ローマ在住者が伝授!「スペイン広場」の観光ガイドと見どころ

「スペイン広場」を一躍有名にしたのは映画『ローマの休日』でした。オードリー・ヘップバーン扮するアン王女が、「スペイン階段」をジェラートを食べながらおりてくるシーンは、あまりにも有名。「スペイン広場」は、広場自体の美しさもさることながら、後方に「ボルゲーゼ公園」、前方には一流ブランドが並ぶコンドッティ通りがあり、見て楽しい買って楽しい食べて楽しい充実感満載の観光スポットです。

「スペイン広場」観光の前に知っておこう!

「スペイン広場」観光の前に知っておこう!

image by iStockphoto / 23233421

イタリアのローマにあるのに、どうして「スペイン広場」って呼ぶの?そう思われる方も多いでしょう。
「スペイン広場」についてさらっと読んでいきましょう。

世界遺産「スペイン広場」とは?

世界遺産「スペイン広場」とは?

image by iStockphoto

1980年に「ローマの歴史地区」は、ユネスコの世界遺産に登録されました。
「スペイン広場」周辺は、広場とバチカン所属の宮殿「プロパファンダ・フィーディ宮」とともに世界遺産として登録されています。
「スペイン広場」はおそらく、ローマで最も有名な広場といって過言ではないでしょう。

135段ある「スペイン階段」を上ったところにはフランス人のために建てられた「トリニタ・ディ・モンティ教会」、階段を下りたところには在パチカンスペイン大使館があり、国際的な重要度もあり。

階段の下にある「バルカッチャ」と呼ばれる舟の形の噴水は、イタリアン・バロックの至宝ジャン・ロレンツォ・ベルニーニが父のピエトロ・ベルニニと共作した作品。
「スペイン階段」とともに「スペイン広場」の名物になっていて、いつも観光客に囲まれています。

スペイン広場の住所・アクセスや営業時間など

名称 スペイン広場
名称(英語) Piazza di Spagna
住所 Piazza di Spagna, 00187 Roma
営業時間・開場時間 24時間
利用料金や入場料 無料
参考サイト http://www.turismoroma.it/cosa-fare/piazza-di-spagna
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

スペイン広場のスポットページ

「スペイン広場」はいつできたの?

「スペイン広場」はいつできたの?

image by iStockphoto

「スペイン広場」のシンボルである舟の噴水「バルカッチャ」がこの場所に置かれたのは、1629年頃のこと。
その頃には、階段の上にある「トリニタ・ディ・モンティ教会」は存在していました。

もう一つのシンボル、「スペイン階段」の完成は1725年。
当時の聖年を祝って、完成式が行われています。

「プロパガンダ・フィーデ宮殿」は1640年頃 ( 後に増築 ) に、スペイン大使館の建物は1647年頃に完成しており、17世紀から18世紀にかけて徐々に我々が目にする「スペイン広場」ができあがっていったことがわかりますね。

「スペイン広場」はローマ以外にもあるの?

「スペイン広場」はローマ以外にもあるの?

image by iStockphoto

実はあるんです。
ローマの「スペイン広場」が世界中で最も有名なことに変わりはありませんが、「スペイン広場」という地名は、チリ、ドミニカ共和国、グアム、フィリピン、ポルトガル、ルーマニア、アメリカのフロリダ、そしてその名の通りスペインにはマドリッドを初めとする9都市に存在しているのだとか。

イタリアでは、「ピアッツァ・ディ・スパーニャ」といい、「スペイン」のイタリア語は「スパーニャ」となりますが、スペイン語圏では「エスパーニャ」となります。
とくに、スペインのセヴィリアにある「スペイン広場」はその美しさで有名。
しかし、ローマの「スペイン広場」の知名度に勝る広場はないといってよいでしょう。








なぜ「スペイン」なの?名前の由来は?

なぜ「スペイン」なの?名前の由来は?

image by iStockphoto

イタリアにあるのに、なぜ「スペイン広場」なのでしょうか。

それはこの広場の一角に、「スペイン大使館」があるからです。
とはいってもこの大使館、「イタリアにおけるスペイン大使館」ではありません。
「バチカン市国」の「スペイン大使館」なのです。
「イタリアのスペイン大使館」は、もう少しテベレ川に近い瀟洒な宮殿内に。
どちらの建物にも、スペインの国旗が翻っていることに変わりはありませんが。

バチカン市国は世界で最も小さな国ですから、各国の大使館はバチカンの外にあることが多いのです。
バチカン市国の「日本大使館」も、イタリアの「日本大使館」とはまったく別の所にあるのをご存じでしたか。

1647年にスペインの大使館がこの広場に設置されるまでは、この辺りにはフランス人のための教会や建物が多く「フランス広場」であったのです。

観光の前に知っておきたい「スペイン広場」の歴史

観光の前に知っておきたい「スペイン広場」の歴史

image by iStockphoto

現在ではローマの中心にある「スペイン広場」ですが、1500年代はこの辺りは都市化が進んでおらず、貴族の宮殿が二つある以外は葡萄畑が広がっていたそうです。
この宮殿のひとつが、今も目にすることができる「プロパガンダ・フィーデ宮殿」。

「スペイン階段」を上ったところにあるゴシック様式の教会「トリニタ・ディ・モンティ」が建設されたのが1519年。
この教会は、ローマに居住するフランス人のための教会であったため、この辺りは「フランス広場」と呼ばれるようになりました。

1647年に、広場の一角にある宮殿が「スペイン大使館」となってから、「スペイン広場」と名前を変えたのです。

1725年に完成したのが「スペイン階段」。
広場から「トリニタ・ディ・モンティ教会」、さらに「ピンチョの丘」へと続く道路が整備されました。
「スペイン階段」は135段。
階段を設計したフランチェスコ・デ・サンクティスとアレッサンドロ・スペッキは、スペイン階段の頂上からまっすぐにテベレ川に続く道を想定したのだとか。
実際、地図で見るとスペイン階段からコンドッティ通りを抜けて、道はまっすぐテベレ川に向かっています。

19世紀にはこの広場に、「イギリス」の名前まで登場するように!イギリスロマン主義の詩人ジョン・キーツは、病気療養のためスペイン階段近くの家で過ごしました。
階段と向き合って右手に見えるのがキーツの家。
現在は、キーツとその友人で同じく詩人であったパーシー・ビッシュ・シェリーの記念館となっています。

緩やかな「スペイン階段」には、季節の花々が置かれて類を見ない美しさ。
典型的なバロック様式のこの階段は、これまでも何回か修復が行われていますが、2016年9月に完了した修復のスポンサーはローマに本店を置くブランド「ブルガリ」でした。

「スペイン広場」が出て来る映画

Amazon.co.jp: ローマの休日 (字幕版)を観る | Prime Video

Amazon.co.jp: ローマの休日 (字幕版)を観る | Prime Video

Amazonで見る

「スペイン広場」をこれほど有名にした映画、それがオードリー・ヘップバーン主演の『ローマの休日』ですね。
この階段を、宮殿を抜け出したアン王女がジェラートを片手に降りてくるシーンは誰もが一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

残念なことに2012年に制定された法律により、ローマの歴史地区内での飲食が禁止となりました。
オードリー・ヘップバーンを真似てスペイン階段でジェラートを食べると、最高で500ユーロ(およそ6万円)の罰金が科されますのでお気をつけください。

日本では紹介されていないかもしれませんが、イタリアの名優マルチェロ・マストロヤンニが出演した『スペイン階段の若き女性たち ( Le Ragazze di Piazza di Spagna ) 』なる映画もあります。
1952年に公開されたこの映画では、当時としては斬新な内容で、働く若い女性たちとその恋を描いており、今と変わらぬ「スペイン階段」の佇まいを映画で見ることができますよ。

次のページでは『「スペイン広場」に行くのは昼と夜どちらがいい?治安は?』を掲載!
次のページを読む >>