新・世界七不思議のひとつ。時が止まった街『ぺトラ』

2000年以上前に、岩壁をこつこつと削って人々が作り上げた町。一時期は交易の中心地として栄えながら、歴史のある地点から忘れ去られた都市となりました。ここではそんな、謎めいた古代都市、ヨルダンのペトラについてご紹介します。

ペトラ(Petra)

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ペトラは死海から約80km南に位置する、ヨルダンにある遺跡です。

ペトラ(Petra)

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ペトラとは、ギリシャ語で「崖」を意味します。その名の通り、遺跡は切り立った岩壁を削り取って造られています。いまだに多くの謎が残されていますが、2000 年以上前にこの地に定住したアラブ人の一族ナバテア人が建立した都市であったと考えられています。

ペトラ(Petra)

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この地は西にガザ、北にダマスカスを抱え、紅海にも近いという立地の良さから、中国、インド、アラビア南部とエジプト、シリア、ギリシャ、ローマを結ぶ交易都市として栄えました。多くの絹や香辛料などがこの大都市を潤していたと言われています。

ペトラ(Petra)

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2世紀にローマの属州に下るとしだいに街は衰退し、その後十字軍が要塞を築いた時期もありましたがそれもほどなく崩壊。19世紀初頭にスイスの冒険家によって世界に発表されるまで、ここは「忘れ去られた都市」となっていました。

ペトラ(Petra)

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ペトラ遺跡には「シク」と呼ばれる狭い通路を徒歩、もしくは馬か馬車で入ります。両側にそびえ立つ、高さ約80mの絶壁の間を1km以上進み、シクの出口に到達すると見えてくるのがエルカズネ(宝物殿)です。

ペトラ(Petra)

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エルカズネはナバテア人の偉大な王の墳墓として1世紀初頭に造られたもの。幅30m、高さ43mの正面は荘厳で、古代の人々の技術力の高さにただただ驚かされます。

ペトラ(Petra)

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エルカズネの他にも3000人収納の劇場や修道院など多くの建造物が見つかっているペトラ。それでもいまだに都市全体の数パーセントしか発掘されていないというのだから驚きです。この先も数々の歴史的発見がなされていくであろう、中東を代表する世界遺産です。

ペトラ(Petra)への行き方


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日本からヨルダンまでの直行便はないので、アジア主要空港もしくは中東、ヨーロッパ経由となります。乗り継ぎ時間を含めず、約15?18時間ほどのフライトになります。
ペトラ遺跡からいちばん近い村、ワディ・ムーサまでは首都アンマンのワヘダットからバスで3時間強です。