“コーヒー好き”なイタリア人と、“スタバ好き”な日本人

以前wondertripでは、「世界の美しすぎるスターバックス17選」をご紹介しました。ここ日本でスターバックスが愛されるていることは間違いなさそうですが、その人気の理由を疑いたくなる気もします・・・。そろそろ確かな目と舌で、コーヒーを味わうときかもしれません。


世界一有名なコーヒーチェーン

世界一有名なコーヒーチェーン
ある統計によれば、世界では一日に20億杯ものコーヒーが飲まれているそうです。
そして、世界中の数あるカフェの中で、売上トップを誇るのが、私たちにもなじみ深い「スターバックスコーヒー」で、いまや世界22,000店舗で日々コーヒーがドリップされています。

基本的なスターバックスのコンセプトを維持しながらも、国や立地によって工夫される店内は、いつ、どこであっても私たちに驚きと居心地の良さを提供してくれますが、世界を旅しながら、その街のスターバックスに立ち寄り、店内やメニューなどの違いを比べてみるのも、旅行の小さな楽しみになるかもしれません。

スターバックスがもつ、ケタ外れな“数”

スターバックスがもつ、ケタ外れな“数”
1971年、アメリカのシアトルに一号店を構えたスターバックスは、次々と世界中に店舗数を拡大、日本1号店を銀座に開店したのは1996年のことでした。
カフェ業界に革新をもたらしたスターバックスが持つ“数字”は驚くものばかりで、ある推計によれば、

・飲み物のオーダー種類は、約90,000通り

・1年間に使用するミルクの量は、競技用プール155杯分

・1日に使われるカップの数は、23億個

・世界中の従業員数は約15万人(この数はグリーンランドの人口の2倍)

など、文字通りケ外れの成長を遂げ、世界中で最も愛されているカフェと言っても言い過ぎではありません。

世界一愛されているスタバは、どこに!?

世界一愛されているスタバは、どこに!?
世界一のカフェグループで、世界一の売上を誇る店舗はどこにあるかというと、スターバックス発祥の地シアトルでもなく、人口13億人のマーケットをもつ中国でもありません。

スターバックスNo.1店舗は、実はここ日本にあり、世界で最も人通りが多いスクランブル交差点前、東京の渋谷TSUTAYA店が世界でもっとも多くのコーヒー販売する店舗だそうです。
では、世界第2位はというと、これもまた日本の店舗、横浜CIAL店で、本国アメリカよりも日本での盛況ぶりがうかがえます。

また、アメリカのメディア「TRILLIST」による、「世界で最も美しいスターバックス 5選」には、ドバイのIbn Buttuta Mall店や、パリのthe Galeries Lafayette店に並んで、神戸の北野異人館店が選ばれるなど、こと日本でのスターバックス人気は今後も収まる気配はなさそうです。

スターバックスが出店をためらう国

スターバックスが出店をためらう国
世界中で愛されるスターバックスですが、先進国の中でも出店をためらい続けてきた国があります。
それが、コーヒーに対して並々ならない情熱と舌を持つ人が多くいると言われる、イタリアです。

スターバックスでは、ドリップコーヒーをベースに”トール”や”グランデ”といったサイズで注文することが普通ですが、イタリアでは、コーヒーといえば普通、エスプレッソのことを指し、私たちが飲んでいるドリップコーヒーよりも少なく、何倍にも味を濃く凝縮されたものが好まれます。

また雰囲気のある店内や柔らかいソファなど、長時間でもいられる居心地の良さがスターバックスの売りですが、イタリアで”カフェ”と言えば”バー”のことを指し、テーブルチャージを払うことが一般的なため、カウンターで立ち飲み形式でエスプレッソを楽しむスタイルも浸透していて、ゆったりと時間を過ごすという私たちのイメージとは異なるコーヒー文化があるようです。

コーヒーが好きなのか、スタバが好きなのか

コーヒーが好きなのか、スタバが好きなのか
スターバックスは、いよいよ2017年にイタリア一号店をオープンすることを決めましたが、日本で鳥取県一号店をオープンしたときに徹夜組1,000人が並んだような歓迎ムードは少なく、その違いすぎるコーヒー文化からむしろ、「あれはコーヒーではない」といった厳しい意見も含め、多くの酷評にさらされています。

日本人のコーヒー消費量は、平均すると1日あたり1杯程度と言われますが、イタリア人はその倍ほどの量のコーヒーを飲んでいて、少なからず私たち日本人よりもコーヒーに対する愛情をもち、確かな舌を磨いていることは間違いがなさそうです。

コーヒー愛が強く、本物志向のイタリア人からは敬遠されるスターバックス。
その酷評されるコーヒーを、世界一飲んでいる日本人。

どちらが正しいかは別にして、私たちもそろそろコーヒーに対しての確かな舌を磨く頃かもしれません。

世界でカフェめぐりも、あり。

文化やライフスタイルが変われば、スターバックスだって変わります。
お店の作り、雰囲気、値段、味など、日本の店舗との違いを知ることは、その場所の人々の感性を知ることにもつながるはずです。
日本では一杯300円ほどのコーヒーが、世界でどのように飲まれているか、じっくり味わってみるのもよいかもしれませんね。
photo by PIXTA , iStock and so on.
Takashi Wada

Writer:

人はなぜ旅行をするのでしょうか。観光、食事、お土産・・・
その理由がなんであれ、私たちは、その土地に生きる人々から、多くのことを学べるはずです。
心理学専門、「人の心を読むライター」として、異なる環境に住む人々の文化、考え方、大切な価値観、生き様など、「 心 」をテーマにしたコラムを投稿していきます。

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