ローマ在住者が伝授!「フォロ・ロマーノ」の観光完璧ガイド

年間、600万人の観光客がやって来る「フォロ・ロマーノ」。「コロッセオ」や「カンピドーリオの丘」、「パラティーノの丘」と並んで、古代ローマ遺跡では最も人気の高いスポットです。1980年に、「ローマ歴史地区」の一部として世界遺産にも登録された「フォロ・ロマーノ」。紀元前にまでさかのぼる「フォロ・ロマーノ」の歴史を見ていきましょう。

「フォロ・ロマーノ」の歴史

「フォロ・ロマーノ」の歴史

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「フォロ・ロマーノ」というイタリア語で言われても、ピンと来ないのが実情。
その意味は?歴史は?「フォロ・ロマーノ」見学の前に、ざっとおさらいをしてみましょう。

「フォロ・ロマーノ」とはどんな意味?

「フォロ・ロマーノ」とはどんな意味?

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「フォロ・ロマーノ」はイタリア語、古代ローマの公用語であるラテン語では「フォルム・ロマヌム」という名称です。
「ローマの公共広場」という意味で、このあたりが古代ローマ時代の街の中心であったことを示しています。

実際、「フォロ・ロマーノ」には、政治の中枢である「元老院」、商業の中心である「商取引の市場」、法の中心である「裁判所」などがあり、市民集会もよく開かれていたそうです。

「フォロ・ロマーノ」はいつごろできたの?

「フォロ・ロマーノ」はいつごろできたの?

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「フォロ・ロマーノ」があるあたりは、古代は湿地帯で人が住みにくい場所でした。
そこに人が集まり始めたのは、紀元前10世紀から紀元前7世紀頃といわれています。

ロムルスによるローマ建国は紀元前753年、紀元前6世紀には「カンピドーリオの丘」や「パラティーノの丘」に挟まれた「フォロ・ロマーノ」のあたりの整備が本格的に始まったもよう。

また、ローマ建国まもなくの紛争の舞台にもなりました。
ローマ建国当時、ローマ人には女性が不足していたため、同盟相手のサビーニ人の女性を強奪、怒ったサビーニ人とローマ人の闘争が「フォロ・ロマーノ」周辺で展開したこともあったようです。

紀元前6世紀には、「フォロ・ロマーノ」の辺りに下水溝が整備され、道も凝灰岩で舗装がされ、政治や商業の中心となる広場が作られるように。
また、現在まで残る「ヴィア・サクラ(聖なる道の意)」も起源は紀元前6世紀。

やがて、王政ローマの特徴であった「政治集会」が「フォロ・ロマーノ」で開催されるようになります。

また、ローマが共和制に移行する紀元前5世紀には、「フォロ・ロマーノ」内にローマ人の神たちに捧げる神殿が次々に建設されます。

紀元前210年、「フォロ・ロマーノ」を大規模な火事が襲い、神殿や牢獄、数々の宮殿も焼失。

独裁者と呼ばれたスッラにより、カンピドーリオのある西側から再整備が進められ、その後ユリウス・カエサル、初代皇帝アウグストゥスにより「フォロ・ロマーノ」は完成。
その後も、歴代の皇帝たちが増築改築修復を繰り返します。

西ローマ帝国が滅亡すると、「フォロ・ロマーノ」は放置され、ルネサンスの時代には数々の宮殿建設の資材として使用される運命に。

20世紀の前半には、ムッソリーニによって「フォーリ・インペリアーリ通り」が敷設され、「フォロ・ロマーノ」は北と南に分断されることになりました。

「フォロ・ロマーノ」へのアクセス、チケット購入方法は?

いざ「フォロ・ロマーノ」を見学、となると気になるのはアクセス方法や切符の買い方。
時間を無駄にしないように、さらっとおさらいです。

「フォロ・ロマーノ」へのアクセスと料金

「フォロ・ロマーノ」に行くのに最もわかりやすいのは、地下鉄B線「コロッセオ」駅で下車すること。

駅を出ると、目の前に「コロッセオ」がそびえています。

駅から右にまっすぐ伸びている道が「フォーリ・インペリアーリ通り」。
この通り沿いに、「フォロ・ロマーノ」入口があります。

そのほかバスは、

75番、81番、673番、175番、204番

トラムは3番が、「コロッセオ」前の停留所で停車します。

「フォロ・ロマーノ」入場料は12ユーロ。

「コロッセオ」「フォロ・ロマーノ」「パラティーノ」の共通券で、2日間有効です。

「コロッセオ」の切符売り場はかなり混み合っていますが、「フォロ・ロマーノ」と「パラティーノ」はそれほど待たずに切符は購入可。

しかし心配な方は、オンライン予約がおすすめ。

入場料12ユーロに予約料2ユーロが加算されます。

また、毎月第一日曜日は入場料が無料。

混み合う「コロッセオ」は無理でも、敷地が広い「フォロ・ロマーノ」と「パラティーノ」は入場料無料でもゆっくり見学できるかもしれませんよ。







「フォロ・ロマーノ」の見学時間

「フォロ・ロマーノ」の見学時間

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「フォロ・ロマーノ」は、屋根があるところが少なく、雨の日や真夏日は見学が困難です。

見学時間も季節によって変わりますので、ご注意ください。

開場時間

1月2日-2月15日  8:30-16:30

2月16日-3月15日 8:30-17:00

3月16日から3月の最終土曜日 8:30-17:30

(3月の最終末はイタリアは夏時間に変わりますのでご注意ください)

3月の最終日曜日から8月31日 8:30-19:15

9月1日-9月30日  8:30-19:00

10月最終日曜日から12月31日  8:30-16:30

フォロ・ロマーノの住所・アクセスや営業時間など

名称 フォロ・ロマーノ
名称(英語) Foro Romano
住所 Via della Salara Vecchia, 5/6, Roma
営業時間・開場時間 8:30-19:15(3/25-8/31), 8:30-17:00(2/16-3/15), 8:30-19:00(9/1-9/30), 8:30-18:30(10/1-10/27), 8:30-16:30(10/28-2/15)
利用料金や入場料 一般12ユーロ(コロッセオ,パラティーノとの共通券)
参考サイト http://www.coopculture.it/en/ticket.cfm?office=Foro%20Romano%20e%20Palatino&id=4
最新情報は必ずリンク先をご確認ください。

フォロ・ロマーノのスポットページ

「フォロ・ロマーノ」について知ろう

「フォロ・ロマーノ」について知ろう

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ただ漫然と遺跡を見ていてもつまらない。
どんな建物があり、なにに使われていたのか、「フォロ・ロマーノ」を勉強してみましょう。

「フォロ・ロマーノ」内にはどんな建物や施設があったの?

「フォロ・ロマーノ」内にはどんな建物や施設があったの?

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古代ローマの技術力を実感できるさまざまな建物の遺跡を、見学順路に沿って見ていきましょう。
見学時間は、最短でも1時間は見ておくのが無難です。

#1 「アントニヌス・ピウスとファウスティナの神殿」

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「フォーリ・インペリアーリ通り」の入口からはいってまず目に入ってくるのが、古代の神殿と中世の教会が一体化したような「アントニヌス・ピウスとファウスティナの神殿」。

アントニヌス・ピウスは、五賢帝の4番目の皇帝で、「ピウス(慈悲深い」」というあだ名がついていることでもわかるように、大変紳士的な皇帝でした。
妻のファウスティナとは非常に仲が良く、140年にファウスティナが亡くなるとアントニヌス・ピウスは大変悲しみ、彼女に捧げる神殿を建設します。

高さが17メートルもある円柱が特徴のこの神殿に、161年に亡くなった夫のアントニヌス・ピウスも祀られました。

7世紀から11世紀にかけて、この神殿はキリスト教の教会となります。

「サン・ロレンツォ・イン・ミランダ・ダル・フォーロ教会」と名づけられているのは、聖人のロレンツォがここで殉教したという伝説があるからだそうです。

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