奈良県「天川村」観光で行くべき観光スポット13選 天然のダンジョンから温泉まで

突然ではありますが、奈良県と聞いて何を思い浮かべますか?たとえば奈良の大仏でしょうか。それとも奈良公園の鹿?平城京や飛鳥などの観光地も知名度が高いですよね。
今回私が紹介するのは、奈良県南部吉野郡に位置する天川村です。隣接する十津川と並んで「県内1、2を争う秘境」と称されるこの地はとても豊かな自然に恵まれており、見どころがいっぱいです。
この記事では、そんな天川村を代表する数々の観光スポットを紹介いたします。申し遅れましたが、案内人はわたくし賀川奈伸雄です。

1.自然が創り出したダンジョンへのいざない「面不動鍾乳洞」

1.自然が創り出したダンジョンへのいざない「面不動鍾乳洞」

撮影/筆者

天川村の観光スポットの多くは、村東部にある「洞川地区」に集中しています。

村をすべて回るには数日がかかってしまうので、1泊2日プランなどの場合は洞川地区を中心に探索するとよいでしょう。

まず最初にご紹介するのは、関西においてはなかなか珍しい鍾乳洞です。

この天川村には3つ鍾乳洞のスポットがありますが、そのうちのひとつ「面不動鍾乳洞」は昭和8年、付近にある桐川区の住人によって発見されたもの。

200年もの長い年月をかけて作られた洞窟という大変貴重なものなので、奈良県の文化財に指定されています。

この鍾乳洞へ入るにあたっては、徒歩で長い坂を歩いていくか、トロッコに乗っていくかの2通りがあります。

料金は500円かかってしまいますが、ここは雰囲気を味わうためにもトロッコをオススメします。

切り株をイメージした素朴なデザインのトロッコに揺られて山の坂道を行けば、気分は探検隊。

天川村、そして面不動鍾乳洞の旅がより一層楽しくなること請け合いです。

撮影/筆者

中は湿気がかなり強く、それでいてひんやり。

鍾乳洞というと、足の踏み場もないほど狭いイメージがありますが、この面不動鍾乳洞はかなり広々としていて歩きやすいです。

とは言え地面が湿気ているので、滑らないような靴を履いてきた方がよいでしょう。

撮影/筆者

内部には、200年間継続した水の浸食によって発生した鍾乳石が、そこかしこの天井や地面に発生しています。

その中には、仏像や子どもを抱いた母親、天井にぶらさがるコウモリなど、非常にユニークな見方をできる形状をした珍しいものもたくさんあるのです。

そういった鍾乳石には「ご母堂屈」「こうもり屈」などといった名前がつけられています。

それらを撮影する際はフラッシュ撮影なども禁止されていませんが、周囲の迷惑にならないようにしましょう。

面不動鍾乳洞の見学にかかる時間はだいたい30分ほど。

鍾乳洞のそばには「自然研究路」もあります。
少々アップダウンが激しいですが、天川村の自然を体験するにはうってつけ。

この道を散歩しながら次の目的地を目指してみましょう。

面不動鍾乳洞の住所・アクセスや営業時間など

名称面不動鍾乳洞
住所奈良県吉野郡天川村洞川673−89
営業時間・開場時間9:00−18:00
利用料金や入場料大人400円 小人200円
参考サイトhttp://www.dorogawaonsen.jp/sightseeing/185/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

面不動鍾乳洞のスポットページ

2.修験道の創始者によって築かれた聖地「龍泉寺」

2.修験道の創始者によって築かれた聖地「龍泉寺」

撮影/筆者

続いては「龍泉寺」です。

このお寺が建立されたのは、なんとはるか昔の1300年前。

非常に長い歴史を持っています。
草創者は「役の行者(えんのぎょうじゃ)」という人。

いったいどのような人物なのかというと、山などに籠って厳しい修行を行う「修験道」の始祖とされているのです。

別名「役小角(えんのおづの)」ともされているこの人物が活躍したのは飛鳥時代から奈良時代にかけてのこと。

奈良にある元興寺(がんこうじ)で呪法を学び、金剛山で長年の修行を行った彼は時の権力者であった藤原鎌足の病を治癒するなどして活躍。

また、当時都が置かれていた奈良とその周辺地域を旅し、自身の修行を基とした修験道の教えを全国に広めていきました。

特にこの天川村は、後述する大峯山や蟷螂の岩屋などの存在もあってか修験道が大いに栄え、現在でも関連するスポットが多数遺されています。

撮影/筆者

修験道は他の宗教分野と異なる点が多数見られる非常にユニークな思想です。

その歴史や文化に興味のある方は、天川村を訪れてみるとよいでしょう。

きっと得るものがあるはずです。

その際は、この龍泉寺自慢の水行場の眺めも楽しんでいってくださいね。

龍泉寺の住所・アクセスや営業時間など

名称龍泉寺
住所奈良県吉野郡天川村洞川494
営業時間・開場時間24時間
利用料金や入場料無料
参考サイトhttp://www.oominesan-ryusenji.jp/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

龍泉寺のスポットページ

3.秘境の村にかかる吊り橋「かりがね橋」

3.秘境の村にかかる吊り橋「かりがね橋」

撮影/筆者

この天川村は山の中に位置しているので、たくさんの橋を見ることができます。

その中でも是非立ち寄っておきたいのが「かりがね橋」。

自然研究路をまっすぐ歩いた先にある、山と山との間に設けられたこの橋は全長約120メートル。

さらに地上とは50メートルも離れています。

それだけの長さと高さがあるので、一歩足を踏み出せばグラグラと揺れが!

周囲に安全ネットが張られているため落ちる心配はありませんが、それでもかなりスリルがあります。

帽子などをかぶっている場合は、落とさないようしっかり頭を押さえながら進むようにしてください。


撮影/筆者

そして注目していただきたいのが、このかりがね橋からの眺め!

天川村の街がきれいに一望できてしまうのです。

天川村の面積は約175平方キロメートル。

周囲を山々に囲まれており、その恵みによって人々は生活しています。

このかりがね橋から村を一望すれば、天川村がいかに豊かな自然を有しているか実感することができるでしょう。

ですが、眺めに見とれるあまり長いこと立ち止まってしまうと、後からきた人の迷惑になってしまうので、そこらへんはほどほどに。

都会ではなかなかできない吊り橋体験で、スリルと絶景を楽しみたい方はぜひどうぞ!

かりがね橋の住所・アクセスや営業時間など

名称かりがね橋
住所奈良県吉野郡天川村洞川
営業時間・開場時間24時間
利用料金や入場料無料
参考サイトhttp://www.dorogawaonsen.jp/sightseeing/184/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

かりがね橋のスポットページ

4.修行の山を見晴らしのよい場所から「大原山展望台から見た大峯山」

4.修行の山を見晴らしのよい場所から「大原山展望台から見た大峯山」

撮影/筆者

天川村の中でもっとも目立つ絶景スポットが「大峯山」です。

吉野郡熊野国立公園、そしてユネスコ生物圏保護区および世界遺産にも指定されているこの山は、古くから修験道の聖地として多くの人が入山してきた歴史があります。

標高1719メートルという非常に高く険しい山であり、頂上まで登ってまた帰るには丸1日を必要とします。

体力もかなり必要です。

今回は「興味あるけど、自分には登れそうにない」という方のため、大峯山を眺めるための絶好な展望スポットをご紹介。

それが、かりがね橋を渡ってまっすぐ進んだところにある「大原山」です。

この山自体はそれほど大きくないのですが、ここの展望台から大峯山のきれいな眺めを楽しむことができます。

撮影/筆者

大峯山の形は非常に特徴的で、まるで力をいれすぎたおにぎりのよう。

あの山で多くの山伏たちが、悟りを開くための厳しい修行をしてきたのです。

大峯山での修行としてもっとも有名なのが、「西の覗き」というもの。

これは山伏が受ける試練の中でも、もっともおそろしいものであると言われています。

どのようなものかというと、絶壁に足から上、すなわちカラダのほとんどの部分を曝け出し「お前は信心しているか!」などといった僧たちの問いかけに大きな声で「はい!」と答え続けるというもの。

幸いカラダには落ちないよう命綱が巻かれ、僧が両足を支えてくれてはいるものの、1000メートル以上の高さにカラダを曝け出す恐怖というのは並大抵のことではなく、修行としての効果も絶大とのことです。

ちなみに、一般人も有料で体験することが可能なので、体力と勇気、度胸のある方は挑戦してみてはいかがでしょうか。

ひょっとすると、人生観が変わるかも?

大原山展望台の住所・アクセスや営業時間など

名称大原山展望台
住所奈良県吉野郡天川村洞川442
営業時間・開場時間24時間
利用料金や入場料無料
参考サイトhttp://www.dorogawaonsen.jp/sightseeing/183/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

大原山展望台のスポットページ

5.あるひとりの実業家が発見した洞窟へ潜入「五代松鍾乳洞」

5.あるひとりの実業家が発見した洞窟へ潜入「五代松鍾乳洞」

撮影/筆者

天川村洞川地区の南東、ちょうど先述した面不動鍾乳洞とは対照的な位置に存在しているのが、「五代松鍾乳洞(ごよまつしょうにゅうどう)」です。

この鍾乳洞は昭和4年、赤井五代松氏によって発見されたもの。

この場所を採掘するにあたって、赤井一族は大規模な資産と人材、として数十年にも及ぶ年月を投入したと言われています。

あまりにも無謀な計画ゆえ、当時の人々はこぞって氏のことを馬鹿にしたそうですが、それでもあきらめずに事業を続けたのだとか。

その甲斐あって、ここ天川村洞川地区においても必見というべき観光スポットへ成長したのですね。

この鍾乳洞へと続く登山道も、赤井五代松氏によるものです。

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