野鳥のサンクチュアリ!ウトナイ湖で感動・苫小牧で満腹の旅

「苫小牧」と聞いて、みなさんは何を連想するでしょうか?

夏の甲子園を二連覇した“駒大苫小牧”も印象深いですし、ツーリングライダーやトラックドライバーには、「フェリーターミナル」として北海道の玄関口をイメージする人も多いでしょう。

苫小牧市は、野鳥のサンクチュアリであるウトナイ湖や、道内屈指の漁港を持つ個性豊かな街なのです。

そんな苫小牧周辺の魅力を訪れてみました。

撮影/筆者

札幌在住のフリーライター&フォトグラファー、吉田匡和です。
北海道にはたくさんの観光地がありますが、意外な街にも素晴らしいスポットがあるもの。

今日は「地味ながらいぶし銀」な街、苫小牧市と周辺を尋ねてみました。

例年よりも早い春の訪れ

例年よりも早い春の訪れ

撮影/筆者

今年は積雪が少なく、温暖な日が続いているためか、例年よりも早く春が訪れています。
苫小牧へと向かう高速道路の流れもスムーズ。

新しい季節が巡るのは嬉しいものですが、もう少し冬を楽しみたかったですね。

漁業関係者優先!マルトマ食堂

漁業関係者優先!マルトマ食堂

撮影/筆者

安くてうまいものを食べさせてくれると聞いて、まずは「マルトマ食堂」に来ました。

苫小牧漁協の事務所の中にあることからもわかるとおり、本来は漁師のための市場です。
外部からの客が増えた今も「漁業関係者優先」の張り紙が!

撮影/筆者

ホッキ貝はバカガイ科の二枚貝です。
他の地域ではなじみが薄いかも知れませんが、甘くてコリコリして味も食感もよく、北海道では刺身や寿司ネタにも使われます。

水揚げ上位4か所を北海道で占め、ダントツナンバーワンは苫小牧です。

撮影/筆者

この食堂は、ホッキ料理が豊富。

ホッキ丼やホッキ飯は当たり前、ホッキまぜそば、ホッキアイス、ホッキプリン、ホッキピザと、「一体、どんな味なんだ?」と手を出しにくいメニューが並びます。

その中で一番人気はホッキカレー!

ホッキの甘さがルーに溶けて、なんともいえないウマさなのだとか。

魅惑のマルトマ丼とは?

魅惑のマルトマ丼とは?

撮影/筆者

ホッキカレーに後ろ髪を引かれつつも、メニューのトップに書いてある「マルトマ丼」を注文。
日替わりでネタが異なる海鮮丼だそうです。

あまり期待もせずに待っていたら、スゴイものが運ばれてきました。

感激...そして感動...

感激...そして感動...

撮影/筆者

本当に素晴らしい料理を見ると「宝石箱や〜」なんて陳腐な言葉はでません。
無言で感動するものです。

ホッキ、ウニ、いくら、アワビ、マグロ、タコ、ボタンえび、甘えび、ヒラメなどなどの、どれもが主役級の豪華キャストが、はみ出さんばかりにドンブリというステージに乗っています。
どれも新鮮でおいしい!

撮影/筆者

なんと1300円という信じられないプライス。

土曜日のお昼時には、アナコンダ並みに長い列ができるのも納得です。
朝6時から午後2時まで営業しているので、混まない時間を選んでください。

マルトマ食堂の住所・アクセスや営業時間など

名称マルトマ食堂
住所北海道苫小牧市汐見町1丁目1−13 苫小牧市公設地方卸売市場
営業時間・開場時間5:00−14:00 日曜定休
利用料金や入場料マルトマ丼 1,300円
参考サイトhttp://marutoma-shokudo.com/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

マルトマ食堂のスポットページ

海の駅ぷらっとみなと市場

海の駅ぷらっとみなと市場

撮影/筆者

近くには「海の駅ぷらっとみなと市場」があり、新鮮な魚介から野菜まで様々なものが並んでいます。
飲食店もありますので、こちらで食事をするのもよいでしょう。

撮影/筆者


海の駅ぷらっとみなと市場の住所・アクセスや営業時間など

名称海の駅ぷらっとみなと市場
住所北海道苫小牧市港町2丁目2−5
営業時間・開場時間7:00−16:00 水曜定休
利用料金や入場料店舗による
参考サイトhttp://uminoeki.info/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

海の駅ぷらっとみなと市場のスポットページ

どんだけホッキ好きなの?

どんだけホッキ好きなの?

撮影/筆者

こちらはホッキ貝資料館です。

もう、どんだけホッキ愛が強いんだい?

撮影/筆者


ほっき貝資料館の住所・アクセスや営業時間など

名称ほっき貝資料館
住所北海道苫小牧市港町2丁目2−5
営業時間・開場時間10:00−15:00 水曜休館
利用料金や入場料無料
参考サイトhttp://uminoeki.info/museum/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

ほっき貝資料館のスポットページ

陽気に誘われて白老へ

陽気に誘われて白老へ

撮影/筆者

天気がよいので、隣の白老まで足を延ばしてみました。

登別温泉や洞爺湖などの道内屈指の観光スポットのおかげで、地味な印象の白老ですが、サラブレットの育成やブランド牛である白老牛、虎杖浜温泉などを有する実力派!

アイヌ集落だった「ポロトコタン」には年間20万人もの観光客が訪れています。

ポロトコタン

ポロトコタン

撮影/筆者

アイヌは北海道の先住民族です。
ポロト湖の周辺には、かつてアイヌ語でコタンと呼ばれる集落があり、チセという木と藁で作った住宅に暮らしていました。

現在、そこは、伝統や文化を伝承する「アイヌ民族博物館」になっています。

北海道に住んでいながらアイヌについて無知すぎることを恥じて、はじめて入館してみました。


撮影/筆者

アイヌはサハリンから北海道に住んでいた縄文人の子孫ではないかといわれています。

またトー(湖や沼の意)とヌップ(丘の意)が訛り「遠野(岩手県)」という地名になったと考えられているように、東北にも住んでいたのではないかといわれています。

撮影/筆者

博物館は展示物と再現された建物、その中で行われる説明や舞踊などから構成されています。

撮影/筆者

「手前の家」というチセでは、定時にお話と舞踏を開催。

時々「アイヌ人ってどんな生活をしているのですか」と聞かれるそうですが、「この衣装は、朝8時30分から17時までしか着ない」「日本国民なので、マイナンバーも振られている」など、語り手の軽妙なしゃべりの面白いこと!

すべては神の化身

すべては神の化身

撮影/筆者

150年ほど前から和人の文化に同化し始め、いまではアイヌ文化は博物館の中だけになっています。

アイヌ民族は文字を持たなかったため、今なお不明な点は多いそうですが、すべての生き物を神の化身と考え、命をいただくことを尊び、自然と共生していたことは確かなようです。

しらおいポロトコタン アイヌ民族博物館の住所・アクセスや営業時間など

名称しらおいポロトコタン アイヌ民族博物館
住所北海道白老郡白老町若草町2−3−4
営業時間・開場時間8:45−17:00
利用料金や入場料大人800円 高校生600円 中学生500円 小学生350円
参考サイトhttp://www.ainu-museum.or.jp/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

しらおいポロトコタン アイヌ民族博物館のスポットページ

樽前山に春の気配

樽前山に春の気配

撮影/筆者

樽前山がきれいだったので、国道から脇道に入ってみました。
あちこち探し回り、春の到来を感じるシーンを発見。
絵のような光景に、しばし目を奪われました。

撮影/筆者

近くで騒がしい鳴き声が聞こえるので近寄ってみると、たくさんのガチョウがいました。
いや、よく見るとすべて白鳥です。
牧場の土に潜む虫でも食べているのでしょうか?

一触即発?

一触即発?

撮影/筆者

それを気に入らないのがカラス君。
「おい白くてデカいの、俺の縄張りで何しやがる!」と、自分よりも大きな白鳥を威嚇して完全に戦闘モード。
白鳥が飛ぶと、後を追っかける執念深さ。

てっきりシベリアまで逃げていくのかと思いきや、居心地がいいらしく白鳥も居座っています。
自然はすごいなぁ。

ウトナイ湖は野鳥たちのサンクチュアリ

ウトナイ湖は野鳥たちのサンクチュアリ

撮影/筆者

太陽が傾きかけたので、湖に浮かぶ白鳥を見にウトナイ湖を目指します。
ラムサール条約によって保護されている渡り鳥の聖地で、たくさんの野鳥を見ることができるはず。

しかし...

渡り鳥の楽園

渡り鳥の楽園

撮影/筆者

あれれ、一羽もいないじゃない!

落胆していると、「俺じゃダメかい?」とシラサギ君が登場。
カモもエキストラとして参加してくれて、ウトナイ湖らしい光景を見ることができました

春の到来に思う

春の到来に思う

撮影/筆者

シラサギの向こうには、工場の煙突がモクモクと白煙を吐いています。

「早すぎる春の到来は、果たして喜ばしいことなのだろうか?」そんな疑問を持ちながら、飛び去る姿を見つめました。

ウトナイ湖の住所・アクセスや営業時間など

名称ウトナイ湖
住所北海道苫小牧市植苗
営業時間・開場時間24時間
利用料金や入場料無料
参考サイトhttp://park15.wakwak.com/~wbsjsc/011/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

ウトナイ湖のスポットページ

苫小牧は意外性に溢れています

朝から走り回って走行距離は約200㎞、苫小牧周辺は、通り過ぎるには惜しい魅力に溢れていました。

まだまだ素晴らしい場所があるので、季節が変ったらもう一度訪れてみたいと思います。
皆さんもぜひ行ってみてくださいね。

吉田匡和

Writer:

札幌市在住、夏はバイクでツーリング、冬は雪山を楽しむアウトドア派フリーライターです。Wondertripでは山奥を分け入ったり、崖をよじ登らなくては出会えない「絶景」ではなく、見落とされてしまいがちな絶景や、隠れた絶景、自分だけが知っている絶景など、北海道のよいところをたくさん紹介しています。どうぞ宜しく。 サイト BuleOrca〖ブルーオルカ〗 http://buleorca.jugem.jp/

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