33年の歳月をかけたった一人で作りあげた『シュヴァルの理想宮』

フランス第二の都市リヨンから南に約80キロ。オートゥリーヴという小さい町があります。今回はその町にある手作りのお城にスポットを当ててみたいと思います。


たった1人の郵便配達員によって建てられた城

このお城、フェルディナン・シュヴァルという名の郵便配達員によってたった一人で33年もの歳月をかけ建設されました。
建築や芸術の知識のとくにない一般男性によってこのような城が作られたとは驚きですね。

 

Palais ideal du facteur Chevalの住所・アクセスや営業時間など

名称 Palais ideal du facteur Cheval
住所 8 rue du Palais 26390 Hauterives
営業時間・開場時間 9:00-19:00(4-9月)、9:30-17:30(10-11月、2-3月)、10:00-16:30(12-1月)
利用料金や入場料 5.8ユーロ
参考サイト http://www.facteurcheval.com/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

Palais ideal du facteur Chevalのスポットページ

農家に生まれたフェルディナン・シュヴァル

フェルディナン・シュヴァルは1836年、貧しい農民の家に生まれます。
12歳の頃には学校を去り、パン屋などの見習いとして働き始めます。
20歳の時には兵役義務がありましたが、おそらく小柄だったためか兵役にはつきませんでした。

 

シュヴァルの理想宮 (Palais Ideal du Facteur Cheval)の住所・アクセスや営業時間など

名称 シュヴァルの理想宮 (Palais Ideal du Facteur Cheval)
住所 8 Rue Du Palais 26390, Hauterives – Drome
営業時間・開場時間 9時30分~18時30分(4~6月)、9時30分~19時(7~8月)、 9時30分~18時30分(9月)、9時30分~17時30分(10~11月)、9時30分~16時30分(12~1月)、 9時30分~17時30分(2~3月)
利用料金や入場料 無料
参考サイト http://www.facteurcheval.com/
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

シュヴァルの理想宮 (Palais Ideal du Facteur Cheval)のスポットページ

石につまずき長年の夢を思い出す

その後いろいろな仕事や町を転々とした後、31歳で郵便配達員の職につきます。
何年かごとに近隣の町へ配属された後、42歳の時にオートゥリーヴの町へと配属され毎日約30キロの道のりを配達して回るようになります。
長年の間、自分自身の城を建設するというのは彼の夢でしたが、そんな夢も忘れかけていた頃、配達中、奇妙な形をした石につまずき長年の夢を思い出します。

 

シュヴァルの理想宮 (Palais Ideal du Facteur Chevalの住所・アクセスや営業時間など

名称 シュヴァルの理想宮 (Palais Ideal du Facteur Cheval
住所 8 Rue Du Palais 26390, Hauterives – Drome
営業時間・開場時間 9時30分~18時30分(4~6月)、9時30分~19時(7~8月)、 9時30分~18時30分(9月)、9時30分~17時30分(10~11月)、9時30分~16時30分(12~1月)、 9時30分~17時30分(2~3月)
利用料金や入場料 無料
参考サイト https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%81%AE%E7%90%86%E6%83%B3%E5%AE%AE
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

シュヴァルの理想宮 (Palais Ideal du Facteur Chevalのスポットページ

仕事の傍ら石を拾う日々

それから毎日の配達中に石を拾っては家に持ち帰り、43歳の時についに城の建設を始めます。
当初ポケットに入れて持ち帰っていた石は、バスケットになり、ついには手押車となって日中は配達の仕事の傍ら石を拾い、夜にオイルランプの光のもとで33年かけてこの城を完成させました。

 

霊廟建設にも取り掛かる

76歳で城を完成させたシュヴァルは78歳で自分と家族のための霊廟建設に取り掛かります。
死後は自分の城に埋葬して欲しいというのが彼の願いでしたが、フランスの法律では不可能なため、町の墓地の中にこの霊廟を8年かけて作り上げました。
完成から2年後彼は亡くなり、この霊廟に埋葬されました。

 

ピカソなどの偉人からも賞賛を受けるまでに

城の建設を始めた当初は周りの人からはかなりの変人だと思われていたようですが、のちにシュールレアリスムの父、アンドレ・ブルトンやピカソなどからシュヴァルの作品は賞賛を浴びました。
彼の城には世界中の様々な動物や寺院、神話などのモチーフが使われています。
郵便配達として働いていた際に目にした絵葉書、雑誌からインスピレーションを得たと言われています。

 

ぜひ訪れてみてください

シュヴァルの理想宮、いかがでしたか。
たった一人で33年間かけて仕事の傍ら夢の城を建設するというのは並大抵の努力ではできませんよね。
おそらくとても信念の強い人だったのでしょう。
シュヴァル氏が渾身の力を込めて作り上げたこの城、ぜひ訪れてみてください。

 

wondertrip編集部

Writer:

wondertrip編集部です。世界の絶景や秘境、一度は見てみたい国、触れてみたい文化など綺麗な写真とともにお届けします。

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