豊かな伊勢湾に面した海の都、三重県。近畿の中でも独特な地位を占めているこの場所には、ユニークな見どころを持ったスポットが数多く存在しています。そのような三重県の中から今回紹介するのは「鳥羽水族館」。数々の個性的な海のいきものを飼育展示し、たびたびメディアにも登場するこの水族館の魅力について、関西専門の観光ライターであるこの賀川奈伸雄が改めて解説いたしましょう。
鳥羽に行くなら割引きっぷで

撮影/賀川奈 伸雄
まずは、鳥羽水族館のある鳥羽駅へ向かわなければなりません。
私は大阪府在住なので、少々時間とお金がかかってしまいます。
そのようなときに有効活用したいのが「鳥羽水族館割引きっぷ」。
なんと、近鉄電車で鳥羽駅に向かうための運賃および水族館の入場料がまるごとワンセットになってお得料金で購入できるのです。
京都や名古屋からこられる方も利用できるこのサービス、利用しない手はないでしょう。
ただし、前売限定発売なので、当日購入することはできない点にご注意を。

撮影/賀川奈 伸雄
ようやく鳥羽駅に到着。
大阪から電車でおよそ2時間ほどかかりました。
水族館へと向かう前に記念写真を撮っておきましょう。

撮影/賀川奈 伸雄
まず最初に出会ったのは、ずんぐりむっくりな体がなんともかわいらしいアザラシたち。
この「海獣の王国」では、アザラシやアシカ、トドたちが元気よく水の中を泳いでいます。
彼らはとても気まぐれなのでなかなか顔を出してくれないかもしれませんが、待っていればきっと期待に応えてくれるはず。
どうしても顔を見せてくれない場合は、すぐそばの階段を降りてみましょう。
水の中から彼らの姿を眺めることが可能です。

撮影/賀川奈 伸雄
この「水の回廊」では、人気の高い水のいきものたちが大集合。
水の上でプカプカと浮く姿がなんとも愛くるしいラッコは、どの水族館でも人気もの。

撮影/賀川奈 伸雄
でも、このエリアでお客さんの注目を一心に集めているのは、こちらのイロワケイルカ。
その白黒な見た目から「パンダイルカ」とも呼ばれています。

撮影/賀川奈 伸雄
そんなシロワケイルカのライバル(?)が、「伊勢湾エリア」にいるスナメリ。
真っ白で小さな体に優しそうなその顔の通り、大変ひとなつっこい性格で、時折水槽を覗いている人の前に近づいてきて遊んでほしそうな仕草をするのだとか。
近づいてきてくれるかどうかはスナメリたちの気分次第ですが、是非ともふれあってみたいという方は、時間の許す限り粘ってみましょう。