京都観光前に知りたい「仁和寺」の基礎知識。外せないおすすめポイントは?

「仁和寺にある法師」徒然草に登場し、御室桜でも知られる仁和寺。訪れたことはなくても、名前を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。世界遺産にも登録され、皇室と繋がりの深いこの寺院を、京都旅行常連の筆者がおすすめスポットを紹介します。仁和寺へは電車よりバスのアクセスがよく、京都駅からバスで30分から40分ほどで到着します。お車の場合は有料の駐車場があり、100台のスペースがありますのでご安心ください。

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1.仁和寺はどんな寺院?歴史を見てみよう

1.仁和寺はどんな寺院?歴史を見てみよう

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真言宗御室派総本山の寺院。

886年に光孝天皇の発願で建てられ始められましたが、完成を待たずに光孝天皇は崩御。
次の宇多天皇によって、888年に完成しました。
最初は「西山御願寺」と称されましたが、後に年号をとって現在の仁和寺となりました。

宇多天皇は897年に譲位して出家、法皇となり仁和寺の最初の住職になります。
仁和寺に「御室(おむろ)」という僧坊を建てて住んだことから、御室御所と呼ばれ、以来皇族が住職を務める門跡寺院になりました。

応仁の乱にて伽藍は全焼。
戦火の中、本尊の阿弥陀三尊は難を逃れます。

江戸時代になり、徳川幕府によって復興が始まり、旧御所の紫宸殿、清涼殿などが仁和寺に下賜され1646年に復興が完了。
現在の金堂は旧紫宸殿になります。

1863年に門跡寺院としての役目を終えますが、現代でも京都で人気の観光スポットとして人気があります。

2.仁和寺の見どころは?

2.仁和寺の見どころは?

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仁和寺は敷地が広く、建築物を中心に見どころがたくさんあります。
旧御所から移築した建築物や少し変わったものなど、なかなか興味深いものが多いです。
また寺院の建物の屋根には、多くはその寺院の家紋などがありますが、ここ仁和寺はその建物に安置されている仏像の梵字になっているんですよ。
そういったところをチェックしながら散策してみてください。

2-1.平安時代の伝統を引く「二王門」

2-1.平安時代の伝統を引く「二王門」

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重要文化財に指定されている二王門。
1641年から1645年に建立され、高さは18.7メートルありとても重厚な造りをしています。
同時期に知恩院三門、南禅寺三門が建立されましたが、この2門は禅宗の造りに対して、仁和寺の二王門は平安時代の様式を受け継ぐ和様で統一されています。
なお通常は「仁王門」と表記されますが、仁和寺では「二王門」と表記されます。

2-2.寛永時代を代表する塔、「五重塔」

2-2.寛永時代を代表する塔、「五重塔」

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重要文化財に指定されている五重塔。
1644年に建立され、総高36.18メートルになります。
各層の幅に差がないのが特徴で、内部には大日如来、周りに四方仏が安置されています。
心柱や天柱、壁には真言八祖や仏様、菊花文様などの装飾画が描かれています。






2-3.屋根に仙人と亀?「金堂」

2-3.屋根に仙人と亀?「金堂」

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国宝に指定されている金堂。
1613年に御所で建立された内裏紫宸殿を移築したもので、現存する紫宸殿では最古であり、宮殿建築を伝える建築物として非常に貴重な建築物です。
この金堂は一般的な寺院の本堂にあたり、本尊である阿弥陀三尊、四天王像や梵天像などが安置されています。

この金堂には見どころがもう一つ。
屋根を忘れずにご覧ください。
金堂の屋根瓦には、亀の上に乗った人の瓦があるんですよ。
この人は黄安(こうあん)という仙人で、亀は3000~4000年に一度顔を出し黄安はこの亀を3、4回見たと言われています。
永遠の象徴だそうです。

2-4.清涼殿の面影を残す「御影堂」

2-4.清涼殿の面影を残す「御影堂」

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重要文化財に指定されている御影堂。
1641年から1645年に、旧御所の清涼殿の一部を移築し建立されました。
現在も蔀戸の金具などは、清涼殿のものを利用しています。
内部には弘法大師像、宇多法皇像などが安置されています。

2-5.通常非公開、「観音堂」

2-5.通常非公開、「観音堂」

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重要文化財に指定されている観音堂。
1641年から1645年に建立されました。
通常は非公開になっています。
内部は千手観音菩薩と脇侍である不動明王、降三世明王、二十八部衆が安置され、壁面や柱には白衣観音や仏など極彩色で描かれているそうです。
この観音堂は仁和寺に伝わる法流の相承などに使用されているそうですよ。
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