東南アジア代表「マレーシア」

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シンガポールと並び、その代表格とされているのがこの「マレーシア」です。
マレーシアは観光大国としてこれまで多くの日本人を受け入れてきましたが、実は留学先としては最適な場所。
そんなマレーシアですが、選択肢のひとつとして数える前に、まずはその国の基本情報を頭に入れておきましょう。
東南アジア諸国への旅行がしやすい「地理」
タイやインドネシアなどと近く、また、なんとシンガポールまではバスで行けるというのだから驚きですね。
首都はクアラルンプール(KL)ですが、その他マラッカやペナン島、ジョホールバルなど観光地としては有名な場所がいくつもあります。
留学をする際には文化や雰囲気などを考慮して、自分の性格にあった場所を選ぶようにしましょう。
国だけでなく、都市選びはその先の留学生活を大きく左右すると言っても過言ではありません。
日本とあまり変わらないマレーシアの「面積」
これは日本の90%にも及ぶ大きさなので、もしかしたら想像より広かったという方も多いのではないでしょうか?
そのため観光地もとても多く、世界遺産などもあったりします。
留学中に国内旅行なども楽しめてしまうのが良いですよね。
やはりせっかくの海外留学、勉強は言わずもがな最たることですが、ずっと机にばかり向かっていては勿体ありません。
出来るだけアクティブになり、知見を広げたいものです。
観光大国マレーシアの「人口」
人口密度は日本と比較すると明らかに低いため、のんびりとした雰囲気に囲まれ、落ち着いた環境で勉強することが出来ます。
ただ、私がマレーシアを訪れて感じたのは、流石観光大国とも言うべきか、海外からの観光客が非常に多いということです。
どこへ行っても観光客の姿を見掛けるため、もしかすると人口が少ないとはあまり感じないかもしれませんね。
ただその分、夜に出歩いていても、基本的な注意を怠らずにいれば特段危険に晒されることも無いと思います。
マルチリンガルを目指せる「言語」
しかしこのマレーシア、実は公用語はマレーシア語(マレー語)なのです!
そのため、日常的にマレー語を目にすることにもなるかもしれません。
また、中華系マレーシア人は中国語も流暢に操るため、中国語も広く使われています。
更には英語のみで授業が行われる大学があったり、英語の語学学校が数多く存在したりと、英語を学ぶ環境も抜群です。
グローバル化が謳われる現代ですから、英語や中国語、マレー語まで学べるのはまさに一石二鳥。
今後のキャリアアップや卒業後の進路決定にも必ず役に立つはずです。
お祈りは欠かせない!尊重される「宗教」
日本人にはあまり馴染みがないからです。
マレーシアでは、キリスト教や仏教を信仰する人ももちろんいますが、何より一番多いのはイスラム教となっています。
留学すると、必ずイスラム教徒の人に出会うことになるでしょう。
その際に注意しなければならないこと。
まず、イスラム教徒は豚を不浄のものとしているため、豚を使った食品は一切口にしません。
また左手も同様に考えられているため、イスラム教徒の人と食事をする際は、意識して右手を使うようにしましょう。
更に、最近では日本含め世界的に有名になってきた「ハラール」。
イスラム教徒の人々は「ハラール」として認定を受けたものを食べるため、外食する際や食事をごちそうする際などにはしっかりと確認してあげて下さいね。
私がオーストラリアで働いていた際にも、イスラム教徒の人には必ず「これはハラール?」と聞かれるほどでしたから、彼らにとってハラールか否かについてはかなり重要なことなのです。
また、イスラム教の人は飲酒も禁止されています。
国家として取り締まっているわけではないため、コンビニやスーパーマーケットなどでは普通に目にしますが、マレー系の飲食店ではアルコール類は置いていないことがありますので、注意しましょう。
最後に、日本人にとって最も物珍しく映るのは、「お祈り」の習慣かもしれません。
イスラム教では定められた時間に決まった方角を向いて祈りを捧げなければならないとされています。
比較的宗教に柔軟であり、また、だからこそあまりこだわりを持っていない日本人には、とても良い勉強になりますよ。
顔立ちは違ってもマレーシア人と分かる「民族」
マレー系と中華系では顔立ちが少々異なるため、すぐに見分けることが出来るでしょう。
しかし彼らは同じマレーシア人。
もちろん文化や伝統などに違いはありますが、全く同じような生活を送っています。
もちろん、マレー系と中華系のマレーシア人が結婚し、ハーフの子どもが生まれるケースもたくさんありますよ。
この多民族国家という点でも、単一民族国家とも言える日本人には新鮮な経験となってくれること間違いなしです。