熊本旅行で絶対行きたい歴史的おすすめスポット8選

九州の中央に位置する熊本県は日本第2位の規模を誇るカルデラ台地と阿蘇山を始めとした山と海に面した自然豊かで肥沃な土地であり、古代から人々が生活し文化を気づいて魅力あふれる歴史を刻んできました。

語り切れない歴史を持つ熊本の魅力的な観光スポットは数多くあり、どこへ行こうか迷ってしまう事でしょう。
そんな熊本の旅行で外せない歴史的スポットをご紹介いたします。

(1)熊本を作った「加藤清正」と「細川家」のゆかりスポット2選

(1)熊本を作った「加藤清正」と「細川家」のゆかりスポット2選

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熊本と言えば名君主として今も根強い人気を誇る「加藤清正」は、難攻不落の要塞と言われた熊本城を造った人としても知られています。

さらに人々の暮らしの改善を行った彼の遺志を継ぎさらに『手永制度』と言われる領地改革や『肥後六花』や名物『辛しレンコン』などの文化を生み出した細川家は現在も続き県知事や政治家、文化人や赤十字社の重役を務め、また細川家が伝えてきた美術品などを集めた『永青文庫』を開設し、今も多くの人々に支持されている家系です。

そんな熊本の基礎を作った「加藤清正」と細川家についてご紹介いたします。

1、伝説の名君「加藤清正」と『熊本城』

1、伝説の名君「加藤清正」と『熊本城』

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熊本において数々の逸話と伝説を残し今も熊本の人々の精神的支柱として慕われる「加藤清正」は、熊本を語るには外せない人物の一人です。

1562年(永禄5年)に現在の愛知県名古屋市中村区で生まれた「加藤清正」は母親が従姉妹同士(または遠縁)だったとい縁で、12歳の頃から「豊臣秀吉」に仕え様々な戦や改革に付き従いその治世を支えてきました。

そんな「加藤清正」が大阪の「豊臣秀吉」の元を離れて肥後熊本へ来た理由もやっぱり君主の為。

彼はいずれ「豊臣秀吉」が大陸へ攻め入ると考え、先鋒として役に立つには大陸に近い方が良いと考え1588年(天正16年)に肥後領主として入国。
肥後守護の要として1601年(慶長6年)に茶臼山の丘陵地に城建設を指示、6年かけて難攻不落の名城『熊本城』が完成しました。
この時に国の名前を『隈本』から『熊本』へと変え、城下町そのものを外敵から攻めにくい大要塞都市として造られていたのです。

天守閣に本丸御殿、数寄屋丸などは戦後に復元された物が多くありますが、宇土櫓などの櫓群や石垣は建設当時の物が残っています。

しかし2016年(平成28年)4月に発生した熊本地震により数々の災害から残ってきた熊本城は大きく損壊してしまい、一時は熊本城区域への立ち入りが一切禁止されていましたが少しずつ公開エリアが広がっており、20年計画で完全修復を目指して多くの職人さんたちが尽力しています。

熊本を見守ってきた熊本城が大きな被害を受けながらも立ち続ける姿は、大きな災害に疲弊した熊本の人々の支えとなった事でしょう。

2、神様になった「加藤清正」と肥後を守った「細川家」

2、神様になった「加藤清正」と肥後を守った「細川家」

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「加藤清正」は『富国安民』を標榜として肥後全域をの治水を始め防風林や土地の整備の他、より豊かな国とするための教育や文化の開拓にも力を入れ、現在まで続く熊本の数多くある文化の礎を作り上げたのです。

しかし「加藤清正」が1611年(慶長16年)に死去すると息子へと家督が譲られますが、1632年(寛永9年)に家禄、領地や屋敷の没収となる『改易』によって加藤家は熊本からいなくなり、同年に「細川忠興」が肥後熊本藩の領主として入国し、細川家は幕末まで熊本を治めました。

江戸年間では大飢饉や大洪水に何度も見舞われ、人々の生活は大変疲弊し困窮します。

そこで伝説の「加藤清正」を治水土木の神様として祀り菩提寺である『本妙寺』に『浄池廟』を建立し『加藤神社』として安寧を祈願したのです。

この加藤神社は明治の神仏分離によって熊本城本丸に移され多くの参拝客で賑わっていますよ。

菩提寺の本妙寺では入口の仁王門は大正時代にコンクリートで造られた物で木造の門とは趣の違う白亜の門が出迎えてくれ、宝物館では「加藤清正」や細川家等の所縁ある太刀や鎧、書画などの文化財が定期的に展示されているので、ぜひ参拝の際には立ち寄ってみて下さいね。

細川家の菩提寺の『妙解寺』は熊本市北区にありましたが明治に廃寺となってしまい、現在はその跡地を『北岡自然公園』として一般公開されています。

大きなお寺の面影を残した公園は「森鴎外」の名作『阿部一族』の舞台となったお墓や歴代藩主の菩提を祀るお堂など、木々に包まれた静寂の空間で歴史の足跡に思いを馳せるひと時も旅の楽しみ方としておすすめです。

(2)水が豊かな熊本を満喫できるスポット3選

(2)水が豊かな熊本を満喫できるスポット3選

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太平洋側気候の熊本は夏と冬で寒暖差があり、時には牙をむく程の雨によって出来上がった地下水や湧き水は熊本の人々を潤すほど豊富で、日本で稲作が始まった最初期の地域の一つとも言われるほど。

特に熊本市のある熊本地方は梅雨の季節には県内の年間降水雨量の約40%が集中する程の雨が多い地域で、昔から水が豊富なのと同時に治水にも力を入れてきました。

そんな熊本の歴史あるウォータースポットをご紹介いたします。

1、都会のオアシス『水前寺公園』

1、都会のオアシス『水前寺公園』

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正式には『水前寺成趣園』と言う水前寺公園は熊本市内でも屈指の大名庭園で、桃山式の回遊庭園で阿蘇山系の豊かな伏流水が湧き出ています。

東海道五十三次の絵を模したと言われる日本庭園はゆったりとした散策にぴったりで、都会の喧騒から少し離れて落ち着きたい時にもおすすめです。

そんな水前寺公園は江戸時代に肥後熊本藩となった時に初代藩主「細川忠利」が1636年(寛永13年)に建てたお寺と『茶屋』が始まりとされ、その孫の「細川綱利」によって現在のような庭園へと改築されました。

この『水前寺』という名前はもともとは奈良時代にこの辺りを治めた「道君首名(みちのきみのおびとな)」が干ばつに備えて多くのため池を作り、農民たちの生活クオリティの向上に努めたそうです。

その「道君首名」が亡くなった後に彼を慕った農民たちが屋敷跡に『水前寺』というお寺を建てたのですが、平安時代にこのお寺は燃えてしまい現在は水前寺公園の北側にある『玄宅寺』というお寺に基礎石が残るだけですが、その名前は茶屋から公園、そして駅として残っています。

2、水不足を解消した職人の知恵『通潤橋』

2、水不足を解消した職人の知恵『通潤橋』

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熊本県上益城郡には『通潤橋』と呼ばれる石造りのアーチ型の橋が架かっており、その名前の通り昔から水不足に悩んでいた白糸台地の人々へ水を届けるための水路として1854年(嘉永7年)に地元の庄屋や役人が計画し、細川家や八代の有名な石工技術者の集まりで東京の日本橋を手掛けた種山石工を含めて地元住民たちの協力の元に作り上げられたものです。

生活用水としてだけでなく田畑で使う灌漑用としても活躍する通潤橋は、国の重要文化財に指定されているほど高い石工の技術力と美しい石積みのアーチ、そしてダイナミックな放水がみられる観光スポットとして人気。

しかし現在は地震の影響により長く大切に守られてきた用水路の石にヒビが入ってしまい、漏水の可能性があるとして放水は一時中止しています。

しかし放水は見られませんが近くまで行って苔むした美しい石橋を見る事はできますし、橋の近くには『道の駅通潤橋』があるのでドライブルートにもおすすめですよ。

3、美しい水が楽しめる『水基』めぐりと『轟泉水道』

3、美しい水が楽しめる『水基』めぐりと『轟泉水道』

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水が豊富な熊本には水スポットがたくさんあり、新幹線熊本駅の駅前広場には『阿蘇恵みの水』というウォーターステーションがあり、阿蘇のミネラルたっぷりのお水を飲め、熊本市電の洗馬駅には『肥後てまり歌』の発祥の地で『せんばの水』が、熊本市東区にある創建400年の『中無田熊野座神社』には自噴井戸で汲み上げたお水が味わえます。

また熊本城には市内唯一の「加藤清正」像の足元にある『清正公の水』や『城下町の水』といった水場で涼やかな水音を奏でており、それだけで熊本の水の豊かさを感じられますね。

さらに阿蘇神社参道にも『水基』と呼ばれる古くから水飲み場として利用されてきた湧き水のポイントがあり、個性豊かなネーミングと味わいのある景観が散策コースとして人気です。

そんな熊本の水ですが実はかつての宇土市の城下町では水質が悪く飲み水にすら困るほどでした。

そこで当時の肥後宇土藩主「細川行孝」が街の南西部にある『轟水源』からキレイな水を引く計画を立て、日本で初めて陶器で作った土管を城下街まで通し、また区画ごとに水を引いた井戸を作る事でこの問題を解決したのです。
この時に作られた水道が『轟泉水道(ごうせんすいどう)』と言い、日本最古の上水道にして現在も生活用水として人々に利用されています。

雨量が多く水による災害も多い熊本ですが、同時に水と共に暮らしてきたからこその歴史を至る所に感じさせてくれますね。

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