イタリア観光、リピーターにおすすめのマニアックコース3選【ローマ在住15年超の筆者が伝授!】

3-4. フィレンツェは「教会」にも国宝級の作品が

商業で栄えたフィレンツェの街は、芸術家たちのパトロンに事欠くことはありませんでした。

メディチ家だけではなく、さまざまな貴族が芸術家たちに作品を注文し、その作品が教会を飾ることも多かったのです。

フィレンツェに残る美術品のごく一部を、ご紹介いたします。

(1) ミケランジェロ作「メディチ家廟」 サン・ロレンツォ聖堂

「メディチ家」と「ミケランジェロ」という、財力も才能も当時の超一流がコラボした作品が、「サン・ロレンツォ聖堂」で鑑賞可能。
メディチ家出身の法王レオーネ10世ゆかりの人々の霊廟は、ミケランジェロの壮年期の力を実感できる静かで力強い美しさ。

Piazza di San Lorenzo, 9, 50123 Firenze

(2) 1300年代から1400年代の天才たちの作品がズラリ「オンニサンティ教会」

ジョット、ギルランダーイオ、ボッティチェッリというルネサンスの立役者たちの作品が並ぶ「オンニサンティ教会」。
とくに、修復を終えて2010年11月からオリジナルの場所に戻されたジョットの「磔刑図」は、教会の中で燦然とした光を放ちます。

Borgo Ognissanti, 42, 50123 Firenze

(3) 化粧品も有名な「サンタ・マリア・ノヴェッラ教会」

(3) 化粧品も有名な「サンタ・マリア・ノヴェッラ教会」

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日本ではオーガニック化粧品で有名な「サンタ・マリア・ノヴェッラ教会」。
こちらの教会も、内部はほぼ美術館状態。
ブルネレスキ、マザッチョ、ギルランダーイオなどなどの彫刻やフレスコ画を鑑賞できます。

Piazza di Santa Maria Novella, 18, 50123 Firenze

ちなみに、「サンタ・マリア・ノヴェッラ教会」 ブランドの化粧品を購入したいかたはこちらへ。

Via della Scala, 16 – 50123

tel. +39.055.216276

(4) ギルランダーイオのフレスコ画が見事な「サンタ・トリニタ教会」

メディチ家が銀行家であった時代、その右腕として活躍した貴族サッセッティ家の礼拝堂を飾るギルランダーイオのフレスコ画。
シンプルながら荘厳な教会と、美しいフレスコ画の彩色が印象的な教会です。

Piazza di Santa Trinita, 50123 Firenze

3-5. レオナルド・ダ・ヴィンチもゆかりの街「ミラノ」の美術

3-5. レオナルド・ダ・ヴィンチもゆかりの街「ミラノ」の美術

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「ミラノ」はモードの街、というイメージがありますが、実は歴史と美術に関してもローマやフィレンツェに劣らないほどの質と量を誇ります。

また、ルネサンスの天才レオナルド・ダ・ヴィンチが壮年期に活躍をした街でもあり、彼にゆかりの美術が多く存在します。
イタリアンモードを牽引する「ミラノ」の別の顔を、ぜひ見てください。

(1) ミラノの美術館では突出した質を誇る「ブレラ美術館」

閑静な住宅街にある「ブレラ美術館」。

ピエロ・デッラ・フランチェスカ、マンテーニャ、ラファエロ、カラヴァッジョ、ブラマンテといった天才たちの作品が並びます。
入口からは想像もつかないほど広い「ブレラ美術館」、数年前にカナダ系英国人ジェームス・ブラッドバーン氏が館長に就任し、話題になりました。
彼の斬新なアイデアで、館内でファッションショーや舞踏会が行われる昨今。
ミラノらしい空気をぜひ味わってみてください。

(2) ミラノの歴代の領主たちの居城が博物館になった「スフォルツェスコ城博物館」

(2) ミラノの歴代の領主たちの居城が博物館になった「スフォルツェスコ城博物館」

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北イタリアの伝統に忠実に平地にどっしりと建つ「スフォルツェスコ城」内には、ミケランジェロの名高き遺作「ロンダニーニのピエタ」、近年中に公開予定のレオナルド・ダ・ヴィンチ作「アッセの間」など見るものがたくさん。
また、こちらでも数々のイベントが行われますので、ぜひオフィシャルサイトで確認してみてください。







(3) レオナルド・ダ・ヴィンチとカラヴァッジョの代表的作品所有「アンブロジアーナ絵画館」

ミラノの聖人アンブロジウスの名を冠した「アンブロジアーナ絵画館」は、17世紀に開館した美術館。

隣接する「アンブロジアーナ図書館」には、レオナルド・ダ・ヴィンチの「アトランティコ手稿」を所有していることで有名。

「絵画館」にも、レオナルドの「音楽家の肖像」とカラヴァッジョの「果物籠」をはじめとする傑作が揃っていて、美術好きには必見の美術館です。
とくにカラヴァッジョの「果物籠」は、イタリアのリラ紙幣10万リラ札にも描かれた静物画の傑作中の傑作。
日本語の説明もこちら にあります。

3-6. ミラノの教会で「美術」を見る

3-6. ミラノの教会で「美術」を見る

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ミラノの教会といえば、街の真ん中に威容を誇って建つ「ドゥオモ」。

しかし、そのほかにもミラノの宮廷で活躍していた芸術家たちが残した作品を所有する教会がたくさんあります。

(1) 知名度ナンバーワン レオナルドの「最後の晩餐」が残る「サンタ・マリア・デッレ・グラーツィエ教会」

(1) 知名度ナンバーワン レオナルドの「最後の晩餐」が残る「サンタ・マリア・デッレ・グラーツィエ教会」

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ミラノの教会、といえば真っ先に思い浮かぶのは、レオナルド・ダ・ヴィンチ作「最後の晩餐」が残る「サンタ・マリア・デッレ・グラーツィエ教会」。

奇跡的に保存されている「最後の晩餐」は、人気度も高いため予約が難しくなっています。
見学のためには予約は必須!

また、「最後の晩餐」だけではなく、「サンタ・マリア・デッレ・グラーツィエ教会」の建物自体も、ブラマンテの設計によるもので「ルネサンスの宝石」と呼ばれるほど美しいもの。
ぜひ教会も見学を。

(2) 2015年から公開開始 「レオナルド・ダ・ヴィンチの葡萄畑」

レオナルド・ダ・ヴィンチが、「最後の晩餐」制作の報酬の一部として受け取ったのではといわれる葡萄畑も、2年前に博物館として一般公開が始まりました。
「最後の晩餐」がある「サンタ・マリア・デッレ・グラーツィエ教会」からはすぐ。

トスカーナの田舎で育ったレオナルドは、葡萄栽培にも強い興味を持っていたのだとか。
「最後の晩餐」制作中も、この「葡萄畑」によく立ち寄っていたのではとは学者たちの言。
レオナルドの私生活をかいま見ることができるかも。

(3) レオナルドも影響を受けただまし絵が有名な「サンタ・マリア・プレッソ・サン・サティーロ教会」

レオナルド・ダ・ヴィンチも影響を受けたといわれるブラマンテのだまし絵が美しい教会、「サンタ・マリア・プレッソ・サン・サティーロ教会」でも、ルネサンスの息吹を感じることができます。

1478年に、ミラノの公爵ジャン・ガレアッツォ・スフォルツァによって建設された華麗な教会は、当時のミラノで活躍していた芸術家たちが集結して技を競ったのだとか。

(4) ミラノの「システィーナ礼拝堂」の別名をもつ「サン・マウリツィオ・アル・モナステロ・マッジョーレ教会」

「ミラノにおけるシスティーナ礼拝堂」と呼ばれるほど美しいフレスコ画が残るのは、「サン・マウリツィオ・アル・モナステロ・マッジョーレ教会」。
その見事な色彩と構図は、イタリアでは歴史や美術に関する書籍の表紙を飾るほど。
ミラノならではの、端正な色遣いや線が特徴のフレスコ画はその優美さにため息。

イタリアは汲めども尽きぬ魅力の国

イタリアは汲めども尽きぬ魅力の国

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第一回目の旅行は訳もわからずグループ旅行で参加し、イタリアの魅力に取り憑かれるかたも多いことでしょう。

その魅力は、風景、歴史、美術、食文化、モードと多岐にわたります。
また、日本と同じように、南から北へと細長く延びるイタリア半島は、各地ではっきりとした特徴があるのがさらに旅情を誘いますね。

訪れるたびに新しい「イタリア」を発見して、ますますその魅力にはまってください!

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