アルザスの街並みの魅力が詰まったフランスの最も美しい村『リクヴィール』

フランスの東の端、アルザス地方の小さな集落、リクヴィール(Riquewihr)は、「フランスの最も美しい村」として登録されています。カラフルな建物が並ぶ街並みを歩くと、まるで絵本の中に舞い込んだかのようです。アルザスワインの産地でもあるリクヴィールをご紹介します。

リクヴィール(Riquewihr)

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リクヴィール(Riquewihr)は、フランスのアルザス地域圏にある、オー・ラン県の集落です。フランスの最も美しい村の一つとして登録されています。村の人口は約1200人程度の、徒歩でも30分ほど回ることができる、とても小さな村ですが、街並みの美しさから、アルザス地方の有名な観光地の一つになっています。

リクヴィール(Riquewihr)

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四方をぶどう畑に囲まれたリクヴィールは、アルザス地方にあり、アルザスワインを生産しているエリアの中心に位置しています。村に向かう道は、ワイン街道(route des vins d’ Alsace)
です。この地で作られているリースリング(Riesling)というぶどうは重要な品種で、主にとてもおいしい辛口白ワインの原料になります。

リクヴィール(Riquewihr)

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リクヴィールは城壁に囲まれている村です。村の中へは門から入ります。門をくぐれば色とりどりの外壁を持つ建物が並んだ絵本のような街並みが広がっています。目抜き通りは、門から入って村を出るまで、徒歩で20分程度という短い距離ですが、15世紀前後からある歴史的な建築物が並ぶ美しい村は「ぶどう畑の真珠」と言われています。

リクヴィール(Riquewihr)

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村の建物は、ヨーロッパに伝わるチューダー様式(Tudor style)という木造建築様式で造られています。柱や梁などの骨組を外部に露出したデザインが特徴的な様式ですが、独特のドイツ紋様彫刻を彫られた木梁と、色彩豊かに塗られた漆喰の壁の対比は美しく、特に、アルザス様式とも呼ばれています。四季を通じて窓辺を飾る花々も、建物の美しさと相まっています。

リクヴィール(Riquewihr)

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11世紀に、この地域にあったサント・クロワ・アン・プレーヌ修道院がリクヴィールのブドウ畑を所有していましたが、13世紀には城が造られて集落ができました。フランス革命により、この地はフランスに併合されましたが、その後に起こった第二次世界大戦中に、この一帯で戦禍を免れた数少ない集落だったため、美しい街並みがそのまま残ったのです。

リクヴィール(Riquewihr)

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小さな集落の中に、おいしいアルザスワインのワイナリーがいくつもあります。リクヴィールでは周囲で栽培されているぶどう(リースリング)を原料とした白ワインの醸造が多く、どれも品質が高いことで有名です。それぞれのワイナリーではテイスティングや、見学が可能ですので、街歩きの途中で、ぜひ立ち寄ってみてください。

リクヴィール(Riquewihr)

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リクヴィールはドイツ、スイスとの国境が近く、村の特産物や伝統、工芸品などに、ドイツ、スイス、フランスの地方文化が混じった、独特のものです。この小さな集落に、毎年20万人もの観光客が訪れるのは、街並みの美しさに加え、中世の趣が残る、不思議なヨーロッパの田舎町に帰って来たような、心地よい安堵感が魅力なのかもしれません。

リクヴィール(Riquewihr)への行き方

日本からは、パリのシャルルドゴール空港に飛び、空港からパリ東駅まで移動して、LGVでコルマール駅まで約3時間。コルマール駅からバスに乗り、約30分でリクヴィールに到着します。