「ピサの斜塔」地盤沈下も承知で作られたイタリアの歴史的建造物

世界には見た事がないような建築物で溢れてます。年月をかけてその姿になったもの。はたまた人間の手で意図的にその姿でいるもの。今回は後者の代表例イタリアのピサの斜塔についてご紹介をさせていただきます。


ピサの斜塔は地盤沈下を承知で建てられた

ピサの斜塔は地盤沈下を承知で建てられた
ピサの斜塔はフィレンツェ生まれの建築家によって建設されましたが、工事が達した時に地盤沈下が起きて工事中断になりました。
その後10年ほど経った時に、建築様式も変えず、さらには地盤沈下で塔が傾いてる事や完成段階でも塔が傾く事を承知で建設を開始してしまったのです。
そして約200年もかけて現在のピサの斜塔が完成したのであります。

傾いてる事もそうですが、承知で続けるなんて当時のとんでもない意思決定と、結果オーライで観光名所となる運のよさ。
いくつもの不確定要素をくぐり抜けて今があることも、ピサの斜塔の魅力です。

また、最上階だけが下の階よりも傾きが小さく、ほぼ平行となっているようです。

この先傾く事はないの?

この先傾く事はないの?
傾斜は5.6°。
数字で見たり、写真を見る限りは、そんなに傾いて見えないのですが、実際に登ると「びっくりするほど傾いている」らしいですよ。

出来た当初から、ずーっと傾いてるけどこれから先は大丈夫なのか?という疑問は常に論議されていますが、幾度となく行われた修復作業により現在ではこの先200年くらいはもつのではないかと言われてます。
そのため斜塔がひっくり返るなんて心配は無用だと願いたいもの。

わざと傾かせた説も有力

わざと傾かせた説も有力
反対側の沈下を抑制するために北側をわざと沈下させたのではと考えられています。
現在の工法では、まったくもっと考えられず思い切った工法だったと言う他ないと著名な建築家がのべるほどおかしな構造です。

その珍しさから人気観光スポットになってしまったために、莫大な費用をかけてメンテナンスを繰り返しながら現在でも姿を保ってると言えます。
傾いた建築部を建てるのは現在では禁止されているので、貴重な存在であることは間違いありません。

危険ではないのか?

危険ではないのか?
ピサの斜塔内部を階段を登る時はもちろんまっすぐには登れません。
塔が傾いてる方に身体を傾けながら登らないと行けない訳です。

しかしこの条件はみな同じなので違和感があるのは最初だけだと言います。
やはり最上階に辿りつくのは大変ですが、斜塔の上から見る景色は絶賛の嵐で、疲れが飛んでしまうほどです!その後の下りももちろん傾いてるから大変なんですけどね…

katsuya

Writer:

かつて仕事の都合で東京←→京都を年100回往復していました。京都の西七条に家を借り、なんと結婚相手も京都で見つけました。「地元民ではないけど、だからこそわかる京都」の魅力をお伝えします。

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