「ダヴィデ像」って誰?なんでレプリカが飾ってあるの?イタリアの世界遺産「ダヴィデ像」をご紹介

今回は、世界遺産に登録されている「ダヴィデ像(レプリカ)」をご紹介します。ダヴィデ像と言えばミケランジェロ、という事で、併せてミケランジェロの作品も少しご紹介します。

ダヴィデ像とは?

ダヴィデ像とは?

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ダヴィデ像はミケランジェロが1501年から制作を開始し1504年9月8日に公開した彫刻作品で、フィレンツェのアカデミア美術館に収蔵されています。

その素材は大理石で、身長は5.17mもあり非常に大きい像なんですよ。
ダビデが巨人ゴリアテとの戦いで、岩石を投げつけようと狙いを定めている、という勇ましい場面を表現しているそうです。
風呂上がりに、肩にタオルを乗せているんじゃないんですね・・・

なぜ「ミケランジェロ広場」にはレプリカが置いてあるのか?

なぜ「ミケランジェロ広場」にはレプリカが置いてあるのか?

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フィレンツェの「ミケランジェロ広場」には、銅製のレプリカが設置されています。
この広場には問題なく設置されていますが、実はダヴィデの像は、ちょっとした問題も起こしていたようで・・・

その昔、ダビデ王による統治3000年を記念し、この像のレプリカをフィレンツェ市からエルサレムへ寄贈するという話が持ち上がったことがあるのですが、この提案はエルサレム内において「全裸の像を卑猥なもの」とみなすという宗派が断固として拒絶。
結果的に衣装をまとった別の像を贈呈するという妥協案が採られたそうです。
確かに、あまりにもリアルなので抵抗があったのかもしれませんね。

この他にも、実物大レプリカは、ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館にあるプラスターのものから、オーストラリアのリゾート地サーファーズ・パラダイス にあるショッピングモールの中央飾りなど、世界中に数多く存在しています。

美しく力強いフォルムが特徴的

美しく力強いフォルムが特徴的

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「ダヴィデ像」は、ミケランジェロの作品の中でも、ルネサンス期を通じて最も卓越した作品の一つであると言われており「人間の力強さや美しさの象徴」とも言える作品で、芸術の歴史における最も有名な作品のひとつです。
彫刻とは思えぬ程、人間の体が細かく、美しく表現されていますね。

ちなみに、ミケランジェロのフルネームは「ミケランジェロ・ディ・ロドヴィーコ・ブオナローティ・シモーニ」というのをご存知ですか?長い名前なので「ミケランジェロ」としか呼ばれていないようですが、作品を眺めながらさりげなくフルネームが言えたらちょっとカッコいいですね!

ダヴィデ像のダヴィデって誰のこと?

ダヴィデ像のダヴィデって誰のこと?

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ところで、ダヴィデ像が有名な彫刻であることはわかっているけれど「ダヴィデ像って誰の像?」と思ったことはありませんか?作品のモデルである「ダヴィデ」は、旧約聖書においてイスラエル王国の二代目の統治者、つまり古代イスラエルの王の事です。

羊飼いから身をおこして初代イスラエル王サウルに仕え、サウルがペリシテ人と戦って戦死したのちにユダで王位に着くと、ペリシテ人を撃破し要害の地エルサレムに都を置いて全イスラエルの王となった。
旧約聖書の『サムエル記』および『列王記』に登場し、伝統的に『詩篇』の作者とされてきた。
イスラム教においても預言者の一人に位置づけられている。
英語の男性名デイヴィッド(David)などは彼の名に由来する。
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ダヴィデ像の後ろ姿

ダヴィデ像の後ろ姿

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後ろから見ても、その細かな再現はぬかりありません!思わず、ちょっと触ってみたくなるお尻をしているんです。
これも、豊富な知識が成せる技、なんですね。

ミケランジェロのダビデ像は、人体に関するきわめて正確な知識にもとづいた芸術的規律に則って作られている。
この規律のもとで、ダビデ像は神による創造物を精細に再現した最も優れた形態であるとみなされている。
また、この規律に忠実であったミケランジェロは、人間の魂がその肉体の内に宿るように、彫刻作品のあるべき姿はその石塊の内にあらかじめ現れているものだという信念を抱いていたのである。
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ダヴィデ同様に美しき彫刻達

ダヴィデ同様に美しき彫刻達

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ミケランジェロの作品の中で、ダヴィデ像と並んで有名なものがあるのですがご存知ですか?ミケランジェロが「ピエタ」(慈悲などの意味)を題材として制作した彫刻作品の1つで、ローマのサン・ピエトロ大聖堂に収蔵されている大理石彫刻『サン・ピエトロのピエタ』です。

ピエタは主に聖母子像の事で、写真のピエタ像は、磔刑に処されたのちに十字架から降ろされたイエス・キリストの亡骸を抱く聖母マリア「慈悲」をモチーフとした彫刻です。
それにしても、マリア様は大柄な女性だったんですね。
包み込むように抱かれるイエスが印象的です。

古典的な調和、美、抑制というルネサンスの理想の最終到達点ともいうべき完成度を誇り、ミケランジェロの数多い作品の中でもとりわけ洗練され精緻を極めたものとなっている。
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あ、それとこの作品の左肩から右脇へ垂れた帯の上には、ミケランジェロの現存する唯一の署名があることでも有名なんですよ。

ミネルヴァのキリスト

ミネルヴァのキリスト

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こちらもミケランジェロの作品。
ローマにあるサンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会で観られる「ミネルヴァのキリスト」です。
股間を覆っている布の彫刻は、後世になってから付け加えられたそうです。
やはり、あまりにもリアルに表現されているからでしょうか?でも、不思議とミケランジェロの造る裸体の彫刻は、芸術的でそんなにいやらしさは感じられませんよね?女性としては、どうしても目はいっちゃいますけど・・・・
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