芭蕉ゆかりの地から歴史的校舎まで。三重観光で見られる歴史的スポット15選

城や自然、建築物として現在の日本各地に残る歴史的スポット。日本の長い歴史を生き抜いたスポットはその歴史を現代に伝える役割を果たしており、その地の主要観光スポットに挙げられることも多くあります。今回は日本全国で見られる歴史的スポットから「三重県」で見られる歴史的スポットを見ていきましょう。


17世紀の上級武家屋敷「名張藤堂家邸」

17世紀の上級武家屋敷「名張藤堂家邸」

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三重県名張市にある「名張藤堂家邸(なばりとうどうけていあと)」は、江戸時代に存在した氏族「藤堂氏」の邸宅で、織田氏の長老であった丹羽長秀の三男・高吉が1636年(寛永13年)に屋敷を構えた場所。
藤堂氏は長きにわたりこの地に居を構え、11代目のときに明治維新を迎えています。

先代の屋敷は1,083畳もある大規模なものとされていますが、1710年(宝永7年)に火災で焼失しており、現在の建物はその後に再建されたもの。
明治初年に建物の大部分が取り壊されてしまいますが、現在でも中奥、祝いの間、茶室など日常生活が営まれていた場所は健在。
このほか「豊臣秀吉朱印状」や「藤堂高吉公一代記」など貴重文化財も一般公開され、17世紀の上級武家屋敷が現代に伝わる珍しい例となっています。
住所:三重県名張市丸之内54−3

本居宣長が人生の大半を過ごした「本居宣長旧宅」

本居宣長が人生の大半を過ごした「本居宣長旧宅」

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三重県松阪市にある「本居宣長旧宅(もとおりのりながきゅうたく)」は江戸時代に活躍した国学者・本居宣長が住んだ邸宅で、建設は1691年(元禄4年)。
建設当初は松坂職人町にありましたが、後に松坂魚町へ移築されることに。
宣長は12歳から72歳で亡くなるまでの60年間をここで暮らしており、彼が人生のほとんどを過ごした場所となっています。

1909年(明治42年)に現在ある松坂城跡地に移築され、宣長が住んでいた当時の状態に復元。
現在は「本居宣長記念館」に管理。
1953年(昭和28年)には国の特別史跡に指定され、宣長が「鈴屋(すずのや)」と名付けた書斎も健在。
歴史に残る国学者・本居宣長がどのようにして作られていったのか見ることができますね。
住所:三重県松阪市殿町1536−7

現在も人が生活する「御城番屋敷」

現在も人が生活する「御城番屋敷」

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三重県松阪市にある「御城番屋敷(ごじょうばんやしき)」は江戸時代末期の武士が住んだ住宅。
ここに住んでいたのは松坂城の警備にあたっていた「松坂御城番」と呼ばれる武士たちで、ここには彼らとその家族が住んでいました。

江戸時代の面影を残す武家屋敷としては最大規模を誇ることから、2004年(平成16年)には「旧松坂御城番長屋」として国の重要文化財に指定。
住宅群は現在も当時の様子を保ったまま保存されており、現在も当時住んだ武士の子孫が生活しながら保存。
伝統を絶やさぬ努力が続けられているのですね。
住所:三重県松阪市殿町1385

駅舎も立派な歴史建築「宇治山田駅」

駅舎も立派な歴史建築「宇治山田駅」

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三重県では鉄道駅も立派な歴史的スポットになっています。
伊勢市にある「宇治山田駅(うじやまだえき)」の駅舎は1931年(昭和6年)開業時に建築家の久野節(くのみさお)によって設計された駅舎で、クリーム色のテラコッタ・タイルで全面装飾された外観が近代的な雰囲気。
また駅はその他にも凝った装飾が施され、高く設定された窓に広がる八角形の窓も見どころ。
こうしたデザインから「昭和初期の名建築」と評価され、2001年(平成13年)には国の登録有形文化財に登録。
駅到着時から観光が始められますね。
住所:三重県伊勢市岩渕2-1-43

日本初の私立博物館「神宮徴古館」

日本初の私立博物館「神宮徴古館」

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伊勢神宮について知るときに訪れたいのが「神宮徴古館(じんぐうちょうこかん)」。
こちらは1909年(明治42年)に「日本初の私立博物館」として創設されたルネッサンス様式洋館の博物館で、館内は伊勢神宮の祭りや歴史、文化を取り扱う「歴史と文化の総合博物館」に。
式年遷宮時の「御装束神宝(おんしょうぞくしんぽう)」、式年遷宮で解体した社殿「御饌殿(みけでん)」の復原、約13000点の美術工芸品などを展示しています。
住所:三重県伊勢市神田久志本町1754-1

国の名勝に指定された大正期の邸宅「六華苑」

国の名勝に指定された大正期の邸宅「六華苑」

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桑名市にある「六華苑(ろっかえん)」は1913年(大正2年)に完成した邸宅で、実業家として活躍した諸戸清六(もろとせいろく)の4男で事業を引き継いだ2代目清六の邸宅として建設。
洋館は明治時代の社交場として知られた「鹿鳴館(ろくめいかん)」設計を担当したイギリス人建築家ジョサイア・コンドルによる「ヴィクトリア朝様式」を基調としたもので、木造2階建ての天然スレート葺き。
このほかに建てられた和館や蔵、池泉回遊式庭園などと組み合わさった景観は明治・大正期を代表する遺産となり1997年(平成9)に国の重要文化財、2001年(平成13年)には庭園が国の名勝に指定されています。
住所:三重県桑名市桑名663-5

松尾芭蕉が若き日を過ごした「芭蕉翁生家」

松尾芭蕉が若き日を過ごした「芭蕉翁生家」

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伊賀市にある「芭蕉翁生家(ばしょうおうせいか)」はその名前の通り松尾芭蕉にゆかりのある家。
1644年(正保元年)に現在の伊賀市で生まれた芭蕉はこの家で育ち、29歳までここで生活。
家に設置してある句碑に刻まれた「古里や 臍のをに泣としのくれ」は1687年(貞享4年)の暮れに家を訪れた際に芭蕉が詠んだものとされ、自分の臍の緒を見つけて亡き父母を思い出し詠ったもの。
このほか現在の家裏には処女句集「貝おほひ」を執筆した書斎「釣月軒(ちょうげつけん)」などが残されており、芭蕉の生活ぶりが知れるようになっています。
住所:三重県伊賀市上野赤坂町304
Junya Higashi

Writer:

これまで旅行に行った土地は鹿児島・霧島や韓国・ソウルなど。世界の土地や風習のことなど、自分の知らない世界を調べて見るのが好きです。旅行経験やライター活動で得た知識が、これから旅行を楽しむ人の役に立てば大変嬉しく思います。どうぞよろしくお願いいたします!

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