ちょっと意外!同時期に発展した自動車と映画ってどんな歴史を持っているの?

紆余曲折があるも、ガソリン車とハリウッド映画って同時期にお目見えしたものです。しかも20世紀に入ってから出来たものです。なんだかもっと古くからあったもののように思えて、少し意外と思いませんか?今回は、自動車とハリウッド映画の歴史についてご紹介しますね。

自動車の始まり

自動車の始まり

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自動車が誕生したのは1769年のこと。
ニコラ・ジョセフ・キュニョーがフランスで、蒸気で走る自動車を発明した時です。
といっても、スピードは10km以下という、歩いた方が早いかもというようなものでした。
しかも、試験走行中にハンドルを切り損ねて壁に激突、世界で初めて自動車事故を起こしたのもこの車でした。
笑っちゃいますね。

その後、ワットが蒸気自動車を発展させました。
それどころか、現在主流になりつつある電気自動車ですが、歴史はガソリン車よりも古いんです。
1777年に電池が、1823年にモーターが発明されており、1873年には驚くことにイギリスで R.ダビッドソンにより電気式四輪トラックが実用化されました。
1899年にジャメ・コンタント号が105.9km/hの記録を確立しています。
結構凄かったんですね。

ガソリン車の誕生

ガソリン車の誕生

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ガソリン車は1885年頃に誕生しました。
ゴットリープ・ダイムラーがエンジンの開発に成功しました。
でもこの頃は、木製の二輪車にエンジンを載せたものを作り、翌年には四輪車を開発しました。
同じころに、三輪の自動車も作られています。
こちらは、カール・ベンツで、2人ともドイツ人です。
さすが、自動車のパイオニアとして有名なドイツですね。
でも、ダイムラーもベンツも同会社ですが…。

といっても、まだまだ、蒸気自動車が主流の時代でした。
1900年に水星のごとく現れたのが、フランスのド・ディオン・ブートンです。
しかも、1900年1月~1901年4月の間に1,500台を売ってしまったというから驚きますね。
自動車産業でリードを奪ったのはフランスでした。

アメリカでの自動車の始まり

アメリカでの自動車の始まり

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一方広大な敷地を持つアメリカ大陸では、絶対に車って必要不可欠だと思いませんか?その通りだったんです。
ヨーロッパ諸国では貴族の趣味としての高級車が発展しましたが、アメリカでは人々が生活の手段として使う車が必要でした。

ここで登場したのが、1901年の「オールズモビル・カーブドダッシュ」です。
1901年には425台、翌年には2500台もの車が製造されています。
だってアメリカを象徴する産業といえば車ですもんね。
ここからの躍進が凄かったんです。
1903年にはアイルランド移民2世のアメリカ人のヘンリー・フォードが、大衆向けの車を作ることを念頭に「フォード・モーター」を設立しました。

映画の都「ハリウッド」の始まり

映画の都「ハリウッド」の始まり

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自動車のことばかりお話ししてしまいましたが、ここでハリウッドの登場です。
このハリウッドが、映画の聖地となるべくして選ばれたのは、年間降水量が少ないという気象条件のよさからでした。
雨が降ったら、映画のロケなんてできませんものね。
これが、決定打だったんです。

決まると早いもので、映画の撮影所、オープンセットが作られました。
それと同時に、映画スターたちの邸宅が建ち並び、これ前に見たこともないような映画の聖地が完成したのです。







新しい形で造りだされる自動車たち

新しい形で造りだされる自動車たち

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今では、当たり前となっている流れ作業ですが、これまで1台1台作られていた自動車業界では画期的なことでした。
1913年にフォードが史上初の「組み立てライン方式」を完成させたんです。
しかも、このシステムを使えば1日1000台の車を製造できました。
1908年から「フォードT型車」という大衆車に狙いを定め、大量に生産したのです。

これは大成功でした。
奇しくも生産終了となった1927年までには、1500万7033台もの車がここで作られています。
しかも、価格は大量生産したことが功を奏し、1台850ドルだったものが最終的には、1台290ドルにまで値下がりしたのです。
それはそうですよね。
広すぎるアメリカって車がないと何にもできそうもないですもんね。

大衆化に成功した理由の一つは、スターターだった

大衆化に成功した理由の一つは、スターターだった

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でも、一つ問題がありました。
エンジンのスタートです。
クランクハンドルを思いっきり回さなければ、エンジンが掛からなかったので、女性や老人ではエンジンすら始動することができませんでした。
男性でも、ハンドルの逆回転などで、骨折する人や死亡者まで出たという恐ろしいものでした。
1912年にキャデラックに採用された、セルフ・スターターの発明が車人気に火を付けました。
やっぱり車って、安心・安全に乗りたいものですよね。

1920年代になっては、3世帯に2台の割合で普及した自動車のお陰で、道路建設も積極的に行われるようになり、都市の郊外に住宅ができるようになり住む場所も変わってきました。

ハリウッドの黄金期

ハリウッドの黄金期

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1920年代には500本を超す映画が作られました。
西部劇からスペクタクルなもの、恋愛ものからコミカルなものまでとジャンルは様々でした。
しかも、アメリカだけで楽しむのではなく、1920~1930年代の黄金期に作られた映画は、海外にも輸出されました。
もちろん、チャールズ・チャップリンの映画もどんどん作られ、海外へ輸出されました。
もちろん車の映画もたくさん撮っています。
でも、この組み立てライン方式が、チャップリン映画の『モダン・タイムス』などで、諷刺されたりもしました。
人間を機械の一部とする、非人道的な扱いの象徴として皮肉られたのです。

まだ、映画業界にアクションというジャンルがない時代には、コメディーがアクションの地位を占めていました。
バスター・キートンをはじめとするコメディアンが、カーアクション映画に取り組んだのです。
1919年にはウォーレス・リード主演の「疾風の如くに」という、自動車がメインの映画も作られています。
この頃のハリウッド映画に使われていた車は、T型フォードでした。

次のページでは『サイレント映画と共に育ったT型フォード』を掲載!
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