イタリア観光、リピーターにおすすめのマニアックコース3選【ローマ在住15年超の筆者が伝授!】

(3) 「パドヴァ」、ジョットのフレスコ画の街

(3) 「パドヴァ」、ジョットのフレスコ画の街

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北イタリアの「パドヴァ」まで来ると、「ヴェネツィア」が近くなります。

「パドヴァ」は冬には霧がよく出るミステリアスさも漂わせた街で、イタリアでも最も歴史のある大学があることでも有名。

2006年、「パドヴァ」にある「スクロヴェーニ礼拝堂」のジョットのフレスコ画が、ユネスコ世界遺産に認定されています。
「スクロヴェーニ礼拝堂」は予約制。

「パドヴァ」には、ジョットのフレスコ画以外にも、町中の教会に「パドヴァ」独特のフレスコ画が描かれています。
美術に興味がない人もその美しい色彩に圧倒されることまちがいなし。

(4) 「ロミオとジュリエット」の街「ヴェローナ」

(4) 「ロミオとジュリエット」の街「ヴェローナ」

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シェークスピアの名作「ロミオとジュリエット」の舞台となった街、「ヴェローナ」。

二人にゆかりの観光地はもちろん、「ヴェローナ」の見どころは街のど真ん中にある古代ローマ時代の円形劇場。
また、旧市街の街並みも美しく、2000年にはユネスコの世界遺産に認定されています。

またイタリアのクリスマスに食べられるお菓子「パンドーロ」発祥の地としても有名。

14才のモーツァルトが「ヴェローナ」を訪れたさいに演奏した教会などもあり、まさに歴史と文化が交差する街なのです。

(5) リグーリア州の田舎町「ドルチェアックア」

(5) リグーリア州の田舎町「ドルチェアックア」

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「ジェノヴァ」を州都とする「リグーリア州」。
強力な海軍を誇った「ジェノヴァ」の街はそれだけで見る価値有りですが、その周辺にも「ノーリ」、「インペーリア」など数多くの美しい街があります。

その中でもおすすめは、要塞のあとが残る「ドルチェアックア」。
この要塞、完全な姿で残っていない「崩れかけた要塞」なのですが、朽ちてもなお美しさを保っている不思議な魅力が。
内部は見学可能で、中世の要塞の構造を目の当たりにできます。

「ジェノヴァ」から「ヴェンティミッリア」へ、「ヴェンティミッリア」で電車を乗り換えてぜひ訪れてみてください。

「ジェノヴァ」名物、バジリコの葉を使った「ペースト・ジェノヴェーゼ」のパスタを味わうこともお忘れなく。

また、ここまで来るとレンタカーなどでフランスのニースに向かうことも可能。

#3 イタリアで「美術」を見る

イタリアで「美術」を見る

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人類の至宝ともいって良い美術品を数多く所有するイタリア。

美術にまったく興味がなかった人も、初めてのイタリア旅行でその虜になるかたはきっと多いことでしょう。

イタリア各地の美術情報を、少しだけご紹介いたします。

イタリア中にある美術品のほんの一部、ですが。

3-1. ローマで美術を見る

3-1. ローマで美術を見る

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数多くの美術館と、数え切れないほどの教会があるローマ。
美術品の数も星の数ほどあるといって過言ではありません。

どこでなにを見ればいいのか、ローマの美術ガイドです。

(1) イタリアで最も訪問者数の多い「バチカン美術館」

(1) イタリアで最も訪問者数の多い「バチカン美術館」

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ローマの美術館の代表格は、なんといっても「バチカン美術館」。

イタリア国内では最も訪問者数の多い美術館であり、世界的に見ても常にベスト5に入る人気です。

歴代の法王たちがコレクションしてきた所有品は、絵画や彫刻の美術品にとどまらず、古代ローマやギリシアの遺品も多く、古代から近代まで質の高い美術品を鑑賞できます。

ルネサンスの三大天才、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロの傑作も揃っているのが魅力!

(2) 静かな環境で世界最高レベルの美術品を鑑賞する「ボルゲーゼ美術館」

(2) 静かな環境で世界最高レベルの美術品を鑑賞する「ボルゲーゼ美術館」

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静かな環境でこじんまりと美術品を鑑賞したい人は「ボルゲーゼ美術館」がお薦め。

「ボルゲーゼ美術館」がある「ボルゲーゼ公園」は、スペイン広場の裏手に広がる緑豊かな公園。

その中に建つ瀟洒な小宮殿が、「ボルゲーゼ美術館」です。

規模が小さいとあなどるなかれ。
「ボルゲーゼ美術館」には、ラファエロ、ティツィアーノ、カラヴァッジョ、ベルニーニなどなど、世界でもまれに見る名品が。

入場制限があるため予約は必須。
ただし、静かに鑑賞できるのがこの美術館のなによりの魅力です。

3-2 ローマの教会で美術を見る

教会は、キリスト教徒が集う彼らの「家」。
信仰心を支える美術品は、見るものの心を打ちます。

見学者として教会を訪れる場合は、信者さんたちを最優先に邪魔にならないように鑑賞しましょう。

「ローマ」は「ローマ法王庁」のお膝元。
当然、数々の教会に一流の芸術家たちの作品が置かれています。

美術品を、「美術館」ではなく「教会」で鑑賞するのは、本来あるべき場所にあることから厳粛な思いに浸れます。







(1) ミケランジェロ作「モーゼ」を見る 「サン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会」

(1) ミケランジェロ作「モーゼ」を見る 「サン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会」

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まずは、ミケランジェロ作「モーゼ」から。

この傑作を所有しているのは、「サン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会」。

ミケランジェロが法王ユリウス二世の墓所として制作した彫刻です。
ミケランジェロの計画は、未完のまま終わっていますが、風格あるミケランジェロの「モーゼ」は見るものを圧倒します。

教会自体も、創建が5世紀という由緒あるもの。

Basilica di San Pietro in Vincoli

Piazza di San Pietro in Vincoli 4A Roma

(2) 映画「天使と悪魔」にも登場した「サンタ・マリア・デッラ・ヴィットーリア教会」

(2) 映画「天使と悪魔」にも登場した「サンタ・マリア・デッラ・ヴィットーリア教会」

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小説家ダン・ブラウン原作で、トム・ハンクスが主演を務めた「天使と悪魔」。
この映画に登場した「サンタ・マリア・デッラ・ヴィットーリア教会」には、バロックの天才ベルニーニが制作した「聖テレジアの法悦」があり。
映画で見るよりも小ぶりに感じる「聖テレジアの法悦」ですが、劇的なシーンの迫力が迫ってきます。

Chiesa di Santa Maria della Vittoria

Via 20 Settembre, 17 Roma

(3) 教会で「カラヴァッジョ」を見る

(3) 教会で「カラヴァッジョ」を見る

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北イタリアで生まれながら、ローマで人気があった画家「カラヴァッジョ」。

その作品は、ローマのいくつかの教会で鑑賞できます。

その1

サン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会

ローマの「ナヴォーナ広場」近くにある教会には、カラヴァッジョが描いた名高き「聖マタイの生涯」シリーズがあり。
とくに、「聖マタイの召命」は作品中のどの人物が「聖マタイ」であるのか議論がたえない作品です。

Piazza di S. Luigi de’ Francesi, 00186 Roma

その2

サンタ・マリア・デル・ポポロ教会

ポポロ広場にある「サンタ・マリア・デル・ポポロ教会」には、カラヴァッジョ作「聖ピエトロの磔刑」「聖パオロの改宗」の2枚があります。
逆さ磔になる聖人ピエトロの苦悩の表情、画面を大きく占める馬が制作当時から論争となった大胆な構図、などカラヴァッジョファンには必見。

Piazza del Popolo, 12, 00187 Roma

その3

サンタゴスティーノ教会

ローマのカンポ・マルツィオ地区にある「サンタゴスティーノ教会」には、カラヴァッジョの「ロレートの聖母」があり。
黒髪のりりしい聖母と、巡礼者の汚れた足の裏で有名な作品です。
こちらの教会には、ラファエロが描いた「預言者イザヤ」も。

Via della Scrofa 80 – 00186 ROMA

3-3.街全体が宝石のような「フィレンツェ」で美術を見る

3-3.街全体が宝石のような「フィレンツェ」で美術を見る

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街全体が「ルネサンスの宝石」と讃えられるフィレンツェ。

ルネサンス時代に大輪の花を咲かせたフェイレンツェの美術は、美術ファンたちの垂涎の的。

フィレンツェの街自体はそれほど大きくはないのですが、あらゆる場所に存在する名品を把握するのは至難の業。
1回ですべてを見ようなどと欲張らず、何度もフィレンツェを訪れて街にあふれる美術をお楽しみください。

(1) ルネサンス美術の宝庫「ウフィッツィ美術館」

(1) ルネサンス美術の宝庫「ウフィッツィ美術館」

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世界史の教科書にもルネサンス時代の顔として登場することが多い「春」「ヴィーナスの誕生」を所有。

その他、ラファエロ、ミケランジェロ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ジョットなど、メディチ家の歴代当主たちのコレクションが。

フィレンツェ一の人気を誇る「ウフィッツィ美術館」、オンライン予約をして時間を節約しましょう。

(2) ミケランジェロ作「ダヴィデ」の本物を見る 「アカデミア美術館」

フィレンツェでは、絵画だけではなく彫刻もぜひご鑑賞ください。

ヴェッキオ広場に建つミケランジェロの「ダヴィデ」、本物を見なくてははじまらない。

「ダヴィデ」は「アカデミア美術館」が所有。

「アカデミア美術館」には、ミケランジェロの作品がなんと7作品。
世界で最もミケランジェロの作品を所有している人気館です。
こちらも、オンライン予約をした方が無難。
当日券を購入する場合は、ダフ屋にくれぐれもご注意を。

(3) メディチ家当主たちの豪奢な宮殿で美術を見る「ピッティ美術館」

(3) メディチ家当主たちの豪奢な宮殿で美術を見る「ピッティ美術館」

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豪華な宮殿や庭園も楽しみたい人は、ヴェッキオ橋を渡って「ピッティ美術館」へ。

トスカーナ大公となったメディチ家の私邸であった「ピッティ宮殿」は、広々とした空間で美術鑑賞できるのが魅力。

こちらにも、ラファエロ、ティツィアーノ、ルーベンスなどの天才たちの作品があります。
ラファエロの「小椅子の聖母」は、女性にとくに人気のある美しい作品。

また、「グロテスク様式」という名称を生み出した「ボボリ庭園」も散策可能。

(4) 中世の警察署であった宮殿で彫刻を見る「バルジェッロ美術館」

彫刻だけを楽しみたい人には、「バルジェッロ国立美術館」があります。

中世には牢獄として使われていた建物が美術館となっている「バルジェッロ宮」は、建物自体も見る価値有り。

ドナテッロやブルネレスキといった、フィレンツェのルネサンス美術には欠かせない天才たちの作品を見ることができます。

次のページでは『3-4. フィレンツェは「教会」にも国宝級の作品が』を掲載!
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