秀吉の妻ねねの高台寺、やさしさと魅力に溢れた京都の名所

京都有数の観光名所、八坂神社から清水寺まで続く道を歩いていくと、途中を少し高台に上ったところにあるのが、高台寺です。豊臣秀吉の正室、北政所(きたのまんどころ)ねねの建立したお寺として有名ですね。この高台寺は、ねねが夫秀吉の菩提を弔うために建立されたお寺と伝えられています。いったいどんなお寺なのでしょうか?ねねの生涯や人となり、高台寺建立の歴史、そして季節ごとの高台寺の魅力など、高台寺がどういったお寺なのかを一緒に見ていきましょう。

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さまざまな観光スポットに囲まれた高台寺

さまざまな観光スポットに囲まれた高台寺

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京都東山に桃山時代から残っている寺院

高台寺は、京都市東山区にある臨済宗のお寺です。
ご存じの方も多いかと思いますが、祇園からほど近い八坂神社から清水寺に向かう途中には、二年坂、産寧坂と、お土産物や食事処が立ち並ぶ観光名所があります。
その二年坂に差し掛かる少し前に高台寺はあります。
現在きれいに舗装された高台寺西側の道路は、ねねの道とされており、大門から道路を渡り西側には、掌美術館というねねの愛蔵品が展示された美術館もあります。

大門から石段でできた坂を上っていきます。
台所坂と呼ばれる坂で、100mほど続きます。
坂を上りきり、左へ曲がって少し行くと、高台寺に到着です。
元々はとても広く、さまざまな建物がある寺院でしたが、たびたび起こった火災により、仏殿などは焼失してしまっています。
しかし、国の重要文化財とされる建物をいくつも持つ貴重な寺院です。
一つ一つの建物については、後程ゆっくりご紹介していきますね。

京都にはさまざまな観光スポットがあり、高台寺の近くにも人気のスポットが多くあります。
高台寺の北側には八坂神社、円山公園、南側には清水寺、西側には祇園や建仁寺などさまざまな京都観光の名所があり、高台寺もその観光スポットの中に名を連ねています。

多くの人に愛されたねねという女性

多くの人に愛されたねねという女性

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翻弄されながらも自分の信念を大事に生きた生涯

ねねは、現在の愛知県西部にあった尾張国(おわりのくに)の杉原定利(すぎはらさだとし)の次女として生まれます。
正式な出生日時などはわかっていません。
その後、同じ尾張国の浅野長勝(あさのながかつ)の養女となります。
すくすくと成長して少女になったねねは、織田信長の家臣であった木下藤吉郎(きのしたとうきちろう)と出会います。
この人がのちの豊臣秀吉です。
当時は、親同士や親戚が結婚相手を決めるのが普通の時代。
お互いの感情よりも、利権や家同士の関係のために結婚させられるような時代でしたが、藤吉郎とねねは恋愛結婚であったとされています。
藤吉郎は百姓の子として生まれ、身分が低く、武家の出身であるねねとの結婚には、周囲が猛反対。
ねねの生母は、死ぬまでこの結婚を許さなかったそうです。
しかし、周囲には反対された結婚でも、ねねは献身的に藤吉郎を支え、天下人となるまでにしました。

合戦や信長のお供で城を留守にしている間は、秀吉に代わり、ねねが城の中を取り仕切っていたとも言われています。
秀吉が関白となったときに、朝廷から北政所の名前をもらいます。
位を授かったねねは、秀吉に代わり、朝廷との連絡や交渉などを担当、人質として豊臣家に置かれていた大名の妻や子どもたちの世話や監視役も担っていたそうです。
秀吉が亡き後も、ねねは豊臣家のことを一番に思い、秀吉という柱を失った豊臣家を一生懸命支えます。
その一方で秀吉の菩提を弔うことにも熱心で、その熱心さから高台寺が建てられたとも言えます。
晩年は、高台寺近くの屋敷で過ごし、そこで息を引き取ります。
秀吉が亡くなってから26年後のことでした。

敵からも愛されるやさしい人柄

ねねには、その人柄を思わせるエピソードが数々残されています。
大河ドラマなどでもよく描かれており、現在まで語り継がれています。
有名なのは、秀吉の浮気に悩むねねに、主君であった織田信長が手紙を送った話です。
信長が、家臣の、ましてや妻に手紙を送るということはほとんどないようなことでした。
手紙の内容も、秀吉の浮気を容認するものではなく、「ねねは美しい立派な女性ですよ。
秀吉のようなハゲネズミがねねのような素晴らしい女性を妻にできることはそうそうあることではないのだから、自信を持ってください。
」というようなねねを励ます文であったと伝えられています。
戦国時代のような厳しい時代、そして信長のような厳しい性格の持ち主に、このような手紙を送らせたねねは、たいそう良い性格の持ち主だったのでしょう。
この手紙は、現在も名古屋にある徳川美術館に所蔵されています。

また、戦国時代には、家同士の力関係を計り、家臣が主君の家に妻や子どもを人質として預けることがありました。
豊臣家に人質として預けらけた大名の妻や子どもは、ねねが一手に面倒を見ていたようです。
まだ家臣であったころの徳川家康も、三男でのちの徳川二代将軍となる秀忠(ひでただ)を豊臣家に人質として預けていました。
豊臣家に預けられている間に、ねねやその女中から丁重に扱われ、さまざまなことを教わったとして、秀吉がなくなり、豊臣と徳川の立場が逆転してからも、秀忠はねねをたいそう大事にしていたと言われています。
豊臣と徳川は、最終的には敵同士。
秀忠ももちろん豊臣との戦いに参戦しています。
そんな相手からも大切にされるねねは、どんなすばらしい女性だったのでしょうね。

高台寺建立の経緯と数々あるその見どころ

高台寺建立の経緯と数々あるその見どころ

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秀吉の死後建立までの道筋

1598年9月18日、ねねの夫豊臣秀吉は、その生涯を終えます。
秀吉と長く連れ添ったねねは、秀吉の冥福を祈る目的で寺院を建てることを望みました。
ねねを産んだ実母である朝日局(あさひのつぼね)は、現在高台寺がある場所よりも西に当たる京都寺町にあった康徳寺に眠っていました。
ねねは、その康徳寺を秀吉のための寺院にしようと思いましたが、康徳寺はあまり大きなお寺ではなく、秀吉を弔うには狭いという結論に至ります。
結果として、秀吉の菩提寺として、現在の東山に高台寺が建てられたのです。
当初、秀吉の菩提寺として候補に挙がっていた康徳寺は、高台寺の仏殿として移築され、現在は残されておりません。

秀吉の死後、豊臣家にはすでに権力はなく、徳川家康がその実権を握っていました。
家康は、ねねの秀吉の菩提寺を建てたいという願いを聞き届け、高台寺建立のために力添えします。
自分の家臣である武将たちを派遣し、高台寺建立を進めさせたのです。
とくに大きな功績を残したのが堀直政(ほりなおまさ)であったとされており、その証拠に高台寺の開山堂の中に、堀直政の木像も収められています。
秀吉の死から8年、高台寺は完成し、曹洞宗の寺院としてスタートを切ります。
それから18年経ち、今度は臨済宗へと改宗し、現在も高台寺は臨済宗の寺院としてあり続けています。

高台寺の拝観順序と見どころその1高台寺敷地に入る前から風情たっぷり

高台寺の拝観順序と見どころその1高台寺敷地に入る前から風情たっぷり

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さて、高台寺の境内にはどのような建物や見どころがあるのでしょうか。
今回は順路通りに、高台寺内の見どころをご紹介していきたいと思います。
ねねの道から高台寺へと上がっていく台所坂を上っていきましょう。
ねねもかつて秀吉の菩提を弔うために何度も高台寺と邸宅の間にあるこの台所坂を行き来したと伝えられています。
台所坂を上りきり、左手に進んで行くと、拝観受付、庫裡(くり)が見えます。
受付横にトイレがありますので、拝観前にお手洗いを済ませておきましょうね。
受付向かいにある庫裡は、今でいう台所に当たります。
通常は非公開ですので、中まで見ることはできません。
ただ戸の間から衝立が見えるそうですが、その衝立に大きく「夢」の文字が書かれていることがとても有名です。

そのまま、道なりに進んで行きますと、湖月庵、鬼瓦席が見えてきます。
湖月庵では現在でも茶席が設けられていることがあり、お茶を楽しむ機会もありますよ。
鬼瓦席はお茶室です。
この鬼瓦席は、明治時代に移されてきたもので、元々高台寺にあったものではありません。
江戸初期の京都の豪商であった灰屋紹益(はいやしょうえき)の邸宅にあったものだそうです。
点前畳の上に鬼瓦があることが、鬼瓦席という名前の由来になっています。
湖月庵、鬼瓦席から少し進むと、左手に遺芳庵(いほうあん)が見えてきます。
こちらも鬼瓦席と同じく灰屋紹益の邸宅から移されたものです。
吉野窓と言われる大きな窓が特徴で、壁いっぱいに丸い窓が設けられています。

高台寺の拝観順序と見どころその2見る者の目を奪う美しい庭園

高台寺の拝観順序と見どころその2見る者の目を奪う美しい庭園

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偃月池(えんげつち)を左に眺めながら進んでいくと見えてくるのが、右手から書院、観月台、そして開山堂の横からの姿です。
書院と開山堂は屋根つきの廊下でつながっており、観月台はその途中に建てられています。
夜偃月池に写る月を見ることができ、ねねも秀吉の在りし日を想いながら、月を眺めていたと言われています。
書院の先には方丈というお寺の住職の住まいにあたる建物があり、左手には庭園が広がっています。
方丈は残念ながら幾度かの火災により焼失しており、現在あるのは大正期に再建されたものです。

先ほどの偃月池や庭園、あとでご紹介する臥龍池(がりょういけ)は、併せて国の名勝・史跡に指定されています。
昼間にも美しい姿を見せてくれますが、夜間の特別拝観でライトアップされた姿もとても素晴らしい場所です。
東山を借景とし、2つの池を配置した造りになっています。
庭園をご覧になるときには、背後の借景にも合わせて目を向けてみてくださいね。

中門を抜け左に進んで行くと、開山堂に向かいます。
重要文化財に指定されている開山堂には、仏堂という仏像を安置するためのお堂のことで、元々はねねの養父母のものでした。
現在は、高台寺を復興させた三江紹益(さんこうじょうえき)の木像、右側にねねの兄である木下家定(いのしたいえさだ)とその妻雲照院(うんしょういん)、そして左側に堀直政の木像が安置されています。
この三江紹益という人は、ねねが亡くなる直前にねね自身から高台寺を託された人物であるそうです。

高台寺の拝観順序と見どころその3夫婦愛を感じる2人並んだ秀吉とねねの像

高台寺の拝観順序と見どころその3夫婦愛を感じる2人並んだ秀吉とねねの像

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開山堂から順路に戻り、左手に見えて来るのが臥龍池、そして開山堂と霊屋(おたまや)をつなぐ臥龍廊です。
この霊屋が高台寺でとくに有名な、秀吉とねねの坐像(座っている像)が安置されている建物となっています。
霊屋の中央には大随求菩薩(だいずいぐぼさつ)が安置されていますが、通常は厨子の扉は閉められており、その姿を拝見することはできません。
そして、その右側に秀吉、左側にねねの坐像が安置されています。
ねねの坐像の真下、2メートルには、ねねの遺体が埋葬されているという話もあります。
霊屋自体のたたずまいは、凝った造りではなく慎ましいものですが、霊屋内部は桃山文化の装飾で彩られています。

霊屋の中にある厨子などや高台寺に残されたねねの調度品には、蒔絵がほどこされたものが多く、これらを高台寺蒔絵と呼んでいます。
高台寺蒔絵には、秋草などがよく描かれ、高台寺に残された厨子などには、作者の名前も残されており、文化的価値も高いです。
桃山時代を代表する狩野派の絵師である狩野永徳(かのうえいとく)の絵も、この霊屋に残されており、その姿を見ることができます。

じっくりと秀吉、ねねの坐像を拝見したあとは、2つ並んだ茶室、傘亭(かさてい)、時雨亭(しぐれてい)へと向かいましょう。

高台寺の拝観順序と見どころその4利休好みの茶室

高台寺の拝観順序と見どころその4利休好みの茶室

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どちらも重要文化財に指定されている、傘亭・時雨亭。
2つは、屋根つきの廊下でつながっています。
どちらも千利休好みと伝えられているものです。
千利休好みとは、千利休がプロデュースしたものというような意味を持ち、この傘・時雨亭に関しては千利休が亡くなってから建てられたものなので、千利休が好んだ趣向を盛り込んだ茶室という意味なのでしょう。
どちらも高台寺に建てられたものではなく、秀吉の隠居先であった伏見城に建てられたもので、高台寺が作られたのちに伏見城から移築されました。

傘亭はもともと安閑窟(あんかんくつ)という名前で、傘亭という名は相性のようなものです。
茶室内部の天井が竹で組まれたものになっており、姿が唐傘のようなことから傘亭という名前がつけられました。
一方の時雨亭は、茶室としては珍しい2階建て建築になっています。
秀吉が亡くなったあと豊臣家没落の原因ともなった大阪夏の陣で、大阪城が落城していくのを、この時雨亭の2階からねねが眺めていたとも伝えられています。
京都からは少し離れた大阪城、果して本当にねねの目に大阪城は写っていたのでしょうか。

傘亭・時雨亭を抜けますと、もうすぐに出口です。
出口から出ずに台所坂の方に向かっていきますと、右手側に勅使門(ちょくしもん)、左手側に高台寺天満宮があります。
この勅使門が方丈の南に建てられていますが、大正時代、方丈が再建されたときに一緒に再建されたものです。
出口から出ると大きな駐車場があります。
乗用車120台が収容できる大きな駐車場で、ホームページから駐車可能台数も調べられるようになっていますので、高台寺に車でお立ち寄りの際は、ぜひ調べてみてください。

特別なときにしか見られない高台寺の姿

春には夜桜ライトアップ

春には夜桜ライトアップ

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高台寺では春夏秋冬、夜間拝観ができる時期があります。
それぞれに普段は見られない高台寺の姿を見ることができます。
では、どのようなものがあるのか、季節ごとに見ていきましょう。

まずは、春。
3月の終わりから4月の頭にかけては、人々が大好きな花、桜が咲き乱れます。
高台寺近くにある円山公園や清水寺も有名ですが、高台寺でも美しい桜を見ることができます。
そして、この桜の季節から、少しあとにかけて行われるのが、春の夜間拝観と庭園のライトアップです。
3月上旬から5月上旬にかけて行われており、近年は流行のプロジェクションマッピングも見ることができます。
午前9時~午後10時まで拝観することができ、受付は午後9時30分までです。
日没とともにライトアップが始まり、高台寺の美しい庭園も光に照らされ、桜とともにいつもとは違った雰囲気を見せてくれます。
もちろん人気のライトアップですので、時間には余裕を持ってお出かけくださいね。

方丈から勅使門の間に広がる庭園いっぱいにプロジェクションマッピングが繰り広げられ、毎年テーマによって内容も変わっています。
2017年のテーマは万華鏡。
桜が咲いているときには、夜桜もプロジェクションマッピングも楽しめて、とても大満足なライトアップになりますよ。

夏には秀吉の命日のための燈明会

夏には秀吉の命日のための燈明会

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ねねが高台寺を建てたのは、秀吉の菩提を弔うためでした。
その秀吉が亡くなったのが、旧暦の8月18日。
8月1日から8月18日まで行われるのが、燈明会(とうみょうえ)です。
亡き秀吉をしのび、思いをはせるという意味で、参道に燈明会提灯が灯されます。
その数約900張にもなるそうです。
提灯の明かりによって高台寺の敷地内にある数々の茶室や建物、庭園などが幽玄な姿を見せてくれる催しになっています。
春と同じく、ライトアップは日没とともに始まり、午後9時30分までの拝観できますよ。

そして、燈明会のライトアップの際には、ただ提灯を飾り、秀吉をしのぶだけではないのです。
夏の風物詩といえば、「おばけ」や「怖い話」ですよね。
この高台寺にも百鬼夜行絵巻や幽霊画が残されており、それを拝観することもできるようになっています。
また、プロジェクションマッピングによって、お庭に妖怪たちの姿が映され、百鬼夜行が始まることも!高台寺境内の中にたくさん吊るされている提灯にもおばけの姿があったりするようですよ。
暑い真夏の夜にも、妖怪や幽霊の絵や姿でスッと涼しくなれそうですね。

秋には紅葉の季節の夜間拝観

秋には紅葉の季節の夜間拝観

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秋、京都は紅葉を見るための観光客がぐんと増えます。
それに伴い、さまざまな場所での紅葉のライトアップなどが行われます。
高台寺でも、秋の夜間拝観があり、紅葉のライトアップを見ることができます。
高台寺の夜間拝観は、ただ紅葉をライトアップするだけでなく、その年のテーマに沿ったプロジェクションマッピングも開催されます。
元々美しい高台寺の庭園ですが、プロジェクションマッピングによって、さらに幽玄なその姿を見ることができます。
年によって開催時期は異なりますので、事前にホームページなどで時期をチェックしておきましょう。
大まかなには10月下旬から12月の上旬にかけて行われていますよ。

秋の高台寺は、日中も特別展が行われており、日没とともに3Dロジェクションマッピングが開催され、日中とはまた違った紅葉を見ることができます。
美しく造られた庭園と赤く染まった紅葉だけでも、高台寺の魅力に触れられますが、ライトアップによってまた違った姿を見られるのは夜間拝観だけです。
太陽の下で見る紅葉とライトアップされて暗闇に浮かび上がる紅葉を見比べてみるものよさそうですね。

冬には新たな気持ちで新年を迎える大晦日

冬には新たな気持ちで新年を迎える大晦日

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夜間拝観というわけではありませんが、冬の夜にも高台寺では特別なイベントがあります。
それが、大晦日の除夜の鐘です。
除夜の鐘は、大晦日の夜から元旦の午前0時をまたいで鳴らされる鐘で、人間の煩悩の数とされる108回撞かれます。
この108回のうちの1回を撞くことができるイベントがあるのです。
12月31日午後10時ごろから、整理券が108枚配布されます。
その整理券をゲットできれば、高台寺の鐘を撞くことができるのです。

整理券配布と同じぐらいから甘酒の無料配布もあります。
こちらは、先着2000名となっており、暖かい甘酒を飲みながら、高台寺の素晴らしい庭園で除夜の鐘を聞いて年越しという特別感たっぷりの年越しイベントを味わえるようになっています。
年が明けて1月1日11時からは、大般若祈祷会(だいはんにゃきとうえ)という新年最初の行事もありますので、そちらをご覧になるのも良いかもしれませんね。
温かい甘酒をいただけるとは言え、京都の冬は非常に冷えます。
高台寺は平地と比べてやや標高も高い場所にありますので、お出かけの際には、防寒対策もばっちりでお出かけくださいね。

高台寺ならでは!?こんな限定イベントも

高台寺ならでは!?こんな限定イベントも

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季節に合わせたさまざまなお茶会

高台寺には、さまざまな茶室があり、茶の湯をたしなんだ秀吉やねねのお寺らしさが残されています。
そのためか、季節ごとにさまざまな趣向のお茶会が催されているのも高台寺の特徴です。
年が明けて1月の中ごろから3月上旬にかけては、夜のお茶会「夜咄(よばなし)」が開催され、暗闇の中、ロウソクの灯りだけでのお茶会を楽しむことができます。
こちらの夜咄は、お茶やお茶菓子以外にも点心と呼ばれる軽い食事などが出てくるので、高台寺の夜をゆっくりと味わうことができるのがうれしいところです。
さらに、明るい中ではないので、細かい作法も見えにくく、お茶初心者の人でも、気軽に参加できるのが魅力とされています。

その後、5月、6月、7月、8月、9月、10月、12月とほぼ毎月のようにお茶会が催されており、7月ですと七夕、8月は夕方に浴衣で、9月は虫の声を聴きながら、とそれぞれの季節の高台寺の自然を感じながらのお茶会となっています。
6月の遺芳庵朝茶席は、通常入ることも中を見ることもできない特別な茶室でのお茶席を体験できます。
また、10月はねねを偲んでの北政所茶会として、5つの茶席と点心が用意されており、1日たっぷりとお茶席を楽しめるイベントになっています。
特別拝観とは違い、お茶会は3,000円~15,000円とお値段もかかるものが多いですが、普段では絶対に見ることができない高台寺を見ることができます。
着物などちょっとフォーマルな装いで特別な気分を味わってみるのも良いのではないでしょうか。

ブームの御朱印でもうれしいイベントが!

お寺を訪れる人の目的の1つによくあげられる御朱印。
もちろん高台寺にもあります。
高台寺では「仏心」と書かれた御朱印、高台寺天満宮では、「夢」と書かれた御朱印、塔頭である圓徳院では「福寿」の御朱印をいただくことができるんですよ。
この3つはいつでもいただくことができるのですが、高台寺には期間限定の御朱印もあるのはご存知ですか?特別拝観の期間などに合わせて、期間限定の御朱印もあるのが、高台寺のすごいところ。

たとえば、秋の特別拝観の季節には、高台寺塔頭の圓徳院にて、秀吉の守り本尊である金色の「三面大黒天」が大きく押された「安寧」の御朱印がゲットできるということで注目を集めました。
4月桜の季節には、お釈迦様の誕生日である花まつりと掛け合わせて、桜色の御朱印をいただくことができます。
これからも特別拝観などのイベント時には期間限定の御朱印が登場するのかもしれませんね。
御朱印を集める御朱印帳も、高台寺限定のものが販売されています。
これから御朱印集めをしてみたいという人はそちらのデザインもチェックしてみてはどうでしょうか。
期間限定の御朱印に関する情報も、高台寺ホームページトップで確認できますので、こまめにチェックして、限定の御朱印もゲットしたいですね。

高台寺を訪れるには?さまざまなアクセス方法

高台寺を訪れるには?さまざまなアクセス方法

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公共交通機関の利用が一番!

季節によってさまざまな姿を見ることができる高台寺。
アクセスはどのような方法があるのでしょうか?京都観光でおすすめなのは、公共交通機関を利用してのアクセス。
高台寺に一番近く着くのは、京都市バス「東山安井」の停留所です。
そちらから高台寺までは徒歩5分ほど。
「東山安井」の停留所に着くには、206系統のバスに乗ってください。
同じくバスで高台寺の近くに止まるものには、京都市バス「祇園」の停留所があります。
こちらで降りますと、高台寺に着くには少し遠回りになりますが、八坂神社を通り抜けていくので、そちらも観光できますよ。
「祇園」のバス停に止まるのは、100系統もしくは先ほども登場した206系統のバスです。

バスを使わない場合には、電車で近くまで行き、少し歩くというアクセス方法もあります。
地下鉄京都烏丸線の「四条」で下車すると高台寺まで徒歩30分ほど、阪急京都線の「河原町」で下車すると徒歩20分ほどかかります。
かなりの距離を歩くことにはなりますが、どちらのルートも四条通りに沿って八坂神社まで向かうことになりますので、観光がてらと考えれば、楽しみになるのではないでしょうか。
バスは高台寺近くまで行けるのが利点ではありますが、道路状況により到着が遅れたりすることがあります。
また、人気の観光地近くへ向かうバスは乗客も多いです。
バス酔いが心配という人や時間どおりの到着を目指す人は、電車の方が良いかもしれませんね。

アクセスの良い大型駐車場も完備

公共交通機関が利用できれば一番ですが、ご高齢の方や小さい子どもを連れている家族、足の悪い人など、できればなるべく高台寺の近くまで自家用車やタクシーを利用して行きたい人もいらっしゃるでしょう。
京都は観光地ということもあり、タクシー乗り場が多くありますので、JR京都駅など主要な駅の近くであれば、タクシーを拾うことはそれほど難しくありません。
自家用車の場合には、週末や桜の季節や紅葉の季節、大きなお祭りがある時期などは、交通渋滞に巻き込まれる可能性があります。

タクシーも自家用車も、高台寺近くに大型駐車場が完備されており、24時間駐車することが可能です。
高台寺に行くためだけでなく、近辺の観光のために駐車することもできますので、車を置いて高台寺近辺を散策するのも良いかもしれませんね。
ただし、高台寺周辺には京都でも有数の観光スポットが多くあります。
そのため、車での観光客も多く、どうしても道が混雑しやすい場所。
車での来訪はさらなる交通渋滞の元になってしまいますので、なるべくなら公共交通機関を使っての観光がおすすめですよ。

古きも新しきも楽しめる高台寺

高台寺のさまざまな側面についてお話ししてきましたが、いかがでしたか?やさしく芯のあるねねの人柄がよく現れている高台寺の魅力が少しでも伝わったでしょうか?安土桃山時代の文化も色濃く残しつつ、近年のテクノロジーを利用したイベントなどで、新旧の融合した素敵な姿を見ることができるのが高台寺です。
さまざまな観光スポットのある京都の中で、けっして目立つスポットではない高台寺ですが、ぜひ一度その魅力に触れてみてください。
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