標高4000メートルの崖の上に建つ僧院『プクタル僧院』

インドの最北ジャンムー・カシミール州の急な崖の上に建てられた僧院があります。その名は『プクタル僧院』。現在でも徒歩でしかたどり着けないという過酷な地にあるその僧院にスポットを当ててみます。


北インドの奥地にあるチベット仏教の僧院

この僧院は北インドのジャンムー・カシミール州ラダック地方ザンスカールの奥地にあります。
ラダック地方は小チベットと言われ、チベット仏教の中心地として有名な地です。
プクタル僧院もこの地方に数あるチベット仏教の僧院の一つです。

15世紀に建てられたプクタル僧院

現在見ることができるこの建物は15世紀に建てられたもので、内部は本堂、祈祷室、図書館、居住部屋、台所、教室から成っています。
1993年以降はチベット仏教ゲルク派の学校としても機能しており、地元の少年たちが学んでいます。
ゲルク派とはチベット仏教の中の4大宗派のうちの一つでダライ・ラマが属している宗派でもあります。

過酷な土地に造られた「娯楽の洞窟」

プクタルという語はチベット語のザンスカール地方の方言で、「娯楽の洞窟」または「解放の洞窟」という意味があるそうです。
このような過酷な環境の中で娯楽とは不思議に思いますが、娯楽という語はもともと仏教に語源を持ち、仏教での娯楽とは修行の結果得られる安らぎのことを指すそうです。

地元の村と共存しています

この僧院は地元の村と共存しており、お葬式や結婚式など村の大切な行事には僧たちも参加し、祈りを捧げます。
また僧院にはアーユルヴェーダを基本としたチベット医学の医師がおり、村人が病気になった時にはこちらの僧院に相談に訪れるそうです。

夏には美しい光景が広がります

この僧院があるザンスカール地方、一年のうち11月から5月までは寒さと大雪の非常に厳しい環境ですが、夏には珍しい高山植物が顔を出します。
可憐な花が一面に咲く様子は非常に美しく、旅の疲れを癒してくれます。

5色の旗「タルチョー」が岸壁に映えます

チベット文化の地でよく見られるこの五色の旗。
タルチョーと呼ばれ、仏法が風に乗って拡がるようにという願いが込められているそうです。
またそれぞれの色に意味があり、青が天、白が風、赤が火、緑が水、黄が大地を表しているそうです。

徒歩が不安な方は、馬を

プクタル僧院、いかがでしたか?現地にたどり着くまでが非常に大変ですが、それゆえに、到着時の感動は相当のものでしょう。
徒歩でこのような高地を長距離歩くのが不安な方には馬のレンタルもあるそうです。
Ayuka

Writer:

横浜市在中で、旅行と寝ることとおいしいものが大好き♡みなとみらいの万葉倶楽部の裏・港側にある芝生でごろごろ過ごすのが好きです。
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