【在住者発信】カリフォルニアで話題のチェリー狩り「CHERRY PICKING」

カリフォルニア州は、ブドウやオレンジなど多種のフルーツが豊富に実り、一年を通してフルーツ狩りが楽しめますが、中でもチェリー狩りの人気は格別です。5月になるとカリフォルニアの人々はチェリーの実り具合が気になり始め、チェリー狩りシーズンの開始を楽しみに待ち望みます。現地より、カリフォルニアン・ライフが垣間見える、”CHERRY PICKING (チェリー狩り)” を紹介します。


アメリカ人はチェリーが大好き

アメリカ人はチェリーが大好き
アメリカでは、チェリーの季節になるとスーパーマーケットで見かける大量のチェリーの光景はもちろんのこと、一年を通して生活の中にチェリーがあふれています。

チェリーパイは、アップルパイに並んで大人気ですし、ドリンクやアイスクリームの飾りと言えば瓶詰のチェリー。
そしてチェリー味(Cherry Flavor)といえば、キャンディやアイスクリームのみならず、風邪薬やコーラ(Cherry Coke)まで発売されていて、アメリカ人は、チェリー味で育ったといっても過言ではありません。

なぜカリフォルニアでチェリー狩りが人気なの?

なぜカリフォルニアでチェリー狩りが人気なの?
アメリカ人のチェリー好きに加えて、カリフォルニアでのチェリー狩りの大人気には、他にも要因があります。

まずは、チェリーシーズンが、さわやかな初夏であること。
フルーツ農園があるカリフォルニア内陸部では、夏は猛暑になりますが、チェリーシーズンの5月中旬から6月にかけては、暑さも柔らかく、屋外活動には最適の季節です。

二つ目は、アクセスのしやすさ。
南部のロサンゼルスエリアからならレオナバレー(Leona Valley)、北部のベイエリアからならブレントウッド(Brentwood)やギルロイ(Gilroy)というように、どの大都市からでも車で2時間以内で気軽に出かけられるのは、大きな魅力です。

週末に楽しいイベントをたくさん盛り込みたいカリフォルニアの人々ですから、さわやかな季節に、「夕方からのパーティの前に、ちょっとチェリー狩りへ」というのが、明るくハッピーなカリフォルニア流です。

チェリーピッキングは、入場無料で味見し放題

チェリーピッキングは、入場無料で味見し放題
チェリーピッキングは、どこの農園でも入場料が無料で、時間も無制限。
入り口で配られるバケツを手に木々の間を歩き始めると、まもなく鮮やかに色づいたチェリーが目に飛び込んできます。
見事に実っているチェリーと対面するときには、誰もが思わず感嘆の声をあげてしまいます。

好きなだけ味見をして良いので、時間をかけて、食べたいだけ味見ができる、つまり「食べ放題」です。

カリフォルニアの眩しい空の下、広いチェリー農園を思いのまま散策し、新鮮で甘いチェリー次から次へと食べられるのは、至福の時。
身体も心も癒されます。

「ビング」は、日本でもお馴染みのチェリー

「ビング」は、日本でもお馴染みのチェリー
カリフォルニア産チェリーの中で最も多く生産され代表的なのが「ビング(Bing)」。
日本に輸出されているチェリーの90%がビングです。
大粒で果皮が赤黒く、味も濃厚で、固めの果肉が特徴で日持ちが良いので、持ち帰り用にも最適です。
ビングは、カリフォルニアでも大人気ですが、チェリー農園で出会えるのは、ビングだけではありません。

こんなチェリーにも出会える

こんなチェリーにも出会える
ビングと共にカリフォルニアの代表的チェリーを誇るのが「レイ二ア(Rainier)」で、日本のサクランボのように果皮が黄色~オレンジ色です。
粒が大きくて糖度が高いのはビングと同様ですが、柔らかい果肉や優しい味がビングよりも好きという人も少なくありません。

他にも、ビングに似た赤紫色で大粒の「ティートン(Tieton)」や、鮮赤色で張りのある大粒の「ユタ・ジャイアンツ(Utah Giants)」など、新種に出会える農園も数多くあります。
味比べをしながらチェリーの種類を批評し、詳しくなれるのも楽しみの一つです。

自分で収穫したチェリーの購入方法

新鮮なチェリーの味を心行くまで楽しみ、持ち帰り用のチェリーを収穫したら、バケツを持って出口近くの量り売りの列に並び、重さに従って代金を現金で支払います。
2015年に訪れた農園では、1ポンド(約450g) 当たり$3.50で、大きなバケツ一杯分で40ドル前後です。
価格はスーパーマーケットより安いですし、お腹の中に入ったチェリーの量や楽しめた時間を思えば、お買い得です。

購入する量は全く自由で、ほんの少しだけの人、大量に買っている人、いろいろです。
購入時にチェリーを茶色の紙袋に入れてもらえるので、そのまま車のトランクに入れる人もいれば、クーラーボックスに入れて大切に持ち帰る人もいます。
カリフォルニアンたちは、「こうしなければならない」とか、「こうだと恥ずかしい」などといった「こだわり」が全くなく、自分流に人生を楽しんでいるのです。

余韻も楽しいチェリー狩り、そしてまた来年

眩しい太陽の下で、都市での忙しい毎日をしばし離れてチェリー狩りを楽しみ、心身ともにリフレッシュした後は、チェリー農園で撮影した写真を見ながら、持ち帰った新鮮なチェリーをあらためて味わいます。

チェリーシーズンを待ち望むことから始まって、現地ではもちろんのこと、行った後も楽しいカリフォルニアのチェリー狩り。
これからも根強い人気が高まっていくことは間違いありません。

今年も来年も、その次も、カリフォルニアに美味しいチェリーがたくさん実りますように!

photo by iStock
Emi O.

Writer:

カリフォルニア州在住9年。家族は日本人の夫と3人の娘たちと犬二匹。
海外で異文化に親しみ多くの人々と深く知り合えたことは、日常の生活を楽しく豊かにしてくれただけでなく、日本の良い所を認識し自分自身の生き方や考え方を見つめ直す機会を与えてくれました。~人々が何に興味を持ち、何を考え、どのように暮らしているのか~ をテーマに、耳寄りな情報をお届けします。

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