死海文書ってなに?2018年に終末戦争が起こり人類は終焉を迎えるって?

2020年の東京オリンピックに向かって歩み始めている日本ですが、イスラエル建国から70年の2018年に人類破滅の大戦争が勃発すると予言した文書があります。それが、死海文書です。北朝鮮のミサイル問題や憲法9条問題など、不安要素が色々ありちょっと不安に思ってしまいませんか?今回は、人類の終焉を予言する死海文書の謎に少しだけ迫ってみたいと思います。

バチカン法王庁も大慌てした死海文書

バチカン法王庁も大慌てした死海文書

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ヨルダンとイスラエルの国境線上にある、地球上で最も低い海抜マイナス420mに位置する、生物が棲まない不思議な塩湖として有名な死海。
ただ死海に入るだけで不思議と体が浮き上がり、読書だってできるんです。
ハリウッドセレブも美容のためにする、泥パックだって楽しめちゃいます。
絶世の美女クレオパトラが死海に訪れ、化粧品工場を造ったことでも有名ですね。

いえいえ、今回は美容や癒やし効果がある死海の魅力についてお話ししている場合ではないんです。
この死海の近くで見つかった文書を読んだ内容に恐れおののいた、バチカン(キリスト教の総本山)法王庁が公表を差し止めたといわれる死海文書についてのお話しでしたね。
この死海文書は、20世紀最大の考古学的発見といわれています。

死海文書の発見

死海文書の発見

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1947年に死海から北西にあるクムラン地域に住む、ベドウィンのターミレ族のムハンマド・エッ・ディーブという若い羊飼いの青年とその従妹が、ヒベルト・クムランと呼ばれる遺跡の岩山にある洞窟に入り込んでしまった子ヤギを中から出そうと石を投げたところ、陶器らしきものにあたった音がしました。

「なんだろう?」と洞窟の中に入ると、そこには高さ60cmほどの壺があったのです。
中を覗くと、ナント!巻物があるではないでしょうか。
そうです。
これが、死海文書でした。
でも羊飼いが見つけたというのは、あくまでも逸話で、諸説があります。
でも、死海文書というものが、見つかっているのは現実です。

850巻きもあった死海文書

850巻きもあった死海文書

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死海文書は1巻だけではありません。
この後、1947~1956年の間に同じくクムランの近くにある11の洞窟から、死海文書が次々に発見されました。
ヘブライ語で書かれた聖書の断片も含んでおり、約850巻もの文章が発見されました。
銅板に書かれたものがひとつと、ほとんど羊皮紙巻物に書かれたものでした。
先ほどヘブライ語といいましたが、他にもギリシャ語やアラミック語で書かれたものも発見されています。

死海文書は、ダマスコ教団と密接に関係するクムラン教徒が、紀元前2世紀~紀元後1世紀の間に書いたといわれています。
彼らは、ユダヤ教内のエッセネ派系の宗教共同体で、倫理的傾向と終末論的黙示思想を持っていたようです。
クムラン教団の戒律なども書かれているとか。
希望を未来に向け、救いをもたらすメシアの先駆者だったと伝わっています。
このクムラン教徒は、紀元前2世紀~紀元後68年まで、クムランの洞窟に住んで修道的な共同生活を送っていました。
2000年以上も前に書かれた予言ってどんなものなんでしょうね。

死海文書の解明のはじまり

死海文書の解明のはじまり

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羊飼いが発見した7つの巻物のうち『イザヤ書』や『ハバクク書注解』、『共同体の規則』、『外典創世記』の4巻は、その年の3月にエルサレムにある聖マルコ修道院の院長でシリア正教会の大主教アタナシウス・イェシュア・サミュエルに渡りました。
彼は、現在の価値で約100ドルにあたる、24パレスチナポンドで買い取りました。

『戦いの書』、『感謝の詩篇』と『イザヤ書』の断片 の3巻については、死海文書の発見を知ったヘブライ大学考古学教授エレアザル・スケーニクとビンヤミン・マザールが買い取りました。
彼らは、アラブ人地区のベツレヘムという危険な地域にあった残りの3巻を、現地に出向き命がけで購入したのです。
スケーニクはアタナシウスが持っている4巻の文書を購入しようと接触しましたが、叶いませんでした。
後にアタナシウスは4巻の文書を売りたいと、1954年6月1日のウォール・ストリート・ジャーナル紙に広告を出したのです。
イスラエル政府の意を受けたマザール教授とスケーニクの息子イガエル・ヤディンが匿名で買い取り、7巻が全て揃いました。

死海文書は旧約・新約聖書の源流だった?

死海文書は旧約・新約聖書の源流だった?

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アタナシウスはアメリカにあるオリエント学研究所のトレヴァーに4巻の文書の解明を依頼します。
トレヴァーは1898年にエジプトで発見された、紀元前1世紀のモーセ五書に酷似しているとの報告をしました。
旧約・新約聖書は、この死海文書を手本に書いている部分が多いとか。
死海文書の中には、キリスト教のイエスらしい人物を、「義の教師」と称した人物で描いています。
特に、新約聖書は、「義の教師」の言葉が再三登場しているようです。

「死海周辺で古代の写本発見」との第一報は、1948年4月にトレヴァーとスケーニクが世界に向けて発信しました。
旧約聖書を1000年も遡る最古の写本の存在は、世界に衝撃を与えたことでしょうね!実は、キリストがまだ生まれていないころに書かれた死海文書には、キリスト教発祥の謎が隠されているといわれており、ユダヤ教を知る上でも貴重な存在といわれていますが、いまだに解明されていません。

光の子と闇の子の戦い

光の子と闇の子の戦い

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死海文書の『戦いの書』の一編に書いてあり、2018年の人類が終焉を迎えると予言しています。
ユダヤ民族の全民衆とそれを囲む他民族が戦争をはじめるといったものです。
死海文書の中では「ひとつになった光の子(ユダヤ民族)と闇の子(ユダヤ民族に対する民族)の最後の戦いが起き、世界は破滅へと向かう」と、いった内容で記されています。

ユダヤがひとつになった70年後に終末戦争が起こると予言しているのです。
ユダヤがひとつになった=1948年のイスラエルの建国ということになると、2018年が70年後となります。
40年戦争が起こるということも記されています。
その内容は、5年の前哨戦と6年の準備期間の後、29年間の戦争が起こってしまい、世界が終末を迎えるというんです。

『戦いの書』に記されたことが実際に起こっている

『戦いの書』に記されたことが実際に起こっている

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2018年が終末だとすると、40年前には何が起こっていたでしょうか?約40年前の1978年には、アフガン侵攻で、ソ連に抗戦した義勇兵の組織が結成されました。
これが国際テロ組織の「アルカイダ」へと発展しています。
5年後の1983年には、ベイルート・アメリカ海兵隊兵舎爆破事件が起こりました。
アメリカが中東問題に介入するきっかけとなった事件です。

この6年後には、ビンラディンがアルカイダの指導者に就任しています。
ここから、9.11などアメリカ同時多発テロ事件も起こり、世界中を巻き込む紛争へと発展しているのです。
これを見ると、どんどん予言に近づいているようで恐ろしくなりませんか?

ピーターラビット

Writer:

世界遺産ブームをきっかけに歴史に目覚めてから、国や城、庭園などの成り立ちに魅了された主婦です。何だろう?と思ったことを調べて、皆さんにお伝えすることで気持ちを共有できたら幸せだな~と感じながら仕事をしています。ちょっとマニアックな歴史記事ですが、軽い気持ちで触れてみてくださいね!

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