モスクがそのまま博物館になった!イスタンブールの「カーリエ博物館」


淡い繊細な色使いが美しい

淡い繊細な色使いが美しい

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中央ドームの入り口上部には、福音書を手にしたキリストにコーラ修道院の模型を差し出しているテオドール・メトキテスが描かれています。
中央ドームは上から差し込む光がとても明るく、少ない壁画の中ではマリアの最後を描いた大きなモザイク画が特に見ごたえがあります。
横たわった聖母マリアのまわりに使徒たちが集まり、中央には黄金に輝くキリストが赤子を抱いています。
この赤子はマリアの生まれ変わりともされています。
中央ドームにはほかに、対になった聖母子像とキリストのモザイク画があります。

天井から壁、床まで見どころが満載

天井から壁、床まで見どころが満載

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南側小礼拝堂には2つのフレスコ画が描かれています。
1つは「復活」で、イエスが左右の棺からアダムとイブの手を引っ張って救い出す場面で、右に使徒たちが、左には聖者たちが並んでその様子を見守っています。
もう1つは「最後の審判」で、中央に座するキリストの右に聖母マリア、左に洗礼者ヨハネ、そして預言者たちがいます。
下の方では地獄に落ちていく罪人たちと、救われる人たちが描かれています。
この小礼拝堂はメトキテスが葬儀用のチャペルとして増築したものです。

再建に私財を投じたメトキテスが埋葬された

再建に私財を投じたメトキテスが埋葬された

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皇帝アンドロニコスに可愛がられていたメトキテスですが、皇帝の孫であるアンドロニコス3世がアンドロニコス2世を追放して即位したため、突然状況が変化しました。
前皇帝の側近たちは全員宮廷を追われ、メトキテスも財産を没収されて牢獄に送られました。
晩年になって釈放された彼は、このコーラ修道院で静かに暮らしました。
1331年に没したとき、自分が建てた小礼拝堂に埋葬されました。


木立の中の素朴な博物館

ひとつひとつをじっくり鑑賞するにはちょうど良い大きさの博物館です。
天井が低くひとつひとつの壁画をじっくりと鑑賞することができる博物館で、壁画に描かれたキリストの顔には人間的な表情が見られます。
周辺の街並みも古く趣があり、レストランや土産物屋さんもあるので、ゆっくりと街を散策してみるのもいいかもしれません。
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