お台場=砲台?!意外と知らない品川台場の歴史と成り立ちについて

品川台場の痕跡を探して

お台場から台場公園(第三台場)へ

お台場から台場公園(第三台場)へ

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台場公園(第三台場)へは、新交通ゆりかもめ 「お台場海浜公園駅」か、りんかい線 「東京テレポート」で下車して徒歩5~6分ほど。
レインボーブリッジを間近に控えた少し突き出した部分が台場公園です。
一帯は「お台場海浜公園」として整備されていて、海沿いは緑豊か。
釣りや磯遊びができる場所やビーチも設けられています。

第三台場は一辺がおよそ160mのひし形をしていて、5m~7mほどの高さの石垣が支える人工島だった場所。
周囲は埋め立てられていますが、石垣の一部が顔を出しているので、台場としての痕跡を見ることができます。

公園は綺麗に整備されていて海風が爽快。
海に突き出しているので、まるで船に乗っているような気分になります。
下から見上げるレインボーブリッジは大迫力で、史跡巡り目的ではなく、単にお散歩にやってくる人の方が多いかもしれません。

敷地内はこんもりと高台になっていて、砲台跡やかまど、弾薬庫があった場所などが記された案内板が立てられています。
砲台やかまどはコンクリートで造られたレプリカですが、雰囲気は十分。
現在では埋立地や道路が張り巡らされていて、建設当時とはかけ離れていますが、砲台が向いていたと思われる方向を眺めながら歴史に思いを馳せるのも一興です。

第六台場を見るならレインボーブリッジから

第六台場を見るならレインボーブリッジから

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立ち入り禁止となっている第六台場へは上陸することができませんが、陸から眺めることは可能。
第三台場からもわかりますが、おススメは真上を通るレインボーブリッジからの眺望です。
レインボーブリッジには遊歩道があって、徒歩で渡ることが可能。
通行可能な時間は決められていますが、無料で通行できるので、第6台場を含めお台場の様子をじっくり観察するにはもってこいのスポットとなっています。

レインボーブリッジ遊歩道には、お台場側、芝浦ふ頭側、どちらからでも入ることができます。
入口がわかりにくいせいか、それほど混雑することもないので、車の音や、ランニングする地元の人の通行の妨げにならないよう気をつけていれば、あせらずゆっくり、立ち止まって見学も可能。

橋の上からなら、第一、第五台場が埋まっている品川ふ頭や、第四台場があった天王洲アイルも見ることができます。
残念ながら肉眼ではちょっとわかりませんが、2013年、第五台場の痕跡が品川ふ頭で行われた発掘調査で見つかったとのこと。
石垣などが非常に良い状態で残っているのだそうで、台場の構造の解明につながるのではと見られています。

お台場側、芝浦側どちらから入っても、真ん中あたりまで進むとはっきり見えてくる、やや六角形をしたこんもり緑が生い茂る(秋冬はちょっと紅葉します)島。
第六台場です。
よく見ると、角の部分に入口のようなものがあり、船がつけられるようになっていることがわかります。

建築当時はもちろん、土を盛った人工島ですから何もなかったのだと思いますが、それからおよそ150年。
かつての砲台は、自然の島だと言われてもわからないほど緑豊かな島になっています。







残る台場の痕跡を探そう

第一、第五台場は品川ふ頭の下になってしまっていて、第二台場は取り壊されていますので、残るは第四台場。
こちらも原形はとどめていませんが、天王洲アイルにある第一ホテル東京シーフォートの北側に、第四台場の石垣部分が残されています。
形の揃った石がきれいに積まれているので、150年前の石積みだと言われなければ気がつかないほど街と同化。
散歩道が整備されているので、散策がてら写真を撮っていく人の姿もちらほら見られます。

海上台場の跡はこれで全部ですが、もうひとつ、江戸幕府が資金不足から人工島の代わりに陸地に設置した砲台がありました。
品川の海岸沿いに造られた、五角形の砲台。
御殿山下台場と呼ばれ、154門もの大砲が備え付けられたのだそうです。

現在は、大半が地元の小学校の敷地になっていて、台場の痕跡はなし。
小学校の前には、第四台場の石垣石として使われていた石を使った記念碑が造られています。
すぐそばには、1870年(明治3年)に第二台場に造られ、1957年(昭和32年)まで残っていた品川灯台のモニュメントも。
品川区にあるのは小さなサイズのレプリカですが、本物の品川灯台は愛知県犬山市の明治村に移築され、現在でも見学することができます。

「TOKYOミナトリエ」でお台場の歴史を学ぶ

「TOKYOミナトリエ」でお台場の歴史を学ぶ

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レインボーブリッジからの眺望もオススメですが、他にも、お台場を一望できて尚且つお台場のことを詳しく学べてしまうというお得スポットがあります。
東京臨海部広報展示室「TOKYO ミナトリエ」。
東京都港湾局の広報室によるもので、以前は「東京みなと館」という名前の施設でしたが、2017年4月、装いも新たにリニューアルオープン。
東京湾を一望する、青海フロンティアビル20階・地上100mという絶好の場所で、お台場の仕組みや歴史を学べるスポットです。

施設内には、東京湾の機能と歴史について、最新のテクノロジーを駆使したわかりやすく楽しく学べる展示がたくさん。
お台場だけでなく、日本の航海や海運の歴史を詳しく知ることができます。
窓の外には今のお台場の様子が手に取るように広がっていて、眺望も抜群です。

展示の見どころは、成功に造られたジオラマの数々と、時代ごとに港の様子を知ることができる航空写真。
設置されているタブレットを地図にかざすと、その地点の詳細情報や船のクレーンが動く様子など、直接見ることができない映像を見ることができます。
子供たちでも学べるよう、説明はどれもわかりやすくて丁寧なので、ご家族連れでも楽しむことができてオススメです。

めまぐるしく変わりゆく東京・お台場を見守り続ける”台場”

東京には、歴史を知ると「あ、なるほど」と思えるような不思議なスポットがたくさん。
品川台場もそのひとつです。
歴史を知っている人でも、普段なかなか行かないスポットかもしれません。
オススメはレインボーブリッジの遊歩道からの景色。
歩いてみると、埋立地の多さに改めて驚かされます。
公園となっている第三台場もオススメ。
是非、お出かけになってみて下さい!
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