誰もが1度は恋に落ちるロマンチックな水の都『ヴェネチア』

イタリアの中でも特に人気の観光地といえば水の都ヴェネチア。縦横無尽に走る水路が美しく、中世の面影をそのまま残し続ける美しい街です。今回は、そんなヴェネチアをご紹介いたします。


ヴェネチアは、イタリア北東部の都市。アドリア海の最深部であるヴェネチア湾にできた潟「ラグーナ(Laguna di Venezia)」の上に築かれた水の都でです。その周辺地域を含む人口は約26万人と中規模の都市ながら、一年を通して多くの観光客で賑わっています。
中世にはヴェネチア共和国の首都として栄えた都市で、「アドリア海の女王」「水の都」「アドリア海の真珠」などの別名が表す通り、美しく女性的な街並と街を走縦横無尽に走る水路がこの街の見所。世界遺産にも登録されています。
迷路のように狭くて曲がりくねった路地には車が入ることができず、主な交通機関は船となっています。ゴンドラ (gondole) と呼ばれる伝統的な手漕ぎボートが何世紀もの間、輸送の中心を担ってきました。水上バスやフェリーが市民の主要な足となった今でも、ゴンドラは観光に利用されています。
19世紀にイタリア本土との間に鉄道が敷かれ、その後に自動車用道路の「リベルタ橋」も架けられたことから、完全な離島ではなくなり本土との往来は容易になりました。それでも、ヴェネツィア本島内の路地は事実上自動車での移動は不可能で、自転車の使用も禁止されていることから、ヴェネチアの街では今も人々はのんびりと歩道や水路をゆくことになります。

ヴェネチア共和国時代の華やかさを今に伝える数々の建造物が残るこの街。中でもその華やかさを存分に感じさせてくれるのがサン・マルコ地区です。「サン・マルコ広場」はヴェネチアのシンボルであり、周囲には貴族の豪華な館が点在しています。オペラの殿堂フェニーチェ劇場もこのエリア。街並や街行く人々を眺めているだけでも、もっとも「ヴェネチアらしい」空気を吸うことができます。
ヴェネチアのちょっと変わった名物といえば、「アックア・アルタ(acqua alta、高水の意)」と呼ばれるヴェネチア湾で起こる高潮。高潮、低気圧、そしてアドリア海の東南から吹く風「シロッコ (scirocco)」の3つの要因が重なると、海水はヴェネチアの街中まで入り込み、一番低い「サン・マルコ広場」は水没することで知られています。臨時の足場が組まれ、街の中を歩くことは可能なので、この名物を観に行くのもまた一興(?)かもしれません。
周辺の地盤沈下や地球温暖化で、将来街全体がアドリア海に水没してしまう懸念もあるこの美しい古都、ヴェネチア。建造物の老朽化もあり、保存のための問題は山積していますが、貴重な歴史的、文化的遺産として、後世にまで残して行きたい愛すべき街です。
wondertrip編集部

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