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南太平洋随一の珠玉の楽園!常夏の島国フィジーの歴史は実は過激だった

wondertripでは世界の絶景を紹介していますが、歴史地区や古代都市などの絶景スポットは、その歴史を少しでも知ることでより観光が楽しめます。今にも残る世界遺産のストーリーは、知識欲も刺激されますね。本日は南太平洋随一のリゾート「フィジーの歴史」をご紹介します。

ダイビングの聖地フィジーってこんなに魅力的!

ダイビングの聖地フィジーってこんなに魅力的!

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透明度が高くクリスタルに輝く海がとっても素敵な、南太平洋に浮かぶ珠玉の楽園フィジー。大小330の島々からなる、南太平洋を代表するリゾート地として人気を博しています。美しいビーチはもちろん山も町も魅力的な観光スポットが数多くあり、フィジアンの伝統文化に触れるのも素敵ですよ!また、山や川を楽しむアクティビティも豊富に揃い、1000m級の山をトレッキングしたりスピードボートで川を上ったりするエキサイティングなツアーが行われています。

フィジーにはセレブにも大人気の栄養分豊富なミネラルウォーターや癖になる味わいのフィジー産ビールも試したい逸品です。また、フィジー産の添加物を使わないチョコレートは、世界中の一流パティシエたちからも大注目。南太平洋随一のリゾート国フィジーの歴史に少しだけ触れてみたいと思います。

フィジーの始まり

フィジーには紀元前1300年ごろから人が住んでいたといわれています。東南アジアから移り住んだとの説が有力で、渡ってくる途中でニューギニアやニューカレドニアの先住民族との混血を繰り返したようです。フィジーの先住民はニューカレドニアに住んでいたメラネシア人と同じといわれ、メラネシアとポリネシアの混血が形成され、現在のフィジー民族となりました。

伝説では、東南アジアから渡ってきた民族は大酋長ルツナソバソバに率いられ海を渡り、現在のヴィチレブ島に住んでいたようです。このヴィチレブ島からは土器類などが発掘されています。フィジー博物館には現在カヌーのオールやフィジアンの文化・習慣などを伝える生活用品や武器を展示しており、フィジーの歴史を学ぶのに最適な観光スポットです。

ヨーロッパ人と接触するフィジアン

ヨーロッパ人と接触するフィジアン

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ヨーロッパからフィジー諸島へ最初にやってきたのは、1643年のオランダの航海探検家アベル・タスマンといわれていますが、実は他にもいました。ポルトガル出身の航海士、ペドロ・フェルナンデス・デ・キロスが1606年にスペインの「サン・ペドロ・パウロ号」来島。彼は、1605年に現在のペルーカヤオ港から出港し、ロツマ島を発見し「ツアモコ島」と名付けたと記録に残しています。彼はここから更に西のニューヘブリデス諸島に到達しています

タスマンは、当時オランダ東インド会社の依頼で、タスマニア島(タスマンの名前から命名)からトンガまで到達した後、フィジー諸島を通過しています。フィジー諸島の最北端のリーフに船が乗り上げてしまい、バヌアレブ島に上陸し船を修理したという話も残っています。その後、ビスマーク諸島を発見した後、バタビア(現在のジャカルタ)へ無事帰還しました。この後は1774年にキャプテン・ジェームズ・クックが2度目の太平洋航海の時にフィジーの南側を通っていますが、タスマンもクックもフィジー全域を把握することはしていませんでした。

本格的にフィジーと関わりを持ちはじめるヨーロッパ

本格的にフィジーと関わりを持ちはじめるヨーロッパ

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フィジーのほぼ全域を確認したのは、キャプテン・ウィリアム・ブライでした。彼は、1789年4月28日に、英国海軍史上に名を残す「バウンティ号の反乱」で有名な人物です。乗組員たちに反乱を起こされボートに放逐された後、39もの島々を確認しています。乗組員たちに見捨てられてから48日もの間漂流して成し得たことです。

ブライは、この体験より、フィジー諸島初の地図を作成しました。小さなボートに乗せて置き去りってどういうこと?って思いませんか!部下19人も一緒だったとはいえ、海に放置なんて恐怖以外何物でもありませんよね!漂流した48日間の間に彼らが辿った距離は約6480kmに及ぶようです。6月14日にやっとマレー群島のチモール島に辿り着きました。この後、何人かの航海士によってフィジーの全島が確認されますが、ヨーロッパの人々にはあまり受けが良くなかったようで、フィジアンは凶暴で食人種と報告されています。

キリスト布教時代

キリスト布教時代

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1844年には宣教師がキリスト教布教のためにフィジーにやってきました。一緒に商人たちも来島しています。この商人たちは、フィジーに銃を持ち込みました。凶暴な人種のフィジアンに銃なんて渡したら大変なことになりそうな予感がしませんか?当時フィジーは6つの王国に分かれていました。各王が銃を持ったため状況は深刻になり、まさに血で血を洗う戦争が連日行われたのです。「カバの戦い」でバウ族が勝利し、フィジーを統一。バウ族の王だったザコンバウが統治しました。彼は後にトンガの影響を受けキリスト教に改宗します。

先程も少し触れましたが、フィジアンが食人種だったことは有名な話。それを証明する写真は今でも残されています。19世紀に布教に訪れた宣教師たちも何人も殺され食べられた記録も残っています。1000人食べると不死の体になると信じた、ラキラキの大酋長「Ratu Udre Udre」は、一生の間に872人を食べたことが、ギネスブックにも掲載されているんです。今の時代にはさすがにないとはいえ、文化の違いって惨烈ですね。人を食べたという記録がギネスに載るなんてこっちの話題にも驚きを隠せません…。でも、現在は皆穏やかで優しい人たちばかりなので安心して観光してくださいね!

ヨーロッパ人によるさとうきびプランテーションの開始

ヨーロッパ人によるさとうきびプランテーションの開始

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1871年にフィジー王として認められたバウ族の王ザコンバウは1874年10月にイギリスにフィジーの譲渡を申し入れました。これによりフィジーは、96年もの間イギリスの植民地となります。イギリス人はフィジーの土地をどんどん我がものにし、さとうきびプランテーションが始まりました。首都はオバラウ島のレプカに置かれます。

1879年にはインドから労働者が送り込まれ、人口の約半数がインド系になりました。1916年までにインド人の移民は約6万人にも及んだようです。10年働けば帰国の旅費が支給されるという条件でした。フィジーに残ることも許されており、約4万人がフィジーに残留しています。1894年に日本もフィジーへの移民を行いましたが、熱病が流行し305人中、111名の尊い命が失われました。契約不履行となり失敗に終わっています。

フィジアンとインド人の政権争い

フィジアンとインド人の政権争い

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1882年に首都はスバへと遷都されました。プランテーションで潤うフィジーは1970年にようやく独立を果たし英連邦30番目の加盟国となりました。1987年には総選挙の結果ババンドラが首相になり、インド系の閣僚がフィジアン閣僚を上回ります。同年5月には無血のクーデターが起こりフィジー共和国となりした。9月には2度目のクーデターが発生。10月には共和制を宣言しています。英連邦からは除名されました。12月にはカミセセ・マラが初の首相となり、軍政から民政へと変化しています。

1997年に再度英連邦に加盟し、翌年7月には修正憲法を発行し、国名がフィジー諸島共和国と改名されました。1999年5月にインド人初のチョウドリー首相が誕生し、ランブカは10年務めた首相の座を明け渡しています。この1年後には武装グループの国会占拠事件が起こり、首相とマラ大統領は辞任に追い込まれ国の情勢は安定しませんでした。この時暫定文民政権が誕生し、2001年3月に伝統的首相会議の任命を受けイロイロ副大統領が大統領に就任、同年8月に行われた総選挙により、9月10日に暫定政権のガラセが首相に就任し一端政局は安定しました。

2006年にバイニマラマ国軍司令官が無血クーデターを起こし、彼は翌年1月に暫定首相に就任。2009年には憲法を廃止しました。選挙は準備不足と選挙法の整備に従事し2014年まで延期。2014年の選挙で過半数の議席を獲得し、バイニマラマ首相が再任され、現在に至っています。実際はクーデターで、インド系がフィジー民族系を追放したとの構図は表面化していません。今後の動きも見守りたいものです。

ピーターラビット

Writer/Editor:

世界遺産ブームをきっかけに歴史に目覚めてから、国や城、庭園などの成り立ちに魅了された主婦です。何だろう?と思ったことを調べて、皆さんにお伝えすることで気持ちを共有できたら幸せだな~と感じながら仕事をしています。ちょっとマニアックな歴史記事ですが、軽い気持ちで触れてみてくださいね!

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