ピラミッドの前に鎮座するスフィンクスっていつ造られたの?

wondertripでは世界の絶景を紹介していますが、歴史地区や古代都市などの絶景スポットは、その歴史を少しでも知ることでより観光が楽しめます。今にも残る世界遺産のストーリーは、知識欲も刺激されますね。本日は「スフィンクスの謎」をご紹介します。

スフィンクスって結構かわいいけど怖い伝説も…

スフィンクスって結構かわいいけど怖い伝説も…

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スフィンクスっていえば、「最初は四本足で、次に二本足、最後に三本足になるものは何?」という、有名な謎々を思い浮かべる人も多いと思います。
旅人に謎々を出しては解けなかったら食べてしまうとかつて恐れられた怪物というイメージもありますね。
でも、ピラミッドは色々な研究が進められていますが、スフィンクスって結構謎に包まれ、誰が何時どうやって作ったかなどベールに包まれたままの遺産です。

有名なのはエジプトのカイロにあるギザの三大ピラミッドの前に座る大スフィンクスですが、時代や地域によって異なった形をしているので結構面白い存在ですね。
このスフィンクスという名前は、実はギリシア時代に生まれたもの。
古代エジプト人は「シェセプ(神の姿)・アンク(再生と復活)」と呼んでおり、これがなまってスフィンクスとなったといわれギリシア神話では人頭獅子の怪物として登場しています。
結構認知度が高いのに不思議がいっぱいのスフィンクスがいつごろ造られたのか気になりませんか?今回は、スフィンクスの謎に迫ってみたいと思います。

スフィンクスって太陽神と王をつないでいた?

スフィンクスって太陽神と王をつないでいた?

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シェセプ・アンクつまりスフィンクスは、古代エジプトの宗教で太陽神は復活の神といわれる宗教的シンボルでした。
だから、スフィンクスの顔は真東を向き、朝昇る太陽を睨んでいるんですよ。
世界最古のスフィンクスは、カフラー王の先王ジェドエフラーの頭を持ち王の墓を守り続けています。
このことからも分かるようにスフィンクスは、聖なる王の象徴とされていたようです。
つまりスフィンクスは太陽神と古代エジプト王を結びつける役割を果たしていました。

ここまではギザ王の墓の側にある、スフィンクスについてお話ししましたが、実はスフィンクスってこの大スフィンクスだけではないのです。
他には新王国時代以降に造られている、カルナックなど主要都市の神殿にもスフィンクスは作られています。
神殿にいるスフィンクスは小型のものがほとんどですが、神殿入口へと続く長い参道の両サイドに一列に並んで配置されているんです。
また、別のところでは武器を片手に敵を踏みつけるスフィンクスのシーンも、レリーフなどに頻繁に描かれており、さまざまなところに多用されています。

スフィンクスは男性だけではありません

スフィンクスは男性だけではありません

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王の顔をしたものだけでなく、羊やハヤブサの頭を持つスフィンクスやワニの尾っぽを持つものまでいました。
このように色々な形や特徴を持ったスフィンクスは、エジプトだけのものではありません。
実は、エジプトでは男性だったスフィンクスが、地中海を越えて北のギリシアへ伝わった時には女性に代わっていました。
現に、キプロス島で発見されたスフィンクスは女性で、ギリシア・ローマ時代のものが数多く公開されています。
後に、女性のスフィンクスはエジプトへ逆輸入されているんですよ。

男女が別々という致命的な違いがあるエジプトとギリシアのスフィンクスですがさまざまな共通点もあり、比べてみるのも面白いようですよ!エジプトでは神殿の参道に座っているスフィンクスですが、ギリシアでは墓地周辺で発見されるのが多いのです。
しかし、聖なる場の守護神という性質は両者とも同じといってもいいでしょう。

スフィンクスはピラミッドより古かった

スフィンクスはピラミッドより古かった

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ギザのピラミッドにある大スフィンクスには、雨による浸食により激しく削り取られた跡があるのをご存知でしょうか?これは、胴体やスフィンクスを囲っている外壁などに見られ、石灰岩が数千年に亘って雨に激しく打たれてできたものという説があります。
エジプトが砂漠地帯ではなかった時代は紀元前5000年以上前のことで、スフィンクスは紀元前1万年以上も前に造られたものだというのです。

ギザの三大ピラミッドが造られたのは紀元前2500年ごろとされているので紀元前1万年前だと時代も全く変わってきます。
しかも、紀元前5000年のエジプトはまだ石器時代で、大スフィンクスが造られるなんて技術は全くなかった時代のはずなんです。
どんどん謎めいてきて混乱してしまいそうですね。







アトランティス文明時代の遺跡説

アトランティス文明時代の遺跡説

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しかし、一説のアトランティスの文明が存在したのは1万2000年前です。
こんな時代に文明があったなんて、ちょっとリンクしてきませんか?アトランティス文明は、大洪水と大地震によって一瞬にして消え去ったという伝説の文明なんですよ。

スフィンクスはこの時代に建てられ、この大洪水による浸食跡だという説がアメリカの古代史研究家のジョン・アンソニー・ウェストによって発表されました。
しかし、この説もアトランティス文明はあくまでも伝説の存在で、類似している面は多いが事実と証明するには情報が乏しいようです。

火星人が造ったとされる説

火星人が造ったとされる説

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実は面白い説の中に、火星にもスフィンクスが存在しているというものがあります。
火星研究の第一人者リチャード・ホーグランドは、このスフィンクスが火星にも存在し、異星人が造ったものだと説いたのです。
彼はエジプト文明など地球の文明の起源が火星にあると発表しています。

火星には高度の文明が太古から存在し、火星のアレス峡谷にはスフィンクスがあるとの写真を掲載しています。
そこには人面岩や、ピラミッド群、要塞を思わせる建造物まで存在しているというのです。
しかも彼はその文明が、約50万年前に成立したという可能性があるとしています。
火星にエジプトが存在するなんて…。
超驚きの事実ですね!というより紀元前5000年にUFOがあったの?謎はますます深まるばかりです。

ナイル川の氾濫説

ナイル川の氾濫説

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ギザの巨大な三大ピラミッドを造った、クフ王やカフラー王、メンカウラー王が造ったピラミッド。
これすらも人力で造れるはずがないという説があるのに、1万年前なんて考えられませんね。
砂漠地帯だったエジプトに建てられたスフィンクスですが、実は近くに水があったというのです。
ナイル川が氾濫し、増水期にはスフィンクスが浸るくらいまで水嵩が増していたのではといわれています。

スフィンクスは高いところにあるわけではありません。
三大ピラミッドが建つ平地面より、50メートルも低い場所にあり、周囲の岩盤を掘り下げて胴体と胸部が造られています。
だから、スフィンクスの胴体部分には浸食の跡があってもピラミッドまでは水が届かなかったようで、水による浸食はスフィンクスだけに見られるという説が叶うのです。

次のページでは『地下水による浸食?それとも結露?』を掲載!
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