やっぱり神秘的!伝説から成長した国ギリシャの歴史とは?

世界の歴史を辿ってみるとよく耳にするのがギリシャ神話、ゼウス、ポセイドン、ヴィーナス等々誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?そんな神々を誕生させた地!ギリシャの歴史って気になりませんか?今回は、ギリシャの歴史をご紹介します。

さまざまな文明が起こったギリシャ

さまざまな文明が起こったギリシャ

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ギリシャには紀元前5000~紀元前4000年ごろには新石器文化が伝わっていました。
また、もっと前の説によると、クレタ島には紀元前7000年ごろには既に新石器時代があったと伝わっています。
その後、このクレタ島では、小アジアやエジプトなどから技術が混合し、青銅器文明が起こったのです。
これはクノソックウスなどの遺跡からクレタ文明という高度な文明があったことが証明されています。

紀元前16世紀ごろにはクレタ文明からミケーネ文明へと移り変わり、3世紀ほど続いたようでクレタ文字などからもミケーネで発掘され文化の影響を受けていたことが確認されています。
紀元前1260年ごろには皆さんご存知「トロイヤ戦争」が勃発。
これは、ギリシャ王国軍が小アジアのトロイヤを攻めたことが始まりで、トロイの木馬が戦争の勝利を決めたのです。
これはホメロスの叙事詩『イリアス』に登場しています。
10年にも及ぶ戦争はギリシャが勝利しましたが既に国は衰退しており、北西から侵入したドーリア人によって滅ぼされると共に、ミケーネ文明も消滅し暗黒といわれる時代に入ります。

ポリスの誕生と都市の変遷

ポリスの誕生と都市の変遷

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紀元前9世紀ごろからは、やっと他民族の襲撃が終わり再びギリシャが輝き始めます。
この頃になるとギリシャ人として民族意識が高まりポリス(小さな都市国家)が形成されました。
主にポリスは、アテネ、スパルタ、テーベで、それぞれに文化や政治などが自由に発展していきます。
ギリシャ語の基礎となるアルファベットが誕生しました。

ポリスの中心にある丘の上には、アクロポリスという外敵の侵入を防ぐための見張り台が造られ、シノイキスモスという集住が始まりました。
また、ポリスには守護神を祀る神殿が建てられ、広場なども造られています。
ギリシャは、現在も首都のアテネが最初に覇権を制し、次にスパルタ、テーベと移っていきます。
この内乱は、ギリシャ全体において影響があり衰退。
最終的には、北方からマケドニアによって紀元前338年に征服されました。

ペルシア戦争など度々起こる戦争

ペルシア戦争など度々起こる戦争

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紀元前7世紀にはエーゲ海や国会へと力を強め大植民運動時代となりました。
この時代最大の事件は、勢力を強めたペルシア帝国との戦争です。
ペルシアはギリシャの小アジア西岸都市を征服し、アテネなどのポリスが援軍を送りました。
これに怒ったペルシアはアテネを攻め入ったというもの。
ペルシア対ギリシャ連合は3度も衝突しました。
2回目の戦争では、マラソンの語源となったマラトンの戦い。
勝利を伝えるために、一人の兵士が走り抜けて門の前で力尽きてしまったという悲しいお話。
一時はアテネが全壊しペルシアが優勢になりますが、3戦目で紀元前478年にサラミス島の海戦で大逆転します。
陸上でもプラタイアイの戦いで勝利し、ミカレ岬の海上戦にも勝利しペルシアはエーゲ海からいなくなりました。

この後、50年間は平和な時が訪れています。
アテネを中心に文化や芸術が生まれ、この頃が「ギリシャ最盛期」といわれています。
再度ペルシアに攻め込まれないようにとポリス同士がペロポネソス同盟を結びました。
これがいけなかった。
ポリス同士のいざこざはギリシャ全土を巻き込み、農地は荒れ果て政治も経済もボロボロ状態。
カイロネイアの戦いで、マケドニアのフィリッポス2世に征服されました。
フィリッポス2世は暗殺され、誰もが知る有名人「アレクサンドロス大王」が即位。
東方遠征を成功させ領土を増やすも32歳で病死。
後継者争いで大王の血筋は絶え、国もエジプト、シリア、マケドニアなど幾つかに分裂します。
紀元前27世紀からは、ローマの属州となりました。
まだ、紀元前?さすがギリシャ。

オスマントルコからの独立へと向かうギリシャ

オスマントルコからの独立へと向かうギリシャ

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ローマ帝国は文明先進国ギリシャの功績を尊重しました。
時代は変化し、キリスト教への強制改宗、古代オリンピックが終わりを告げました。
この頃ローマにあった首都がビザンチンに移され、ビザンチン帝国になりました。
1453年にはそのビザンチン帝国もオスマントルコに滅ぼされます。
オスマントルコの圧政により、暗黒時代に逆戻り。
トルコ人たちの占領下で耐えること400年、西ヨーロッパ全土を巻き込んだフランス革命に便乗して反乱を起こします。
トルコ人たちギリシャ人への締め付けは酷いもので、1700年には人口が4分の1まで激減しました。
だってギリシャ人は土地も持たず、ただトルコ人の奴隷だったんです。
しかし、コンスタンティノープルを中心としたギリシャ正教は残っており、ギリシャ人たちはここで束の間の民族的地位を確保し禁止されていたギリシャ語の教育も教会の地下で行っています。

農業での収入しかなかったギリシャにやっと商業が発達することになります。
18世紀中ごろ~19世紀にかけて、ギリシャ商船が激増します。
少しずつ、ギリシャに運が向いていきます。
オスマン帝国の領土バルカン半島をロシアとの間で露土戦争が勃発しました。
ギリシャを見る余裕すらオスマン帝国には無かったのです。
ここから一気に、独立へと向かいます。
1821年に独立宣言をして戦闘を開始したもので、1821年ギリシャ革命と呼ばれています。
18世紀末ギリシャ解放運動のための秘密結社ができ、この代表者リガス・ヴェレスティンリス・フェレオスは、1798年にフランス革命の影響を受け、ナポレオンがギリシャ入りした時に反乱を起こす予定でした。
しかし、これはオスマン帝国にばれてしまい処刑されました。

独立と解放に向けて動き出すギリシャ

独立と解放に向けて動き出すギリシャ

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1822年ギリシャ海軍がヒオス島でトルコ艦隊を沈めました。
その報復としてトルコはヒオス島で大虐殺を実行します。
危機を感じたロシア、イギリス、フランスの三国は連合を組みました。
1827年にギリシャ自治確保のためにロンドン条約を終結したのです。
三国連合はトルコ、エジプト艦隊を撃退した上に、1830年にロンドン議定書を結び独立を承認しています。
この後も国家は安定せず、困難安道を歩みます。

この時のギリシャの領土は、中央ギリシャ南部、ペロポネソス半島、キクラデス諸島でした。
でも、こんな少ない領地では納得がいきません。
1843年、ギリシャ支配は外国によるものとして「9月革命」が起こり、憲法が制定され立憲君主となるも、不満は収まらず国王は追放されました。
これでもなかなか収まらず、領土問題も大きく関わります。
第1次バルカン戦争でオスマン帝国は領有権を放棄しました。
クレタ島を250年ぶりに奪還し、住民交換が行われ、クレタ島にはギリシャ人が戻っていきました。

この後も列強諸国の占領下におかれたりするも、無血のクーデターを起こし、パパドプロス将軍が首相となり、軍事政権を樹立。
国民投票により王政が廃止されギリシャ共和国が誕生しました。
1980年には欧州共同体(EC)の10番目の加盟国になっています。
1999年にトルコとギリシャで大地震が起こりました。
甚大な被害を受けたトルコに、ギリシャが救援支援をしたため両国の関係は好転し始めました。
2004年のアテネオリンピックを期にギリシャの立ち直りは見られましたが、アメリカのリーマンショックの影響を受け、2010年に経済破綻しました。
しばらくギリシャでは暴動などが発生し安定しませんでしたが、社会情勢は回復を見せています。
最近では、古代からの輝かしい歴史に魅了された観光客が多く訪れ、経済の回復も期待されています。

古代の栄華を今に語る神秘に包まれた国ギリシャに訪れてみませんか?

ギリシャには伝説の神々を今に伝える歴史的観光地がたくさんある国です。
ギリシャ彫刻に表された神々や神話を持った人気観光地も数多く残っています。
古くから伝わる民族舞踏ショーや古代劇場で開催されるフェスティバル、エーゲ海の絶景を巡る旅なども素敵ですね。
ぜひ、素敵な旅をギリシャで!
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ピーターラビット

Writer:

世界遺産ブームをきっかけに歴史に目覚めてから、国や城、庭園などの成り立ちに魅了された主婦です。何だろう?と思ったことを調べて、皆さんにお伝えすることで気持ちを共有できたら幸せだな~と感じながら仕事をしています。ちょっとマニアックな歴史記事ですが、軽い気持ちで触れてみてくださいね!

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