宝厳院で楽しむ日本庭園と絶景。行き方や楽しみ方を徹底解説!

文化施設や歴史的建造物が充実している関西の都道府県といえば、やはり京都。特に嵯峨嵐山周辺は、時の流れを感じさせるすてきな名所が多数存在しています。今回は、そんな嵐山観光スポットのひとつである宝厳院(ほうごんいん)を中心に歩いていきましょう。
案内人は、関西専門の観光ライターである賀川奈伸雄です。

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嵐山本線に乗って

99506:嵐山本線に乗って

撮影/賀川奈 伸雄

大阪から嵐山に行くには、まず阪急淡路駅より桂駅を経由して西院駅へ。

そこから京福電気鉄道嵐山本線に乗って行きましょう。

この京福電気鉄道は昔ながらのワンマン電車であり、座席に腰掛けているだけでもどこか懐かしい雰囲気になれます。

素朴な下町の風景をお楽しみください。

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撮影/賀川奈 伸雄

嵐山駅へ到着したので、記念写真を一枚。

それでは、徒歩で宝厳院へ向かいましょう。

歩いてだいたい10分程度。
メインストリートの裏手です。

宝蔵院に到着

99508:宝蔵院に到着

撮影/賀川奈 伸雄

宝厳院へ到着しました。

門の付近でパシャリと一枚。

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撮影/賀川奈 伸雄

この宝厳院が建立されたのは寛正2年(1461年)。

後に京都を戦火に巻き込む「応仁の乱」のおよそ6年前、管領細川頼之によって建てられました。

創建してまもなく、前述した応仁の乱によって本堂などが消失してしまったのですが、場所を移転して再建。

現在までその形を留めています。

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撮影/賀川奈 伸雄

神社仏閣といえば、やはり建物の構造やつくりに目がいきますよね。

この宝厳院はその建物のたたずまいもさることながら、庭もまた見ごたえがあることで広く知られています。

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撮影/賀川奈 伸雄

なぜかといえば、この寺が建立された当時は庭の様式に宇宙を見出し、自然との調和を重視するという思想が広く実践されていたためです。

事実、その庭園はかなり広大で、ガーデニング好きな方が見れば嫉妬してしまうほどではないでしょうか。

宝厳院の住所・アクセスや営業時間など

名称 宝厳院
住所 京都府京都市 右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町36
営業時間・開場時間 9:00−17:00
利用料金や入場料 大人500円 小学生300円
参考サイト http://www.hogonin.jp/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

宝蔵院は庭がすごい

それでは、その見どころを解説していきましょう。

獅子吼の庭

99524:獅子吼の庭

撮影/賀川奈 伸雄

ここが「獅子吼(ししくう)の庭」。

敷地の中心となっている大規模な庭園であり、ここに置かれた石や苔林、そして植物が合わさって、小さないくつもの空間を内包するひとつの巨大な世界を生み出しているとされています。

ちなみに「獅子吼」ということばには「釈迦がおじけづくことなく堂々とした態度で行う説法」という意味があり、仏道修行の理想的な姿勢であるとされています。

三尊石と舟石

99512:三尊石と舟石

撮影/賀川奈 伸雄

これは「三尊石」。

悟りの世界に降り立った釈尊、文殊、普賢菩薩の三体を表しているとされております。

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撮影/賀川奈 伸雄

そしてそれらが存在している石の密集している場所が「苦海」。

これはすなわち人間界のことを表しているというのです。

そのすぐそばにある「舟石」は、さしずめわれわれ現世の人間といったところでしょうか。

日本の庭園というのは目立つオブジェや植物だけでなく、小さな石ひとつにもしっかり意味を持たせているのですね。

獅子岩

99514:獅子岩

撮影/賀川奈 伸雄

この庭内でもひときわ大きな巨岩が「獅子岩」。

室町ではなく江戸時代中期の資料にはじめてその存在が確認できるといわれる少し不思議な岩で、おそらくは「山」を表しているのでしょう。

江戸時代にはこの山を含めた庭園の風景を一目見たいと、大勢の観光客がつめかけたとか。

昔は観光なんてなかったと思ってしまいがちですが、実は江戸の人々というのは旅行が大好きで、暇さえあればさまざまな場所に赴いていました。

こうした庭園も、立派な観光地のひとつだったのです。

本堂に茶室も見どころあり

99515:本堂に茶室も見どころあり

撮影/賀川奈 伸雄

ここが宝厳院の本堂になります。

入場には500円が必要となりますが、中には世界的な壁画作家である田村能里子氏によって描かれた美しい襖絵が。

撮影することはできませんが、是非一度見ておきましょう。

季節はもう6月の後半、院内を散策しているだけでも暑くてノドが渇いてきました。

ここはひとつ、おいしい飲み物をいただきたいものです。

99516:

撮影/賀川奈 伸雄

というわけで、茶房「青嶂軒(せいしょうけん)」へと足を運びました。

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撮影/賀川奈 伸雄

こちらでは別途料金500円を払うことによって、本格的な茶室で抹茶を楽しむことができるのです。

もちろんお茶菓子もついているので、苦いものが苦手な方でも大丈夫。

その深みをあじわいながらくつろぎましょう。

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撮影/賀川奈 伸雄

ところで、日本の茶室というのはどうして四角く狭い空間となっているのでしょうか。

それは、茶を入れる主人と来客との距離をあえて縮めることによって、適度な緊張感を演出しようという意図があるからだと言われています。

部屋が広いと気分がだらけてしまい、礼儀がおろそかになってしまうと昔の人は考えたのですね。

かつての日本人の価値観は、こうした茶室の中にも息づいているのです。

青嶂軒の住所・アクセスや営業時間など

名称 青嶂軒
住所 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町36
営業時間・開場時間 9:00−17:00
利用料金や入場料 お抹茶 500円
参考サイト http://www.hogonin.jp/visit/architecture.html
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

嵐山にはまだまだスポットがたくさん

これにて宝厳院の紹介は終わりですが、ご満足いただけたでしょうか。

まだまだ足りないという方のために、他のスポットを少しだけ見ていきます。

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撮影/賀川奈 伸雄

嵐山といえば桂川にかかる「渡月橋」。
長さ155mの木橋で、素朴な嵐山の風景にぴったり。

夕方になると、欄干のところで涼んでいる人をよく見かけます。

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撮影/賀川奈 伸雄

もし、まだまだきれいなお庭を楽しみたいというのであれば、宝蔵院隣の「天龍寺」を訪ねてみるとよいでしょう。

職人によって作られたみごとな枯山水や、季節の植物を眺めることができます。

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撮影/賀川奈 伸雄

この「時雨殿」はいわば百人一首のテーマパーク。

カルタの原型となった百人一首について、さまざまな知識を学ぶことができます。

現在は改装中のため、情報を常にチェックしておきましょう。

その他にも、この嵐山周辺にはさまざまな観光スポットが存在しています。

散歩がてら探してみましょう。

天龍寺の住所・アクセスや営業時間など

名称 天龍寺
住所 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
営業時間・開場時間 8:30−17:30
利用料金や入場料 庭園:大人500円 小中学生300円(諸堂参拝は300円追加)
参考サイト http://www.tenryuji.com/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

京都ならではのランチにスイーツを楽しむ

時刻を確認すれば、そろそろお昼どき。

近くのお店で何か風流なものをいただくこととしましょう。

今回訪れたのは、うどん専門店の「こばやし」。

やはり京都と言えばうどんですよね。

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撮影/賀川奈 伸雄

このように暑い日には「冷やしきつねうどん」がピッタリ。

よく冷えたつゆに麺をひたして、つるつるっといただきましょう。

観光客の街である嵐山では、スイーツのお店が大人気。

というわけで、最後は私のおすすめスイーツを食べて終わりとします。

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撮影/賀川奈 伸雄

推薦したいのは、駅前の和菓子処「稲」の「わらび餅氷」。

抹茶氷を中心に、白玉やわらび餅、甘栗に抹茶アイス、そしてくずきりまでもが入った超スペシャルボリューム!

 和風スイーツが大好きな方であれば、この画像をごらんになられただけで別腹がうずいてしまうのではないでしょうか。

「我こそはスイーツ大好き人間!」という方、是非!

嵐山さくら餅 稲の住所・アクセスや営業時間など

名称 嵐山さくら餅 稲
住所 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺造路町19
営業時間・開場時間 10:00−18:00
利用料金や入場料 抹茶パフェ氷 950円
参考サイト http://www.kyo-ine.com/mochi/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

休みをすごすなら嵯峨嵐山

最初に申し上げた通り、嵯峨嵐山は文化的および歴史的な見どころが豊富。

歩けば歩くほど、立ち寄りがいのあるスポットにめぐり会うことができるでしょう。

特に、今回紹介した宝厳院の周辺はまさに絶好の散歩道。

有意義な休日を過ごすにはうってつけです。