コメディーで世界を変える?今アメリカで最も過激で、影響力のあるコメディアン「ジョン・オリバー」

アメリカで大人気のコメディアン「ジョン・オリバー」。その気の良さそうな外見に似合わず、過激で毒のあるジョークで社会の矛盾、問題点に切り込みます。彼はどんな人物で、なぜ人気があるのでしょうか?


気の良さそうな外見に騙されるな!

今、最もアメリカで影響力のあり、過激なコメディアンと言えばこの人の名前、「ジョン•オリバー」が挙るでしょう。
現在、ケーブルテレビ局のHBOというチャンネルで、『ラスト ウィーク トゥナイト ウィズ ジョン•オリバー』というコメディー番組の司会をしているコメディアンです。

この番組は、日曜の夜に放送される番組で、基本的には前の週にあったニュースの解説と、一つのニュースを深く掘り下げて紹介しながら、そこに大げさな誇張や風刺などを加え、面白おかしく解説していく番組です。

日本でもよくあるような、ニュース番組とバラエティ番組を合わせたような番組の構成を取ります。
しかしアメリカのこの手の番組の多くは、司会者のコメディアンが基本的に一人でニュースを笑いと皮肉を交えて伝えていくと言う構成を取ります。

イギリス訛りからの強烈な風刺が人気

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ジョン・オリバーは1977年生まれの、イギリス出身のコメディアン。
そのイギリス訛りでの強烈な皮肉、風刺が、アメリカで大変人気を博しています。
彼は『ザ・デイリー・ショー』という、非常に人気のあった政治風刺バラエティ番組の出演者として人気を得て、2014年に自分が司会者として『ラスト ウィーク トゥナイト ウィズ ジョン・オリバー』を始めました。

この自分の番組ではある特定のニュースを20分以上かけて解説するという形式を取るため、非常に密な下調べや取材等も行われます。
そのため、ただのバラエティ番組の枠を超えるくらいの情報を視聴者に提供することが出来ることになります。

この番組で扱うニュースは大変幅広く、アメリカの移民問題であったり、ISIS問題、ウガンダでのLGBT問題、更には日本のゆるキャラのニュースなど、国際的でありとあらゆる分野のニュースです。

ワールドカップとFIFA問題

ワールドカップとFIFA問題
最も人気のあったエピソードの一つとして、一連のFIFAとサッカーワールドカップの話題があります。
2014年のブラジルワールドカップで、あのサッカー大好きなブラジル国民ですら、ワールドカップがブラジルで行われることに反対していたニュースを取り上げました。

このエピソードにより、FIFAとワールドカップがどれだけの問題、矛盾を抱えた存在であるかをあぶり出しました。
またFIFAの会長選挙で、賄賂を貰っていた会長が再選されそうになった際には、スポンサーのアディダスや、バドワイザー、マクドナルドに対して、FIFAに圧力をかけるように訴えました。

大企業にも容赦のない攻撃を

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そして、もし会長の再選が阻止された場合は、バドワイザーのビールを飲み、マクドナルドのハンバーガーを食べて美味しいと叫ぶと約束しました。
会長の再選 が阻止され、この約束を番組で果たす場面が、何と言っても彼の面目躍如の活躍でした。

まずハンバーガー、ビールのことを散々にこき下ろしまし(気持ち悪 い、おしっこみたい等々)、嫌々ながら食べて、飲んで全く心のこもっていない態度で美味しいと叫びました。
このように、スポンサーのいないケーブルテレビ だからこそ出来る、大企業に対する遠慮のない攻撃も番組の人気の秘密です。

強烈な風刺、皮肉のジョークで世の中を変える

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ジョン・オリバーは、世の中のニュースや出来事に対して強烈な風刺、皮肉をぶつけ、社会の矛盾や問題点をはっきりと浮かびあがらせます。
更には、それらの問題点を積極的に解決しようと、番組から呼びかけることも多々あります。

このように非常に過激な発言、番組作りですが、絶えずジョークや下ネタが挿入されているため、なんといっても面白くもっと見たいと言う気にさせます。
現在は番組の多くの部分がYoutubeにも公開されていますので、全世界からもアクセスできるようになっています。

現在、アメリカの若者に絶大な人気を誇っているジョン・オリバーが、世界のより多くの人々の目に止まり、大きな影響を持つようになる日も近いかもしれません。

笑いを通じて、社会問題にアプローチする

ジョン・オリバーはニュースを深く掘り下げ、そこに笑いを付け加えることに成功しました。
このように社会の問題点を知らしめ、少しでも良い方向性に持っていくという、全く新しい形のお笑い的社会変革の第一人者となっていくのかもしれません。
photo by PIXTA
katsuya

Writer:

かつて仕事の都合で東京←→京都を年100回往復していました。京都の西七条に家を借り、なんと結婚相手も京都で見つけました。「地元民ではないけど、だからこそわかる京都」の魅力をお伝えします。

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