今日ではEUの首都。二度の世界大戦で二度とも侵略された中立国、ベルギー王国の歴史

wondertripでは世界の絶景を紹介していますが、歴史地区や古代都市などの絶景スポットは、その歴史を少しでも知ることでより観光が楽しめます。今にも残る世界遺産のストーリーは、知識欲も刺激されますね。本日はヨーロッパの中枢地区ベルギーの歴史をご紹介します。

ベルギーってこんなところ

二度の世界大戦で二度とも侵略された中立国・ベルギー王国の歴史

ベルギーは、ヨーロッパ大陸の一部として常に周辺大国の影響を受けてきました。
紀元前6世紀頃にはケルト人が移住し、火葬文化と鉄器がもたらされ、紀元前51年にはガリア・ベルギカとしてローマ帝国の属州になりました。
紀元後3世紀になると北部ではゲルマン人が定着し始め次第にオランダ語が優勢に、南部ではフランス語が優勢になりました。

481年にはサリ族の王がキリスト教に改宗し、広大なフランク王国を建国しました。
その後しばらく内部抗争を繰り返し、800年になるとカール大帝が西ローマ皇帝として広大な地域を支配しました。
それから再度分裂して地主・司教・領主を中心とする封建国家が分立し、都市の中には領主に金銭を支払って自治権を獲得するところもでてきました。

15世紀頃にはこの地方を統治していた封建国家ブルゴーニュ公国がなくなり、ハプスブルク家のスペイン領となりました。
1568年にはプロテスタントを弾圧するスペイン王にこの地方が反乱を起こし、オランダは1648年にようやく独立を果たしましたが、カトリック教徒の多いベルギーはスペイン領にとどまりました。

その後1797年にナポレオンによって一時フランスに併合されましたが、1815年オランダと一緒にネーデルランド連合王国として独立しました。
そして永世中立国となる条件で1839年にベルギー王国として独立を果たしましたが、二度の世界大戦で二度ともドイツ軍によって占領されました。
第二次世界大戦後、ベルギーはヨーロッパ統合の中心的役割を果たし、欧州連合の首都的な役割をになっています。







欧州連合の本部がある国際都市ブリュッセル

ベルギー王国は人口、面積ともほぼ日本の十二分の一の規模ですが、首都ブリュッセルにはEU(欧州連合)の本部が置かれ、ヨーロッパの通信・金融・経済などの中枢機能があります。
国内はフラマン(オランダ)語地区の人口が約60%、ワロン(フランス)語地区の人口が約40%と分かれて対立が続いたため、現在ではそれぞれの言語を主とする地区の連邦制の政治体制となっています。

そのため子供の頃から数か国語を話せる教育を受けている人も多く、日本人からみるとうらやましい限りですが、国際都市にふさわしい環境だと思います。
首都ブリュッセルでは、フラマン語とワロン語両方が公用語とされ、駅名、看板なども両方併記が義務づけられています。
また旧植民地周辺やEU各国から人々が流入し、多様な文化がはぐくまれています。

マンガ文化

世界中で読まれたマンガのタンタンシリーズが生まれたこの地区には、マンガ博物館、壁画、少し足を伸ばすとエルジェミュージアムなどがあります。

アールヌーヴォーとアールデコの建築群

アールヌーヴォーは19世紀末にヨーロッパで開花した新芸術運動で、鉄やガラスなどの新素材を使い、自由な曲線と組み合わせた建物群が多く見られます。
一方1930年頃になると幾何学模様を使ったアールデコ建築が盛んになり、代表的なものとしてブリュッセル中央駅があります。
次のページでは『中世のたたずまいをそのまま残すブリュージュ歴史地区』を掲載!
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