ベトナム旅行なら「バチャン」は外せない!村全体が陶器にあふれている「バチャン」でお気に入りを見つけよう

ハノイから紅河沿いに南へ12km。約600年ほど前から陶器を作っている村です。人口は5000人ほどで、ほとんどの人が焼き物に携わる仕事をしています。ベトナムを体表する陶器が作られている村、バチャンを紹介します。

藍色と赤色の優しい色合いの陶器

藍色と赤色の優しい色合いの陶器

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藍色で描かれた素朴な模様、温もりのある赤い絵が特徴のバチャンの陶器。
日本では安南焼(あんなんやき)と呼ばれ、16世紀にはすでに日本でも有名でしたが、近年になってバチャン焼は、再び脚光を浴びています。
メインストリートに沿って数100mの間にたくさんの工房がひしめき合っています。
町には陶器を運ぶリヤカーやシクロ(前輪2輪後輪1輪の自転車タクシー)などがひっきりなしに行き交っています。

一つ一つ手作りで温もりのある陶器

一つ一つ手作りで温もりのある陶器

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村は昔ながらのレンガ造りの工房から、大量生産を目指したガス釜を導入した新しい工房まで、新旧入り乱れています。
近年の人気で日本語の看板も目立ちます。
昔ながらの工房では、今も手作りでさまざまな陶器が作られています。
一つ一つの陶器に筆入れをしている職人の姿を見ることができ、工房では陶器の販売もしています。
ハノイで売られているものよりはるかに安い値段で買うことができます。

素朴な絵柄が特徴のバチャンの陶器

素朴な絵柄が特徴のバチャンの陶器

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もともとバチャンは陶器に適した土壌で、ホン川という運搬に適した水路があったことで、焼き物作りがさかんでした。
手書きの素朴な絵柄が特徴のバチャンの陶器は外国人にも人気で、世界に輸出されています。
代表的な絵柄は3種類あります。
1つ目はハスの花のデザイン。
ベトナムの国花でもあるハスは悪に染まらない、清らかな心など魔よけの意味を持っています。
2つ目は、菊の花のデザイン。
幸せを呼び込むといわれる開運の絵柄で、バチャン焼の数ある絵柄の中では一番ポピュラーなものです。

日本とバチャン焼きとの関係

日本とバチャン焼きとの関係

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3つ目は、とんぼのデザイン。
日本とバチャン焼きとの関係は古く、16世紀頃には茶人たちに愛用されていました。
当時、勝虫として縁起のいいとんぼを、日本人が描いて欲しいと職人に依頼したことからベトナムでも一般的になり、現在でもとんぼの絵柄の焼き物はたくさん生産されています。
また、貫入(かんにゅう。
ヒビが入っているように見えるがさわるとつるっとしている)と呼ばれるヒビ状の模様も特徴のひとつです。






陶器好きにはたまらない陶器の村

陶器好きにはたまらない陶器の村

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先祖代々、村人の大部分が焼き物に携わっているというバチャンの村を歩くと、絵付けをしている職人、焼き釜、出来上がった焼き物を出荷用に梱包している人たちなど、バチャン焼きと生きる人たちの姿を目の当たりにすることができます。
バチャン焼きを売る店も多数、軒を連ね、バス停前にはバチャン焼き物市場もあり、村全体がバチャン焼きのテーマパークのような感じです。

バチャン焼物市場の住所・アクセスや営業時間など

名称 バチャン焼物市場
名称(英語) Chợ gốm Bát Tràng
住所 xã Bát Tràng, Hà Nội, Việt Nam
営業時間・開場時間 8:00−18:00(店舗により異なる)
利用料金や入場料 商品による
参考サイト http://chogomlangcobattrang.com/chi-tiet/97/cho-gom-lang-co-bat-trang
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

バチャン焼物市場のスポットページ

バチャン焼きができるまで

バチャン焼きができるまで

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バチャン焼きができるまでには5つの行程があります。
まず1つ目は、村付近から採った陶土を型に流し込んで形を作ります。
陶土は土と石が半分ずつ入った半磁質で白い色をしているのが特徴です。
2つ目は成形した器を型から外し、そのまま工房で乾燥させます。
工房には乾燥中の器が大量に並んでいます。
3つ目は、下書きした模様の上に一つ一つ丁寧に色を乗せていきます。
模様は手で、細い線はろくろを使って手作業で行われます。

工房ごとに釉薬(うわぐすり)の配合が違う

工房ごとに釉薬(うわぐすり)の配合が違う

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4つ目は、絵付けが終わった陶器に色とツヤを出すために釉薬を塗ります。
この釉薬の配合は工房ごとの秘伝で、これによって微妙なニュアンスが出ます。
5つ目は、ガス釜に入れて高温で焼き上げます。
陶器の種類によって窯の温度が異なり、ものによっては2度焼きすることで強度を出すこともあります。
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