京都観光前に知りたい「平等院」の基礎知識。外せないおすすめポイントは?

10円玉硬貨で有名な平等院。

世界遺産に登録され、貴族が建立した現存する唯一の寺院です。約1000年も昔の面影を残す平等院を、京都旅行常連の筆者が歴史やおすすめスポットを交え紹介します。

京都駅からはJR奈良線快速で17分、徒歩10分にあり交通の便も良いので、この機会に宇治まで足をのばしてみませんか?

【京都常連が徹底ガイドのおすすめ記事】
京都観光の理想的な日帰りプラン5つ
殿堂入り!京都お土産ランキング BEST30

1.平等院ってどんなところ?歴史を見てみよう

1.平等院ってどんなところ?歴史を見てみよう

image by iStockphoto

どこの宗派にも属さない単立寺院の平等院。
平等院のある宇治は平安時代は貴族の別荘地で、ここ平等院は、光源氏のモデルになった源融の別荘でした。
9世紀に宇多天皇に渡り、孫の源重信を経て、藤原道長の別荘「宇治殿」となります。
道長の死後、息子の藤原頼通は平等院を寺院に改築し、これが平等院の始まりだと言われています。
かつては本堂や多宝塔など多くの建物がありましたが、足利尊氏と楠木正成の戦いや災害によって焼失しましたが、鳳凰堂だけは戦火を免れ現在も存続しています。

現在は浄土宗の浄土院、天台宗系の最勝院で管理を行っています。

2.平等院の見どころは?

2.平等院の見どころは?

image by iStockphoto

境内はそこまで広くはありませんが、歴史的な建築物、美しい庭園、ミュージアムなど見どころがいっぱいあります。
平安時代にタイムスリップした感覚で散策してみてくださいね。

不定期でライトアップもされますので、幻想的な平等院を巡りたい方はチェックしてみてください。

2-1.平安時代の面影をそのままに、「鳳凰堂(ほうおうどう)」

2-1.平安時代の面影をそのままに、「鳳凰堂(ほうおうどう)」

image by iStockphoto / 81006603

1053年、藤原頼通によって建立された阿弥陀堂。
国宝に指定されており、藤原時代を偲ぶことができる貴重な建築物です。
この鳳凰堂は阿字池(あじいけ)の中島にあり、極楽の宝池に浮かぶ宮殿のようだと言われています。
中央堂には平安後期につくられた阿弥陀如来坐像が安置され、周囲には九品来迎図、極楽浄土図、52躯の雲中供養菩薩像が懸けら、天井には66個もの銅製鏡が吊られています。
筆者はいくつもの寺院を巡っていますが、平等院の鳳凰堂の空気は、ここでしか味わうことしかできません。

一見、寝殿造りのように見えますが、寝殿造りは南向きで寝殿から回廊を抜け対屋を通って釣殿に行くことができることに対し、鳳凰堂は東向きで回廊は装飾用なので歩くことはできないそうですよ。

拝観は20分毎に案内されますので、まず中に入ったら拝観受付をするのがおすすめです。

2-2.極楽浄土を感じる「庭園」

2-2.極楽浄土を感じる「庭園」

image by iStockphoto

国指定の名勝にしていされている浄土式庭園。
阿字池に浮かぶ鳳凰堂を中心に、庭園には桜やスイレンなど様々な草花を楽しむことができます。
現在の庭園は創建当時に修復され、鳳凰堂へも北岸から2つの小橋を渡る当初の形式になっています。
庭園を巡っていくと、10円硬貨と同じ角度で鳳凰堂を眺めることができますよ。
疲れたら、庭園内にある茶房藤花で一休み。
本格的な宇治茶をいただけます。

2-3.鮮やかな朱色、「表門」

2-3.鮮やかな朱色、「表門」

image by iStockphoto

伏見城から他の寺院に移された門を、さらに昭和32年に移されて平等院の表門になりました。
現在は修復され、朱色が鮮やかです。
この表門は江戸時代初期に造られたと言われています。
ケヤキの木で造られているそうです。

2-4.源頼政終焉の地、「扇の芝」

表門をくぐると見えてくるのが扇の芝。
扇の芝の名前の由来は、扇型に芝が植えられているからとのこと。
1180年、平氏打倒で挙兵した源頼政は平氏に追われ、平等院で自害をしました。
その自害の場所が扇の芝だと伝えられています。

頼政は軍扇を広げて辞世の句、

「埋もれ木の 花咲くこともなかりしに 身のなる果てぞ 悲しかりける」

を詠み、西に向かって南無阿弥陀仏を唱え自害したと言われています。

2-5.簡素ながらも歴史を感じる、「観音堂」

2-5.簡素ながらも歴史を感じる、「観音堂」

image by iStockphoto

扇の芝の近くにある観音堂。
中は非公開ですが、重要文化財に指定されています。
鎌倉時代初期に本堂跡に再建され、かつては十一面観音像が安置されていました。
十一面観音像はミュージアムで展示されていますのでお見逃しなく。
天平以来の格式高い様式にならって建てられているそうです。

Junko Nakashima

Writer:

日本全国の神社や仏閣、城址などを巡り、日本の歴史やその土地のグルメを堪能しています。日本の文化にも興味があり、その土地の伝統文化にも実際に触れ自分で体験してみたり積極的に飛び回っています。特に歴史ある京都は、毎年ウィークリーマンションを借りて住みながら四季折々を満喫しています。

この記事のカテゴリ

京都
国内
歴史

関連記事を見る

京都の記事を見る

桜に囲まれた格式高い「仁和寺」の天皇をめぐる歴史ロマン
「平安神宮」観光前に知りたい!平安神宮の基礎知識&外せないおすすめポイント
観光前に知りたい「祇園」の基礎知識。外せないおすすめポイントは?
幕末のターニングポイント「池田屋事件」が起きた原因と残したもの
京都観光で絶対行きたい「伏見稲荷大社」、観光の前に知る「歴史」
観光前に知りたい「八坂神社」の基礎知識。外せないおすすめポイントは?
天井いっぱいに描かれた度迫力の双龍図に感動!京都最古の禅寺「建仁寺」の歴史と蘊蓄
観光前に知りたい「下鴨神社」の基礎知識。外せないおすすめポイントは?
【兵庫県】コウノトリ舞う但馬、小京都・出石(いずし)で皿蕎麦を
京都観光スポット勢揃い!古都を歩きつくせ食べつくせ
観光前に知りたい「北野天満宮」の基礎知識。外せないおすすめポイントは?
【祇園祭は疫病退治がはじまり?】京都市最古の公園「円山公園」とその周辺の歴史