小さな国だけど魅力がいっぱい!クロアチアの世界遺産を全部解説

クロアチアには、アドリア海とディナル・アルプスがあり、大自然に恵まれた観光資源が豊富な地です。「アドリア海の真珠」と称されるドゥブロヴニクをはじめ、世界文化遺産が8件、自然遺産1件の計9件が、ユネスコ世界遺産に登録されています。今回は、クロアチアの世界遺産を、9件全部ご紹介したいと思います。

文化遺産

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ドゥブロヴニク旧市街(登録1979年・1994年に拡大)

ドゥブロヴニク旧市街(登録1979年・1994年に拡大)

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ドゥブロヴニク旧市街は、アドリア海に突き出した要塞都市として知られ、「アドリア海の真珠」と称されています。
13世紀から地中海貿易の拠点として栄えており、堅固な城壁に守られているんです。
また、アドリアン・ブルーの海に浮かぶオレンジ色の屋根と白い城壁が見事な景観となっています。
高さ25m、厚さ6m、1周約2kmの城壁を歩くことができ、美しい街並みをあらゆる方面から見ることができます。

1440年に建築されたオノフリオの大噴水は、見る価値があります。
かつては上下水道をはじめ公衆衛生が整備された最先端の都市だったようです。
1317年に開設された世界で3番目に古い薬局があり、薬草を使って作られたコスメが人気を集めているようですよ。
他にも、大聖堂や宮殿、時計台や広場もあり、網目のような趣ある路地を、そぞろ歩きするのもこの世界遺産観光の醍醐味となっています。

ディオクレティアヌス宮殿があるスプリットの歴史的建造物群(登録1979年)

ディオクレティアヌス宮殿があるスプリットの歴史的建造物群(登録1979年)

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スプリットは、アドリア海沿岸で一番大きな港街と言われています。
西暦300年ごろに、一兵から出世してローマ皇帝にまで上り詰めたディオクレティアヌスが、自分の隠居所として造ったどっしりと構えた威厳ある宮殿が有名です。
この宮殿が作られたことで、スプリットの都市が建設されました。
この都市は、堅固な城壁で守られており、旧市街地は迷路のように入り組んだ道が張り巡らされています。

ロマネスク式の大聖堂やアーチ型の天井が印象的な神殿など、このスプリットの歴史を語る建物がたくさん残っています。
宮殿は、隠居所として作られましたが、職を辞した後も1万人ほどの人々とこの街で暮らしており、皇帝の威厳を感じられます。

ポレッチ歴史地区にあるエウフラシウス聖堂の司教建造物群(登録1997年)


ポレッチ歴史地区はクロアチアの北西端にあるイストリア半島に位置する、人口17000人ほどの小さな港町です。
イタリアからも近くに位置しており、ヴェネツィアから直行フェリーで約3時間にあります。
東ローマ帝国が統治した553年ごろには、パレンティウム司教がビザンティン様式でエウフラシウス聖堂を建てました。

この教会には、教会堂や中庭、洗礼室、礼拝堂があり、金箔の美しいモザイク画や聖母マリアの壁画、彫刻などが残っており、宗教建築の最高峰と称されています。
他にも八角形の礼拝堂や大理石の柱廊、鐘楼など、貴重な建築物があり、どれも見る価値があります。
ポレッチはビーチリゾートとしても知られており、沖合の聖ニコラオス島を望めます。

古都トロギール(登録1997年)

古都トロギール(登録1997年)

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紀元前385年にギリシアの植民地として作られた古い歴史を持つ沿岸都市です。
元々は、クロアチア本土と陸続きでしたが、中世に外敵の侵略を防ぐために水路が作られ、本土と隔てられた要塞の島となりました。
この小島に築かれた都市の中には石畳の路地が張り巡らされており、路地沿いには宮殿や要塞、教会などの歴史的建造物がたくさんあり見どころ満載です。

特に、13~15世紀に建造された聖ロヴロ大聖堂は必見で、様々な年代の建築様式を見ることができます。
アダムとイヴの像が彫られたファサードの門は、クロアチアを代表するロマネスク美術の傑作と言われています。
内部には、絵画、彫刻や中世の美しい美術品もあり見る価値ありです。
また、カメレンゴの砦からは、美しい海はもちろんトロギール市街を見渡せます。

シベニクの聖ヤコブ大聖堂(登録2000年)


シベニク司教座がおかれている、カトリックの大聖堂です。
クルカ川河口に開けているシベニクは、15~16世紀ごろに北イタリア、ダルマチア、トスカーナの3都市との文化的な交流があり、ゴシックとルネッサンスが融合した教会が誕生しました。
それが、この石造の建物が見事な聖ヤコブ大聖堂です。
石造建築の教会としては世界一の規模となっています。

この教会の見どころの一つは典型的なルネッサンス様式の高い技術で作られたアーチ型の屋根です。
多様なイタリア建築様式も取り入れられた、ユニーク聖堂となっています。
聖ミカエルや聖ヤコブ像などの、外観の彫刻も必見です。

スタリー・グラード平原(登録2008年)

スタリー・グラード平原(登録2008年)

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クロアチア南部ダルマチア地方のフヴァル島に位置する、アドリア海沿岸最大の平地です。
スタリー・グラードとは、「古い町」という意味を持っており、紀元前4世紀にギリシア人が農業目的で植民化しました。
アドリア海に浮かぶ島々の中でも古い集落の一つで、現在も葡萄やオリーブが栽培されており農地として現役なんです。

紀元前4世紀から既に葡萄やオリーブの栽培が行われており、その名残は現在も各地で見ることができます。
幾何学的に区画整理されており、開墾当時にでた石で造られた石垣も、当時の物とは思えないほど美しく正確に作られています。
また、中世以降に造られた、石造の教会や建造物もこの平地の魅力です。
古代ギリシアの碁盤のように整備された農業景観を見に訪れてみませんか?

ピーターラビット

Writer:

世界遺産ブームをきっかけに歴史に目覚めてから、国や城、庭園などの成り立ちに魅了された主婦です。何だろう?と思ったことを調べて、皆さんにお伝えすることで気持ちを共有できたら幸せだな~と感じながら仕事をしています。ちょっとマニアックな歴史記事ですが、軽い気持ちで触れてみてくださいね!

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