中世から続く宗教都市として今も賑わう、スペインの歴史的城壁都市クエンカ

wondertripでは世界の絶景を紹介していますが、歴史地区や古代都市などの絶景スポットは、その歴史を少しでも知ることでより観光が楽しめます。今にも残る世界遺産のストーリーは、知識欲も刺激されますね。本日はスペインの歴史的城壁都市「クエンカ」をご紹介します。

歴史的城壁都市「クエンカ」ってこんなところ

Historic Walled Town of Cuencaの住所・アクセスや営業時間など

名称 Historic Walled Town of Cuenca
住所 Cuenca,Spain
営業時間・開場時間 24時間
利用料金や入場料 施設による
参考サイト http://www.cuenca.es/portal/lang__es-ES/tabid__25123/default.aspx
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

Historic Walled Town of Cuencaのスポットページ

断崖の上に建つ「魔法にかけられた都市」

歴史的城壁都市クエンカは、スペイン中央部のカスティーリャ=ラ・マンチャ州クエンカ県の県都で、首都マドリードから150kmほど東に位置しています。

クエンカは、南北に流れるフカル川と東からフカル川に流れ込むウエカル川とに浸食されてできあがった標高約1000mの石灰岩の断崖と、そこにへばりつくようにひしめきあって建っている建築物の景観が有名で、「魔法にかけられた都市」とも呼ばれています。

クエンカの街をはじめに造ったのはイスラムの人々でした。
9世紀当時、クエンカのあるイベリア半島はイスラム教勢力とキリスト教勢力のせめぎあいの場所でした。
イスラムの王朝である後ウマイヤ朝が首都コルドバの防衛のために、三方を川で囲まれた断崖に要塞を築いたのがクエンカの始まりです。







イスラム教とキリスト教の混じりあう街

要塞として築かれたクエンカでしたが、イスラム教のモスクなども建設され徐々に都市として発展していきます。
そんなクエンカの歴史が大きく動いたのは12世紀のことでした。

「レコンキスタ」と呼ばれるキリスト教徒の国土回復運動を進めていたカスティーリャ王国のアルフォンソ8世が、1177年に9か月の籠城戦でクエンカの要塞を攻略します。

それ以来クエンカはキリスト教化が進みます。
司教座が置かれたため急速に人口が増え、崖上での生活が狭くなると、人々は崖下に新しい市街地を作ります。
崖上の要塞だった場所には宗教建築物が建てられることになります。

中世を通じて織物工業で繁栄したクエンカでしたが、大航海時代を迎えると経済的には衰退期に入ります。
人口も最盛期には16000人だったのが4000人ほどまで落ち込みました。
しかし、宗教的な面では地域の主要都市としてなおも繁栄し、それが現在にもつながっています。

天空の宗教都市として

クエンカの街は南北に1km、東西に300mほどの狭い崖上の土地です。
キリスト教の司教座が置かれた後、そこに小さいながらも個性的な建物が林立します。

12世紀にゴシック様式で建築が始まりいまだ未完成のクエンカ大聖堂のほか、鐘楼の美しいエル・サルバドル聖堂、サン・ミゲル聖堂、サン・ペドロ聖堂、ペトラス修道院、その隣の司教館、現在はホテルとなっている旧サン・パブロ修道院など、主要なものを上げるだけでも両手の指では足りなくなりそうです。

次のページでは『クエンカのシンボル「宙吊りの家」』を掲載!
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