世界最大のクリスタルの結晶が眠る洞窟『ナイカ鉱山』

高さ10mを超える、輝く結晶群がメキシコの地中深くに眠っています。ここではそんな、メキシコのナイカ鉱山についてご紹介します。

ナイカ鉱山(Naica Mine, Crystal Cave of Giants)

photo by wewastetime.com

メキシコ北部の都市チワワから1時間ほど南に下ったところにあるナイカ鉱山。毎年何トンもの鉛や銀を産出する、メキシコ有数のこの鉱山のさらに地下300mのところに、巨大な結晶で埋め尽くされた場所「クリスタルの洞窟(Cueva de los Cristales)」があります。

ナイカ鉱山(Naica Mine, Crystal Cave of Giants)

photo by 123inspiration.com

この鉱山は古くから採掘作業が行われていましたが、クリスタルの洞窟が見つかったのは2000年。新たなトンネルを切削していた時のことでした。

ナイカ鉱山(Naica Mine, Crystal Cave of Giants)

photo by nationalgeographic.com

洞窟自体は長さ27m、幅9mとそれほど大きくないものの、中は巨大な結晶で埋め尽くされています。これらは透明石膏(セレナイト)の結晶で、最も大きなものは長さ11m、直径4m、重さにして約55トンもあります。

ナイカ鉱山(Naica Mine, Crystal Cave of Giants)

photo by funguerilla.com

この洞窟は、数十万年もの間、水温約58°前後で安定した地下水に満たされていたと考えられています。この温度のなかで水中の硫酸カルシウムはセレナイトに変化し、徐々に積み重なって結晶を形成したのです。

ナイカ鉱山(Naica Mine, Crystal Cave of Giants)

photo by telegraph.co.uk

1985年に鉱山労働者が(巨大結晶の存在を知らぬまま)ポンプで洞窟内の水を抜き取る作業をして以降、結晶の成長は止まったと考えられます。しかしそれまで間、まったく環境が変わらないまま均衡状態が保たれていたことのです。その数十万年という年月は、壮大すぎて気が遠くなるほどです。

ナイカ鉱山(Naica Mine, Crystal Cave of Giants)

photo by polopixel.com

洞窟はマグマ溜まりの上に位置するため非常に高温で、その温度は45-55°にも達します。湿度も90-100%ほどもあり、特殊な装備を着けて潜入しても長時間の滞在は困難で、研究目的以外には基本的に公開されませんでした。

ナイカ鉱山(Naica Mine, Crystal Cave of Giants)

photo by moderndesign.org

2009年末に、この洞窟への立ち入りは全面的に禁止されてしまいました。結晶は長年洞窟内を満たしていた地下水によって支えられていましたがそれが抜かれたことにより、崩壊の危険が増したからです。今後、また私たちの目に触れる日が訪れるかどうかはわかりません。それでも、この洞窟は、地球の地下深くにはまだまだこうした未開の世界が広がっている可能性があるというロマンを、私たちに示してくれました。

ナイカ鉱山(Naica Mine, Crystal Cave of Giants)への行き方


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まずは中南米最大の国際空港があるメキシコシティへ。日本からの直行便があるほか、北米のロサンゼルスなどで乗り換えて入ることもできます。メキシコシティからは国内線でチワワ国際空港へ。そこからバスで約1時間でナイカの町へ到着です。洞窟の入り口は町はずれの坑道を20分ほど車で走ったところにありますが現在は立ち入り禁止になっています。

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