現代に残された巨大”蟻塚”!中国にある謎多き石室居住遺跡『古崖居遺跡』

中国の3A級観光地にも指定される「古崖居遺跡」は、険しい崖にくり抜かれた巨大な蟻塚のような構造をしています。いつ、誰が、何の目的でこれを作ったのか、謎は未だ解明されず、巧妙に設計された石室のみが現代に残されています。圧倒的スケールと、精緻な石室構造を是非その目で見てみて下さい。

古崖居遺跡

出典:exblog.jp

まるで蟻塚のように、険しい崖にくりぬかれたいくつもの穴。この異様とも言える光景が見られるのが「古崖居遺跡」です。中国の首都北京から90kmというアクセスの良さと、国の定める3A級観光地に指定されていることもあり、連日多くの観光客が訪れています。どのような人々によって造られたのか、それすらも未だ判明されていない、謎多き遺跡です。
古崖居遺跡は、古崖居原始部落旅行休暇村の中に位置しており、北京市文物保護単位に指定されています。延慶県の西北峡谷に位置しており、これまでに華北地区で発見された崖居遺跡の中でも最大規模のものです。
古崖居には、険しい崖壁に彫られた崖居洞穴がいくつもあり、その数147の石室が現在でも保存されています。

古崖居遺跡

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部屋の中に入ることもでき、高さは大体1.8メートルほどの穴で、中には竈のようなものや、煙の排出口のようなものも備わっています。門、窓、押し入れ、物置などの生活施設も完備されています。部屋の内部は前・中・後の3つの構造に分けられており、それぞれの石室の機能は明確に分けられているようです。部屋の広さはそれぞれ3~4平方メートルです。

古崖居遺跡

出典:tripadvisor.com

驚くべきは床暖房のような設備が見られる部屋もあり、これは人間の居住用だと考えられています。他にも、動物の飼料入れがある部屋では、馬を飼っていた形跡もあり、化も度のある部屋は台所として使用されていたようです。ここまで聞くと、人が住んでいたようにも思いますが、洞窟の穴が南向きではないと言う問題もあります。

古崖居遺跡

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北京は日本の東北ほどの気温ですので、冬場には相当冷えることが想像されます。日光は自然の暖房としての機能の他にも、乾燥の機能も果たします。人間の居住空間のように造られたこれらの石室が南向きでない理由は、宗教的理由なのか何のか、未だ解明されてはいません。この不思議な建造物は、未だ研究の途上にある、謎多き遺跡なのです。

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古崖居遺跡は、約10万平方メートルもの広さに渡って分布しています。古い時代の中国では、この辺りは北方民族の遊牧民が暮らしていたとされています。しかし、遊牧民である彼らが、台所が完備されたきれいな石室など必要としていたとは考えられません。一体だれが住んでいたのか、その謎は解明されぬまま、謎の民族はこの不思議な居住空間だけを残して、忽然と消えてしまったのです。

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出典:ablwang.com

古崖居遺跡はかなり古いもののようですが、花崗岩をここまでキレイにくりぬくには、相当の技術を要したはずです。一度その目で本物を見れば、その巨大さ、そして、なめらかにくり抜かれた石室の精緻さに驚くはずです。非常に複雑で、巧妙な設計になっている石室の建築構造は、訪れた人を歴史の迷路に迷い込ませるような、そんな錯覚さえおこしてしまいます。

古崖居遺跡への行き方

日本から中国の首都・北京までは各航空会社から直行便が出ており、所要時間は10時間ほどです。北京市内から古崖居遺跡までは、バスで移動します。
まず、徳勝門バス停から長距離バス919路線に乗って延慶県で下車します。そこで920路線に乗り換えて東門営バス停あるいは張山営バス停で下車すれば、目の前です。


wondertrip編集部

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