砂漠地帯に刻まれた謎の巨大絵画『ナスカの地上絵』

いまだに数多くの謎に包まれている、不毛の砂漠地帯に刻まれた巨大な地上絵。ここではそんな、ペルーにあるナスカの地上絵についてご紹介します。

ナスカの地上絵 (Nazca Lines)

photo by ethicaltraveler.org

ナスカの地上絵とは、ペルー南部、ナスカ川とインヘニオ川に囲まれた乾燥した高原の地表面に描かれている巨大な地上絵のこと。幾何学図形や動植物の絵など約700もの地上絵が発見されています。

ナスカの地上絵 (Nazca Lines)

photo by flickr.com

この地上絵群は、1?6世紀にこの地で暮していたナスカ人が描いたものと言われています。彼らは乾燥したこの台地に畑を開き、トウモロコシや豆類を栽培していたと考えられています。しかし、何のためにこの地上絵が描かれたのかについては、いまだに解明されていません。

ナスカの地上絵 (Nazca Lines)

photo by atlasobscura.com

いくつかの地上絵は、ナスカにある貴重な水脈セロブランコ山からの地下水脈の上に描かれています。このこと等から、「地上絵は雨乞いのためであった」という説が近年、有力視されてはいますが、断定には至っていません。

ナスカの地上絵 (Nazca Lines)

photo by placestoseeinyourlifetime.com

大小様々な絵がある中で、特に有名なのがクモ(46m)やハチドリ(96m)、サル(55m)、シャチ(65m)、コンドル(135m)など。コンドルに冠しては「セロブランコからコンドルが降りてくると雨が降る」という伝承があり、ハチドリについても「山に雨が降る夏になると姿を現す」という言い伝えから描かれたと考えられています。

ナスカの地上絵 (Nazca Lines)

photo by hitfull.com

絵は、いずれも幅20-30cmほどの浅い溝を掘った線で構成されています。原画を元に、基本的な測量技術を使ってこの巨大絵を描いたのではないかと推測されていますが、上空から見ることなど叶わなかったこの時代、これだけの巨大絵を頭の中で組み立てたその想像力と根気にに、ただただ感嘆してしまいます。

地上に降り立てば、ナスカ砂漠はどこまでも続く不毛地帯です。当時のナスカ人たちは、こうして空高くから自分たちの絵を眺められる時代が来るとは夢にも思わなかったことでしょう。巨大地上絵は人間に見せるためでなく、天の神々に捧げられたものだったのかもしれません。

ナスカの地上絵 (Nazca Lines)

photo by ubelong.org

その神秘性が人々を惹き付けてやまないナスカの地上絵。天がもっと人間に身近だった頃の、貴重な世界遺産です。

ナスカの地上絵 (Nazca Lines) への行き方


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ペルーへの直行便はないため、北米の空港(メキシコシティやヒューストン、ロサンゼルス等)を経由してペルーのリマへ入ります。リマからナスカまでの交通手段は長距離バスが一般的。約7時間の道のりです。ナスカでは小型飛行機でのツアーに参加し、上空から壮大なスケールの地上絵を楽しみましょう。

wondertrip編集部

Writer:

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