みなさんは「えりも岬」という場所をご存知でしょうか。むかし森進一が「♪えりもの春は~何もない春です」と歌った場所です。
冗談じゃない!何もないどころか、国内有数のアザラシの生息地として有名です。
今回は、赤ちゃんアザラシをシーカヤックで見に行っちゃいます!
強風体験で台風レポーター気分

撮影/吉田匡和
このレベルになると、話し声は聞こえず、何かにつかまらないと立っていることもできません。
台風のレポーター気分が味わえますよ。
まず、これだけ風が強い場所だということを覚えておいてください。
襟裳岬「風の館」 – 公式ウェブサイト
http://www.town.erimo.lg.jp/kaze/
襟裳岬「風の館」の住所・アクセスや営業時間など
名称 | 襟裳岬「風の館」 |
住所 | 北海道幌泉郡えりも町字東洋366-3 |
営業時間・開場時間 | 5月、6月、7月、8月 :9:00-18:00(入館は17:30まで) / 3月、4月、9月、10月、11月9:00-17:00時(入館は16:30まで) |
利用料金や入場料 | 大人・大学生 300円 / 小・中・高校生 200円 / 幼児 無料 |
参考サイト |
http://www.town.erimo.lg.jp/kaze/ 最新情報は必ずリンク先をご確認ください。 |
シーカヤックツアーとは?

撮影/吉田匡和
全国のあちこちでシーカヤックツアーが行われていますが、えりものウリは、なんといってもアザラシが見られること。
それに尽きるでしょう。

撮影/吉田匡和
まさにその時が赤ちゃんアザラシを見るチャンス!
岬の上から見られないこともありませんが、肉眼では点にしか見えません。
上の写真は、ズームレンズを使い、さらにトリミングしています。
何とそれは「幻のツアー」だった!

撮影/吉田匡和
「楽しそう」「ぜひ参加してみたい」誰もが思うことでしょう。
しかし、それは実施率が極めて低い「幻のツアー」だったのです!

撮影/吉田匡和
今年度のツアーがスタートとなる4月29日に申し込むも中止。
2度目となる5月末も中止。
前泊しなくては参加できないため、そのたびに宿泊費や交通費が飛んでいきます。
「このツアーの参加、やめようか」と思いましたが、3度目の正直を願って賭けに出ました!
クリフカヤックスの住所・アクセスや営業時間など
名称 | クリフカヤックス |
住所 | 北海道幌泉郡えりも町字えりも岬59番地 |
営業時間・開場時間 | 8:00-17:00 |
利用料金や入場料 | 2時間 : 6,500円(税込)から(カヤック・装備一式付) |
参考サイト |
http://www5.plala.or.jp/clifferimo/ 最新情報は必ずリンク先をご確認ください。 |

撮影/吉田匡和
シーカヤックツアーの実施決定が前日の20時に分かるため、中止の場合は船で見に行こうと保険を掛けたのです。
しかし宿のご主人から思いがけない言葉が!
「明日は用事があるので、船は出せませんよ」
ガーン!←死語
これってヤバくない?「ほけんの窓口」に相談しようか?
一体、どうなってしまうことやら!
天気がよければ凪がよいわけではない

撮影/吉田匡和
シーカヤックは波や風に弱いため、少しでも時化るとツアーは中止になるという、まったくえりもに向いていないレジャーです。
聞くところによると、天気がよいから凪がいいというわけでなく、晴れている日でも風が強いのだとか。
相当な気難し屋といえます。
旅館 望洋荘の住所・アクセスや営業時間など
名称 | 旅館 望洋荘 |
住所 | 幌泉郡えりも町字東洋312 |
営業時間・開場時間 | チェックイン 15:00-18:00 / チェックアウト-10:00迄 |
利用料金や入場料 | 1泊2食 6,804円から |
参考サイト |
http://www.town.erimo.lg.jp/kankou/pages/qot0ek00000003a6.html 最新情報は必ずリンク先をご確認ください。 |
そして、その時を待つ

撮影/吉田匡和
どれも美味しくて、おひつのご飯をカラにしちゃいましたよ!
食事が終わり、明日のツアー実施を確認すると「実施予定です」とのこと。
ヤッターという気持ちよりも、「ほんとだろうな」という疑いが強く、まだ素直に喜べません。
ついに「幻のツアー」に参加!

撮影/吉田匡和
とうとう念願のツアー参加決定!ようやく、喜びがこみ上げてきました。
4月は実施せず、5月は2回、6月も中旬だというのに、今日で3回目の実施だそうです。
こりゃあ、誰も参加できないですね。
ネットで探してもレポがないはずだ。
そんなワケで、このツアーを詳しく紹介するのは、日本初かも知れません。
アザラシウォッチングツアー・レポート

撮影/吉田匡和
「今年は、波の状態が悪く、あまり実施できませんね。
まあ、気分がのらないときや、電話の応対が悪い時に断ることもあります」といいます。

撮影/吉田匡和
思わず出そうになった言葉を飲み込みました。
アザラシのいる岩場

撮影/吉田匡和
興味深そうにこちらを覗き、危険を察知するとサッと潜っていきます。
白目がないので亡霊のようにも見えます。
ちょっとコワイですね。
「ゼニガタ」といえば「とっつあん」

撮影/吉田匡和
日本には5種類のアザラシが生息していますが、この付近はゴマフアザラシやワモンアザラシ、ゼニガタアザラシ、クラカケアザラシなど4種類が集まる「アザラシ天国」です。
命を落とす確率10パーセント

撮影/吉田匡和
他の動物に食べられたり、高波で岩に打ち付けられて死んでしまったり、約10%が大人になることなく命を落とします。
「大人になる」ということは簡単なことではないのですね。
夢から覚める時間

撮影/吉田匡和
シーカヤックの先端を岬に向けます。
今度、このツアーが実施されるのは、いつの日のことなのでしょうか?

撮影/吉田匡和
なぜハンバーグ?そして野菜山盛り?以前泊まった時の食事が、シンプルながらおいしかったので、これはちょっと残念。
最後にオチが付いてしまいました。
野生のアザラシに逢いに行こう

撮影/吉田匡和
成長してしまって数は少ないですが、赤ちゃんアザラシに逢えて感激です。
一応「毎日実施」の予定ながら、実施する確率の低い幻のツアー。
挑戦してみませんか?