っていると考えるだけで、なんだか自然の凄さというか不思議さというか。
これを見つけて利用しようとした、昔の人々の知恵に感心するばかりです。
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撮影/橋詰 真紀

ライトアップされた氷柱も大きいときは3mにもなります。
訪れたこの日もかなり大きな氷柱でした。
氷柱は天井からしみ出した水滴が落ちて、凍ることによって出来上がります。
これはすべて自然が作り出したもので、美しい氷の芸術品ですね。
しばらく見ていたくなります。
天然の氷は冬にできて、初秋くらいまで見られるそうです。
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撮影/橋詰 真紀

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撮影/橋詰 真紀

帰りはゆっくりと

99004:帰りはゆっくりと

撮影/橋詰 真紀

帰りはあの狭い場所は通らずに、違う道から帰ることができます。
この日の日中の気温は30℃近くだったので、洞窟内から外に出るとその温度差はなんと30℃にもなります。
途中休みながらゆっくりと上がって行きましょう。
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撮影/橋詰 真紀

ようやく外の景色が見えて、「隊長、橋詰真紀隊員他、隊員すべて無事生還しました!」いやぁ、本当にしっかりと洞窟探検でした。
正直こんなにも、もの凄いアドベンチャーだとは思っていなかったです。

鳴沢氷穴の売店でひと休み

99009:鳴沢氷穴の売店でひと休み

撮影/橋詰 真紀

結構なアドベンチャーだったので売店でひと休み。
売店の壁には富士山の歴史や、風穴・氷穴についての説明が沢山ありました。
実際こうやって訪れると、地質学にも興味湧きますね。
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撮影/橋詰 真紀

氷穴と風穴の違いについても。

カフェで人気のスイーツ「信玄きなこパフェ」

99010:カフェで人気のスイーツ「信玄きなこパフェ」

撮影/橋詰 真紀

売店内にあったカフェでひと休み。
どうやら人気は信玄きなこパフェと、樹海ドック。
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撮影/橋詰 真紀

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撮影/橋詰 真紀

氷穴だけのオリジナルという言葉にひかれて、信玄きなこパフェをオーダー。
玄米フレークや信玄餅の上にソフトクリームと絶対美味しいに決まってるじゃん!
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撮影/橋詰 真紀

信玄きなこパフェを前にこんなにも笑顔の私に、実はこの後悲劇が。
写真を撮っている間になんと乗ってたソフトクリームがごっそり太ももの上に落ちるという。
もはや写真を撮る余裕などなく、ともかく急いで拾って乗せたという。
やはり何かしら連れてきたのでは?と軽くへこむ。
味の感想はと言うと、そりゃ間違いなく美味しいですよ!

スタンプを集めると記念品がもらえます。

99013:スタンプを集めると記念品がもらえます。

撮影/橋詰 真紀

そこそこ気持ちもへこんではいるものの、風穴・氷穴・売店とスタンプラリーもコンプリート。
すべてコンプリートするとこんなにかわいい絵ハガキがもらえます。
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撮影/橋詰 真紀

最後に入り口にあったこの顔出しパネルで。
こうなったらもはや色んなものを吹っ切っておこうと、一人で満面の笑みでやっておきました。
よし、完全に吹っ切ったぞ!

富岳風穴・鳴沢氷穴までのアクセス

・車の場合→中央自動車道河口湖ICより国道139号線で20分。
東名高速御殿場ICから東富士五湖有料道路経由で45分。
東名高速富士ICから西富士道路経由で約45分。

・電車の場合→河口湖駅からは路線バスをご利用で約30分 (風穴または氷穴バス停下車)

富士山周辺を回るお得なクーポン付のレトロバスも運行しています。
詳しくは富士急行バスのHPをご覧ください。

・レトロバス→河口湖・西湖エリアクーポン(河口湖周遊線/西湖・青木ヶ原周遊線。
全線を2日間乗り放題)(風穴または氷穴バス停下車)

さあ、あなたも富岳(ふがく)風穴・鳴沢氷穴へ行こう!

99025:さあ、あなたも富岳(ふがく)風穴・鳴沢氷穴へ行こう!

撮影/橋詰 真紀

今回初めて訪れた富岳(ふがく)風穴・鳴沢氷穴ですが、こんなにも凄いアドベンチャーだとは思っていなかったです。
たまたま立ち寄った青木ヶ原樹海も自然豊かで美しく、所要時間的にも合計で1時間から2時間程度で楽しめますので富士山エリアの観光と併せて気軽に立ち寄ることができますよ。
さあ、あなたも富岳風穴・鳴沢氷穴で洞窟探検をぜひ楽しんでみてはいかがですか?