短期語学留学の効果は?1週間から選べる英語学習の意味を解説

長期留学だと時間も取れないし費用も高過ぎる、という方も少なくないのではないでしょうか? しかし短期留学であれば短くて1週間など、学校や仕事の長期休暇などを利用して行くことが出来るため、比較的手が届きやすいはず。ただインターネットで調べると「語学留学は意味がない」「結局遊んで終わった」など、ネガティブな情報で溢れていますよね。短期語学留学経験のある筆者が、今回は実際のところどうなのかというところについて、お話していきたいと思います。

短いとはどこまで?「短期留学」の定義

短いとはどこまで?「短期留学」の定義

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留学の種類を語るとき、「短期留学」「長期留学」というフレーズをよく耳にしますが、実際のところ、どこまでが短期でどこまでが長期として分けられるのでしょうか?

これには明確な定義があるわけではありません。
しかしおおよそにして、3ヶ月以内を短期、それ以上を長期として表記しているウェブサイトやエージェントが多いような気がします。
それと言いますのも、3ヶ月以内であれば、観光ビザ、あるいは特別なビザ申請なしで滞在出来る国が多くあるからです。

また、卒業やコース修了を目的とした留学である場合、最低でも数ヶ月~数年程度の期間が必要となり、結果的に長期留学になる場合が多いため、短期留学の主だったものは語学留学ということになりますね。

選べる語学留学。最短はなんと1週間!

選べる語学留学。最短はなんと1週間!

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語学留学の良いところは、期間がプランや予算に合わせて自由に選べるところです。
社会人で中々まとまった時間が取れないという方、学生で大型連休・休暇を利用して本場の言語を勉強したいという方は、1週間~のプラン提供などもあります。

比較的自由度が高く、ある程度のわがままが通るため、渡航者からすれば非常に嬉しいシステムですよね。

口コミだけでは分からない短期語学留学の効果

口コミだけでは分からない短期語学留学の効果

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インターネットで短期語学留学のことについて調べると、「効果が無い」「語学力も上がらなかった」などのネガティブな意見、時に「時間の無駄だった」などという悲惨かつモチベーションすら下げてしまうようなものまで出て来てしまいますよね。

私はニュージーランドへ留学していたときは、現地の高校にそのまま入学したのですが、学期ごとの短期休暇を利用して、語学学校に通ったこともあります。

その際に感じたのは、効果は人によってまちまちだということ。
日常会話さえままならない人もいれば、短期留学とは思えないほど流暢な英語を話す人がいたのです。

それでは何故、このような違いが生まれてきてしまうのでしょうか?

ここからは、「効果が出ない」人は一体どういう考えのもと行動しがちなのかをご説明していきたいと思います。

話せば話すだけ伸びると思っている

日本人の多くが苦手とする分野は、スピーキング。
実践的な言語を操るためには、とにかく練習ですよね。
現地の人や同じ海外から来た留学生の友人作りに励んだり、様々な人と交流を持てる場に顔を出したりなど、出来ることはたくさんあります。

しかしここで注意していただきたいのは、発話という行為はあくまでアウトプットの練習にしか過ぎないということです。

確かに社交性が豊かな人や友人を多く持つ人というのは、上達のスピードは速いかもしれません。
ただ、語彙力や文法など、基礎的な力がないと、すぐに限界が訪れるのも事実。

言語習得の道において重要なのは、スピーキング・ライティング・リーディング・リスニングと4技能のバランスです。

この基礎力を無視してしまうと、日常会話に支障はなくても、ある一定のラインを超えた途端突然話に付いていけなくなってしまうというようなことが起こってしまいます。

自分とは違ったタイプの人々と交流の輪を広げることは留学生活において重要ですが、それだけに捉われて効率を下げてしまわないようにしましょう。

モチベーションが保てない

海外留学というのは、短期であっても長期であっても、その期間には関わらず、一朝一夕に達成出来るものではありません。
プランを立てて、高い費用を捻出し、やっと夢が叶ったというような人も多くいます。
そのため、留学出来たという事実に満足して、渡航後のモチベーションを保てないことがあるのです。

また、中には海外にいるだけで語学力の向上に繋がると安易な考えを持ってしまう人もいるでしょう。

海外生活は新しいことの連続で、想像していたよりもずっと困難は多いもの。
その中で渡航前と同じだけのモチベーションを保つことは非常に難しいことではありますが、日本の友人や家族と連絡を取ったり、時に好きなことを通して適度なリフレッシュをして、極力ストレスが掛からない状態にしてあげることが精神衛生上とても重要となってきます。

目標が明確になっていない

渡航をする前は、「こうなれたらいいな」というような目標を持っている方は多いかもしれませんね。
しかし実際に留学生活を初めてみると、意外にも短期的目標が重要であったことに気が付きます。

短期的目標というのは、例えば「明日までにこの文法を使えるようにしておく」ということや、「新しい語彙を10個増やす」「授業で1回は質問する」というような、現実的な目標のこと。
自分の留学期間から逆算をして、どのような行動を取ればいいのかというプランを立てなければ、いつまで経っても最終目標は理想のままとなってしまうのです。

疑問を疑問のままにしてしまう

基礎中の基礎と言われる方もいるかもしれませんが、意外と出来ていないのが「質問をすること」です。
やはり日本人はミスを恐れる傾向にありますから、授業中に疑問が湧いても、そのままにしてしまうことが少なくありません。

単語であれば今や辞書で引いたりすることも出来る便利な世の中になりましたが、言語はニュアンスなどを重要視するものも多いですよね。

分からないことがあり、人前で聞くのが恥ずかしいという方は、授業が終わった後や現地の友人などに確認するようにしましょう。
きっと快く答えてくれるはずですよ。

目標や理想が高過ぎる

私が最初の半年間留学して一時帰国をした際、友人によく言われたのは「もう英語はペラペラだよね」ということです。
海外で生活したことがない人にとっては、恐らくそれぐらいの認識でしょう。
当然ですね。

しかし、言語を覚え始めた赤ちゃんを想像すると分かってもらえるはずです。
ようやく話し始めたばかりの赤ちゃんが、半年で流暢な日本語を話すようになるでしょうか?

短期語学留学でも充分に効果は見込めますが、期間に対し、想定した目標や理想が高過ぎると、現実とのギャップでモチベーションを下げるというような結果になってしまうこともあります。

もちろんせっかく留学するのですから、目標は高く設定しておくべきかもしれません。
ただ、あまりに高過ぎる理想はやる気を削いでしまうことになりかねないのです。
適度に自分でも頑張れば達成出来そうな、現実的な目標設定をするように心掛けましょう。

日本人同士で固まってしまう

海外では日本人である私たちが「外国人」となるわけなので、少数派です。
日常生活でも周りを見れば誰もが現地の言葉を話す中、右も左も分からない状態で放り出されるのですから、心細さを感じて当然ですよね。

しかしそこでやってしまいがちなのが、日本人同士で集まるということ。
日本人で固まっていれば基本的には母国語が通じますし、感覚が似ているため、外国人とだと文化的違いから起きがちな軋轢なども回避することが出来ます。
その安心感から、気付けば渡航後から帰国前まで日本人の友人しか出来なかった、という方も少なくありません。
そうすると当然語学力の向上も思うようには見込めず、最終的には「短期留学では効果がない」という結論に至ってしまうのです。

ただここで理解していただきたいのは、日本人同士で集まること自体が間違っているわけではないということ。
咄嗟のとき、緊急のときに手を差し伸べてくれるのは意外と自分と同じ日本人だったりしますから、日本人同士の交友関係も重要なことは事実です。

ただ、それ以外の交流を持たないまま過ごしてしまうと、授業やレストランなどでしか現地の言語を使う機会がなくなってしまいますよね。

最大限まで語学力を向上させたい場合は、万遍なく、国籍に捉われることなく人間関係を広げていくようにすることをおすすめします。

効果がないは有り得ない!

効果がないは有り得ない!

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ここで強く訴えたいのは、「効果がない」ということは有り得ない、ということ。
何故かというと、言語においても生活スタイルにおいても、海外で全く新しい経験をしないという人はいませんよね? つまり何かしらの影響を受けることになるわけです。

何をもってして「効果が出る」というのかは本人次第ですが、短期の語学留学であっても、様々な国からやって来た人たちと触れ合い、日本にはない世界を実際に見ることで、少なからず国際感覚が養われたり、視野が広まったりするはずですよね。

効果が期待出来るのは、何も語学力の面だけではないのです。

やはり海外留学ですから、目に見える形での効果を期待してしまいがちですが、渡航前と渡航後では、明らかに違った自分に出会えるはず。
私の場合、初の留学前は良くも悪くも、「こうしなければならない」というような日本特有の右向け右精神に捉われがちでしたが、渡航後は自分と違った考えというものに柔軟になりました。
それだけでも充分な収穫だとは思いませんか? これからの国際化社会では、必ず必要になってくる資質です。

その上で、語学力向上のために出来る最大限のことをすれば、きっと「効果があった」と言えるような充実した留学生活になっているはずですよ。

世界への一歩を踏み出そう

日本でもグローバル化が謳われる現代、国際感覚が全く必要ないという方は少ないのではないでしょうか? 世界へ飛び出そうと思うと、短期での語学留学は、比較的踏み出しやすい一歩となっています。
短期留学では効果がないという人ももちろんいますが、結果は自分次第。
手の届くところから始めましょう!
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