書評|おすすめおでかけ&観光スポット

書評の記事一覧です。おすすめ観光スポットやおでかけスポット、絶景・世界遺産の情報が集まる旅行情報サイトwondertrip[ワンダートリップ]。
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【書評】村上春樹“ノルウェイの森” 死とセックスと「やれやれ」と

【書評】村上春樹“ノルウェイの森” 死とセックスと「やれやれ」と

村上春樹の作品でも「ノルウェイの森」は特に有名ではないでしょうか。1969年頃に活発化した学生運動を背景に、男子大学生の恋愛を描いた本作は、1987年に初版され、2010年には映画化もされました。 「村上春樹、河合隼雄に会いに行く」(岩波書店)の中で、村上氏はノルウェイの森について「あの小説の中ではセックスと死のことしか書いていない」と言っています。 死とセックスを通し、繊細で傷付き...

観光ガイド概要

  • あらすじ
  • 時代背景
  • 下劣な人々
  • 永沢さんという男
  • ハツミさんという女性
  • 「やれやれ」というセリフ
  • レイコさんという女性
  • 死とセックスと「やれやれ」と

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【書評】カフカ著「変身」から見る“さとり(ゆとり)世代”のコスパ感覚

【書評】カフカ著「変身」から見る“さとり(ゆとり)世代”のコスパ感覚

ある朝目覚めると巨大な虫に変身していたことで始まるこの小説は、設定のインパクトが強く、読まずとも知っている方は少なくないと思います。 20世紀初頭のドイツで書かれ、“実存主義文学の先駆け”という小難しい肩書もありますが、21世紀日本にも通ずる身近な問題が描かれています。 そして、解釈によっては「さとり(ゆとり)世代」の長所や期待としても読める、とてもポジティブな本なのですよ。...

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  • あらすじ
  • “実存主義文学”として読む
  • “病気で働けなくなった息子”として読む ~父~
  • “病気で働けなくなった息子”として読む ~母~
  • “病気で働けなくなった兄”として読む ~妹~
  • 新世代の登場
  • さとり世代のコスパ感覚
  • さとり世代への期待

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【書評】待て、しかして希望せよ!復讐の末の希望――デュマ『モンテ・クリスト伯』

【書評】待て、しかして希望せよ!復讐の末の希望――デュマ『モンテ・クリスト伯』

今回ご紹介する本は〈復讐〉の物語。復讐は虚しい、そんなふうに家や学校で教わってはきませんでしたか?しかし法に違反する形で人が投獄され、一生が台無しにされたら、愛しい人と引き裂かれたら……絶対に許されない罪が許されてしまっていたら。この物語の主人公は正義の実現のために、三人の仇を相手にあざやかな方法で復讐していきます。爽快で痛快極まりない一方、正義や善悪というものについて考えてしまう復讐譚。全世界で...

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  • あらすじ――デュマ『モンテ・クリスト伯』
  • 『モンテ・クリスト伯』フランスの時代背景、わかりやすく解説!
  • 復讐は着実に……善良な航海士から〈伯爵〉への変貌
  • 仇敵3人の子供世代の成長物語
  • 「私がエドモン・ダンテスだ」
  • 人間の智慧のすべてはこの二言に――「待て、しかして希望せよ!」

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【書評】自由をむしり取られた先の「楽園」――ジョージ・オーウェル『一九八四年』

【書評】自由をむしり取られた先の「楽園」――ジョージ・オーウェル『一九八四年』

正義は悪に打ち勝つと思っていませんか?本当にそうなのでしょうか。「どこにもない」という意味の〈ユートピア〉、楽園はこの世に実現した試しがありません。しかしその反対、〈ディストピア〉は?人権が踏みにじられ、恐怖政治が横行する非寛容の世界である〈ディストピア〉――。そこで振るわれる権力は非常に強大です。それに立ち向かうことは正義なのでしょうか?少なくとも、救いにつながるのでしょうか?この物語は、絶望と...

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  • あらすじ――ジョージ・オーウェル『一九八四年』
  • わたしたちの場所と背中あわせにある世界
  • 1+2=3と言う「権利」
  • すべてをむしり取られた先にあるもの
  • 〈ニュースピークの諸原理〉に見る「敗北」
  • 最悪かつ最高の〈ハッピーエンド〉

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【書評】恋の教え、結婚の教え、人生の教え――紫式部『源氏物語』

【書評】恋の教え、結婚の教え、人生の教え――紫式部『源氏物語』

中世の貴族世界の風俗をくまなく描き、政治小説であり恋愛小説、さらには詩集までもがいっしょになった作品はなぁに?――正解は、世界最古の長編写実恋愛小説『源氏物語』!光源氏は本当にサイアク男だったの?紫の上が最後は正妻じゃなくなったのを知っていましたか?ただの恋愛小説と思うなかれ、『源氏物語』には現代人が生きていくうえで、恋をし結婚をしていく上で、あまりにの大切な数々の教えが詰まっています。恋、結婚、...

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  • あらすじ――『源氏物語』
  • あなたはどの人物に感情移入する?
  • 「光源氏サイアク男」説に反論!
  • 恋したい!結婚したい!ならばココを読むべし!
  • 恋は「前世の因果」、ふしぎ極まりない力
  • 1000年の時のかなたから、光源氏が伝えること

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【書評】美しい過去をすてて生活へ!――チェーホフ『桜の園』

【書評】美しい過去をすてて生活へ!――チェーホフ『桜の園』

過去は美しい、とりわけそれが幸福な過去だったならば。しかし過去にしがみついていればやがて現在は破綻し、ことによると破滅すらする……。今回ご紹介する本は、ロシアの文豪・アントン・チェーホフの代表作『桜の園』。戯曲として発表当初から愛され、日本でもたびたび上演されている名作です。ロシアの誇る短編作家・戯作者チェーホフは過渡期にあるロシアの「人間」を描きぬきました。没落貴族が過去にしがみついてしまう哀し...

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  • あらすじ――チェーホフ『桜の園』
  • 生き生きと躍動する「舞台上」の人物たち
  • 〈農奴解放令〉後のロシアの混乱
  • 美しい過去にしがみついてしまう、親世代
  • 前を向いて歩いて行く、若い人びと
  • 喪失の物語、そして生活へ、前へ前へ

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【書評】家族の中の「いい子」をやめる!摂食障害本「それでも吐き続けた私」(冨田香里著)

【書評】家族の中の「いい子」をやめる!摂食障害本「それでも吐き続けた私」(冨田香里著)

摂食障害という言葉は随分と有名になりました。具体的には拒食症や過食症などを指しますが、私自身この症状に15年以上苦しみ、関連する本を50冊は読んだと記憶しています。 本書は主に「過食嘔吐」という症状について書かれていますが、今回は他の本も参考にしながら、「摂食障害」だけでなく、「うつ」や「依存症」など心の病に潜む共通点を探ります。家庭に安らぎを求める人がいる一方で、その安らぎを守るために病ん...

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  • あらすじ
  • 家族の中の「いい子」
  • 家族の中の摂食障害
  • 家族の中の依存症
  • 「いい子」のやめ方
  • 家族の誰も悪くない
  • 「いい子」をやめる勇気を!

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【書評】「もやしもん」~主人公はもしかしたら菌? 石川 雅之著

【書評】「もやしもん」~主人公はもしかしたら菌? 石川 雅之著

私達は、いつもの見慣れた世の中のことなら、よく知っていると思いこんでいます。自分の部屋の中には、何があるのかよく知っています。駅に向かう道の途中には、何があるかも通るたびに見ているので知っていると思っています。自分の部屋の中にあるものは、目で見るとすべて存在を確かめられます。家具や本、クッションや写真などです。目で見えるもの以外には、存在しないと考えるのは普通のことです。でも、春先には花粉症の人は...

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  • 菌がメインの漫画
  • 植物界や動物界、そして菌界やモネラ界
  • 菌とともに暮らす生活
  • 農大ってどんなところでどんな学生生活なのか
  • 世界はどんどん広がる
  • 菌と人の群像劇
  • これから菌と友達になれる本

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【書評】天にしたがい、道を説く人――下村湖人『論語物語』

【書評】天にしたがい、道を説く人――下村湖人『論語物語』

「子曰わく――」中学校の漢文の授業で習いませんでしたか?中国思想史の巨人・孔子の教えをまとめた『論語』。その中身を読んでみると、実際かなり難解。同じような名前の人物が何度も登場しますし、かたくるしい文体、時代背景もおさえなければ……。そんな『論語』の世界を生き生きと描きだす小説があります。『論語』の教えをかみ砕き、孔子の苦悩、弟子たちの煩悶や不満、そして〈道〉を求める希望を、作者・下村湖人は『論語...

観光ガイド概要

  • あらすじ――下村湖人『論語物語』
  • 「天」に従い「道」を求めた孔子の人生
  • 妬みや不満、泣いて笑ってともにいる弟子たち
  • 指し示される道、高められていく精神
  • 旅路の果てにたどり着き、後世に託したもの
  • あきらめない、天と人間を信じて、道をゆく

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【書評】イギリスの新米獣医「ヘリオット先生奮闘記」/ジェイムズ・ヘリオット 著

【書評】イギリスの新米獣医「ヘリオット先生奮闘記」/ジェイムズ・ヘリオット 著

会社員でもバイトでも、何か仕事をしたことがある人なら、思うように役に立てない失敗や恥ずかしい思い出が、一つや二つはあることでしょう。 もし、その仕事が動物の命を預かる獣医だったなら、いったいどんな出来事が待ち受けていると思いますか?「ヘリオット先生奮闘記」は、そんな隠しておきたいような獣医の新米時代を、ユーモラスに書きしるした半自伝小説です。...

観光ガイド概要

  • イギリスの田舎町で、馬や牛を治療する獣医の物語
  • 新米時代に経験する数々な出来事
  • 実際の仕事は、教科書には書いてないことばかりだった
  • ジェイムズ・ヘリオットの魅力的な人柄に触れられる本
  • 本を読むことで、いくつもの人生を生きる

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【書評】考古学学会では無視される壮大なロマン「神々の指紋」/グラハム・ハンコック著

【書評】考古学学会では無視される壮大なロマン「神々の指紋」/グラハム・ハンコック著

エジプトのギザのピラミッド群やナスカの地上絵の謎についての真相ならば、考古学好きでなくても興味があるのではないでしょうか。 「神々の指紋」は、古代文明の謎についての、大胆な仮説の本です。考古学者ではなくジャーナリストのグラハム・ハンコックが、世界中の遺跡や文献を調査研究して書き上げました。 その仮説とは、ピラミッドなどの古代文明は、私達が思っているよりもずっと古く、超古代文明が存在していた、と...

観光ガイド概要

  • 失われた超古代文明が存在していた証拠をあぶりだす
  • 考古学学会からは一笑されたトンデモ本?
  • 真実を見分けるのは難しい
  • 「ギョペックリ・テペ遺跡」 の発見
  • 古代のロマンに浸ってみてはいかが
  • 日本にも巨石文明がある

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【書評】「記憶に自信のなかった私が世界記憶力選手権で8回優勝した最強のテクニック」 /ドミニク・オブライエン 著

【書評】「記憶に自信のなかった私が世界記憶力選手権で8回優勝した最強のテクニック」 /ドミニク・オブライエン 著

あなたは学校の試験の時に、歴史や英単語、漢字などを記憶できなくて、困ったことはないでしょうか。 多くの人は、記憶力は生まれつきの能力だと思っています。もちろん生まれつき記憶力の良い人は存在します。しかしこの本を読むと、何歳からでもテクニックで記憶力は身に付けられるのだ、ということがわかります。 学生時代に試験で悩んだ多くの人と同じように、この本の著者もまた学生時代に記憶力が悪くて悩んでいました...

観光ガイド概要

  • 強力な記憶力は、学校でも社会でも、きっと役に立つ
  • 記憶力は開発できることができる能力
  • 記憶をとどめるために、イメージや五感をフル活用して使う
  • ついに世界記憶力選手権で優勝
  • 記憶方法を身に付けるには、時間や努力も必要なのかもしれない
  • 初めての挑戦だけで判断すべきではないかも
  • 前向きな姿勢も魅力的

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【書評】ものづくりには夢がある!「世界を変えるデザイン」/シンシア・スミス著

【書評】ものづくりには夢がある!「世界を変えるデザイン」/シンシア・スミス著

普段何気なくデザインの本を読んでみようと思うのは、デザイナーくらいではないでしょうか。しかし、この本は、デザイナー以外の人にも是李読んでいただきたい、デザインの本です。デザインに興味がない人が読んでも、はっと目が覚めるような、驚きを与えられるような本なのです。 タイトルの「ものづくりには夢がある 世界を変えるデザイン」そのままにデザインで、ものづくりで、アイディアで世界を変えることができるのを、...

観光ガイド概要

  • 残りの90%のためのデザイン
  • 水やエネルギーを何気なく使える人々、使えない人々
  • 世界を変えるには、どんな方法があるのだろうか
  • 水汲みに便利なデザインって、なんだろう 
  • 地震の多い日本にも、必要な考え方かもしれない
  • わくわくするようなものづくりの魅力
  • 本当のニースと対峙する

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滑稽で大切きわまりない〈老いと性〉――谷崎潤一郎『鍵・瘋癲老人日記』

滑稽で大切きわまりない〈老いと性〉――谷崎潤一郎『鍵・瘋癲老人日記』

老いてなお盛んに……日本人の平均寿命はいまや83歳!健康寿命という言葉も行き交う中、人間が生きていればかならず絡んでくる、健康な証拠〈性〉の問題。年をとったら消えるものなのでしょうか?そんなことはありません。生きている限り〈性〉はまつわりついてくるもの。他ならぬお年を召した方ももこっそり、〈性〉に悩んでいるかもしれません……そんなことを本気でまじめに、ユーモアたっぷりに描きだした作家がいます。「大...

観光ガイド概要

  • あらすじ『鍵・瘋癲老人日記』
  • 日本文学に輝く変態・谷崎潤一郎の真骨頂
  • 夢中で解放されていく自分の本質『鍵』
  • 完全に開き直った先の喜悦『瘋癲老人日記』
  • 〈性〉と〈老い〉を受け入れることで、自由になる
  • 谷崎自身の解放経験を活かした作品
  • もう一度、向き直ってみよう。

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人種差別だけじゃない!「GO」(金城一紀著)が描く容姿差別

人種差別だけじゃない!「GO」(金城一紀著)が描く容姿差別

「ロミオとジュリエット」の有名な引用で始まる本書は、第123回直木賞に選ばれました。在日韓国人の男子高生と日本人の女子高生による、差別と偏見と受容を描いた恋愛小説で、著者はドラマ「SP」の脚本家としても知られる金城一紀。 ひょっとすると、若年世代にとっては人種差別という言葉がピンと来ないかも知れませんが、読み方によっては“美人ばかりが選ばれる社会”という身近な容姿差別問題を扱った若者向けの本...

観光ガイド概要

  • あらすじ
  • 差別撤廃!ではない ~差別する側<差別される側へ~
  • キャラクターの美人設定 ~マネてはいけない恋愛テク~
  • キャラクターの美人設定 ~それは容姿差別か~
  • キャラクターの美人設定 ~差別する側<差別される側へ~
  • 広い世界を見るのだ!

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「黒猫」(ポー著)を19世紀アメリカ版のダメンズ本として読む

「黒猫」(ポー著)を19世紀アメリカ版のダメンズ本として読む

日本では江戸川乱歩の方が有名かもしれませんが、その名の由来はエドガー・アラン・ポーというアメリカの作家です。 ポーは怪奇小説家としても高く評価され、本書「黒猫」もその一つですが、超自然現象を題材とした上に、ポーの独特な言い回しが手伝って難解な印象を与えるのも事実。 でも、安心してください。読み方によっては、19世紀アメリカと現代日本に存在する共通点が描かれた親しみやすい本なのですよ。...

観光ガイド概要

  • あらすじ
  • 教科書的に読む1
  • 教科書的な読み方2
  • ダメンズ本として読む
  • 言い訳ばかりのミスター否定文
  • 同情を求めるミスター欲しがり屋
  • トリッキーなミスター三段論法
  • ダメで世界を共有化

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「自殺されちゃった僕」(吉永嘉明著)から考える“自殺されちゃわない方法”とは

「自殺されちゃった僕」(吉永嘉明著)から考える“自殺されちゃわない方法”とは

2016年は2万1,764人―、この数字は厚生労働省による自殺者の統計です。 今回紹介する本は、たった5年間に身近な人間が3人も自殺してしまった男性が、その経験と思いを赤裸々に綴った手記です。先の調査によると、自殺者は1998年以降14年連続で3万人を超えており、この本に登場する3人もその期間に自ら命を絶っています。 Wondertripには“世界をもっと知りたい”というテーマがありま...

観光ガイド概要

  • 自殺志願者の命は感情論で救えるか
  • 「いい子の早紀ちゃん」という生き方
  • 「恥の多い生涯」という人間失格な生き方
  • 自殺志願者の依存とは
  • 精神科医、春日武彦による解説
  • 春日氏の解説を楽しむ
  • 書評についての補足
  • 自殺されちゃわない方法とは

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【書評】“恋愛”の意味は“一時の精神異常”だった!?皮肉で答えるビアス著「悪魔の辞典」とは

【書評】“恋愛”の意味は“一時の精神異常”だった!?皮肉で答えるビアス著「悪魔の辞典」とは

言葉の壁―、それは世界を旅行するときや、外国作品に触れるとき、私たちが最初に直面するコミュニケーションのハードルです。この言葉の壁を乗り越えるために古くから親しまれている身近なツールと言えば辞典ではないでしょうか。言葉の意味や概念を手軽に説明してくれる便利な道具、今回はその中でも一風変わった「悪魔の辞典」という本を紹介したいと思います。...

観光ガイド概要

  • あらすじ、構成、作者について
  • 忙しい方にも本書をお勧めする理由
  • 悲壮的な恋愛観と極端過ぎて笑える女性観
  • 食べ物にも及ぶ悪意の対象
  • 悪意の揺さぶりテクニック
  • 知識は不要!もう一つの楽しみ方とは

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【書評】罪を命でつぐなわせることは、正しいのか――ユゴー「死刑囚最後の日」

【書評】罪を命でつぐなわせることは、正しいのか――ユゴー「死刑囚最後の日」

あなたは死刑に賛成ですか?反対ですか?許しがたい残忍な犯罪は世界にあふれ、それに対抗する手段として「死刑」が実行されてきました。しかしEUでは加盟国すべてが「死刑廃止」をしなければならないという規約があります。西洋で主流の「死刑廃止論」、その大きな流れを決定づけた作品があります。『レ・ミゼラブル』で名高い作家ヴィクトル・ユゴーの『死刑囚最後の日』という小説です。その命でもって罪をつぐなうのは社会の...

観光ガイド概要

  • あらすじ――ユゴー『死刑囚最後の日』
  • 彼は、なぜ死刑になったのか?
  • 「人間は悔悛も、復活もできる」ユゴーの訴え
  • ユゴーが見落とした「被害者」の気持ち
  • 現在も続く「死刑か、生きて罪をつぐなうか」
  • 死刑を考えるなら、この一冊を読んでから

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【書評】あの子を、学校に行かせつづけた手ぬかり――ヘッセ『車輪の下』

【書評】あの子を、学校に行かせつづけた手ぬかり――ヘッセ『車輪の下』

がんばって、学校に行かせているあの子。どんどん体が弱っていって、精神も参っていって。でも成績がいいから、行かせなきゃ将来がないから。そうして「虐げられて」いる子供は、現代日本でもあちこちにいるのではないでしょうか。ヘッセ『車輪の下』の主人公・ハンスは繊細な優等生。頭がいいゆえに大人に逆らえず、学校や親の圧政に押しひしがれ、やがて破滅していきます。どうしたらよかった?1人の少年の姿を通して、もう一度...

観光ガイド概要

  • あらすじ――ヘッセ『車輪の下』
  • 存在していい理由は、「勉強ができるから」
  • どんな大人になりたかったの?
  • 不安定な友情と、守る人のいない学校生活
  • 生活に生きようとして……
  • 「あなたの夢は、何ですか?」
  • その子がほめられる理由は、何ですか?

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1,000円でおつりの出る旅へ ~橋爪大三郎著「はじめての構造主義」を読む~

1,000円でおつりの出る旅へ ~橋爪大三郎著「はじめての構造主義」を読む~

構造主義という言葉をご存知ですか。これは1960年代に登場した現代思想の一つです。現代思想などと聞くと旅行とは関係ないと思われ、wondertrip読者は興味を失ってしまうかもしれません。ですが、「構造主義」と「旅行」には、ある共通点があります。それは“新しい世界に出会える”ということ。本書は構造主義の入門書という位置付けですが、今回は、その入門書の入門書を目指して、著書の魅力を紹介したいと思いま...

観光ガイド概要

  • 構造主義とは 1.ソシュールの恣意性(しいせい)
  • 構造主語とは 2.レヴィ=ストロースの基本構造
  • 構造主義における相対化の意義とは
  • 楽しみ方1. 通読してドラマを味わおう
  • 楽しみ方2. 精読して世界観を知ろう 
  • 1,000円でお釣りの出る旅へ

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【書評】旅行本の”LOVE&FREE”(著/高橋歩)がマイノリティにも支持される理由

【書評】旅行本の”LOVE&FREE”(著/高橋歩)がマイノリティにも支持される理由

当サイトでは「世界をもっと知りたい」をスローガンに、世界をより知ることができる本も取り上げています。本日ご紹介するのは、著者が約2年間を費やして世界中を歩いた旅の記録。実はこの本、wondertrip読者の旅行意欲を色々な意味で刺激してくれそうなのです。ユニークな哲学を持つ著者ですが、どうやら一部のマイノリティに圧倒的なファンを持っているのだとか。今回は本書に潜む著者のカリスマ性に焦点を当て、その...

観光ガイド概要

  • マイノリティにも愛される理由 著者高橋歩という人間
  • 路上を歩くことで知る世界 ~“LOVE&FREE”における“FREE”の定義~
  • 子供に学ぶ絶対必要なもの ~“LOVE&FREE”における“LOVE”の定義~
  • ユーモアの使い方とその効果 ~表現に見える稀有な人間性~
  • 一般的価値観に対するアンチテーゼという立場
  • マイノリティのカリスマとしての魅力

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人を殺してはいけない本当の理由――ドストエフスキー「罪と罰」

人を殺してはいけない本当の理由――ドストエフスキー「罪と罰」

あんなやつは死んでしまったほうが人のためだ。どうして人を殺しちゃいけないんだ?そんな疑問を抱いたことが、誰しも一度はあるのではないでしょうか。その「人を殺してはいけない理由」が解答されている作品があります。20世紀ロシアを代表する大文豪・ドストエフスキーの名作『罪と罰』です。緻密な描写とストーリー展開は何度読んでも新しい発見に満ち満ちています。この小説の読み方は1つではありません。サスペンス、恋愛...

観光ガイド概要

  • あらすじ――ドストエフスキー『罪と罰』
  • ドストエフスキーの長編は、序盤を飛ばすべし!
  • ラスコーリニコフに見る「人を殺してはいけない理由」
  • 「どうしてあなたは、自分を駄目にしてしまったのです」
  • 「太陽におなりなさい」2人の終わった人間
  • 3つの「愛」と、罪の自覚
  • 苦悩と赦しを、信じられる気がする傑作

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【書評】村上龍“「普通の女の子」として存在したくないあなたへ”に隠されたタイトルの謎

【書評】村上龍“「普通の女の子」として存在したくないあなたへ”に隠されたタイトルの謎

本書のタイトルを見て惹きつけられた方は、目次を見て驚き、少し読んで落胆してしまうかもしれません。そこには、著者である村上龍が訪れた国や場所が並んでおり、自身による作品の話題が続いているからです。果たして、「普通の女の子として存在したくない」件はどこへ行ってしまったのか、これから少しずつ探っていきたいと思います。...

観光ガイド概要

  • “「普通の女の子」として存在したくないあなたへ”の楽しみ方
  • イジメの定義 ~ニースVS.日本~
  • 幸せの定義 ~キューバVS.日米~
  • 説教を信じてはいけない ~村上龍による唯一の教え~
  • 実直すぎる解説 ~女優石田ゆり子がつむぐ言葉~
  • 「普通の女の子として存在したくない」生き方とは

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【書評】神は日本に永遠に根付かない?遠藤周作の絶叫『沈黙』

【書評】神は日本に永遠に根付かない?遠藤周作の絶叫『沈黙』

「神様って本当にいるの?」日本人はその生活においてほとんどの人が実在を信じない、あるいは疑問視している「神」。しかし日本には命がけで神の存在を守り、信じ続けてきた人がいます。〈隠れキリシタン〉です。一人の神父が踏み絵を踏んで、大勢の信徒の命が助かるとしたら?――西洋の「神」と日本の「神」の齟齬(そご)。殉教しても何の栄光もない。神の、圧倒的な沈黙。マーティン・スコセッシ監督作品として2017年1月...

観光ガイド概要

  • あらすじ――遠藤周作『沈黙』
  • 〈沈黙〉の時代背景とキリスト教の裏事情
  • なぜ「踏み絵」踏めないの?神父ロドリゴの思考回路
  • 「日本人に神の概念は持てないだろう」
  • 弱い人間を救うのが宗教ならば……
  • 神の正体、遠藤周作の結論

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【書評】「暗黒から何かを掴み取ってください」――夏目漱石『こころ』真のテーマ

【書評】「暗黒から何かを掴み取ってください」――夏目漱石『こころ』真のテーマ

「精神的向上心のないやつは、馬鹿だ」というセリフがクラスの流行語になった、なんていう思い出もお持ちなのではないでしょうか。高校の読書感想文にも指定される、夏目漱石『こころ』の中のセリフです。なぜ殉死したの?明治の精神って?そして本当のテーマは一体何なのでしょう?wondertripでは「世界をもっと知りたい」をテーマに、旅行記事を主に配信していますが、本記事は同じく「世界をもっと知りたい」を切り口...

観光ガイド概要

  • あらすじ――夏目漱石『こころ』
  • 「明治の精神」って何だったの?
  • 小説としては失敗作?〈私〉というキャラクターの正体
  • 「恋か友情か」ではない?『こころ』真のテーマとは
  • 「精神的向上心のないやつは、馬鹿だ」とは?
  • 近代人の「人生」「恋愛」を描きつづけた作家・漱石
  • 夏目漱石の後世への遺言『こころ』

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茨城県にある国営ひたち海浜公園のルリカラクサが美しすぎる

茨城県にある国営ひたち海浜公園のルリカラクサが美しすぎる

HIROKI KONDO氏は、2013年に「青い世界」の存在を知ったそうです。「青い世界」とは、実は茨城県にある国営ひたち海浜公園のこと。この公園に魅了された彼は、「The Blue Universe」という作品を公開しています。 公園に着き、その景色を目の当たりにして私は思わず息をのみました。「うわぁ…青一色!」…ここへ来ると、とても小さな青い花、ネモフィラが見られるはず。通常は、ルリカラクサ...

観光ガイド概要

  • 「青い世界」2013年
  • 「青い世界」2014年
  • 「青い世界」2014年
  • 「青い世界」2015年
  • 「青い世界」2016年
  • 「青い世界」2016年
  • 「青い世界」2016年
  • 国営ひたち海浜公園にいこう

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現代に蘇ったアドルフ・ヒトラーが語る、本当の「ドイツ再統一」に必要な9つの領土

現代に蘇ったアドルフ・ヒトラーが語る、本当の「ドイツ再統一」に必要な9つの領土

「帰ってきたヒトラー」という本があります。ドイツで2012年に発売されベストセラーになりました。日本語版は河出書房新社より2014年1月21日に発売、 2016年6月に映画化もされ再度注目を集めています。アンタッチャブルな微妙なテーマとして扱われてきた「アドルフ・ヒトラー」をドイツ人自らが風刺したことで、話題になりました。 この作品を、映画化したこともあり改めて手にとって読み進めました。現代...

観光ガイド概要

  • 「帰ってきたヒトラー」について
  • いまはフランスの「アルザス=ロレーヌ」となった「エルザス」
  • いまはフランスのロレーヌ地域となった「ロートリンゲン」
  • 今はドイツから独立した「オーストリア」
  • いまはチェコに属する「ズデーテン地方」
  • いまはポーランドのポズナンとなった「ポーゼン」
  • いわゆる旧ドイツ東部領土であり、いまはポーランド領の「西プロイセン」
  • 現在はポーランド領。「ダンツィヒ」
  • いまはチェコ領にある「上シュレージエンの東部」
  • いまはリトアニア西部、クライペダと呼ばれる湾岸都市の「メーメル」
  • 歴史を知ると旅はもっと面白い

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