サンドイッチとお茶で5,000円!?イギリスのアフタヌーンティー文化

アフタヌーンティーという言葉を聞いた事がある方も多いでしょう。紅茶と共に軽食や菓子を摂るイギリスの喫茶習慣です。その歴史は古く、17世紀にさかのぼります。イギリスのある公爵夫人がおなかのすく午後遅くに紅茶とバターのぬられたパンやケーキを好んで食していた習慣があり、自宅に友人を招いた際、この午後の紅茶でもてなしたことから始まったとされています。その後この習慣は、トレンディーなものとして上流階級の女性たちに瞬く間に広がって行ったのです。イギリス在住の筆者が、この文化について解説します。

男性はスーツ必須!今も残る、アフタヌーンティーの正装文化

男性はスーツ必須!今も残る、アフタヌーンティーの正装文化
上流階級の公爵夫人の集まりですから、お洋服の自慢大会も同時に始まり、装飾のほどこされた帽子や高級なレースの手袋を身に付け、着飾った格好で参加するこの社交の場が広がりました。
今現在のイギリスでのアフタヌーンティーはそれこそ気軽にカジュアルな格好で楽しめるカフェもたくさんありますが、格式のあるホテルや高価なレストランのアフタヌーンティーでは正装することが決まりとされ、男性はスーツでないと入店できない所も珍しくありません。

ティースタンドの下から食べて行くマナー

ティースタンドの下から食べて行くマナー
アフタヌーンティーの軽食は伝統的に2〜3段重ねのティースタンドと呼ばれるお皿/トレイに盛りつけられています。
一番下には一口サイズのサンドイッチが置かれ、その上にスコーンとジャム、クリームやケーキなど甘いデザートが並べられています。
まずサンドイッチを食べ、その後甘いものをいただきます。

アフタヌーンティーで薄切りにされたキュウリのサンドイッチが定番なのは、栄養価の高い肉を必要とせず、栄養価が低いものを新鮮な状態で食べられるということは、自分が働かずに裕福に生活しているというステータスの証だったのです。

世界最高級アフタヌーンティー、その値段は?

世界最高級アフタヌーンティー、その値段は?
2011年にはイギリス南東部に位置するバークシャー州にあるCliveden ホテルで世界一高級なアフタヌーンティーが始まりました。
なんとその値段、二人で9万円というから驚きです。
最高級キャビアやイベリコハムを使ったサンドイッチと共に1キロ30万円もする茶葉を使用したお茶を堪能するそうです。

もちろんグラスシャンパンが付いての値段ですが。
しかしあくまで“午後の軽食とお茶”です。
イギリスでのアフタヌーンティーに対する姿勢が違うからこそ存在できる値段なのでしょう。

アフタヌーンティーで5千円は安い

アフタヌーンティーで5千円は安い
ロンドンにある有名ホテルでも競ってアフタヌーンティーを取り扱っています。
専門店もたくさんありますし、予約のみの受付もあります。
イギリス全土から観光でやってくるイギリス人もこのアフタヌーンティーを目当てにした人が大勢います。

多少の前後はありますが、だいたい一人7千円から1万円といったところです。
5千円ほどの価格のアフタヌーンティーを見ると、“安い!”とつい思います。
しかし、せっかくこれを目当てに訪れる人々は多少値段が張っても、 素敵なドレスを着て最高級のホテルで最高のもてなしをされながら堪能したいと思うようです。







奮発してアフタヌーンティーを堪能してみよう

イギリスに訪れることがあったら是非、多少値段を出してでも、高級ホテルなどのアフタヌーンティーを経験されてみてはいかがでしょうか。
イギリスを代表する文化の一つであり、サービスもさることながら、サンドイッチもお菓子もとても美味しいです。
スーパーでは買えないおいしいお茶をゆったりとした時間の中堪能してみてください。
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