美しい装飾と歴史。世界の美しい本3選

最も身近なメディアの一つである本。文明の最初期には粘土板に木片などで刻みつけるのみでしたが、文明が発展するに連れて徐々に発展していき、中国の竹を割った「竹札」や古代エジプトではナイル川に自生するパピルスを用いることによって徐々に現在の「本」としての形に近づいていきました。中世になると獣の皮を伸ばした羊皮紙が用いられるようになります。その後15世紀半ばにドイツのグーテンベルクが印刷術を発明するまで本は大変貴重なもので、豪華な装飾を施されることも度々ありました。そんな歴史を垣間見ることができる美しい本をご紹介します。






世界の美しい本①ケルズの書

世界の美しい本①ケルズの書

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「ケルズの書」は「ダロウの書」や「リンディスファーンの書」とともに3大ケルト装飾写本のひとつで、アイルランドの国宝です。
縦33cm、横24cmの豪華なケルト文様による装飾が施された典礼用の福音書で、マタイによる福音書、マルコによる福音書、ルカによる福音書、ヨハネによる福音書の4つの福音書が収められています。
現在ダブリン大学のトリニティ・カレッジに所蔵されています。

世界の美しい本②ベリー公のいとも豪華なる時祷書

世界の美しい本②ベリー公のいとも豪華なる時祷書

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フランス中央部ベリーを治めていたベリー公ジャン1世(1340年 – 1416年)は多くの写本を集めていたことで有名です。
そんなベリー公が15世紀のはじめにランブール兄弟に依頼したのが「ベリー公のいとも豪華なる時祷書」。
時祷書とはキリスト教徒が用いる聖務日課表で、祈祷文、讃歌、暦などからなっています。
当時貴重であった青の顔料を用いるなど、息を呑むような美しさです。

世界の美しい本③ロスチャイルド祈祷書

世界の美しい本③ロスチャイルド祈祷書

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1479年にイタリア北部で制作された祈祷書で、816ページに渡ってユダヤ教の生活を装飾と絵で細かく描いています。
当時イタリアのユダヤ人たちはキリスト教徒の貴族として生活するようになっており、文化や芸術を愛好するようになりましたが、ユダヤ教の習わしを忘れるようなことはありませんでした。
そんな彼らがユダヤ人としての生活を描き残したのが「ロスチャイルド祈祷書」です。
1999年にはロンドンのクリスティーズオークションにかけられ、8580ポンドという装飾写本の落札額では世界さ高額を記録しました。
いかがでしたでしょうか。
文明の始まりとともに発展してきた本。
その貴重さから豪華な装飾が施されており、その記された文章や装飾から当時の人々の足跡をたどることができます。
ファクシミリ版などで目にすることもできるこれらの写本。
ぜひ1ページ1ページ目にしてみたいですね。






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