1.旅のはじまり「梅田」編

撮影/賀川奈 伸雄
旅のはじまりは、大阪の「キタ」こと梅田から。
大阪最大のオフィス街ともいわれているこの一帯にもさまざまなスポットが点在していますので、それらを徒歩でまわっていきましょう。
JR大阪駅より出発です。
1-1.「梅田スカイビル」へ行くつもりが大型家電量販店「ヨドバシカメラ梅田」に
まず最初は、梅田でもっとも目立つといってもよい建物「梅田スカイビル」へと向かいます。
それではレッツゴー。

撮影/賀川奈 伸雄
……と言ったはいいものの、うっかり迷ってしまいました。
このあたりは道が非常に複雑で、油断していると地元の人間であってもまったく別方向へ向かってしまいます。
みなさまも気をつけましょう。

撮影/賀川奈 伸雄
ちなみに、迷っている最中たどり着いたのは、梅田最大級の家電量販店「ヨドバシカメラ梅田」。
あらゆる電化製品を実際にさわって試せるだけでなく、おしゃれな服を試着できたりおいしいランチまで食べることが可能なので、家電量販店というよりは総合的ショッピングセンターといった方がよいでしょう。
この敷地は大きな立体駐車場を所有しており、道が複雑でなおかつ駐車場が少ないこのあたりでは重宝しますが、1時間600円、それ以降30分300円の駐車料金が必要となります。
ヨドバシカメラ梅田の住所・アクセスや営業時間など
名称 | ヨドバシカメラ梅田 |
住所 | 大阪府大阪市北区大深町1−1 |
営業時間・開場時間 | 9:30−22:00 |
利用料金や入場料 | 無料 |
参考サイト | http://www.yodobashi.com/ec/store/0081/index.html 最新情報は必ずリンク先をご確認ください。 |
1-2.今度こそ「梅田スカイビル」の空中庭園へ
気を取り直して再出発。
今度こそスカイビルに到着しました。
ふたつのビルがつながった奇妙な構造のこの建物は1993年建造。
173メートルもの高さがあり、東棟のタワーイースト、西棟のタワーウェストの2棟がひとつになっている、梅田のランドマーク的存在です。
内部には映画館や結婚式場などさまざまな施設が営業しており、平日でもたくさんの人々が訪れます。

撮影/賀川奈 伸雄
最上階は「空中庭園展望台」となっており、淀川や大阪駅周辺といったキタの街並みを楽しむことが可能。
喫茶店もありますので、暑い時期には高い場所で涼みながら喉をうるおすというのもオツですね。

撮影/賀川奈 伸雄
この空中庭園最大の目玉は「スカイ・ウォーク」。
屋上を取り払った風通し最高の回廊を、自分の足で歩くことができるのです。
その楽しさはまさに空中を歩いているかのよう。
高いところが大好きな方にはうってつけです。
逆に高所が苦手な方も、ばっちり安全対策がなされているのでご安心ください。
梅田スカイビル 空中庭園の住所・アクセスや営業時間など
名称 | 梅田スカイビル 空中庭園 |
住所 | 大阪府大阪市北区大淀中1−1−88 |
営業時間・開場時間 | 10:00−22:30 |
利用料金や入場料 | 大人1,000円 中高生700円 小学生500円 幼児200円 シニア800円 |
参考サイト | http://www.skybldg.co.jp/skybldg/ 最新情報は必ずリンク先をご確認ください。 |
1-3.スカイビル地下に存在する昭和の街並み「滝見小路」

撮影/賀川奈 伸雄
いったいそこに何があるのか?
なんと、昭和を彷彿とさせるノスタルジックな街並みが存在していました。
スカイビルの地下にはタイムトンネルがあったのでしょうか?

撮影/賀川奈 伸雄
もちろんそんなことはなく、これはあくまでも古い町並みを再現したもの。
この「滝見小路」はそのレトロな昭和的佇まいを愉しみながら、ゆっくりランチを楽しむことができるスポットなのです。

撮影/賀川奈 伸雄
このマスコットの名前、わかりますか?
ビクターの看板犬「ニッパー君」です。
かつては街の電気屋さんに彼の仲間たちがいたそうですね。

撮影/賀川奈 伸雄
なつかしの「オート三輪」ことダイハツ・ミゼットも展示。
今の我々から見ればなんとも不思議な形をしていますが、当時はこのデザインがふつうであったそうです。
一度乗ってみたいかも?
滝見小路の住所・アクセスや営業時間など
名称 | 滝見小路 |
住所 | 大阪府大阪市北区大淀中1丁目1−88 |
営業時間・開場時間 | 店舗による |
利用料金や入場料 | 店舗による |
参考サイト | http://www.takimikoji.jp/ 最新情報は必ずリンク先をご確認ください。 |
1-4.これが新たなご当地B級グルメ、鉄板焼屋「めい」のにくたま定食だ!
そろそろお昼どきですが、ここは少し変わったB級グルメを食べるとしましょう。
「大阪」聞かされてと思いつくB級グルメといえば、「お好み焼」に「たこ焼き」、そして「いか焼き」などもありますね。
しかし、そのような既存の大阪名物に対して、密かにとって変わらんとするローカルグルメがあることをご存じでしたか?

撮影/賀川奈 伸雄
それがこの滝見小路にある「鉄板焼 めい」自慢の一品「にくたま定食」です。
デミグラスソースで炒めた豚バラ肉に大きな目玉焼き、そして千切りにしたキャベツ。
一見ただの定食に見えますが、実はこれ、非常にユニークな食べ方をしなければならないのです。

撮影/賀川奈 伸雄
まずはお肉に七味を少々かけた後、その上からキャベツをドン。
さらにその上に目玉焼きを追加。
そこからさらにソースをかけてしまいます。
最後のソースが実に大阪的で、これをかけることによってピリッとしたスパイスの効いてる、ナニワっ子好みの味になるのです。
このご当地グルメをごはんといっしょにいただけば、気分はたちまち昭和。
「わしゃウマイもんに目がないんや!」とでも言いそうな、模範的関西人にでもなってしまったような気持ちになります。
えん スカイビル店の住所・アクセスや営業時間など
店舗名 | えん スカイビル店 |
住所 | 〒531-0076 大阪府大阪市北区大淀中1-1-90 梅田スカイビルB1 |
営業時間 | 月~日 ランチ : 11:30~14:00(L.O.14:00) 月~日・祝日 : 17:30~22:00(L.O.21:30) |
食事の予算 | 2500円 |
参考サイト | ぐるなびで詳細を見る・予約する※最新情報は必ずリンク先をご確認ください。 |
1-5.純喫茶「サンシャイン」で分厚いホットケーキを

撮影/賀川奈 伸雄
コッテコテのランチを食べた後は、あっまあまのスイーツをいただくこととしましょう。
大阪の人間は、スイーツもまた味の濃いものが大好きなのです。
向かった先は、東梅田駅7番出口より徒歩1分程度の純喫茶「サンシャイン」。
このお店に、スイーツ好きであれば避けては通れない一品があるのだとか。
いったいそれは何なのか、探ってみましょう。

撮影/賀川奈 伸雄
それがこのホットケーキ。
非常にシンプルなメニューではありますが、決してあなどってはなりません。
ご覧くださいこの厚みを。
ハードカバーの本かと思えるような分厚さです。
これにシロップとバターをたっぷりかけていただくというわけですから、もう甘党の方にはたまりませんね。
カラダの中の味覚神経が、否応にも刺激されてしまいます。

撮影/賀川奈 伸雄
最近流行りのパンケーキに食傷気味な方は、ぜひこのカフェでボリュームたっぷりなホットケーキをお楽しみください。
食べるときはダイエットなどを気になさらず、あなたが真に望んでいる食べ方でいただくことをオススメします。
そう、シロップとバターをたくさん……。
サンシャインの住所・アクセスや営業時間など
店舗名 | サンシャイン |
住所 | 〒530-0057 大阪府大阪市北区曾根崎2-11-8 SMBC日興証券ビルB2 |
営業時間 | 月~金 ランチ・ディナー:7:00~21:30(L.O.21:00) 土 ランチ・ディナー:7:00~20:30(L.O.20:00) 日 ランチ・ディナー:8:00~18:30(L.O.18:00) |
食事の予算 | 500円 |
参考サイト | ぐるなびで詳細を見る・予約する※最新情報は必ずリンク先をご確認ください。 |
2.大阪城で戦国の歴史を体感「天満橋」編
次に向かうのは、大阪市北区天満橋。
バラエティ番組でそれほど情報が出ることのない地名的にはややマイナーな場所ではありますが、ここには大阪の歴史と切っても切り離せない重要な観光地が存在しているのです。
浅いようで実は非常に深い大阪史について、現地を直接徒歩でめぐりながらご案内しましょう。

撮影/賀川奈 伸雄
天満橋に行くためには、大阪市営地下鉄谷町線を使って天満橋駅へ。
駅周辺は交通量が激しいので、事故には注意してください。
目的のスポットは、駅から「大阪歯科大病院」の方へ5分ほどまっすぐ歩き、上町筋を右に曲がって進んでいくことで到着します。
先ほどの梅田とは異なり、道に迷う心配はないでしょう。
2-1.天下人が地を望んだ場所「大阪城」

撮影/賀川奈 伸雄
天満橋のスポットとは、この「大阪城」。
みなさまもご存じの天下人豊臣秀吉が1583年に建築した、まさに大阪を象徴する居城です。
歴史の授業などで必ず一度はその名前を聞くであろうこの城は、日本一巨大な石垣と広大な二層の堀を持ち、戦国乱世を制した者が住まう場所にふさわしい佇まいといえるでしょう。
ところでこの大阪城が建つ前、この地にどのような建築物があったのかご存じでしょうか。
実を言うと、お寺であったのです。
それもただのお寺ではありません。
戦国時代において難攻不落とされていた巨大な寺院要塞「石山本願寺」でした。

撮影/賀川奈 伸雄
石山本願寺は1533年、当時の前法主であった蓮如によって建てられました。
お寺と聞くと、現代ではただお堂などが建っているだけの敷地を思い浮かべますが、この石山本願寺は「寺内町」という大規模な市街地が形成されており、淀川の近くという立地の良さや、大きな財力を持った堺町衆などの援助などもあり、戦国大名の城下町と比べ勝るとも劣らぬ大きな発展を遂げました。
石山本願寺は要塞とも言うべく高い防御力を備え、あの織田信長ですらこの地を掌中に収めるまでにかなりの年数を要し、多くの犠牲者を出したほどです。
信長と当時の法主である顕如が争った戦いは俗に「石山合戦」と呼ばれ、同時代の戦においてもきわめて熾烈であったと記録されています。

撮影/賀川奈 伸雄
1580年に顕如の息子である教如が本願寺を退去したことで、石山合戦はようやく完全な終結を迎えますが、その2年後に信長は本能寺にて謀叛を受け自害。
その後継者となった羽柴(後の豊臣)秀吉がその跡地に大阪城を築き、今に至るのです。
秀吉が大規模な改築を行ったため、その遺構はほとんど遺されていないといわれておりますが、今後の調査研究によっては新たな発見もあるかもしれませんね。
2-2.明日から話せる秀吉トリビアとともに「大阪城天守閣」

撮影/賀川奈 伸雄
それでは、大阪城の本丸へと入っていきましょう。
現在この内部は大規模な博物館となっており、フロアの昇り降りもエレベーターなどで行います。
天守閣へもエレベーターであっという間! と行きたいところですが、外国人観光客で常に混んでいるので、なかなか乗ることはできません。
地道に階段を上っていった方が早いみたいです。

撮影/賀川奈 伸雄
天守閣からは、秀吉の治めた大阪の地が一望できます。
これで気分は天下人!
ところで、今や日本中の誰もが知っている豊臣秀吉ですが、みなさまは彼についてどのぐらい知識をもっておられるでしょうか。
貧しい身分から天下人へ成り上がったことで有名なこの人物に関しては、さまざまなトリビアがあります。

撮影/賀川奈 伸雄
たとえば秀吉がまだ木下藤吉郎と名乗っていたころ、身を寄せていた人物がいます。
その名は松下之綱といい、後に織田信長によって討たれた今川義元の配下でした。
之綱は多才な藤吉郎を重宝し、かなりかわいがっていたそうです。
後年、天下人となった秀吉は大阪へ之綱を招き「私が浪人(牢人)であったときに忠節を尽くした方」だと述べて、領地の少なかった松下家は大幅な加増を受け、さらに官位までも与えられました。

撮影/賀川奈 伸雄
また秀吉といえば、備前高松城で見せた「水攻め」が有名ですね。
城の周囲に水を流し込み、相手の兵糧がなくなるまで包囲し続けるという攻城法なのですが、歴史小説などではあたかも秀吉が日本史上はじめてこれを実践したというような描写がなされています。
でも実を言うと、日本の戦争においてはじめて水攻めを行ったのは、異なる人物なのです。
それは、畠山義就という戦国時代初期の大名。
対立していた従兄弟の畠山政長と現在の大阪府枚方市にあたる場所で争った際、守口と八尾の堤防を決壊させて敵軍を孤立させました。
これが、秀吉の備前高松城攻めよりさかのぼること104年前に行われた、日本最初の水攻めです。
秀吉は歴史を大きく動かした人物であるため、調べれば調べるほどにさまざまな逸話を知ることができます。
みなさまも書籍などに目を通してみてください。
大阪城の住所・アクセスや営業時間など
名称 | 大阪城 |
住所 | 大阪府大阪市中央区大阪城1−1 |
営業時間・開場時間 | 9:00−17:00 |
利用料金や入場料 | 大人600円 中学生以下無料 |
参考サイト | http://www.osakacastle.net/ 最新情報は必ずリンク先をご確認ください。 |
2-3.天満橋に来たなら老舗「二味」で大阪風お好み焼きを食べよう

撮影/賀川奈 伸雄
大阪城でさまざまな歴史の風景を楽しんでいると、時刻はお昼ごはんにちょうどよい頃合いに。
というわけで、駅周辺で戻っておいしいランチとしゃれ込みましょう。
今回足を運んだのは、お好み焼きの名店である「二味」。
昭和35年創業の、信頼できる老舗です。

撮影/賀川奈 伸雄
このお店のお好み焼きはふわふわ。
ソースもよく染み込むので、ギュッと濃縮された風味を楽しむことができます。
マヨネーズだけでなく、かつおぶしもお好みでのせ放題。
くいしんぼ大満足ですね!

撮影/賀川奈 伸雄
ところで、お好み焼きは地方によって作り方が大きく異なるとされていますが、大阪のそれはどのような特徴があるのか、ご存じですか?
生地が弾力を持っていることや盛り付け方なども広く知られている広島風と大きく異なりますが、やはりいちばんの違いはソースの味。
甘口な広島風と比べ、大阪風は辛口。
さらにその上からマヨネーズをかけるのも、大阪独特の調理法らしいです。
この違いを意識してみると、お好み焼きがよりおいしくなるかも?
お好み焼 二味の住所・アクセスや営業時間など
店舗名 | お好み焼 二味 |
住所 | 〒540-0008 大阪府大阪市中央区大手前1-7-31 OMM B2F | 参考サイト | ぐるなびで詳細を見る・予約する※最新情報は必ずリンク先をご確認ください。 |
2-4.保護猫たちとカフェを楽しめるお店「SAVE THE CAT」へ
ランチを食べ終わった後は、定番のカフェタイム。
天満橋からは少々離れていますが、是非ともお立ち寄りいただきたい場所があります。
まず地下鉄に戻り、そこから扇町駅へと向かってください。

撮影/賀川奈 伸雄
おすすめしたいのはこのお店「SAVE THE CAT」。
ここはたくさんの猫とふれあうことができるカフェなのですが、いわゆる最近流行りの「猫カフェ」とは少々事情が異なります。

撮影/賀川奈 伸雄
ここで飼われている猫は、いずれも捨てられるなどして飼い主を失った経験を持っているのです。
このお店ではカフェという形で猫と人々とのつながりを作り、里親を探そうという試みを行っています。

撮影/賀川奈 伸雄
利用形態は通常のカフェ形式の「カフェルーム」と、時間制で猫たちとふれあえる「キャットルーム」の2種類。
いずれの形においても、支払ったお金が猫たちのごはん代につながります。
もし「飼いたい」と思える猫がいれば、お店の方に申し出ればそのまま飼うことが可能。
ですが、くれぐれも責任を持ってくださいね。

撮影/賀川奈 伸雄
また、食べ物も凝っています。
たとえば、ガトーショコラにはパウダーで猫の足跡デザインが!
そのほかのメニューにもうれしい意匠がいっぱいです。
猫たちと遊んだ後はおいしいスイーツでティータイム!

撮影/賀川奈 伸雄
観光のついでに孤独な猫たちを手助けする。
とてもよさそうな活動だと思いませんか?この近辺に来られたなら、是非一度お立ち寄りを。
猫好きの方は特に!
SAVE THE CATの住所・アクセスや営業時間など
名称 | SAVE THE CAT |
住所 | 大阪府大阪市北区天神橋5丁目7−8 |
営業時間・開場時間 | 12:00−20:00(土は22:00まで) 月曜定休 |
利用料金や入場料 | キャットルーム:60分1,200円〜 |
参考サイト | https://www.savecatcafe.net/ 最新情報は必ずリンク先をご確認ください。 |
3.万博の地で文化を楽しむ「万博記念公園」編
次に向かうのは吹田市。
なにがあるかと言いますと「大阪万博記念公園」です。
ここにもまた、大阪の歩みを象徴する観光地が存在しています。

モノレール
使うのは電車ではなくモノレール。
東京などでも使われているこの乗り物、大阪では門真市駅~大阪空港駅の区間で運行されています。
利用の仕方自体は電車と変わりないのですが、なぜだか特別なものに乗って旅行をしている気分になりますね。
大日駅や門真駅から乗ればだいたい15分程度、ほかの駅からならもっとはやく行くことができます。

撮影/賀川奈 伸雄
というわけで、万博記念公園駅に到着。
目的地までは徒歩でだいたい5分程度。
夏真っ盛りなので、直射日光対策や水分補給は十分な備えを。
3-1.大阪万博、そして謎のオブジェ「太陽の塔」とは

撮影/賀川奈 伸雄
入り口前まで来たので、この万博記念公園の成り立ちについてお話しましょう。
そもそもこの公園はどのような経緯で設けられたのでしょうか。
それは、昭和45年に開催された「日本万博博覧会」、いわゆる「大阪万博」が大きく関係しています。
この広大な敷地は同万博の会場として整備され、当時は6000万人以上の人々がこの地を訪れました。
万博閉会後も遊園地や自然文化園など、さまざまな施設が建設された歴史があります。
すでに平成も30年を迎えようとしている今日このごろ、大阪万博についてあまりご存じでないという方も多いかもしれません。
ですが、当時の展示や文化、人々の感想や思い出などをまとめた書籍は数多く出版されています。
もしご興味のある方はご一読をば。

撮影/賀川奈 伸雄
この巨大な建造物、みなさまもテレビなどで一度ぐらいはご覧になったことがあるのではないでしょうか。
そう「太陽の塔」です。
芸術家の岡本太郎氏が手がけたこのオブジェは「生命」をテーマとしており、全長70メートルにも及びます。
また、あまり知られていないことではありますが、万博開催当時はこの内部に入ることができました。
中には「生命の樹」と呼ばれる空間が設けられており、壁や天井などいたるところにゴリラや鳥、アンモナイトといった生物たちの像が展示されていたそうです。

撮影/賀川奈 伸雄
ところで、このようなオブジェを生み出した岡本太郎氏というのは、いったいどのような人物だったのでしょうか。
氏は「芸術は爆発だ」という名言が遺されている通り、きわめて破天荒な人格をしていたとされ、さまざまな逸話が伝えられています。
たとえば万博のテーマは「人間の進歩や調和」でしたが、当の岡本太郎氏はそれが大嫌いであったそうです。
なんでも「みんなが言うのは単なるなれ合いであり、ポンポンとぶつかってこそ真の調和である」という考えを持っていたのだとか。
氏の発言やエピソードはきわめて独特かつ膨大であり、さまざまな書籍などでまとめてもまとめきれないほどだそうです。
万博記念公園の住所・アクセスや営業時間など
名称 | 万博記念公園 |
住所 | 大阪府吹田市千里万博公園1−1 |
営業時間・開場時間 | 9:30−17:00 水曜休園 |
利用料金や入場料 | 大人250円 小中学生70円 |
参考サイト | http://www.expo70-park.jp/ 最新情報は必ずリンク先をご確認ください。 |
3-2.博物館「EXPO’70 パビリオン」で万博文化を知ろう

撮影/賀川奈 伸雄
太陽の塔すぐそばの坂を越え、右手に歩いた先にあるのが「EXPO’70 パビリオン」。
ここでは大阪万博に関するさまざまな資料を閲覧することができます。

撮影/賀川奈 伸雄
赤を基調とした展示室は、博物館と思えぬスタイリッシュさ。
まるで未来の宇宙船内部のごとし。
ですが、万博当時のパンフレットや映像、使用されていた設備などが豊富に展示されており、博物館としてもきわめて満足度の高い設備なのです。

撮影/賀川奈 伸雄
通路を背にしたエキスポタワー模型のアップ。
空間のつくりがよいので写真も冴えます。
ちなみにエキスポタワーというのは万博開催当時のランドマーク的存在であった、全長127メートルの展望塔。
万博記念公園といえば太陽の塔が有名ですが、このエキスポタワーも2000年代はじめまで現物が存在していたようです。
大阪でうまれ育った方30代以上のであれば、必ず一度はその佇まいを見ているはずなのですが、いかんせん太陽の塔のインパクトが強すぎて覚えていないという方が大半。
かくいうわたしも覚えていませんでした。
(笑)
EXPO’70 パビリオンの住所・アクセスや営業時間など
名称 | EXPO’70 パビリオン |
住所 | 大阪府吹田市千里万博公園10−10 |
営業時間・開場時間 | 10:00−17:00 水曜休館 |
利用料金や入場料 | 大人200円 中学生以下無料 |
参考サイト | https://www.expo70-park.jp/facility/other/other-07/ 最新情報は必ずリンク先をご確認ください。 |
3-3.みんぱくこと「国際民族学博物館」で世界の文化を学ぼう

撮影/賀川奈 伸雄
万博公園に来たのならぜひとも訪れておきたい場所、それは「国際民族学博物館」通称「みんぱく」です。
入場料も420円という博物館にしてはとてつもない安さなので、行かなきゃ損。

撮影/賀川奈 伸雄
この博物館では、世界各国におけるあらゆる民族、集団によって生み出された祭事用具や生活用品などを展示しており、その数はきわめて膨大。
根強いファンも大勢存在する、隠れた人気スポットです。
かつての万博においては世界中の国々がその文化をアピールした施設を設けていたそうで、この建物がこの記念公園にあるのもその名残でしょうか。

撮影/賀川奈 伸雄
展示物について、特徴的なものをいくつか紹介していきましょう。
たとえばこれはメキシコで作られたドクロ人形。
同国では11月2日の「死者の日」に、ロウソクを灯して死者との交流をはかるとされており、この人形はその儀式を再現しているようです。
不気味さとユーモラスさを同時に内包した、独特の魅力がありますね。

撮影/賀川奈 伸雄
この仮面をかぶった人形は、アフリカのザンビアという国に見られる「ニャウの踊り手」の扮装。
死者の霊を模しており、冠婚葬祭などでこの姿をした人々が踊りを披露するのだそうです。
近所の祭りにこのような恰好をした人が乱入したら大騒ぎになる?

撮影/賀川奈 伸雄
この個性豊かな仮面は、ヒンドゥー教の神様をかたどったもの。
ヒンドゥー教はインドで広く信仰されている宗教で、日本神道のように多数の神様が存在しています。
中でも像の顔をした「ガネーシャ」が一番人気なのだとか。

撮影/賀川奈 伸雄
日本からは青森のねぷた祭りが登場。
一般的にはね”ぶ”たとして知られていますが、実は地方によってね”ぷ”たと称することもあるのだそうです。
われわれ日本人からすればおなじみに見えるこのお祭りも、海外の方から見ればかなり奇異に見えるかもしれませんね。
このように、オリエンタルな展示物に溢れた非常に独特な施設なので、万博公園訪問のさいはぜひお立ち寄りください。
国際民族学博物館の住所・アクセスや営業時間など
名称 | 国際民族学博物館 |
住所 | 大阪府吹田市千里万博公園10−1 |
営業時間・開場時間 | 10:00−17:00 水曜休館 |
利用料金や入場料 | 一般420円 大学・高校生250円 中学生以下無料 |
参考サイト | http://www.minpaku.ac.jp/ 最新情報は必ずリンク先をご確認ください。 |
3-4.不思議な水族館「ニフレル」で水中の生き物たちにふれる

撮影/賀川奈 伸雄
次は、最近できた新名所を紹介しましょう。
あの海遊館がプロデュースしたまったく新しい水族館「動くミュージアム NIFREL(ニフレル)」です。
この施設のコンセプトは「感性にふれる」。
動物たちの特徴ごとにカテゴライズされたさまざまなテーマに「ふれる」ことによって、あらゆる角度から動物たちの魅力を再発見するというのが目的です。

撮影/賀川奈 伸雄
たとえばこれは「いろにふれる」ゾーンにて展示されていたクラゲたち。
真っ暗な照明の中で色鮮やかに発光しているその構図は、まるでなにもない空からふんわりと落ちてきているかのよう。

撮影/賀川奈 伸雄
「わざにふれる」ゾーンのカイカムリ。
ホタテなど2枚貝の殻を帽子のようにかぶるという習性をもった珍しいカニです。
甲羅を背負っているかのようなユニークな風貌がチャームポイント。

撮影/賀川奈 伸雄
これはドクターフィッシュ。
指をいれると集まってきて、不要な角質などを食べてくれるという非常にユニークな魚です。
「治療」されるその感触は、小さな鳥のむれについばまれているかのよう。
なんとも独特の体験ができます。

撮影/賀川奈 伸雄

撮影/賀川奈 伸雄
「みずべにふれる」ゾーンでプカプカと浮かんでいるワニ。
獰猛な生物として知られていますが、この光景はなんともかわいらしいものがありますね。

撮影/賀川奈 伸雄
「すがたにふれる」ゾーンでは、ハルカゼヤシガイと出会えました。
殻がまるでヤシノミのような形をしているので、浜辺に流れ着いていたら拾ってしまいそうです。

撮影/賀川奈 伸雄
最後には水槽や柵のないエリアへ。
この「うごきにふれる」ゾーンでは、なんと動物たちが自由に動き回り、目の前を横切っていきます。
ワオキツネザルは木の上で食事中。
たまーに目の前まで近づいてきてくれることがあるそうですが、今回は実現せず。

撮影/賀川奈 伸雄
ドアップでの撮影を許してくれたのはオウギバト。
少しも怖がらず、不動なその姿勢にある種の畏敬の念すら覚えてしまいました。
(なお、動物にふれることはできません。)
動物の「特徴」に焦点を当てた、非常にユニークな水族館です。

撮影/賀川奈 伸雄
最後に、ホテル情報について。
駅から歩いてすぐのところに「ホテル阪急エキスポパーク」があります。
設備の備えはきわめてよく、周囲にある駐車場もかなり広いので、非常に利用しやすいです。
大阪で一泊するならオススメですよ。
生きているミュージアム ニフレルの住所・アクセスや営業時間など
名称 | 生きているミュージアム ニフレル |
住所 | 大阪府吹田市千里万博公園2−1 EXPOCITY内 |
営業時間・開場時間 | 10:00−20:00 |
利用料金や入場料 | 大人1,900円 子供1,000円 幼児600円 |
参考サイト | http://www.nifrel.jp/ 最新情報は必ずリンク先をご確認ください。 |
4.大阪らしい大阪を楽しもう!「新世界」編
さて、次に向かいますのは「新世界」。
串カツのメッカ、うまいもんが集まる場所としておなじみなザ・大阪的な観光地です。
やはり大阪を訪れたのであれば、一度ぐらいはこの場所に来ておかないと。

撮影/賀川奈 伸雄
地下鉄堺筋線に乗り換え、恵美須町駅へ向かいます。
ですが、新世界へは動物園前駅などからでも行くことが可能できるので、意外とアクセスしやすい場所なのです。
4-1.昔ながらの商店街「新世界市場」で人情を体感しよう

撮影/賀川奈 伸雄
新世界のメインストリートへ行く前に、是非立ち寄っていただきたいところがあります。
それがこの「新世界市場」。
この商店街の魅力は、なんといっても店主を務めるおっちゃんやおばちゃんたちの人情。
見知らぬお客さんに対してもまるで家族のような親身さで接してくれます。
晩のおかずやおつまみなどを相談するのにはちょうどよいかも?

撮影/賀川奈 伸雄
また、電通の若手クリエイターによって手がけられたポスターにも注目です。
いずれも味のある写真とともにクスッとくるキャッチコピーが添えられていて、これを見ているだけでも楽しめてしまいます。
もちろん、ポスターのモデルとなったおっちゃんおばちゃんたちは、実際に店で働いています。
「ポスター見たよ」と言えば、ひょっとするとオマケをしてもらえるかも?
新世界市場の住所・アクセスや営業時間など
名称 | 新世界市場 |
住所 | 大阪府大阪市浪速区恵美須東1丁目21−12 |
営業時間・開場時間 | 店舗による |
利用料金や入場料 | 店舗による |
参考サイト | http://4travel.jp/domestic/area/kinki/osaka/oosaka/nanba/hotplace/11291146/ 最新情報は必ずリンク先をご確認ください。 |
4-2.ランドマーク「通天閣」と新世界メインストリート

撮影/賀川奈 伸雄
商店街を抜けると、そこは新世界のメインストリート。
おいでませ、新世界へ!
この場所で真っ先に行く場所はどこか?
それはもちろん通天閣です。
全国ネットのテレビ番組が大阪ロケを行う際、必ずといってよいほど写るのがこの全長100メートル以上の大きなタワー。
まさに大阪の「顔」といってもよいですね。

撮影/賀川奈 伸雄
そのような通天閣ですが、実は2代目だということ、ご存じでしたか?
初代通天閣は1903年、パリのエッフェル塔の構造を参考にして建造されました。
当時はアジアでもっとも高い建造物であり、遊園地「ルナパーク」とともに大阪の観光スポットとして活躍していましたが、戦時中の火災によって解体されてしまったのです。
こうした意外な歴史があるのですね。

撮影/賀川奈 伸雄
通天閣展望台から空の眺めを楽しんだ後は、商店街をぶらりと散歩。
面白味の街である大阪新世界にはユニークな街が多数。
価格破壊の服屋や射的のお店、なにが売られているのかさっぱり分からない店など、個性があふれ出ています。

撮影/賀川奈 伸雄
観光目的の方が気がかりなことといえば、やはりおみやげでしょうか。
そのようなときはこの「よってこ屋」をご利用あれ。
ここには大阪各地から取り寄せたユニークなお土産が多数。
名物、特産品選びはここにさえ立ち寄れば困ることなしです。
ちょっとしたジューススタンドも用意されているので、休憩場所にもうってつけ。
通天閣の住所・アクセスや営業時間など
名称 | 通天閣 |
住所 | 大阪府大阪市浪速区恵美須東1丁目18−6 |
営業時間・開場時間 | 9:00−21:00 |
利用料金や入場料 | 大人700円 大学生500円 中高校生400円 小学生300円 |
参考サイト | http://www.tsutenkaku.co.jp/ 最新情報は必ずリンク先をご確認ください。 |
4-3.串かつ屋を「寅勝」にした理由とは

撮影/賀川奈 伸雄
それでは、いよいよ新世界のメインディッシュ、串かつを食べにいきましょう。
でもここらには串かつのお店がわんさか!
いったいどこへ入ればいいの、とお悩みになることでしょう。
新世界の串かつ屋はいずれの店も一定のクオリティが保たれており、どこに入っても満足できること間違いなしなのですが、やはりお金を使うのであれば、より大きな満足を楽しみたいですよね。

撮影/賀川奈 伸雄
というわけで今回は、よい串かつ屋さんを見分けるためのコツを解説しましょう。
まずひとつめは「軒先がちらかっていないこと」。
不要なものでちらかっているのは嫌ですよね。
ふたつめは「店内が明るいこと」。
じめっとした場所では食べられません。
そして最後、もっともだいじなのが、「おいしそうなニオイのすること」。
ご自身の鼻に頼ってみるのです。
というわけで、自分の鼻を信じた結果、こちらの「寅勝」におじゃましました。
なつかしい味の再現にこだわった、良心的なお店です。

撮影/賀川奈 伸雄
注文した串かつは「ささみ」「アスパラ」「ニンニク」そして「シュークリーム」。
上の文を読んで「えっ? シュークリーム?」とびっくりた方、おられるかと思います。
そう、シュークリーム!
実は串かつというのは肉や野菜だけでなく、ショコラやバナナ、ケーキといったデザートまでバラエティ豊かなのです。
でも、けっしてゲテモノなどではありません。
揚げたことによってシュークリームの皮がサクサクした気持ちよい食感となり、甘みもアップしています。
食後でなくても食べたいこの味!

撮影/賀川奈 伸雄
そして忘れてはならないのが、串かつの友、お酒。
ビールが一般的といわれていますが、今回はハイボールをセレクト。
シュワッとしたキレのよい炭酸が、コテコテの串カツと意外な相性。
寅勝の住所・アクセスや営業時間など
名称 | 寅勝 |
住所 | 大阪府大阪市浪速区恵美須東2丁目4−4 丸忠新世界ビル |
営業時間・開場時間 | 11:00−22:00 |
利用料金や入場料 | 串かつ 80円 |
参考サイト | https://tabelog.com/osaka/A2701/A270206/27043634/ 最新情報は必ずリンク先をご確認ください。 |
4-4.ミックスジュース発祥の地である喫茶店「千成屋珈琲」と将棋名人坂田三吉

撮影/賀川奈 伸雄
油っこい串かつを楽しんだ後は、さっぱりしたスイーツを楽しみましょう。
新世界のスイーツといえば、やはりミックスジュースです。
実は今や全国各地で飲まれているミックスジュース。
この新世界が発祥って、ご存じでした?
ミックスジュースが生まれたとされているのは、この「千成屋珈琲(せんなりやこーひー)」。
「純喫茶」とも呼ぶべき、むかし懐かしい雰囲気のお店です。

撮影/賀川奈 伸雄
たくさんの新鮮な果物を氷と一緒にミキサーでミックスしたそれは、とっても冷たくてなおかつフルーティー。
後味も非常にすっきりしていて、いくらでも飲みたくなってしまいます。
暑い夏の季節にはぴったりですね。

撮影/賀川奈 伸雄
新世界を離れる前にぜひともお立ち寄りいただきたい場所があります。
それは、この「坂田三吉」の碑。
藤井聡太四段の活躍で世間には将棋ブームが訪れていますが、実はかつて大阪にも将棋の名人がいました。
それがこの坂田三吉なのです。
坂田はおそろしいまでの勝負強さを持ち、関根金次郎をはじめ数々の名人たちと激闘を繰り広げましたが、その一方で破天荒な性格であり、よくも悪くも豪快な言動は「将棋差し」というよりも「勝負師」とみられていました。
この坂田三吉の碑は、そのある種大阪的な名人の業績をたたえ、その気さくな人柄に敬意を表して建てられたのですね。
藤井四段をきっかけとして将棋好きになられた方は、この将棋の聖地的な場所へ一度立ち寄ってみるのもよいのでは?
千成屋珈琲の住所・アクセスや営業時間など
店舗名 | 千成屋珈琲 |
住所 | 〒556-0002 大阪府大阪市浪速区恵美須東3-4-15 |
食事の予算 | 1000円 |
参考サイト | ぐるなびで詳細を見る・予約する※最新情報は必ずリンク先をご確認ください。 |
4-5.大阪一番人気のアニマルランド「天王寺動物園」

撮影/賀川奈 伸雄
次はいったん新世界を離れて「天王寺動物園」へ行きましょう。
この動物園が開園したのは1915年。
関西においても屈指の大きさと飼育頭数を誇る施設であり、大阪の子どもたちは必ず一度、遠足などでこの場所を訪れます。
それでは、飼育されている動物たちの一部を紹介しましょう。

撮影/賀川奈 伸雄
動物園といえばゾウ。
この天王寺動物園では、アジアの熱帯雨林を再現した施設でアジアゾウが飼育されており、自然さながらの仕草を魅せてくれると大人気です。

撮影/賀川奈 伸雄
そのぬいぐるみのような愛らしい容姿から非常に人気が高いレッサーパンダ。
いつもは木の上で眠っていたりするのですが、今回みごとに撮影成功。
カメラのレンズに興味津々な模様です。
この檻のとなりにはレッサーパンダグッズ専門ショップがありますので、ファンは覗いてみましょう。

撮影/賀川奈 伸雄
陸の人気者がゾウやレッサーパンダなら、こちらは海の人気者、アシカ。
なんとも眠そうな顔を撮影できました。

撮影/賀川奈 伸雄
なかなか見られない水中のカバ。
この動物園では水の中からカバの様子を眺めることができます。
なかなか前を向いてくれないのが困りものですが、仕草がかわいらしいので許してしまいます。
天王寺動物園には他にもユニークな動物を多数飼育。
入場料も500円と非常にリーズナブルなので、利用しやすいです。
天王寺動物園の住所・アクセスや営業時間など
名称 | 天王寺動物園 |
住所 | 大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1−108 |
営業時間・開場時間 | 9:30−17:00 月曜休園(5-9月の土日祝は18:00まで) |
利用料金や入場料 | 大人500円 小中学生200円 |
参考サイト | https://www.city.osaka.lg.jp/contents/wdu170/tennojizoo/ 最新情報は必ずリンク先をご確認ください。 |
4-6.オタクと電気の街日本橋で、トルコ料理専門店「カラクシュ」のケバブサンドを食べる

撮影/賀川奈 伸雄
次は「日本橋でんでんタウン」へ。
東京の秋葉原同様、ここは電気とオタクの街。
多数のマニアックな商品、通を唸らせる激レアグッズを多数購入することができます。
海外からのマニアな旅行客は、必ずここへと立ち寄るのだとか。

撮影/賀川奈 伸雄
裏通りにはものづくり職人向けのツール専門店なども。
電子機械などに携わる仕事をされているであろう方がこの日も大勢訪れていました。

撮影/賀川奈 伸雄
特に「オタロード」周辺は毎日すごい人通り。
日本人だけでなく、海外から日本のオタクカルチャーを求めてやってきた外国人観光客も。

撮影/賀川奈 伸雄
そのような日本橋で人気のお店は、こちらのトルコ料理専門店「カラクシュ」。
ここでは「ケバブサンド」なる料理を食べることができます。

撮影/賀川奈 伸雄
ケバブサンドというのはトルコ料理のひとつで、鶏肉や野菜を小麦粉の生地で包み込み、チリソースなどで味付けしたものです。
片手で持てるのでお手軽なだけでなく、ボリュームも充分。
トルコ産ワインやビールとの相性もぴったりです。
特に、夏真っ盛りな日本橋のストリートを歩いてきた後だと、がぜんおいしく感じられますね。
トルコカフェ KARAKUSの住所・アクセスや営業時間など
店舗名 | トルコカフェ KARAKUS |
住所 | 〒556-0011 大阪府大阪市浪速区難波中2-5-9 赤阪ビル1F | 参考サイト | ぐるなびで詳細を見る・予約する※最新情報は必ずリンク先をご確認ください。 |
5.大阪の夜を楽しむならココ「道頓堀」編
楽しかった大阪旅行もいよいよ終わりが近づいてまいりました。
最後の夜に向かうのは、「ミナミ」こと道頓堀。
大阪を象徴する風景がギュッとつまったこの一帯で、楽しい一晩を過ごすことにしましょう。

撮影/賀川奈 伸雄
道頓堀に行くのであれば、なんば駅か日本橋駅で降りてください。
市営地下鉄御堂筋線、千日前線、堺筋線、JR線に近鉄線など多数の沿線とつながっており、アクセスは非常に良好です。
この中でも道頓堀にもっとも近いのが、御堂筋線&千日前線のなんば駅。
徒歩数分、心斎橋方面へと向かうように歩いていけば、すぐにたどり着くことができます。
5-1.道頓堀の夜へレッツゴー 「グリコ」の看板を見に行こう

撮影/賀川奈 伸雄
道大阪屈指の繁華街であるこのミナミの中でも、道頓堀一帯は特にすさまじい混雑。
誰かとぶつかったり、人混みに流されないよう注意してください。
トラブルの元となってしまいます。
この一帯を歩くために注意すべきは、スマホを見ながら歩かないこと、そしてよそ見をしないことです。

撮影/賀川奈 伸雄
それでは、大阪道頓堀周辺の見どころを紹介していきましょう。
まずこの一帯でもっとも目立つのが「グリコ」の看板。
陸上選手らしき男性が両手を上げながらその体でゴールテープを切っているという絵はあまりにも有名。
「ひとつぶ300メートル」というキャッチコピーで知られる同名のお菓子には、マイナーチェンジを繰り返しながらもこの絵が使用去れ続けています。
実はこの看板、近年リニューアルされました。
その際はネット上などでちょっとした騒ぎとなり、いつもの人物不在のグリコ看板を撮影しようと多くの人が詰めかけたほど。
単なる企業の看板といえど、大阪の人々と確かなつながりを持っていることが実感できるエピソードですね。
道頓堀の住所・アクセスや営業時間など
名称 | 道頓堀 |
住所 | 大阪府大阪市中央区道頓堀 |
営業時間・開場時間 | 24時間 |
利用料金や入場料 | 無料 |
参考サイト | http://www.dotonbori.or.jp/ja/ 最新情報は必ずリンク先をご確認ください。 |
5-2.名物看板「かに道楽」に「くいだおれ人形」

撮影/賀川奈 伸雄
もうひとつ、道頓堀で有名な看板といえば「かに道楽」。
巨大なかにがワサワサと足を動かすそのさまは、否応なしのインパクトがあります。
かに道楽といえば、このような都市伝説をご存じでしょうか。
実はあの看板、アルバイトが中に入って人力で動かしているというのです。
時給は900円。
うまく足を動かせる人は、1200円まで昇給されるのだとか。
もちろん、根も葉もないウワサ話です。
(笑)
「道頓堀の名物といえば、もうひとつあるんじゃないの?」と、疑問に思われているかもしれません。
実にその通りで、この一帯には「くいだおれ人形」という非常にユニークな観光名所があるのです。
しかし、彼が長らく広告塔(?)を務めていた総合レストラン「くいだおれ」は2008年に閉店。
今どこにいるのか、探してみたところ……。

撮影/賀川奈 伸雄
いました!
場所は変われど、相も変わらずニコニコと太鼓を叩き続けています。
元気そうでよかった!
ちなみにこのくいだおれ人形の正式名称は「くいだおれ太郎」。
彼がこの道頓堀の地に登場したのは1950年。
ファミリー層の関心を引くために店頭にて太鼓を叩き続けていました。
一時は「古くさい」という理由から撤去騒ぎまで巻き起こったこともありますが、彼を慕う人々の嘆願によって死守。
ナニワの人々に愛されながら、今日までこの地の人気者としてがんばり続けています。
中座くいだおれビルの住所・アクセスや営業時間など
名称 | 中座くいだおれビル |
住所 | 大阪府大阪市中央区道頓堀1丁目8−22 |
営業時間・開場時間 | 店舗による |
利用料金や入場料 | 店舗による |
参考サイト | http://nakaza-cuidaore.com/ 最新情報は必ずリンク先をご確認ください。 |
5-3.オムライスの元祖は大阪にあった!? オムライス専門店「北極星」
夜も深まってくると、お腹の虫も活発に鳴き出してくるもの。
これを鎮めるために、大阪ならではのグルメを食べにいきましょう。

撮影/賀川奈 伸雄
今回わたしがオススメするのは、オムライスのお店「北極星」。
「なんでオムライスが大阪ならではなんだ?」と思われるかもしれません。
実は、諸説がありますが、「北極星」はオムライス発祥を自称する店のひとつとして知られています。

撮影/賀川奈 伸雄
「北極星」でオムライスが生まれたのは大正時代のこと。
いつもオムライスと白ごはんを食べていた常連客に対し、思い付きでケチャップライスに卵焼きを巻いたものを出してみたところ、これが大好評。
またたく間に同店の人気メニューとなっていったそうです。

撮影/賀川奈 伸雄
大阪の文化を内包したこのオムライスをスプーンでスパッ切ってみれば、中からはトロトロとした卵が。
酸味控えめな特製ケチャップと合わせて食べるとクセになる味です。

撮影/賀川奈 伸雄
中身のケチャップライスには、鶏肉がゴロゴロの大サービス。
これで780円はかなり安いですね。
柔らかさもほどよく食べ応えあり!
北極星 心斎橋本店の住所・アクセスや営業時間など
店舗名 | 北極星 心斎橋本店 |
住所 | 〒542-0086 大阪府大阪市中央区西心斎橋2-7-27 |
営業時間 | 月~金 : 11:30~22:00(L.O.21:30) 土・日・祝 : 11:00~22:00(L.O.21:30) |
食事の予算 | 1000円 |
参考サイト | ぐるなびで詳細を見る・予約する※最新情報は必ずリンク先をご確認ください。 |
5-4.関西随一の飲み場「レジャービル味園」で、Bar「High Jinks」のおいしいビールを
老舗の味を楽しんだ後も、口のさびしさはなぜか消えません。
そう、お酒が足りないのです。
というわけで、実に大阪らしい酒飲みスポットをご案内。

撮影/賀川奈 伸雄
それがここ、「レジャービル味園」です。
1956年に建てられたこのビルは、高度成長期にキャバレーやスナック、宴会場などが大量に出店。
大阪のサラリーマンたちに愛される大型娯楽施設でした。

撮影/賀川奈 伸雄
90年代の不景気による閑散期を経て、現在はサブカルチャー系のバーが多数出展する関西隋一の飲みスポットへと変遷。
ミナミで一風変わった夜を明かすのであれば、ここで決まりと言っても過言ではないほどの場所となりました。
とはいっても、出店しているお店は多種多彩。
中には一見さんでは入りにくいところもあります。
というわけで、はじめての方でも入店しやすいバーをご紹介。